プロガイドでのバス釣りで学ぶこと
メジャーフィールドにいる「プロガイド」と呼ばれる方々。彼らの仕事は、お客さんにバスを釣らせることだけではありません。私たちがお客として利用させてもらうとき、どんなことに期待していけばいいのか、アメリカのプロガイドさんのメッセージから理解しておきましょう。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Expectations For a Bass Fishing Guide”という記事を引用てご紹介足します。
引用先:inthespread.com”Expectations For a Bass Fishing Guide”by Capt. Mike Gerry|Nov 11, 2021
皆さんは、バス釣りのプロガイドを利用されたことはありますでしょうか。
私はこれまで何度か利用させてもらったことがあります。
バス釣りには色々なところにお金を使うことになりますので、計画的な予算組みが不可欠です。
例えは欲しいタックルがある場合、無計画にお金を使っていては資金を軽くオーバーしてしまいますので、本当に必要だった(であろう)タックルにお金が回らない事態にもなるでしょう。
ちなみに、バス釣りはお金がかかると言われていますが、お金がかかるのはバス釣りだけでなくどんな趣味をしていてもそうだと思いますが、バス釣りやその他の趣味がお金がかかるのではなく、あくまでも自分が好きな事にお金を使っているだけですのでお間違えのないよう(笑)
ただし、それこそが人間として、自分らしい生き方であり至福の時だと思いますので、それでいいと思います。「バス釣りは金がかかるなあ」と口に出して言うことすらも、嫌いじゃありません(笑)
さて、バス釣りに使う予算はタックルだけではありません。
ペンチやドライバーなどの工具、オイルなどのメンテナンス用品、ライフジャケット等の安全器具や救急用品、ウェア類、レンタルボート代、釣り券などなど、直接的なものや間接的なものもまで含めると意外と多くあるものです。
このなかに、私の個人的な意見となりますが、ぜひ「ガイド代」も含めてほしいと思うのです。
色々なフィールドで営業されているフィッシングガイドさん、特にそれ1本を本業として生計を立てているガイドさんをプロガイドと呼びますが、プロガイドさんの仕事というのは、お客さんに魚を釣らせることと思われがちですが、それだけではないのです。
この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門の映像制作会社「In the Spread」のブログ記事で、レイクガンターズビルのプロガイド、マイク・ゲイリー氏から寄せられたメッセージが掲載されています。
プロガイドさんからのメッセージをぜひ読んでみてください。
プロガイドとして期待されるべきこと
バス釣りでプロガイドを利用する時に持つべき期待には、さまざまなことがあります。「学び」は、バスを釣ることそのものと同じくらい重要です。ガンターズビルレイクでの長年のガイドの中でわかったことは、バス釣りガイドを利用している人というのは、バスを釣って楽しむこと以外に、バス釣りについて何かしらを学びたいと考えている人だということです。そのニーズを可能な限り達成することが、私の毎日の目標です。今日のハイプレッシャーな湖やそこに住むバスはスレており、いつでもバスのバイトがあるとは限りませんが、その人がより良いアングラーになる方法を教えることはできます。それはバスのバイトがあるかどうかに関係なく私にできることです。私は常に、お客さんに楽しんでもらいながらアングラーとして内面と外面から上達してもらう活動をしています。
多くのお客さんは、キャストして巻けばバスが釣れると思っていると感じることがあります。そんなに簡単だったらいいのにと思いますが、残念ながらそうではありません。熟練したバスアングラーとは、自分のスキルを磨くことに取り組んできた人のことです。他のスポーツと同様に、結果として成功するかが決まるのはわずかな差であることを理解するには時間がかかります。釣れる日と釣れない日の違いは、そのルアーが有効なのか、または魚探の読み方について少しでも深く理解することです。成功するためには成功するためのマインドを持つこと、これは他のスポーツと何ら変わりはありません。それは些細なことであり、あなたがガイドフィッシングに出掛けるとき、ガイドはそんな些細なことをあなたに教えます。
私は釣りを教えることに誇りを持っており、よく来てくださるお客さんは情熱を持って学び、より上達していきます。それは心の中で思っているだけですが、本当に日々なにかを学んでらっしゃいます。私のお客さんの何人かは、フィールドで日々なにかを学ぶことで、トーナメントに勝てるアングラーにまで成長しました。ガイドとしてフィールドを共にしたことで彼らが成長し、熟練したアングラーになるのを見ることができるというのは嬉しいものです。多くのお客様が、キャストもままならない状態から、ルアーやプレゼンテーションを使い分けてバイトを誘うことを学んでアングラーとして上達することに非常にやりがいを感じているのを見てきました。私のお客さんの多くは、バス釣りが他の釣りとは異なることをすぐに学びます。これは主に、バスが他の魚のように絶えず餌を食べるわけではないためです。したがって、バスが反応するようなルアーでアプローチするというスキルを伸ばす必要がありますが、それは必ずしも簡単ではありません。バスを反応させること、バスが住んでいる場所、バスが今どう動いているか、そしてバスがなぜそうしているのかを理解すると、バスが釣れる可能性が高くなります。
バス釣りは他のスポーツと同じくらい複雑です。学ばなければならない技術・経験・知識があり、良いガイドとフィールドを共にすることで、あなたは何かを学ぶことができるはずです。ほんのわずかの微妙な違いが、あなたにアングラーとしての多くの違いをもたらし、あなたがより上達し、より楽しくなることに繋がるでしょう。プロとしてあなたからの質問には常に答えられるべきであり、あなたはガイドに質問することをやめるべきではありません。重要でないことでも大きな違いを生む可能性があり、私はあなたに教え、私と一緒にボートに乗っている間はあなたの役に立つことが私の仕事だと信じています。
私と一緒にフィールドで過ごす日は、ルアーの事からパターンのことまでなんでも学ぶ日です。ロッド、リール、ルアーの色、バスの動き、方法と理由、そしてもちろんバスを釣って楽しむことについて学びます。あなたのニーズを尊重し、あなの役に立てることは、その日にバスが釣れることと同じくらいやりがいがあります。くだらない質問などありませんし、質問に対する答えが不充分だったり答えられないこともありません。私には秘密などありません。私はあなたにアングラーとしてもっと成長してほしいだけです!
バス釣りガイドさんの大変なところは、山岳ガイドさんと登山をすれば朝日を拝めるかどうかという問題と同じくらい、大変なことです。山岳ガイドさんと登山をしたからといって、その日が晴れとは限らないということです。
相手は自然そのものですので、不確定な変数が多すぎます。
もちろんスキルが伴うのがバス釣りガイドですので、ガイドさんの言う通りにすれば、登山とは違って成功する確率を上げることはできるでしょう。
しかし、登山も山頂にいるより山腹にいる時間の方がはるかに長いのと同じように、野球やサッカーも点が入る時間より入らない時間の方がはるかに長いのと同じように、バス釣りも釣れない時間の方がはるかに長いんです。
だったらば、釣れない時間を有効に過ごすことがバス釣りの本質であり、それを最大化してくれるのがガイドさんだと私は思っています。
冒頭で書かせていただいた予算の話の続きになりますが、バス釣りの予算の中に定期的な「ガイド代」を組むことは、バス釣りのスキルを大幅に高めることができます。
近頃の高額なロッドを1本買うことで上達する(と思われる)スキルよりも、またレンタルボート数回の釣行で上達する(と思われる)スキルより、同じ予算で過ごすガイドさんとの1日はかなり有効です(私個人の意見です)。
それはプロの技術を間近に見ること、たとえばキャスト、シェイクやジャーク、リーリングスピード、魚探の画面の見方などの直接的な技術はもちろんですが、ポイントの選び方(なぜこのエリアに来たか)、ルアーチェンジのタイミングや考え方、ボートポジションや流すスピードといったサブの要素(いやむしろメインか)、もっと言うとフックを結ぶノットの種類や速さ、タックルの収納方法、ボートの上で食べているものなどなど、一見すると釣果には結びつかなそうなことまで、何もかもを見ることで自分の釣りライフがギュッと濃縮されるためです。
それが私がガイドさんと釣りをしたい理由ですし、皆さんにおすすめしたい理由でもあります。
バス釣り初心者さんはもちろん、よりスキルアップをしたい中級者さん、バス釣りを極めてしまった感があってやや冷めかけている(いないか)上級者さんも、もしプロガイドを利用したことがなければ、利用してみてください。
きっと新たな光がパーッと目の前に広がると思います!
ただし、その日にバス釣りの何を学べるかどうかが誰に掛かっているかは、ガイドさんでも、一緒に行った友人でも、その日の天気でもバスでもなく、自分自身です。
バス釣りのテーマ(得意なことを伸ばす、または苦手を克服する)を持って、それを達成する時期はいつ、どこでかの年間計画を立て、予算を組み(お金を貯めて)、バスプロガイドさんの予約をしてみましょう。
私の経験では、そこで使ったお金以上に、これから何年も先まで有効な成長を得られると思います。
それが好きな事にお金を使う自分らしい生き方であり、至福の時となるでしょう!
それではまた。
毎度ありがとうございます!