愛情を持ち、情熱を探す人生を【バス釣り人生】

年を取ってくると、残りの時間が短いと察知するのか、人生について考えることが増えてきます。それがおじさんだと言われればそれまでですが、今、ウィルスのパンデミックにより多くの人が「死」を身近に感じたことで、すべての世代が人生について考えることが増えたかもしれません。
こんにちは!店長の小山です!本日は海外サイトより、”Love and Live Life by Finding Your Passion”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:midwestoutdoors.com”Love and Live Life by Finding Your Passion”by TED TAKASAKI|JUNE 2021
今回は完全におっさんの説教臭い回になりそうです。
今回のテーマは「釣りと人生」について。
このブログをご覧いただいている方のおよそ3分の2以上は、私と同じ40代以上であることが分かっています。ほとんど(といっていいでしょうか)の方は、今回の記事を読んでいただくと「共感」をしやすい内容だと思います。
若い年齢の方にとっては説教臭く聞こえて、苦痛かもしれません。
それでも、出来れば未来の多い若い方に読んでほしいと思います。
いえ、40代以上の方も、人生100年時代のいまですから、時間はまだありますね。
どこか人生を達観し、悪い言い方をすれば人生に少し冷めかかってきている方にとっても読んでほしい記事かもしれません。
そして、誤解を恐れずに言わせていただくと、共感していただかなくても結構です。今回の記事があなたの残りの人生に何らかの良い影響を少しでも与えることができればいいと思います。
この記事は、アメリカ中西部を中心としたゲームフィッシングの専門メディア「MID WEST OUTDOOR」の記事で、プロのウォールアイアングラーとして釣りで生計を立てているテッド・タカサキ氏が、自身の人生観について語ってくれたものです。
アングラーに限らず、多くの人間にとって2020年から続くウィルスパンデミックによって、「死」をより身近に感じることとなり、人生や人生観を考える時間ができました。
このテッド・タカサキ氏も、おそらくそのひとりだと思います。それでは読んでみましょう。
愛情を持ち、情熱を探す人生
アングラーの皆さんこんにちは。あなたがこのコラムを読んでいるということは、あなたは生きているということです。そして、あなたが生きているということは、あなたには時間という贈り物が与えられているということです。時間は数ある贈り物の中で最も貴重なものです。時間は目で見ることはできません。時間は測定することはできますが、止めておくことはできません。そして…時間とは無駄にしてしまうことがあります。時間は限られているものですので、今こそ行動を起こす時です。時間とは大切にされ、そして感謝されるべきものです。
私は多くの人間の中でも本当に多くの贈り物や大きなチャンスを与えられました。私は生きており、健康で、アメリカンドリームを手にしました。私はいま、好きな事をして生きることができています。そして、あなたにも同じチャンスはあります。
情熱、準備、粘り強さ…これらは私が知る限り、人が究極の人生経験を達成するために必要なものです。あなたも自分の夢に生きる。そのためのヒントを次に示します。
あなたがしたいことを見つけてください。まだ見つけられていなくても大丈夫です。探し続けてください。あなたはそのためにこの地球にいるのです。
時間をかけて準備してください。情熱を見つけたら、学びましょう。必要な技術を研究し、練習し、最高になるために必要なことをしてください。
続けます。そこからは、それができなくなるまでそれを楽しみ続けることです。
辞めないで!誰かがあなたの存在に気付くまでそれを続けてください。自分を信じてください。誰かが気付くでしょう。あなたは誰に見られているのかは分かりません。その人は、この人にできるなら自分にもできると思うでしょう。そういう人が現れなかったとしても、あなたはあなたの人生を全うするでしょう。
次に、次の人を助けます。また次へ、そしてまた次へと。他の誰かの助けになるために、あなたの知識を伝えてください。
情熱を失ったらどうすればいいか?疲れたり、打ちのめされたり、この人生経験を辞めたいと感じてしまった場合は、立ち止まってください。あなたは一人ではありません。私たちはだれもが皆、困難な時期を経験します。ゆっくりと立ち上がり、また続けてください。助けが必要だと思ったら、誰かに頼ってください。友人や師匠と話してください。私はあなたを信じています、そしてあなたが自分の人生に変化をもたらすことができることを私は知っています。
足を引っ張るものが必ず現れます。あなたの人生から情熱を奪おうとする人々は常にいます。彼らに気を取られないでください。彼らはあなたの情熱を試し、あなたが次のレベルへ行く助けになるためにあなたの人生の中にいると思えばいいのです。
Begin doing what you want to do now. We are not living in eternity. We have only this moment, sparkling like a star in our hand, and melting like a snowflake.
今やりたいことを始めなさい。私たちは永遠に生きているのではない。手の中で星のようにきらめき、雪の結晶のように溶けているこの瞬間しかないのだから。
イギリスの哲学者、フランシス・ベーコン
私はどのように情熱を見つけたか
幼い頃、父と母は私を釣りに連れて行ってくれました。私の父は、私が知る限り最も素晴らしい人でした。彼は私に釣りを教えてくれ、人生を教えてくれました。彼は私に、自分が何かを得たいのであれば、他人に何かを与えなさいと教えてくれました。彼は私が右の頬を打たれたら、左の頬を出しなさいと教えてくれました。彼は私に他人を信じ、誰であろうと愛するように教えてくれました。彼はとても賢い人でした。
たぶんこれが、私が釣りを好きだった理由です…父のおかげです。これは忍耐力、粘り強さ、情熱、そして神の創った生き物への愛情を必要とするスポーツです。素晴らしいアウトドアです。釣りは誰でもできます…老いも若きも、男も女も、健康でも病気でも、誰でもです。それは、人と人をつなぎます。
もちろん、平凡な釣りもあり、釣りはビジネスであり単なる仕事だと感じたことも何度かあります。たまにトーナメントに出場するのも飽きてしまえば「ボウズじゃなければいいだろ」と思っていたり、釣りというスポーツを宣伝するためにしつこくセミナーばかりやっていたこともあります。 ドーナツでも作るみたいにね。しかし、心の底ではいつも釣りが大好きでした。そして私にとって、釣りで生計を立てるということは、道路工事をしたり、歯医者になるよりも明らかに向いています。不快に感じられたらすみません。それらの仕事はなくてはならないものですが、私にとっての情熱ではなかったという意味です。
しかし、そう考えると、私は好きな事をして生計を立てるということはできるのだと思います。そして、あなたにもそれはできます。長期の株式投資で利益が得られるのと同じように、時間はあなたに味方します。
私は今、あなたが好きなことをするようにあなたに勧めています。あなたができることで最高になってください。あなたが最後の最後、息も絶え絶えの死にかけになるまで続けてください。そして次の人を助けてください。そのときこそあなたは本当の喜びを知り、人生でやりたかったことをやったと感じることができるでしょう。
人生を愛し、人生を生き、他の人を愛し、他の人を刺激し、幸せになり、そして最終的には自分自身を愛します。情熱を失ってしまったらまたそれを取り戻してください。情熱が見つからない場合は、探し続けてください。あなたが幸運にも自分の情熱に生きることができたならば、それを他の誰かと共有し、誰かを励ますことによって祝福を受けてください。
No dreamer is too small; no dream is too big.
夢を見る人が小さすぎることはなく、夢が大きすぎることはない。
詠み人不明

コロナのせいで多くの方が困難な生活を強いられている中で、コロナのおかげで自分のありかたというものを再確認できた人々も大勢います。
ウィルスに対する個々の理解や判断、振る舞いについてはここでは触れません。それは立場や体質によって分かれますし、自分と違う判断をする人をどうこう言うことはできないからです。
しかしこれから先、このパンデミックが収束したとき、または第2、第3の新たなパンデミックが起きたとき、自分のあり方を持っている人は強いのではないかと思うんです。
この記事でタカサキ氏が言っている通り、自分の人生の情熱を奪おうとするものは必ずあるものですが、それに気を取られず、自分が試されているだけで、次のレベルへ乗り越えるための障壁だと思えばいいという話は、本当に納得させられました。
自分が好きな事で食っていくというのは言うよりも大変なことです。正直、それができるのはごく一部の人間でしょう。
ですから、タカサキ氏はなにも、すべてを投げ出して好きなものになる努力をしろと言っているのではないと思うんです。
ここで、大津秀一さんという、いわゆる終末病院の医師が患者さんを看取っていく現場で感じたことをまとめた「死ぬときに後悔すること25」という本の25の項目の中から、私が独自に重要だと思った順に5つに絞って紹介してみます。それは、
- 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
- 自分のやりたいことをやらなかったこと
- 行きたい場所に行かなかったこと
- 仕事ばかりだったこと
- 感情に振り回された一生を過ごしたこと
ということみたいなんです。
これらは偉大なる人生の先輩方が残した言葉ではありません。ごく一般的な、そこらへんにいるおじいちゃんおばあちゃんが残した言葉です。
まあ、この時代の人たちは戦争を生きてきた人たちでもあると思いますので、それだけで私たちとは違う人生なのかもしれません。
しかし、いま私がこれを見ただけでも、いくつか当てはまる自覚があります。
きっとどんな人生であっても、死ぬ時に後悔することは似たようなことになるものなのでしょうね。
さあ、明日からどう生きましょうか。
タカサキ氏の言葉では、人生の夢や目標がある方は、それに向かって突き進めばいいですし、人生のなかで何かに情熱を注げるものがなくても、死ぬ前の日までそれを探し続ければいいということでした。
でも、誰かがそばでそれを見守っていることを忘れずにね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!