1本のバスに近づくための自然観察:大自然からのヒント

1本のバスに近づくための自然観察:大自然からのヒント
Photo by shopkarls.com

バスという自然の生き物を相手にしたとき、ルアーやタックルを気にすることも大事ですが、自然を観察し、バス以外の生き物に目を向けることも、バスに近づくためのヒントがあります。では具体的に、どんな生き物を見て、何を感じればいいのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Mother Nature Knows Best: 3 Clues In Wildlife That Will Lead You To More Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:shopkarls.com ”Mother Nature Knows Best: 3 Clues In Wildlife That Will Lead You To More Bass”

皆さんはバス釣りをするとき、何を気にしていますでしょうか。

もちろん、バス釣りをしているのですから、バスが今どこにいて、何をしているのかということが一番気になるところですよね。

そこを出発点として、ではどのエリアへ行って、どのレンジを攻めて、どのルアーを使うかという戦略の組み立てを行うと思うんです。

私はだいたい、そのことで頭がいっぱいになります。まあ他にも、安全に関することやお昼ご飯のこととか、気になることはあるんですけどね、だいたいは釣ることですよね。

しかし、「バスが今どこにいて何をしているかというのを出発点として」と書きましたが、本当はそうではありません。

バスがどこに行こうか、何をしようかと決めるのにも、そのバスにとっては何らかの理由があるわけですから、それを知らないと出発点が定まらず、出発点がズレたら1日中ずっとズレたままになってしまうんですよね。

そういった、バスの居場所を探すのに代表的なものには天気や水温、水の流れ、濁りなどがあり、釣りという自然を相手にする遊びなら、ヒントは自然の中にあるということになります。

今あげたものは自然の中でも生き物以外のものを観察していますが、バスという生き物は他の生き物とも関わり合いながら生きているわけですから、バス以外の生き物に目を向けることでも、1本のバスに辿り着く確率を上げることができるんですね。

この記事は、アメリカのタックルショップ「Karl’s Bait & Tackle」のブログ記事で、フィールドにいるバス以外の生き物に目を向けてヒントにしようというものです。

どんな生き物を見て、何を考えるのか、ぜひ覚えておきましょう。

大自然の情報からパターンを発見する

引用文(タップすると開きます)
The touring bass pros have noticed all wildlife tends to get active around the major feeding periods. They have observed countless times when they are catching fish that land animals such as turkeys have been gobbling or a lot of squirrels have been running around on the bank.

A nature reading tip from the late Bassmaster Classic Champion Guido Hibdon helped salvage one of my fishing trips a few years ago. After more than five hours of pitching and casting a variety of lures resulting in only a couple of bites, it seemed a strong possibility that my fishing buddy and I were going to be blanked on our home waters.

As we worked down an undeveloped bank, I noticed a flock of turkeys feeding at the edge of the woods and squirrels rummaging around on the ground. As we passed this wildlife activity, my buddy suggested we should take our licks and go home. Seeing those feeding turkeys and squirrels made me recall when Hibdon once told me he could tell bass were going to start biting whenever he saw deer, squirrels and other wildlife get active. So I told my buddy about Hibdon’s theory and we decided to try one more spot. When he moved to a row of docks, we discovered the bass had turned on as my buddy caught a keeper on the first dock and missed a 5-pounder at the next boathouse. In the next hour and a half we boated eight keepers with our best five fish weighing about 17 pounds.

Checking out dogwood trees in the spring can help you figure out patterns for bass. If the dogwoods are blooming then bass are probably going to be on spawning beds. So blooming dogwoods are a good indicator that bass will be shallow on your favorite fishery.

バスプロの多くは、すべての野生生物には主に活発になるフィーディングタイムがあることを知っています。彼らはバスが釣れたタイミングで、七面鳥などの陸上動物が何かを食べていたり、または多くのリスがバンク沿いを走り回っている場面に多く遭遇しています。

晩年のバスマスタークラシックチャンピオン、ギド・ヒブドンの自然を読むヒントは、数年前の私のとある釣行を救ってくれました。さまざまなルアーを5時間以上投げ続けた結果、わずか数バイトしかなかったため、釣り仲間と私はホームのフィールドであるにもかかわらずボウズを覚悟していました。

自然の残るバンクを釣り流していくと、森の端に餌を食べる七面鳥の群れやリスが地面を歩き回っているのに気づきました。私たちがこの野生生物の活動に遭遇したことで、私の連れは俺達も腹が減ったからもう帰るか、と言いました。私は、七面鳥やリスが餌を食べているのを見たとき、ヒブドンが鹿やリスなどの野生生物が活動するのを見たらバスのバイトも出るころだと言ったのを思い出しました。私はそのヒブドンの理論を友人に話し、そして私達はもうひとつの場所へ移動してみることにしました。彼が桟橋エリアに移動したとき、連れが最初の桟橋でキーパーサイズを釣り、次のボート小屋桟橋で5パウンダーをバラしたため、バスのスイッチが入っていると考えました。次の1時間半で、上から5匹のバスのウエイトが約17ポンドとなる、8匹のキーパー以上のバスを釣ることができました。

春にハナミズキの木をチェックすると、バスのパターンを理解するのに役立ちます。ハナミズキが咲いている場合は、おそらくバスのネストができているでしょう。したがって、ハナミズキが咲くころは、そのフィールドでバスがシャローに移動してきていることを示す良い指標になります。

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空を飛ぶ鳥に注目する

引用文(タップすると開きます)
You can also pay close attention to birds for clues on the mood and location of bass. The pros claim bass seem to bite better when birds are singing and owls are hooting.

Terns and gulls feeding and ducks flying are also good indications that bass are biting. If you notice a lot of ducks flying and circling that is a great time to catch bass so if you are fishing a spot and not catching anything that usually indicates bass are not there. This aerial activity is a signal to speed up your presentation and go into a search mode to find active fish elsewhere.

Cormorants are always good to look for when you are hunting for bass. It doesn’t necessarily have to be on that exact spot where you see them, but if you see a lot of cormorants in a bay or in a certain part of the lake that is where you will find a lot of bass. Cormorants have to fish for a living, so they know where the shad are and they eat a lot of gizzard shad that bass also eat.

During the postspawn, if you start seeing blackbirds on riprap rocks it is a sure sign that the shad are starting to spawn. You can go to the riprap then and catch bass gorging on spawning shad then.

バスのやる気や居場所の手がかりとして、鳥に細心の注意を払うことも有効です。バスプロは、鳥がさえずったりフクロウが鳴いたりすると、バスのバイトが出やすいと主張しています。

カモメ類がエサを食べている時やアヒルが飛んでいるときも、バスのバイトが出やすいと言っています。たくさんのアヒルが飛んで旋回していることに気づいたら、バスを釣る絶好のタイミングということです。この空中の活動は、どこかに活発なバスがいるエリアがないかを探したいときに、非常に素早いプレゼンテーションをするためのサインとなります。

鵜は、常にバスを探すのに適した存在です。必ずしも鵜がいるドンピシャの場所にいる必要はありませんが、ワンドなど湖の特定の場所にたくさんの鵜がいるようであれば、そこにはたくさんのバスもいるはずです。鵜は生きるために水中で狩りをしなければならないので、シャッド(ベイトフィッシュ)がどこにいるかを知っており、さらにバスの好きなギザードシャッドも鵜はたくさん食べます。

アフタースポーンの頃、リップラップに鵜がたくさん集まり始めたら、シャッドが産卵し始めていることは確実です。それならリップラップに行き、シャッドスポーンパターンでバスをキャッチできます。

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水面下の自然が示すヒント

引用文(タップすると開きます)
If you see any of the bass’ food (shad, minnows and bream) has moved shallow in the morning or afternoon you can usually catch a few bass shallow no matter what time of the year it is.

Croaking frogs are also a good indicator of “live” water. When you pull into a cove and hear the frogs croaking it is a good sign that the area holds active bass.

Scanning the water’s surface for turtles will help you find brush piles that are usually bass magnets. The turtles usually rise from the brush piles and then dive back down into the cover to feed. Some of the pros have said they rely on rising turtles to help them find underwater logs and brush in a hurry when fishing vast flats on reservoirs. Whenever I have seen a turtle on the surface I have thrown my lure close to the terrapin and have felt my lure bump into brush on many occasions.

Concentrating on your line will help you detect more strikes, but there are times when nature watching becomes a key to catching more bass.

バスが食べているもの(シャッドなどのベイトフィッシュ)が午前または午後にシャローへ移動したのを目にした場合は、通常は季節に関係なく、シャローのバスをキャッチできます。

カエルが鳴いている声も、「生きている水」と判断する良い材料です。 ワンドに入って行ってカエルが鳴いている声が聞こえたら、そのエリアではアクティブなバスがいるはずです。

カメが水面にいるかどうかを調べることは、通常はバスが着きやすいオダの存在を見つけるのに役立ちます。 カメは通常、オダから浮上してきて、カバーに潜って餌を食べます。 バスプロの何人かは、リザーバーの広大なフラットエリアで釣りをしているとき、水中の丸太やオダを見つけたいときは、カメの浮上に依存していると言います。 カメを水面で見たときは、ルアーをその亀の近くに投げると、ルアーがボトムでオダに当たるのを何度も感じたそうです。

ラインに集中することで、バイトをより多く感じ取れるようになりますが、自然観察がより多くのバスをキャッチするための鍵となる場合があります。

1本のバスに近づくための自然観察:大自然からのヒント
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これはアメリカの記事ですので、この話が全て日本と合致するとは限らないと思います。

しかし、鵜やカイツブリなどの鳥をポイント選びの参考にする話は有名ですし、肉眼でベイトフィッシュの群れを発見した時はそのサイズ感や色など、参考にすることはありますよね。

日本でも同じようなことが言えるということです。

亀の話は初めて知りました。全然気にしていませんでした…。

これは特に初めてのフィールドや慣れていないエリアを釣る時には有効だと思いますので、覚えておきたいと思います。

他にも、これは生き物のことではないのですが、ポイントの選び方として、やたら倒木のあるエリアとか良くありますが、これはなぜここだけ倒木が多いのか、考えるべきだと思います。

他にもがけ崩れや土砂崩れがあった場所、なぜここでそれが起きたのか、考えると何かがわかるかもしれませんし、なぜこのあたりだけ先に桜が咲くのか、ウィードが多いのか、水が凍らないのかということもあります。

さらには、なぜここにテトラが入っているのか、リップラップになっているのか、護岸されているのかもそうですし、なぜここに橋が架かっているのかなど、自然、人工物問わず、その地形や現象には必ず理由や根拠があると思うんですね。

そういう理由を考えていくと、なにか釣りに有利になることが発見できるのではないかと思います。

本当ははじめに書いた通り、バスが今どこにいて何をしているかがわかればいいだけなのに、そのスタート地点を探すためにもっと膨大な情報を処理しなければならないなんて、バス釣りの本質って一体どこにあるのだろうと思ってしまうのですが、そんな風に考えるのが、私は大好きなんです。

せっかく外に出る遊びを楽しんでいるのですからね、バス以外にも他の魚や動物や植物にも興味を持って、なんやかんやでバス釣りにフィードバックできたら最高だなと思います。

皆さんのホームのフィールドには、なにか変ったことはありませんか?

それではまた。

毎度ありがとうございます!