初心者用バスロッドを使おう!【初心者さん用ロッド選び】
バス釣りを始めたばかりの初心者さんにとって、1本のロッドを選ぶということは今後のバス釣り人生を左右するほど重大なことです。できれば良いロッドに出会いたいものですが、良いロッドというのは、そう、適正なロッドということです。
こんにちは!店長の小山です!
本日は小ネタとなりますが、バス釣り初心者さん用のバスロッドについてお伝えさせていただきます。
いち釣具屋としての私の個人的な意見となりますが、バス釣り初心者さんのロッド選びの参考になれば幸いです。
適切なロッドの選び方
バス釣りをするにあたって必ず揃えなければならないもののひとつがロッドです。
釣りという言葉が持つのんびりとしたイメージからすると、どんなものを買っても問題なさそうな感じがしますが、現代のバス釣りは科学の力でかなりの進化をしています。
その現代の進化したバス釣りでのロッド選びはかなり複雑になっていて、バス釣りをどうやって上達していくかは、適切なロッド選びにかかっていると言っても間違いではないほどです。
適切なロッドを選ぶには、ロッドの選び方を学ぶことが必要ですが、自分に適したロッドといってもその選択肢は無限にあり、なかなか簡単ではありません。
このロッド選びガイドは私が考える適切なロッド選びの方法で、手っ取り早くおすすめ商品を紹介するものではありませんが、これを読むことで、きっとあなたが選んだロッドを自信を持って振ることができるようになると思います。
私がおすすめしたいロッド選びの方法は次の3つです。
- 初心者用モデルを使う
- 短いものを選ぶ
- 良い店員さんを見つける
では、それぞれについて見ていきましょう。
初心者用ロッドを使うメリット
予算が許す限り、できるだけ良いロッドを手にしたいというのが道具選びの方法としてはいいと思うのですが、良いロッド=適正なロッドという意味では、高価なロッドほど良いとは限りません。
たとえば料理を始めたばかりの人がプロ用のキンキンの包丁を使えばすぐに刃こぼれしてかえって切れなくなりますし、自動車の運転免許を取ったばかりの人がサーキットでなるべくいいタイムを出したくてF-1マシンに乗っても、速く走るどころか発進もできないでしょう。
それと同じで、各メーカーから発売されている最高級の、バスプロが使うバスロッドというのはプロ用のスペックになっていることがあります。
それは、間違ったルアーを使えばキャストの時に折れやすかったりと、使い道が限定され過ぎているという意味です。(ただしロッドが折れたからといって間違った使い方をしているとは限りません)
その点、ロッドメーカーが作る初心者用ロッドというのは1本で取り扱えるルアーの範囲が広いものが多く、多少間違った使い方をしても深刻なダメージになりにくいものが多いのが特徴です。
単純に素材が安く性能の低いものを安く販売しているのではなく、これまでに培った過去のノウハウを使って作ったものなので、開発費などのプラスの経費が掛かってないだけです。
もちろん、他のロッドも使ってほしいという意味で、なるべく安く価格が抑えられているという面もありますので、安心して初心者用ロッドを使ってもらって間違いありません。
それともうひとつ、プロ用のハイスペックロッドに使われている新素材は、バスのバイトを取るための感度と軽量化に特化されており、それは良いことなのですが、初心者さんにはこの超高感度ロッドの特性を処理しきれないことがあります。
簡単に言いますと、感度の高さを追求したプロモデルより、よりバラシにくさを重要視したモデルの方が初心者さんにとっては適正な性能と言えます。
これはもちろん、初心者用ロッドにあらかじめ設計された特徴のひとつです。
ロッドメーカーが初心者用ロッドに手を抜くことはありません。ちゃんと初心者さんの立場に立って開発されています。
ロッドの長さについて
ロッドの長さについては基本的な面で覚えておいた方が良いことがあります。
それは、バスロッドにはさまざまな長さがあり、長いもの、短いもの、それぞれに長所と短所があるということ。
自分に合ったロッドの長さを決めるには、自分のやりたいことや自分のスキルを見つめ直す必要があります。
スキルによるロッドの長さ選び
プロはさまざまな用途に応じてさまざまな長さのロッドを持つ必要がありますが、1本のロッドを選ぶときは、自分のスキルに合ったものを選ぶと良いでしょう。
一般的に長いロッドほど飛距離の面で有利になり、短いロッドほどキャストの正確さで有利になります。
また、短いロッドほど扱いが簡単で、初心者の方が新しい技術を次々と身に付けやすく、持ち運びもしやすく、軽量のため疲れにくさもあります。
バス釣りはロングキャストができるよりも正確なキャストができる方が釣果に繋がりやすく、扱いやすい方がさまざまなキャストテクニックを身に付けやすいため、はじめは5.8ft~6.3ftくらいの短めのロッドを選ぶと良いかと思います。
使う場所によるロッド選び
よく釣りに行く場所によっても適正な長さのロッドを決められます。
キャストする自分の周りに草木があるような場合や、桟橋へのスキッピングをするような場合は、短いロッドの方が使いやすいです。
砂浜のように周りに何もなく、遠い沖へ投げたほうが明らかに有利になるような場合は、7ft以上の長いロッドを使った方が釣果に繋がりやすいでしょう。
しかしルアーやリグをかなり遠くへ飛ばしたいということは、ルアーやシンカーを重くするはずですので、重さに合ったヘビー寄りのロッドにする(その1本では色々な使い道ができなくなる)ことと、ラインブレイクにより自分や他人へのケガの危険があることに注意してください。
基本的に私は、初心者の方には遠くへ飛ばす技術よりも正確に投げる技術の方が初めに覚えるには重要だと考えますので、わりと近くの物に対して6ft前後のロッドであらゆるルアーやリグを(自分なりに)正確なキャストができるようになってから、より遠くへ飛ばすことを覚えることをおすすめします。
良い店員さんを見つける
非常に簡単なガイドになりますが、結局のところ私が初心者さんにおすすめするのは、各メーカーから初心者さん用ロッドとして発売されている中でも、より短めのモデルです。
しかし、それさえ知っていればいいかと言えば、そうではありません。
最後に大事になるのは、責任を持って買うということです。
大事なロッドを買うわけですから、実際に釣具屋さんに行って、ロッドに触ってみてください。
現在は通販でいいものを安く手に入れられますが、実際にロッドを振り、重みを感じ、見た目をチェックすることで、後から不満が出ない納得の買い物になりますからね。
実際にロッドをチェックしたらあとは通販で購入しても構いませんが、そのお店でそのロッドを買う場合はロッドを振った感覚の他に、製品そのものをチェックします。
チェックポイントは次の通り
- ロッドにキズはないか
- ガイドはまっすぐに並んでいるか
- 2ピースロッドの場合、継ぎ目が口割れなどしていないか
- 汚れやパーツの欠品はないか
これらをチェックするべきですが、自分ではよく分からない場合は、店員さんに一緒に見てもらいましょう。
このとき、店員さんに自分のスキルや釣り場を説明し、自分に合っているロッドかどうかを相談してもいいでしょう。
良いお店の店員さんは、お店の売り上げのために高いロッドを押し付けるのではなく、そのお客さんのために良い(合った)ロッドを選んでくれます。
次々と発売される新しい技術や製品のメリットを教えてくれて、それが自分にとってどう有利に働くかを教えてくれますので、良い店員さんを見つけることは、自分のスキルアップにまでつながります。
SNSで相談することもできますが、あなたのことを知らない人の言うことを聞くのはおすすめできません。また、自分が買ったものに対して批判をする人の言うことも聞く必要はありません。あなたのことを知らないだけです。
ロッドを使うこと
ロッドを買ってから重要になるのは、買ったロッドを最後まで使い切るということです。
折れるまで使うという意味ではありません。
その1本のロッドを買うまでに、事前に少なからず何か調べたり、お店に足を運んだり、店員さんに恥ずかしがらず相談したりと、苦労があったはずです。
その時点で、あなたにはそのロッドを使うのに見合った価値があります。
自分のイメージ通りにそのロッドを使いこなせるように、キャスト練習、ルアー選び、ポイント選びをし、バスをたくさん釣ってください。
また、動画やネットの記事を見て新しい知識を吸収し、またそれを試し、釣り人として成長してください。
そのロッドでできることがすべてできるようになった時、つまり、あなたのスキルがそのロッドの性能を越えた時に、そのロッドの本当の価値がわかります。
言い換えれば、その時こそ、次に買うべきロッドが自分で分かっているはずですよね。
繰り返しになりますが、価格=価値ではありません。
私がいくらでもお金を持っていて、いくら速く走る車が欲しくても、高級なF-1マシンは運転できないのと同じように、自分に合ったものを選ぶことが、価値を最大限に高めるということです。
良さそうに見える商品説明文、大好きなプロアングラーが使ってるタックルへの憧れ、自分のなかの見栄やプライド、そういうものに惑わされず、自分を見つめ、自分がスキルアップするための道具を選んでくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!