【初心者必見】ベイトリールでバックラッシュを防ぐための6つのポイント
ベイトリールでバックラッシュしないためには、風下にキャストする、正しいラインとルアーを使う、リールの調整、リールへの糸巻き、サミングを覚える、ロッドにも原因がある、このあたりを覚えるだけで簡単にバックラッシュをなくすことができます!
こんにちは!店長の小山です!
本日は小ネタになりますが、超ざっくりとベイトリールでバックラッシュしないためにその原因や対策について考えていこうと思います。
バックラッシュというのはベイトリールでキャストした時に起きるトラブルのひとつで、スプールに巻かれたラインがぐしゃぐしゃになってしまうことですね。
バックラッシュはバスプロでもやってしまうことですのでなにも恥ずかしいことではないのですが、起きないに越したことはありませんから、しっかり対策したいもの。
結論からいいますと、風下にキャストする、正しいラインとルアーを使う、リールの調整、リールへの糸巻き、サミングを覚える、ロッドにも原因がある、このあたりを覚えて対策するだけで簡単にバックラッシュをなくすことができます!
それぞれの対策について考えていく前に、まずはバックラッシュそのものを理解するためにざっくりおさらいします。
バックラッシュとは
バックラッシュを理解するにはまず、ベイトリールの特徴であるスプールの仕組みに注目します。
スピニングリールの場合はキャストの時にスプール自体は動かず、キャストするとスプールに巻かれたラインがはがれていくように飛び出していきますよね。
ベイトリールの場合は、キャストするとスプール自体が回転し、ラインを出していきます。
スプールの回転は抵抗が少ない(よく回る)ほどルアーが遠くへ飛びやすいのですが、良く回り過ぎると(これをオーバーランの状態と言います)今度は出て行くはずのラインが行き場をなくし、逆にスプールに絡まりつき始める。
これがバックラッシュです。
バックラッシュはキャストの初め、途中、終わりのどのタイミングでも起きる可能性がありますが、それぞれについて対策することで避けることができます。
始めにも言った通り、バックラッシュはプロでも起きることですので完全になくすことはできませんが、正しく覚えれば最小限にすることができるでしょう。
ということで、本当にざっくりですがバックラッシュしないための原因や対策を考えていきますね。
キャストは風下にする
ひとつ目は天気に関係していること。
風をコントロールすることはできませんが、風に対する行動をコントロールすることはできます。
向かい風でキャストするというのは、スプールは回転し続けたいのにルアーは風で押し戻されるため、オーバーランになりやすい状態。
向かい風でのキャストはプロでもバックラッシュしやすい代表的なことですから、まだ慣れないうちは自分の立ち位置を考え、特に風下にキャストすることを意識するといいでしょう。
正しいラインとルアーを使う
軽いルアーを使うほどバックラッシュが起きやすく、細いラインを使うほどバックラッシュしたら直しにくいです。
軽いルアーというのはキャストの勢いが付きにくく、すぐに失速します。
失速してもスプールは回り続けたがります。これもまた、オーバーランの状態になりやすいですね。
細いラインや軽いルアーはスピニングタックルに任せた方がいいでしょう。
また、ラインはナイロンラインがバックラッシュしにくく、バックラッシュしても直しやすいです。PEラインでバックラッシュした時が一番厄介です。
リールを調整する
ベイトリールにはメカニカルブレーキのほかに、マグネットブレーキまたは遠心ブレーキなどのブレーキシステムの2つの調整機能があります。
この各ブレーキは、ルアーを交換するたびに調整し直す必要があります。
まずメカニカルブレーキはきつく締めた状態でルアーをロッドからぶら下げ、クラッチをオフにします。
そこからルアーがゆっくりと滑り落ちるくらいまでゆるめてください。
マグネットブレーキや遠心ブレーキは、まずは最強の状態にしてください。
この状態でキャストするとバックラッシュはしませんが、ルアーが全然飛んでくれません。
バックラッシュしない状態だと分かれば、練習にはもってこいの状態です。
ここでの練習はルアーが着水した時に起きるバックラッシュに対する練習です。
ルアーが着水してこれ以上ラインは出て行かなくなっても、スプールは回ろうとします。そのせいでバックラッシュしますからね。
キャストを重ねるたびに徐々にブレーキをゆるめていって、慣れてください。
リールへのラインの巻きかた
初心者さんがよく間違えてしまうのは、予備の意味で、リールの取説やスプールに書かれている糸巻き量より余計にラインを巻いてしまうことです。(例・ナイロン12lb-70mなのに100mほどまいてしまう)
70m巻きのスプールに100mもラインを巻いても使うことはありませんし、多くのラインを巻くほど、深刻なバックラッシュになりやすいです。
メーカー発表のライン長さと同じにするか、やや短めに巻いておくとバックラッシュは起きにくいでしょう。
サミングを覚える
サミングはバックラッシュさせないための最大のテクニックですが、一番難しいテクニックでもあるため、初心者さんがベイトリールを使いたがらない理由になっているかもしれません。
サミングは、回転するスプールに親指(サム)を軽く当てて、キャストしたルアーが減速しているのにスプールが回り続けようとしている場合に回転速度を落としてあげるテクニックです。
サミングをするタイミングはキャストした(親指を離した)直後、キャストしたルアーが減速し始める後半、ルアーが着水した直後の3回。
最初の2回のタイミングは親指で軽く触れるくらいですが、ルアーが着水した時は親指でスプールを完全に止めてください。
このざっくりガイドでは詳しくは書きませんが、詳しくはYoutubeで多くのレクチャー動画があると思いますので、そちらをご覧ください。
このサミングをマスターすれば、リールの各ブレーキをよりゆるめて使うことができるため、キャストの飛距離をどんどん伸ばすことができます。
使うロッドにも原因がある
値段が高いリールはバックラッシュしにくい機能が多くついているかもしれませんが、高いロッドにバックラッシュを防ぐ機能はありません。
よりリールの扱いに集中するためには、扱いやすくバックラッシュしにくいロッドを選ぶ必要があります。
それはズバリ、短くてミディアムアクションのロッド。
バックラッシュしない練習をするときは、ロングキャストしようとせず、ショートキャストで練習するようにしましょう。
それから徐々に長いロッドや硬いロッドに持ち替えて練習したり、ロングキャストに挑戦してみます。
練習の時に高額なロッドを使う必要はありません。
ただ、リールを使いこなすことができれば、ロッドが持っている性能をより発揮させることができます。
そのために基本を徹底的に学びましょう。
バックラッシュしないためにまとめ
ベイトリールでのバックラッシュは、見えバスがいた時など、肝心な時に限って起きるもので(笑)、かなりイラついてしまいますね。
そうならないためにぜひ、今回の記事を参考になさってみてください。
バックラッシュが起きた時に一番重要なのは、「なにが原因でバックラッシュしたのか」という原因・問題を特定することです。
問題が特定できたら、それについて練習することができ、改善できますからね。
最後に、バックラッシュしてしまった時に重要なことは、慌てて直そうとしないことです。
誰かに見られてて恥ずかしいと思うことがあるかもしれませんが、慌てて直そうとしたり、強い力で直そうとするとそのせいでさらなるトラブルに繋がり、最悪の事態になります。
まずは落ち着いて、ゆっくりゆっくりと優しく直す作業をしてみてください。
ベイトリールに限らず、すべてのタックル、道具には長所と短所があるもの。
ベイトリールの短所はバックラッシュが起きてしまうことで間違いありませんが、正確なキャストができる、ラインがヨレないなどのすばらしい長所もあります。
ぜひ、ベイトリールを使うことを恐れずチャレンジしてみてください!
どんなトッププロでも初めは何度も何度も何度もバックラッシュをしているのですからね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!