真冬のマッディーウォーターを攻略せよ!

真冬のマッディーウォーターを攻略せよ!
Photo by bassfan.com

冬は通常、多くのフィールドがクリアウォーターになり、また減水している傾向があります。そういうフィールドに雨などによる濁りが流れ込むことで、フィールド全体がすぐに濁ったりするのですが、いつも通りのバス釣りをしてもいいのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Don’t Be Intimidated By Cold, Muddy Water”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassfan.com ”Don’t Be Intimidated By Cold, Muddy Water”By Dustin Wilks|January 21, 2021

冬には、多くのフィールドが減水傾向にあるかと思います。

農業用に管理されている池や湖は水を抜いて掃除などをするのが普通ですし、ダムなども春の雪解け水の流入に備えて減水気味に保っておくのが普通なのではないでしょうか。

通常、冬はどのフィールドでもプランクトンが死滅することで水がクリア気味にになるかと思います。

普段から植物プランクトンが多いフィールドは水が緑色っぽいのですが、冬はその植物プランクトンが減ることで茶色がかってくるので、色的には濁って見えることがありますが実際はそれほど濁っているわけでもありませんよね。

しかし、冬の暖かい雨が降ったりすると、山の雪を溶かすためか、上流の方から濁り水が一気に流入してくることがあります。

減水気味のフィールドにこのような濁りが流入してくると、フィールド全体に濁りの影響が行き渡ることが多くなります。

普段のフィールドよりもだいぶ印象が変わってしまう冬のマッディーウォーターですが、このまま普通に釣りをしていてもいいのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「BASS FAN」のコラム記事で、元B.A.S.S.エリートプロのダスティン・ウィルクス氏が、冬のマッディーウォーター対策を解説してくれています。

冬の濁りをどのように捉えるべきか、ぜひ読んでいきましょう。

冬の濁りで釣る場所

引用文(タップすると開きます)
Traditional winter locations like steep drops and around schools of baitfish still apply, but focus on shallower areas nearby, especially if the sun is out. Even in really cold water, bass can move really shallow and it’s pretty much the only place you can catch them, anyway, if the water is heavily stained. You may see lots of bait on your depth finder hovering in deep water, and even some gamefish around them, but if you have spent any time trying to catch suspended fish in muddy water then you know the effort is almost futile. The best spots are sunny points and flats near traditional deep areas as well as channel-swing banks. There will be multiple fish around the good places – very rarely are they alone. You can still catch fish a little deeper, as long as you are making contact with the cover they are in or the bottom, but shallower is normally better. Bass can feel your lure with their lateral line, but they need to see it to eat it. “Shallower than you think" is the deal for the mud. I know this and I’m still surprised to some extent when I catch a bass in a foot of 46-degree water in January. Often, some of the best winter days have fish up in just 1 or 2 feet of water. This almost always occurs with water of at least 8 feet nearby, allowing for how deep your trolling motor is in the water, too. I’ll rarely even consider water deeper than 8 feet if it’s muddy. Not saying it couldn’t happen, but it rarely does. Lakes that are normally muddy tend to be better than ones that are normally clear but have turned to mud. If a normally clear lake stays stained up for a long time, though, you may see a lot of really nice fish flood the banks that are normally very hard to catch when the water is clear. Anytime fish come to a new location, the fishing is good. Once they set up on something for a long time, they are not as easily tricked.

急なブレイクやベイトフィッシュの群れの周りなど、冬の定番スポットを狙うのももちろんいいのですが、特に太陽が出ているときは、その近くのシャローエリアに注目してみます。かなり水温が低い場合でもバスはシャローにいるものですし、さらに、水が濁っているというのであれば、それこそバスを釣るための唯一の場所と言えるかもしれません。魚探で見るとディープにベイトフィッシュが群れを成していて、その周辺にバスが映っているのが分かっていたとしても、マディーウォーターのサスペンドバスを釣るとなると、これはかなりの難易度となります。

狙うべきポイントは、冬の定番エリアとなるディープの、その近くにある日当たりの良い岬、フラット、チャンネルラインが寄っているバンクです。バスが単独でいることはめったになく、良い場所の周りには複数のバスがいるはずです。バスがいるカバーやボトムにコンタクトできるのであれば多少のディープでもバスを釣ることはできますが、通常はよりシャローの方が良いでしょう。バスは側線であなたのルアーを感じることができますが、バイトするには最終的に目で見える必要があります。

マッディーウォーターの鉄則は「思ったよりも浅いこと」です。私はこれを意識していたのですが、1月に水温7℃のトップにバスが出た時はさすがに驚きました。多くの場合、冬に釣れる日の多くは、水深わずか30~60センチのあたりにバスが上がってきている時です。こんな日に釣りをするのは深くても水深2.5メートルまでです。マッディーウォーターの場合、水深2.5メートルより深いレンジを考える必要はありません。釣れないとは言いませんが、あまり期待はできません。

常に濁っているフィールドのほうが、普段はクリアなのに濁ってしまったフィールドよりも良い傾向があります。しかし、普段はクリアなフィールドが長時間濁ったままになっている場合は、通常のクリアウォーター時には釣りにくいバスが狂ったように釣れることもあります。バスにとって新しい環境になると、良い釣りになりやすいものです。その環境にバスが適応すると、簡単には釣れなくなります。

真冬のマッディーウォーターを攻略せよ!
Photo by bassfan.com

冬のマッディーウォータールアー

引用文(タップすると開きます)
While a normal winter would have most of us using jerkbaits and umbrella rigs, the mud calls for some adaptations. A small crankbait is probably the best bait for cold, muddy water on any given day. A square-bill crankbait is not normally on my winter list, but when the water is really muddy, one of my best baits is the Yo-Zuri Squarebill. It has flat side, and fishes that shallow rock really well. I like shad colors, with citrus shad being my favorite, but I always experiment with red crawfish and chartreuse as well. I’ll usually have the square-bill rigged and also a Hardcore Crank MR crankbait was well, for when the fish are 5 to 7 feet deep. Citrus shad is by far my favorite in the deeper diver in dirty water. Most fish and baitfish will turn pale when the water is muddy and the citrus shad just has that pale look, with a splash of color to get their attention. Both baits I reel slowly and pause and pull with my rod through cover and rocks. My second-best bait is a 1/2-ounce Eco-Pro Tungsten Football Head jig with a Culprit Flutter Craw trailer. Black and blue with a black Flutter Craw gets the nod here. I cut the Flutter Craw in half and thread it up the shank. I use this for those days when the fish just will not react to the crankbait or I simply mix it in on good stretches or points. A big tree on the right bank can also hold some pigs. Other baits to consider would be a spinnerbait with a Colorado blade (or blades), a bladed swim jig or a Rattl N Vibe, depending on where you’re fishing and the conditions that day. On occasion those big ones move really shallow and can actually be spooky to noisy lures up there. Those fish are actually just sunning and not feeding, but can be tempted. The best way to catch those fish is with small swimbaits or long-casting a football jig. Waiting until the winter “magic hour" (about an hour before dark), when the water is warmest in the shallows, will get you some nice fish, so plan on fishing until dark for the best opportunities. The lightest of wind can trigger sunning fish to feed, too.

通常は冬といいますとジャークベイトやアラバマリグなどを使用しますが、濁ったフィールドではあまり有効ではありません。マッディーウォーターで冬のルアーと言えば、小さめのクランクでしょう。

スクエアビルクランクは通常は私の冬のルアーのリストには入らないのですが、水がかなり濁っている時の最高のルアーの1つといえばヨーヅリ・3DBスクエアビルです。フラットサイドで、シャローのロックエリアでとてもよく釣れます。私はシャッドカラーが好きで、シトラスシャッドというカラーが私のお気に入りですが、レッドクローまたはチャートリュースも試しています。

私が通常使うスクエアビルクランクの中では、ハードコアクランクのMRクランクベイトもいいです。バスのレンジが1.5〜2メートルくらいの時です。濁った水でのややディープの場合はシトラスシャッドカラーが断然私のお気に入りです。多くのバスやベイトフィッシュは、水が濁ると青白くなり、シトラスシャッドカラーはそんなときの色と近くなるのか、バスの注意をよく引きつけます。どちらのルアーの場合もスローリトリーブからのポーズ、またはロッドを使って岩やカバーをズル引きします。

私のルアーとしては、1/2ozのフットボールジグにカルプリット・フラッタークローをトレーラーにしたものです。ブラック/ブルーのジグにブラックのフラッタークロウがここでは有効です。 フラッタークロウは半分にカットし、フックに通します。バスがクランクベイトに反応しないときや、ストレッチや岬を釣っている時のワンポイントに使用します。バンクに大きなウッドカバーが出てきたときもこれを投げます。

他のルアーとしては、釣りをしている場所とその日の状態によりますが、コロラドブレード(シングルまたはダブル)のスピナーベイト、チャター、バイブレーションなどがあります。時にビッグバスは、シャローにいるのにそのようなルアーには全く見向きもしないことがあります。こういったバスはただ日向ぼっこをしているだけで、フィーディングをしているのではないのですが、釣れる可能性はあります。そのバスを釣る方法は、小さなスイムベイトやフットボールジグをロングキャストすることです。シャローの水温が最も高くなる冬の「マジックタイム」(だいたい日の入りの1時間前)まで待つとナイスバスが釣れることが多いので、チャンスをモノにするには暗くなるまで釣りをしてください。ちょっとした風が、日向ぼっこをしているバスがフィーディングするきっかけになることもあります。

当たりハズレは激しい

引用文(タップすると開きます)
While we always want to catch a bunch of fish, cold, muddy water can be feast or famine. On some days they only feed in really small windows once or twice a day. If you are not where they are, you may go home without catching any. Other days you can really mop up on them, catching dozens, and it can be great fun having the lake to yourself and running a pattern without competition. I’m willing to take the chance of catching nothing for that one special day every so often.

アングラーとしては常にたくさんのバスを釣りたいと考えると思いますが、低水温のマッディーウォーターでは当たりハズレの差が大きくなる可能性があります。 ときには1日か2日に1回しかフィーディングしないこともあります。 あなたがバスがいるところで釣りをしなければ、何も釣れずに家に帰ることになるでしょう。

また他の日には大当たりとなり、数十匹も釣るかもしれません。そんな日はとても楽しく、無敵のパターンを発見し、このフィールドが自分の物になったような気がしてしまうかもしれません。 ですので私は、なにも釣れなかったとしてもまったく気にしません。

真冬のマッディーウォーターを攻略せよ!
Photo by bassfan.com

冬のマッディーウォーターは当たりハズレの差が大きいそうです。

まあそうでしょう、基本的には冬の冷たい濁りは避けるというのが冬のバス釣りの基本であると思います。

しかし、フィールドが減水していて、この冷たい濁りを避けることができない状況であれば、それはチャンスにもなるということでしょうか。

なかなかのギャンブル展開ですが、そういうのが好きという方も多いのではないでしょうか。

たしかに、濁った時はシャローを狙うというのが基本中の基本かと思いますが、これが冬でも有効だというのなら、選択肢はかなり絞り込むことができます。

基本は小さめのシャロークランクをスローに、少し深ければミディアムクランク、それより深ければ(最大でも2.5mまで)スピナベ、チャター、バイブ、小さめスイムベイト(シャッドテールワーム)、フットボールジグということですから、まあ迷いは少ないですよね。

水質が落ち着いてしまうとまた釣れなくなってしまうということらしいですから、そのフィールドだけでなく、その上流の天気予報までチェックして、濁りが入るかどうかを想像して、あえて濁りそうなときに釣りに行ってみるというのもいいのかもしれませんね。

冬の濁りにドシャローのパワーゲーム、ぜひ試してみることにしましょう。

それではまた。

毎度ありがとうございます!