ランディングネットの取り扱いが上手な人:いいネットマンになるには!?
ランディングネットもひとつの道具です。道具である以上は、取扱いが上手な方がいるものなんですよね。ランディングネットで釣果が変わる、ましてや他人のネット係をするなんてことになると、これはなかなかのプレッシャーですよね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”AN HOMAGE TO FISHING’S UNSUNG HERO: THE NET MAN”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:outdoorcanada.ca ”AN HOMAGE TO FISHING’S UNSUNG HERO: THE NET MAN”MICHAEL HUNGLE·APRIL 10, 2020
皆さんは、ランディングネットをお使いになることはありますでしょうか?
ランディングネットを使うかどうかについては賛否あるようですが、ランディングネットを使うことによるメリットとしては、バラしが減らせる、(特にトレブルフックの付いたルアーの時には)ハンドランディングよりも安全、(魚種によっては)魚体に手を触れずに済む、などというところが挙げられます。
趣味の世界は個人の価値観により楽しさが変わりますので、なにも強制されることではありませんし、使う使わないは自由です。
メリットを感じたら使えばいいものだと思います。
私の場合はスモールマウスバスを相手にするときに細糸を使うことが多いからか、どんな釣りでもネットを使うことの方が多くなりました。
ランディングネットを使うようになってくると思うことがありまして、それは、「ランディングネットの扱いが上手な人がいる」ということ。
これはバス釣りだけではありません。テレビ番組などを見ていると、トラウト、シーバス、磯でのグレ、ヘラブナなどなど、ランディングネットを使うことがほぼ前提になっているような釣りを見ているときほど、上手な人のネットさばきを見て「ナイス!」と思うことがあるんです。
やはりランディングネットも道具である以上、使う人によって取り扱いが変わるんですよね。
では、2人または複数で釣りをしているときのランディングネットはどうなりますでしょうか。
おそらくですが、この場合は魚を掛けた人は釣りに集中し、もう1人はネット係、つまりネットマンの役割をすることが多くなるのではないかと思います。
このときはまた別の問題が起こります。釣り人の立場としては、ネットマンがしくじることへの不安があるんですよね(笑)
せっかくの大物をネットマンのせいでバラしたというのは実際はキツイ状況ではありますが、それもまた楽しかったいい思い出であり、多くの人の心の中にあるのではないかと思います。
しかしながら、もし自分がネットマンになった時は、そうも言っていられません。責任は重大です。そんなプレッシャーを克服できる方法はないのでしょうか。
この記事は、カナダのアウトドア専門メディア「OUTDOOR CANADA」のコラム記事で、ネットマンに対する感謝のエピソードが書かれています。
こういう記事がいいヒントになるかもしれません。ちょっと読んでみましょう。
釣り人にとっての縁の下の力持ち、ネットマン
魚とファイトしている時というのは、身体が勝手に針を掛けたままにしようとしたり、ボートや岸になんとか寄せることに集中するものです。理想を言えば、連れがいるときはその人が釣りを中止し、ランディングネットを手にして隣に立ってくれて、なにか見えたら様子を伝えてくれたりしながら、待機してほしいものです。魚が針に掛かっている時、実は最も重要でありながら、意外といないのが、このネットマンという存在です。
このとき、ネット係をするのが子供ということもあるでしょう。しかし重要なのは、彼らに魚を捕まえる気持ちがあるのかどうかであり、自分の役割を全うするかどうかです。多くの場合、「ロッドティップを上に向けて」とか「もうすぐそこまで来てるぞ」という言葉で私たちをリードしてくれたりします。さらに別の場合には、「見ろ、超デケーぞ!」とか「モンスターだ!」などと言っておさまってきた私たちのアドレナリンを再び放出させるなんてこともあるでしょう。
しかし、ついに魚が暴れるのをやめて上を向いてこちらに向かってきた時がネットマンの出番であり、まさに正念場となります。彼らは船べりから身を乗り出し、苦しい体勢になりながらも、一生懸命に変な声を出しながら、どんな魚であってもキャッチしてくれます。
良いネットマンは、魚をキャッチするために必要なことは何でもします。
しかし、すべてのネットマンに同じようなことができるわけではありません。釣りが上手な人ほど、いつネットを水に入れ、いつ魚をすくうべきかをよく知っています。彼らのアプローチはスムーズで迅速で、魚を追いかけません。彼らは次にすくうべきか、それとももう一度走らせる必要があるかも知っています。その結果、ネットで魚の頭をたたいてしまったり、急に走られてラインブレイクを心配することもありません。ですので、これを読んでいるすべてのベテランのネットマンには感謝しかありません。あなた方の努力なくして、逃げられた魚がどれほど多かったかわかりません。
私が初めてランディングネットの取り扱いを学ぶことを意識したのは、フィッシングガイドでもあるタク石黒さんの存在です。
タクガイドについては釣果もそうですがお客さんに楽しんでもらうことが目的のひとつでもありますから、ネットの取り扱いについてのレクチャーでもありながら、2人の共同作業というものを楽しませてくれました。
「次で入れますよ」「ダメダメもっと寄せて、こっちこっち」「デカくてネットに入らないすよこれ」「いま暴れてる時は引っ張らないでー」「おーこれはしっかり掛かってるから外れんわ」こういう感じで、楽しみながらさり気なく教えてくれる感じというのでしょうか、この経験は、自分のランディングの技術も上がりますし、誰かのランディングを手伝うときのためにも非常に勉強になりました。
ほかにも、「後ろからバスいっぱい付いて来てる!付いて来てる!ネットやめて釣る!」とかいってすぐ横にルアーを投げはじめることもあったりと、その魚の1匹の価値を(思い出として)上げてくれることもしてくれました。これはガイドとしての身勝手な行動ではなく、私のフックが外れないだろうという見極めや私の技量を知ったうえでの判断で起こした行動だということもわかるんです。そういうところがタクさんをはじめガイドさんのすごいところだと思うんです。
実際のところ、普通に釣りをしていたら、他の人の魚をすくうというのはあまり機会がないかもしれません。機会がなければ、他の人の魚をすくう技術もなかなか上達しませんよね。
この記事に書いてあることや私の経験から思うに、大事なのは見えたことを伝えることなのかもしれません。
フックの掛かり方、サイズ、魚種、暴れ方の変化など、感じたことを声に出してあげることで息の合った共同作業ができるという感じでしょうか。
掛かった魚の状態をしっかり観察することは、そのまま自分自身のネッティングの技術の向上にもつながりますしね。
自分はガイド業を目指すわけではありませんが、せっかくタクさんからいい勉強ができたので、誰かにそういうことをしてあげられてらいいなとは思います。
なかなか余裕がないと出来ませんが、そんな余裕の持てるアングラーになりたいものです。
結局のところは、他人へのネット係が上手になるには、自分の魚をいっぱいランディングネットですくうことしかないのかもしれませんけどね。
ということで、もし、みなさんがたまたま隣にいる私にネット係を頼んで私がミスったとしても、怒らないでくださいね(笑)
それではまた。
毎度ありがとうございます!