深江真一がメジャーリーグフィッシングにやってきた!

深江真一がメジャーリーグフィッシングにやってきた!

Photo by majorleague fishing.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Shin Fukae: Coming to America, and the MLF Bass Pro Tour”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:majorleague fishing.com”Shin Fukae: Coming to America, and the MLF Bass Pro Tour”By Mike Pehanich – January 18, 2019

 

皆さんは、メジャーリーグフィッシングというものをご存知でしょうか。

アメリカにはこれまでB.A.S.SとFLWというのが2大バスフィッシングトーナメントの団体だったのですが、ここに新たにメジャーリーグフィッシング(MLF)という団体が本格始動しました。

これまでMLFはサミットカップとチャレンジカップというカップ戦とそれらのカップ戦に出場する招待選手を決めるセレクトカップの模様を数週に分けて放送されてきたのですが、今年から参加選手を増やし、カップ戦に加えシリーズ戦も行われるようになりました。

シリーズ戦の上位選手がカップ戦に出場できるという風に改変されたようです。

参加選手はB.A.S.SとFLWのスーパースター達から選出されており、プロ野球で言うとセ・リーグとパ・リーグの有力選手を集めるオールスター戦が年間を通して定期的に6試合行われるという感じでしょうか。最高ですよね。

しかもこれまでのトーナメントとは大きく違うルールや予選ラウンドの進め方などがあり、今の時代にマッチしたものになっていることから、アメリカでの人気も相当なものになっています。

ちょっとだけ詳しいルールや予選の戦い方、また番組の視聴方法などが以前の記事にありますのでそちらをご覧ください。

https://nojiriko-fishing.net/mlf%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A8%E3%81%AF/

そのMLF、これまで日本人選手は大森貴洋選手の1人だけだったのですが、今年から深江真一選手もエントリーされることになりましたので、日本ではあまり馴染みのないトーナメント団体でしたが、これから盛り上がっていくような気がします。

英語がさっぱりわからなくてもかなり楽しめます。

さて、この記事は、そんなMLFの公式サイトにアップされた深江真一プロのお話です。

メジャーリーグフィッシングはフカシンさんのことをどう見ているのでしょうか。

ぜひ読んでみてください。

 

シン・フカエ、アメリカそしてメジャーリーグフィッシングに来たる!

Shinichi “Shin” Fukae is the only man to win Angler of the Year awards in Japan and the USA. But catching fish has been the easy part of his angling odyssey.

Fukae caught the fishing bug at age six, capturing crawfish while his big brother fished. By his junior-high years, he was a tournament force. He turned professional at age 19, guiding on Lake Biwa between events. He competed for 13 years in Japan, winning the Angler of the Year title at the elite level of Japan Bass: the JB Top 50.

But all that proved a prelude to his bigger ambition.

The Fukae “Dream Team”

“Fishing in the U.S. was one of my dreams,” Shin remembers. “I saw a chance to make it come true.”

Coming to America was a daring gamble for Shin and perhaps more so for his wife Miyu, whom he married in 2004. They are an inseparable pair, with Shin doing the fishing and Miyu guiding the business and day-to-day operations.

In a way, 2004 was a “dream” season even before it began. Miyu and Shin were living largely in a state of incomprehension on the tournament trail, seeing America through the windows of the converted van they called “home.”

“That first year, we had no clue,” laughs Miyu, by mutual admission the more accomplished English student of the two. “We didn’t expect anything because we didn’t know what was going on. We didn’t know what people were saying!”

Helping hands reached out during that time of perpetual uncertainty.

“Dion and Guido Hibdon and his wife and friends…people at the campground tried to help us that season,” says Miyu, still grateful.

Though Shin needed an interpreter to communicate with the cameraman, he had a hotline going with American bass. The water was his sanctuary, a place where he could find clarity.

He notched a Top 10 finish in his first tournament on Okeechobee en route to a history-making season in which he took home both FLW’s Rookie of the Year and Angler of the Year awards.

“At that time, I was very concentrated to catch fish,” says Shin. “I didn’t understand much English, so I didn’t have to listen to anybody. I just focused on catching bass.”

Then just as suddenly, the magic disappeared. Shin ended 99th in AOY rankings in 2005, still the worst finish of his entire career.

“We don’t know why,” Miyu says.

“That’s fishing!” Shin says.

The charm returned the next season when Fukae became one of the few anglers in history to win two FLW tour events in one season (Lake Okeechobee and Beaver Lake). Momentum continued through the 2007 season, when he finished second in FLW’s AOY race, only 20 points behind Jay Yelas.

New game

As he enters his first year of Major League Fishing competition, more than a few pundits predict that Shin will shine in MLF’s “every fish counts” format. But he expects his underrated versatility more than his finesse expertise to carry him through.

He is meeting the language challenge, too. Miyu teases that Shin no longer needs “cheating papers,” the notes that she composed to get him through interviews his first five years on the FLW tour.

Both laugh about the tough years with what seems like fond remembrance.

“It was hard to understand what people were saying,” says Miyu, recalling those early nights at the campgrounds. “Especially when all our friends are southern!”

“They use ‘y’all,’” grins Shin, demonstrating his newfound language acumen. “Like ‘How y’all doing?’”

Indeed, they’ve come a long way.

深江”シン”真一は、唯一日本とアメリカでアングラー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。しかし、魚を釣るだけなら彼の釣り人生の中では最も簡単な部分だったのです。

深江は6歳のころから釣りエサを捕まえては、兄が釣りをしている間にザリガニを捕まえていました。彼は中学生のころにはトーナメントに出ていました。試合の合間に琵琶湖のガイドをしながら、19歳でプロに転向。彼は日本で13年間闘い、アメリカで言うエリートレベルのトーナメントであるJB Top 50でアングラー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを獲得しました。

しかし、これらすべては彼の大きな野心への序章にすぎませんでした。

 

深江「ドリームチーム」

「アメリカでの釣りは私の夢のひとつでした」とシンは思い出します。 「それを実現する機会が来たのです」

アメリカに来ることはシンにとって大胆な賭けであり、そしておそらく2004年に結婚した妻ミユにとっても同様に大いなる賭けでした。シンは釣りをし、ミユは仕事の日々を送るという切っても切れないペアだったのです。

ある意味で、2004年は始まる前から「夢のような」年でした。ミユとシンは主にトーナメントを転々としながら改造車の中で寝泊まりするというとんでもない生活をしていたのです。

「最初の年はまったく訳が分かりませんでした」と、すっかり英語が達者になったミユは笑って言います。 「何が起きているのかがわからなかったですから、私たちはまったく期待していませんでした。だってみんなが何を言っているのかが分かってませんでしたからね!」

その不安な日々に助けの手が差し伸べられました。

「ディオンとギド・ヒブドンと彼の妻と友人…キャンプ(仮住まい)の地の人々はそのとき私たちを助けようとしてくれました」と、ミユはいまだに感謝しています。

シンはカメラマンとコミュニケーションをとるために通訳を必要としていましたが、彼はアメリカのバスを釣りまくっていました。水の上は彼の聖域であり、彼には光が見えていました。

FLWのルーキーオブザイヤーとアングラーオブザイヤーの両方の賞を獲得するという歴史を作ったオキチョビ―レイクでの最初のトーナメントで、彼はトップ10に入りました。

「当時、私は魚を釣ることだけに集中することができました。 私は英語がよく分からなかったので、だれの言葉にも耳を傾ける必要がなかったのです。バスを釣ることだけに集中しました。」

しかし突如、魔法は消えました。シンは2005年のAOYランキングを99位で終え、それは彼のキャリアの中で最悪の結果となりました。

「理由はわかりません」とミユは言います。

「釣りってそんなもんでしょ!」とシンは言います。

魔法はその次のシーズンに戻ってきました。深江がFLWで1シーズンに2勝する(オキチョビ―レイクとビーバーレイク)という歴史の中でも数少ないアングラーの1人になったのです。勢いは2007年のシーズンを通して続き、彼はFLWのAOYレースを2位で終えました。トップのジェイ・イェラスとはわずか20ポイント差です。

 

新たなる戦い

彼が初年度となる今年のメジャーリーグフィッシングツアーのメンバーに入り、シンがMLF独自のルールである「(5匹リミットではなく)全ての魚をカウントする」というフォーマットは実力を発揮しやすいだろうと多くの専門家は予想しています。そうです、彼のフィネステクニックはあまりその良さが知られていませんが、そのバーサタイルさによって彼は最後まで残るだろうと期待されています。

彼はまた言葉の壁にも取り組んでいます。 ミユは、FLWでの最初の5年間にわたりシンがインタビューされたときのための「カンニングペーパー」を書いていたことをからかい、もう必要なくなったと言います。

二人とも、厳しい思い出のはずですが笑って話します。

「みんなが何を言っているのか理解するのは難しかった」とミユは、仮住まいでサッサと眠りについていた時のことを思い出して言います。 「特に私達の友人みんながアメリカ南部の人の時はね!」

「みんなにめちゃ飲まされてん」とシンは笑い、それは彼の上達した英語力を示しています。 「「おう、また一杯やろか!」なんて言うてな。」

本当に、彼らはたくましくなったんですね。


 

いかがでしょう。

深江真一選手の印象というより、奥さんの印象の方がMLF的には強かったのでしょうか。奥さんの事が多く書かれていますね(笑)

しかしなんとなく、深江選手の楽しい人柄が、奥さんによって支えられているのが分かるような、そんなインタビューだったようにも思います。

こういう話を聞くと、トーナメント本戦もより気持ちを込めて観戦したくなるものですね。今シーズンのスタートが楽しみです。

 

また、記事にも書かれていた通り、このレジェンドアングラーがひしめくなか、深江選手はルーキーイヤーでありながら上位争いをすると予想されているようです。

それは深江選手がフィネスマスターであることが理由のようで、メジャーリーグフィッシングではライブウェルに5本のバスを入れて持ち帰るウェイイン方式ではなく、決められたサイズ以上の魚であればすべてカウントしその場でリリースする青天井方式なのです。

そうするとビッグフィッシュを狙うより、数を釣る方が有利になるということで、数釣りに定評のある深江選手に票が集まっているようですね。

MLFのテレビを見ていると、とにかく出場選手全員が絶え間なく魚を釣っているので飽きることがありませんし、そんな中で深江選手が他の選手をリードするなんて考えたら、ますますトーナメントが始まるのが楽しみになるというものです。

 

ちなみにメジャーリーグフィッシングはオンデマンド配信ですので、夜更かしすることなく、いつでも好きな時間に観戦することができますので、興味のある方は先ほど紹介させていただいた以前の記事の中に書かれている視聴方法などをご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

それでは、また。

 

毎度ありがとうございます!