フロロカーボンラインのメリット【初心者向け】

2020年11月18日

フロロカーボンラインのメリット【初心者向け】
Photo by sunlineamerica.com

フロロカーボンラインとナイロンラインの違い、覚えるのが面倒臭いという方もいるかもしれません。しかしこの2つのラインの特徴はかなりかけ離れたものですので、一度覚えればすぐに身に付きますし、それだけでも釣果は上がるはずです!

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Tips on Why to Use Fluorocarbon Fishing Lines, from Sunline”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:thefishingwire.com ”Tips on Why to Use Fluorocarbon Fishing Lines, from Sunline” OCTOBER 9, 2020

多くのアングラーさんにとって、ラインというのは重要なアイテムのはずです。

アングラーとバスを繋ぐ文字通り生命線でもありますし、ラインひとつでバイトの有無そのものに影響するほどのアイテムだからです。

当ブログでも何度かラインについての記事を紹介させていただいていますが、どれも注目度が高く、皆さんの関心が高いようです。

皆さんの研究熱意には頭の下がる思いです。

なかでも、バス釣りでよく使われている「ナイロンライン」と「フロロカーボンライン」の違い、または比較について知りたいという方が多いようです。

現在、市場にはあふれるほどのラインの種類がありますよね。

その中から自分のやりたい釣りに合ったラインを探していくことというのは、ラインについての知識がないとやっぱり難しいもの。難しいといいますか、ほぼ不可能です。

昔はナイロンラインしかありませんでしたから、ラインの強ささえ選べば、あとはせいぜい色とかで選ぶ程度でしたからね、今は恐ろしい時代ですよ(笑)

今はナイロンとフロロでいいますとどちらかと言えば後から開発されて登場したフロロカーボンをメインに使われている方が多いようですが、どちらにもメリットとデメリットはあります。

これは、どちらが良いラインということではなく、自分の釣りに合ったラインを選ぶことが釣果に繋がりますよということなんですが、それを覚えるのがどうもめんどくさい、と思っている方はいらっしゃいませんでしょうか。

実はラインのメリット・デメリットを学ぶことは難しくはないんです。

幸いなことに、特にナイロンとフロロカーボンラインの性質というのはかなりの違いがありますので、一度覚えてしまえば、自分の釣りに合ったライン選びはすぐにできるようになるでしょう。

この記事は、アメリカの釣り専門ウェブ新聞「Fishing Wire」の記事で、フロロカーボンラインのメリットについて書かれています。

※これはあくまでもナイロンラインと比べた時の相対的な特徴です。また、記事はアメリカのサンライン公式HPを元記事としており、sunlineamerica.comからの引用を含んでいます。

フロロカーボンラインの長所を知り、釣果に繋げるようにしましょう。

フロロカーボンラインの歴史

引用文(タップすると開きます)
Fluorocarbon started as a leader material in saltwater but now is being used by many anglers as a main line on reels. Since it was originally designed for leader use, the early fluorocarbons were very stiff and difficult to use on baitcast or spinning reels. Anglers using these early fluorocarbons on baitcast or spinning reels often had trouble with line handling, backlashes and the line wanting to “jump off” spinning reels on its own. Advancements in the production of fluorocarbon have now made it a much better fit for use as a main line on any type of reel. Fluorocarbon still remains a great choice for leader materials to be used in conjunction with braided lines. This article compares the difference.

フロロカーボンはソルトウォーターフィッシングのリーダー用の素材として始まっていますが、現在ではリールのメインラインとして多くの釣り人に使用されています。 もともとリーダー用に開発されていたため、初期のフロロカーボンは非常に硬く、ベイトリールやスピニングリールでのメインラインとしての使用は困難でした。 初期のころからベイトリールまたはスピニングリールでフロロカーボンを使用している釣り人は、しょっちゅうバックラッシュやスピニングリールでの「ピョン吉」してしまうラインの取り扱いに悪戦苦闘していました。 フロロカーボンの開発の進歩により、今ではあらゆるタイプのリールのメインラインとしての使用にかなり適したものになりました。 また、今もフロロカーボンはPEラインと組み合わせて使用されるリーダー素材としても優れた選択肢となっています。

この記事では、ナイロンラインとの違いを比較していきます。

フロロカーボンの(ナイロンラインと比較した時の)特徴

引用文(タップすると開きます)
Fluorocarbon is made from vinylidene fluoride resin and is extruded into a single strand. Fluorocarbon is made in a similar way to traditional nylon(monofilament) lines. If you would like to learn more about the history of fluorocarbon and fishing lines, this article from Sunline has a detailed history. 1. Increased sensitivity. Fluorocarbon is a harder material and that allows it to transmit feedback from your lure better than softer nylon lines.What are the primary reasons anglers continue to choose fluorocarbon as a main line the past 10 years? 2. Lower visibility. The light refraction index of fluorocarbon is closer to the refractive index of water than nylon, this makes it less visible in water and also less shiny in water. This makes it a great choice for anglers concerned that their bites will be reduced by fish that are line shy. If fluorocarbon was invisible anglers could use a large lb test no matter the condition and not spook fish from seeing their line. Fluorocarbon is less visible particularly if it is a clearer premium brand, this will reduce the ability of fish to see the line. 3. Greater abrasion resistance. This diagram compares 12lb nylon to 12lb fluorocarbon after 10 strokes on an abrasion resistance testing machine with 1.3lbs of weight shown under an electronic microscope. 4. Less stretch. Great for long casts. Fluorocarbon has less stretch than nylon lines which helps improve hook penetration on hook sets. Nylon will stretch nearly a yard more than a premium fluorocarbon on a 33yd cast cast. Think about how much line you must take up on a long cast just to move your hook in a fish’s mouth. 5. Lower water absorption. Nylon lines are often stronger than fluorocarbon until they get wet and absorb water at which time they weaken. The repeated soaking and drying continues to weaken nylon after long term use. Fluorocarbon has a very low water absorption rate, so its strength is not impacted in the same way as nylon after repeated use. This allows fluorocarbon to maintain its characteristics longer than nylon lines. 6. Higher specific gravity. Nylon lines typically have a specific gravity around 1.14 which is only slightly higher than water at 1.0. It will gradually sink, but very slowly. In contrast, fluorocarbon has a specific gravity of 1.78 meaning it sinks in water and will make your lures like crankbaits run deeper. The higher specific gravity also keeps the line down in the water and takes out some of the slack. 7. Less impact from ultra-violet light. Lines can be exposed to uv light while hanging on the shelf in stores, when stored in a lighted space or during use. Fluorocarbon is less impacted by uv light than the nylon allowing it to remain stronger and perform at the highest levels longer.

フロロカーボンはフッ化ビニリデン樹脂から作られ、直線状に押し出し加工されて作られます。この生産方法はナイロンラインと同様の方法です。釣り用フロロカーボンラインの歴史についてもっと知りたい場合は、次のSunlineの記事に詳細な歴史があります。

感度が良い

フロロカーボンの素材は硬く、より柔らかいナイロンラインよりもルアーからの信号をよりよく伝達することができます。過去10年間にわたり、アングラーがメインラインとしてフロロカーボンを選択し続けている主な理由はこれではないでしょうか?

水中で見えない

フロロカーボンの光の屈折率はナイロンよりも水の屈折率に近いため、水中でギラギラと光らず、見えにくいラインです。これは、ラインの存在感すら嫌うスレたバスによりバイトが減っているということを懸念しているアングラーにとっては良い材料と言えます。フロロカーボンが見えないということは、バスがラインの存在を気にしなくなりやすいため、同じ条件下でより太いラインを使えるということです。フロロカーボンは、しっかりしたメーカーの製品を使っている限りは、本当に目立ちません。魚がラインを見切る能力は間違いなく低下します。

フロロカーボンラインのメリット【初心者向け】
Photo by sunlineamerica.com

摩耗に強い

下の図は、500グラムの重りをつけた耐摩耗性を試験する機械で10回擦った後の12ポンドのナイロンラインと12ポンドのフロロカーボンラインの比較を電子顕微鏡で映したものです。

フロロカーボンラインのメリット【初心者向け】
Photo by sunlineamerica.com

ロングキャストしても伸びが少ない

フロロカーボンはナイロンラインよりも伸びが少ないため、フッキング時のフック貫通力を向上させるのに役立ちます。ナイロンは、30メートルキャストすると伸びの少ないフロロカーボンにくらべて1メートル近くも伸びます。ロングキャストした先でバスの口に入ったフックを貫通させるためにはどれだけのラインを引っ張る必要があるかを考えたとき、これは重要です。

吸水性が少ない

フロロカーボンより強いナイロンラインだとしても、濡れて水を吸収するとその時点で弱くなります。ナイロンラインは長期にわたって浸水と乾燥が繰り返されることにより強度が落ち続けますが、フロロカーボンは吸水率が非常に低いため、繰り返し使用してもナイロンのような強度への影響はありません。つまりフロロカーボンはナイロンラインよりも長くその特性を維持することができます。

比重が高い

通常、ナイロンラインの比重は1.14前後で、1.0の水よりわずかに重いくらいです。徐々に沈みはするものの、非常にゆっくりです。対照的に、フロロカーボンの比重は1.78で、水中では沈み、クランクベイトのようなルアーをより深く通すことができます。高い比重ということはまた、ラインを水中に保てることで糸フケも出にくいということです。

紫外線劣化をしない

ラインは、お店に陳列されているときや、倉庫でも明るい場所に保管されているとき、もちろん釣りで使用している時に紫外線にさらされている可能性があります。フロロカーボンはナイロンよりも紫外線の影響を受けにくいため、強度を最高レベルで維持し続けます

フロロカーボンラインのメリット【初心者向け】
陳列中の紫外線劣化を防ぐサンラインのパッケージ / Photo by sunlineamerica.com

私は一応、釣り道具を商品として扱う身ですので、これまでお客様との会話の中で商品選びについてご相談させていただいたことがありますが、なぜ商品選びで迷うかといえば、当たり前のことを言うようですが、商品にはすべてメリットとデメリットがあるためです。

そのときに私がよく言わせていただいていることは、迷った時は両方のメリットだけを比べて考えてみてくださいということです。

メリットだけを見て比べると、自分に必要な要素がすぐにわかり、選択肢は減らすことができます。

または、自分が今一番必要としている要素は何かを考え直してみることも同じように、選択肢を減らすことができます。

それでも迷ってしまうという方も非常に多いのですが、それはとても素晴らしいことなんです。

迷うということは自分の釣りを改めて見直す良い機会であって、どれだけ真摯に釣りと向き合っているかの証拠ですからね。

こういう記事が、お客様の迷いをひとつ解消する手助けになれば幸いです。

ぜひ今後もお互い釣りに対して真摯に向き合っていきましょうね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!