氷に落ちた人を助ける方法

氷に落ちる人を見ることはあまりないかもしれませんが、万が一、そういう人を見かけたときに一番怖いのは、その人を助けようとして自分も落ちることです。事故は予測できないから起きるわけですから、釣り人としてはこのような知識も必要ではないでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”HOW TO RESCUE SOMEONE WHO’S BROKEN THROUGH THE ICE”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:outdoorcanada.ca ”HOW TO RESCUE SOMEONE WHO’S BROKEN THROUGH THE ICE”by Bob Sexton·DECEMBER 20, 2019
皆さんの近くのフィールドは、凍ったりすることがありますでしょうか。
近年は温暖化傾向ということで、私の住む長野県もすっかり雪の日が減ってしまったものですが、小さな池や高原のフィールドはまだまだ全面結氷するくらいには冷え込んでいます。
また、たとえば超大型台風やゲリラ豪雨、爆弾低気圧といったような、数年に1度レベルの天候不順が起きている頻度も全国的に上がっています。
これにより、今、地球全体が温暖化傾向にあるとはいえ、暖かい地方の冬であっても、局地的、短期的には、これまで凍ったことがないようなフィールドも凍ってしまうほどの冷え込みがあっても不思議ではありません。
こういった災害レベルの天候不順で私たち釣り人が気を付けなければならないのは、なんと言っても事故ですよね。
年間を通して、鉄砲水や落雷、突風などによる事故が起きます…そして冬は、氷水に落ちること。
日ごろから冬には氷上の穴釣りなどを楽しんでいる方は、その安全性や危険性について多くの理解があることでしょう。
適切な服装、靴、ロープや着替えも持って行かれるはずです。
しかし、事故は思わぬことで起きるから事故なのだと思います。
あまり理解のない人が氷から落水する場面に遭遇しても不思議ではありませんし、ベテランの方でも油断すれば事故を起こすでしょう。
冬、人が上に乗った氷が割れて落ちてしまった場面に遭遇した場合、私たちは何をすればいいのでしょうか。
この記事は、カナダの総合アウトドア情報サイト「OUTDOOR CANADA」のコラム記事で、このサイトの編集長であるボブ・セクストン氏が、氷に落ちた人を救助する方法を共有してくれています。
まずはすぐに119番してください。それから私たちがやることは、次の通りです。
声をかけて落ち着かせる
はっきりとした落ち着いた声で、まずはパニックにならないように、そしてゆっくりと鼻から息を吸い、口から吐くようにアドバイスします。 人間が予期せず15ºCよりも冷たい水に落ちた場合、多くの場合、低水温によるショックが原因で、恐怖で息が止まり、水を飲み込み、溺死します。 冷水は過呼吸や筋肉のけいれんも引き起こすため、呼吸をコントロールすることが重要です。 低水温時の落水事故の専門家であるゴードン・ギースブレヒトのルールブックによると、1分間の呼吸をコントロールすることで、手足を効果的に動かせなくなるまで10分の先送り、低体温症で意識を失うのを1時間先送りできます。

指示を送る
そこに行くまでの氷は比較的安全だったはずなので、落水者を割れた氷の端まで泳いで戻るように促します。 オンタリオ州のワイルドネスレスキューソリューション(冬のサバイバル専門家)の主任インストラクターであるスコットは、顔を上げ続け、腕を氷の上に置いたら、後ろ足をバタ足しながら、腕を強く手前へ引きつけるように伝えます。 氷の上に完全に乗ったら、落ちた穴から離れるように言います。
手を差し伸べるには
落水者が這い上がるのに苦労しているとき、そこに駆け寄りたいという気持ちになるのですが、その気持ちに抵抗してください。あなたも落ちてしまうと事態は悪化します。そうではなく、できるだけ岸に寄って、釣り竿やジャケットなど、つかむことができるものなら何でも使って、それを差し伸べてください。 またはロープを投げて、落水者の腰に巻き付けさせてください。 ロープがありませんか? もし、小さなボートの代わりになるようなもの(板切れなど)が近くにある場合は、氷の上を滑らせて差し出してください。 これらの物がない場合またはうまくいかない場合、そして救急車がまだ来ない場合は、腹ばいになってなるべく体重を分散させ、つかむことができるものを持って這っていきます。 救助できたら、できるだけ早く乾かして暖かくしてください。

考えただけで恐ろしいことなのですが、実際に現場に遭遇した時に何も考えられなくなってしまうのはもっと恐ろしいことだと思います。
私がこれを読むまでに考えていたことは、落ちた人がいたらすぐさま駆けつけて助け出すことが正解だと思っていたのですが、これが大きな間違いだったようです。
氷が割れて落ちた人がいるのであれば、そのあたりは危険地帯というわけてすから、安易に近づいたら自分も危険ですもんね。
なるべく遠くから、何か掴めるものを差し出すのが一番いいようです。
あまり考えたくはありませんが、落ちた人がいたらまず落ち着かせるとともに自分も落ち着き、この記事にあったことを冷静に思い出して対処できるようにしたいと思います。
近年の異常気象は、まさかの事態を多く引き起こしています。
暖かい地方でも氷による水辺の事故は起きるかもしれません。
皆さんもどうかお気を付け下さいね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!