バス釣りの腕前を劇的に向上させる!ブルーギル生態学の秘密を解き明かせ
バス釣りが上手になるためには、ベイトフィッシュのひとつ、ブルーギルの生態や食性についても学んでおきましょう!
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”An In-Depth Look at Bluegills”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:liveabout.com ”An In-Depth Look at Bluegills”by Ken Schultz September 15, 2017
この記事は特定外来種の保護・拡散を目的としていません。
ブルーギルという魚、皆さんのよく行くフィールドには住んでいますでしょうか。
釣りをしない方、またはバス釣りをしない方からすると、このブルーギルという魚はブラックバスとともに害魚とひとくくりにされ、嫌われています。バス釣りをされる方からも、外道として嫌われることがあります。
残念ですが、まあ仕方ありません。
アメリカでは、ゲームフィッシュのひとつとしてとても愛されています。
全国どこにでも分布し、釣りがしやすく、子供でも簡単に釣れて、サイズに対しての引きが強くファイトもアグレッシブ、そして食べて美味しい魚というところが人気の理由です。
バスアングラーの多くからも、ブルーギルは愛されています。それは、ギルがバスの大切なベイトフィッシュだからです。
大きなバスは、大きなギルを食べている傾向があり、大きなギルが少なくなってしまうと、バスも大きくならないということで、大きなギルを釣っても持ち帰って食べるのは控えよう(食べるならそこそこサイズのにしよう)という考えがあったり、生態の研究などで学者さん達が多くのサンプルを採取してしまうのを心配していたりします。
また、自分が所有する池の放流バスを育てるためにブルーギルも放流し、ギルが大きくなりやすいエサや環境を研究しているという流れもあります。
この辺が、アメリカでブルーギルが愛されている理由ということになるのですが、これを言うと怒られてしまうかもしれませんが、私の意見では、日本でもバス釣りに理解の深いアングラーさんになるほど、ギルを愛している傾向があるように思います。ギルが釣れても決して怒らず、笑って写真を撮っていたりする傾向があるような、ないような。
さて、そんなブルーギルなのですが、ギルのことを知ることは果たして、そんなにバス釣りにとって大事なことなのでしょうか。
この記事は、日々の生活に潤いを与えようというアメリカの総合エンターテイメントウェブサイト「LIVE ABOUT.com」の記事で、ブルーギルについての生態や食性について(ざっくりと)書かれています。
たまにはバスの事だけでなく、ブルーギルのことについても学んでみてもいいかもしれません。
このことがバス釣りにどれほど役立つかどうかは、自分次第だと思いますよ!
ブルーギルの生態に関する事実
ブルーギル(学名:Lepomis macrochirus)は、初心者でも上級者アングラーでも簡単に釣ることができる、北米で最も人気のあるパンフィッシュの1つです。 彼らはサンフィッシュ科に属し、地方によっては「bream(ブリーム)」と呼ばれていることもあります。(※パンフィッシュというのは学名などではなく、フライパンで調理しやすい丸みを帯びた魚全般のことを指す愛称だと思います)
ブルーギルが人気なのは、広く分布し、強いファイト、そして美味しい魚であるという理由からです。 ブルーギルはサンフィッシュ科の中で最も広く分布している種であり、その個体群はフィールドのキャパシティをオーバーするほど増えてなお成長できるほど繁殖力が強いものです。 淡水で釣りをする大人のアングラーの多くは、幼いころにブルーギルやその親戚を釣ることで釣りの楽しさを身に着けてきました。
ブルーギルの見た目
ブルーギルは、ずんぐりと寸詰まりしたような楕円形、または丸みのあるボディに、小さな口、小さな頭を持ちます。 胸びれは尖っています。 色は湖ごとに大きく異なり、全体的にオリーブ、ダークブルー、青紫から、側面にかけては青みがかった黄色や緑のまだら模様があります。 一部の魚、特に岩場に隠れているような個体は、無色透明になるかもしれません。 通常、側面には6〜8本の縦しまがあり、これも目立つ場合と目立たない場合があります。
エラブタには、他のサンフィッシュ科の魚のようにきれいな半円形ではなく、幼魚の頃から黒っぽい出っ張りの部分があります。 下アゴからエラにかけて濃い青色のスジがあり、多くの場合、尻ビレの付け根に暗いマークがあります。 繁殖期のオスはより鮮やかな色になり、青っぽい頭と背中、明るいオレンジ色の胸と腹、胸ビレが黒っぽくなります。
ブルーギルの生息地
ブルーギルは流れの穏やかな川、ウィードのある湖や池、沼、川のワンドに生息しています。 静かな水域を好み、特に早春から産卵期に非常に浅いエリアに留まる傾向がありますが、夏に表水温やシャローエリアの水温が高くなると、9メートル以上のディープに落ちることもあります。これは湖や池で最も顕著になります。 ざっくりと言えば、ギルはより大きな親戚であるラージマウスバスと同じ生息域を共有することになります。
ブルーギルの食性
ブルーギルは、昆虫、ザリガニ、魚の卵、小魚、巻貝、ミミズ類、さらには藻類など、さまざまなものを食べています。 幼魚のころは主に甲殻類、昆虫、ミミズを食べます。 大人になると水温に応じてさまざまなレンジでフィーディングするようになり、ボトムから表層でもフィーディングします。 大部分は夕暮れから夜明けに活動し、大きなブルーギルは朝と夕方に岸近くに移動してフィーディングし、日中はより深いところにとどまります。
ブルーギルのスポーニング
ブルーギルは春から初夏にシャローエリアで産卵し、池や湖では丸い産卵床がたくさんあるのを簡単に見ることができます。
ブルーギルの釣り方
種類を問わず、サンフィッシュ科の魚というのは小さなころから非常に勇敢なファイターです。 一般的には、産卵中となる春から初夏が最も追いがよくなります。 ウィードの存在はサンフィッシュ科の魚を探すためには重要な場所となり、特にブルーギルを探すにはさらにスタンプ、沈木、レイダウンを探すといいでしょう。
多くの釣り人は、比較的浅いところで生きたミミズとウキを使って釣りをしますが、大きなギルは通常は深いところにいます。 他の生きエサとしては、コオロギ、小魚、川虫などが含まれます。 ルアーではスモラバが有効で、小さなスピナーやスピナーベイトも有効です。スローリトリーブが良いでしょう。 ブルーギルは冬でも人気があり、スモラバ、フライ、ワームに食ってきます。
ライトスピニングタックル、スピンキャスト(クローズドフェイスリール)タックル、フライフィッシングがブルーギル釣りに適しています。 多くの地域では、釣り人はリールのない長いのべ竿も用意して、同時に仕掛けておきます。 ラインは4〜8ポンドで十分です。
アメリカでのブルーギルに対する愛情をそのまま日本に持ち込むわけにはいきません。日本ではあくまでも特定外来種であり、広めてはいけない魚です。
私たち釣り人がブルーギルを日本国内外に拡散する原因となってしまってはいけませんが、今いるブルーギルを釣ったり食べたり、バス釣りのための勉強として利用するのは構いません。
さて、私にとってこの記事でヒントになったことのひとつとして、ギルが食べているエサについて書かれていました。
ギルは子供の頃は甲殻類(多分エビですよね)、虫、ミミズ類を食べていて、大人になるとさらに追加でザリガニや小魚も食べるようになるということですから、小ギルがいるところはエビがいて、大きなギルがいるところには他のベイトフィッシュやザリガニもいる可能性が高いという解釈ができますよね。
これはそのまま、それらギルのエサとなるものを食べるバスと、そのサイズのギルを食うバスがいるということにもなりますもんね。
まあ、厄介なことに、ギルはウィードの先っちょをパクパク食べていることもありますので、ベイトについてはあまりアテにならない部分もあるかもしれませんけどもね。
また、ギルの居場所として、大きなギルは普段はボトムにいがちで、夏になると水深9メートルの深さまで落ちると書かれていましたが、私の経験では、初秋の木崎湖で水深9メートルで小ギルを釣った経験がまあまあありまして、「なんでこのレンジで小ギルなのよ!」と思うと同時に、これは湖によってギルの生態はずいぶん変わるんだなあ、とも思いました。
魚探に映っているワカサギの群れに付いていたバスだと思っていたものはもしかしたら全部ギルだったのではないかという仮説になりますから、これはかなり凹みます(笑)
皆さんの通うホームフィールドによっても、こういうことは起きていると思いますので、ウィードやベイトのことと一緒に、ギルのことを研究してみると意外なことがバス釣りの上達に繋がるかもしれません。
皆さんはこの記事のなかに、バス釣りにつながるヒントは見つけ出しましたでしょうか。
あと、皆さんもそうだと思うのですが、バスが釣れない時、気分転換にギルを釣るのも楽しいものですよね。
しかも彼ら、バスを狙ってるとすぐ食ってくるくせに、ちゃんとギルを狙うとなると意外と釣れないんですよね、そうなるとこっちも意地になってしまうという(笑)
そうやってある程度ギルを釣ったり、ギルのバイトをロッドを通して感じることができると、気分スッキリ、またバス釣りに集中することが出来たりしますよね。
そういう意味でも、なかなかいい存在だったりもします。
ブラックバスやブルーギルの釣りは、私たちは許された範囲の中でしか楽しむことができませんが、限られたルールの中で楽しむのが私たちが自分で選んだ道ですから、その中で楽しみを最大化すればいいと思います。
私も、いくつになってもブルーギルを釣った写真を笑顔で撮れる大人でありたいと思います。
それではまた。
毎度ありがとうございます!