夏のスモールマウスバスが溜まる場所
自由気ままなスモールマウスバス。夏はディープへ行く傾向がありますので、より生活圏が広がり、より探しにくくなる傾向があります。しかし、いくら自由とはいえ、移動する理由、そこにいる理由を知れば、探すのにそんなに苦労はしないはずです。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”JVD’s Smallmouth Bass Summer School”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:majorleaguefishing.com ”JVD’s Smallmouth Bass Summer School”By Tyler Brinks – July 1, 2020
スモールマウスバスというのはなかなか掴みづらい性質の魚だと思います。
ラージマウスバスがニワトリだとすると、スモールマウスバスはスズメという感じでしょうか。
同じ鳥という仲間でも、ほぼ地面で生活しているニワトリに対して、空中であればどこまでも生活圏になるスズメという鳥、それくらい自由度が高いのがスモールマウスバスという感覚ではないでしょうか。
そんな2種類の鳥を探す時、ニワトリの群れを探すのであれば地面を見ながら歩いていればいつか見つかると思いますが、スズメの群れを探すには、地面だけを見ていたのでは視野が狭すぎますね。
でも実際のところ、どんなに自由な野生動物だって、理由なく「そこ」に居るということはほとんどないはずです。
何らかの理由があってそこにいて、また、何らかの理由でどこかに行くのだと思うんです。
それを知っていれば、どんなに自由な生き物であっても、探すのは少しは簡単になるはずですよね。
スモールマウスバスはラージマウスバスに比べると、回遊性が高く自由気ままな行動をしていると思われがちですが、いえ、私もそう思っているのですが(笑)、実際は決して自由気ままに動いているのではなく、なにか理由があってのことだと思うんです。
それは一体何なのでしょうか。天気?明るさ?時間?潮汐?ベイト?ストラクチャー?
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシング公式サイトの「メジャーリーグレッスン」の記事で、メジャーリーガーのジョンサン・バンダム氏が、夏のスモールマウスバスの居場所について解説してくれています。
ジョナサン・バンダムはアメリカ北部のミシガン州の出身で、バスマスター時代にはスモールマウスバスの聖地・五大湖のひとつであるエリー湖の夏の試合で2勝を上げている、アメリカを代表するスモールマウスバスハンターの一人です。
そんな彼の夏のスモールマウスバス攻略法とは、どんな内容なのでしょうか。
早速読んでいきましょう。
探すのはフラットと流れ
バンダムのスモールマウスへのアプローチで重要な要素の2つは、「フラット」と「流れ」です。
「バスの居場所を突き止めるために一番重要なのは、何らかの流れを見つけることです。スモールマウスは回遊しているものも確かにいますが、ほとんどの場合、むしろ1か所にかたまってベイトフィッシュの群れが来るのを待っています。」とバンダムは言います。
流れを見つけるというのは必ずしも川を探すことを意味するわけではありません。特に五大湖に関して言えば、そこで出てくるのがフラットということなのです。
「五大湖には常に、目では見ることができない多くの自然な流れがあるのですが、それがあることに気づかなければなりません。 ディープエリアが急なブレイクラインを介して隣接しているようなフラットエリアは、バスはフィーディングのために上下に動けばよく、フラットに繋がるブレイクは、バスがベイトを待ち伏せするための壁となります。また、流れは水深が深いところから浅いところへ変化するときにより強くなります。」
バンダムが言っていることのほとんどは、彼のホームレイクでのスモールマウスバスの釣り方に関してのことですが、同じことがバスの生息地であればどこでも当てはまります。
「南部の湖でも、ラージマウスバスを釣るときにディープの地形変化、例えば段差の釣りをすることがあるでしょう。このとき、多くの場合、その段差の地形が鍵となります。 その地形もまた流れと関係があり、その段差によって流れの変化(五大湖のフラットの原理と同じこと)が起き、バスがよりそこに着きやすくなります。」
ルアー選び
バンダムの夏のスモールマウス用のルアーといっても、大した秘密などはありません。ダウンショット、チューブ、小さなシャッドテールワームです。彼によると、いかに良いエリアに入り、それぞれをいつ使うべきかを知ることが成功への鍵だということです。
「まずはダウンショットです。それは当然のことであり、誰もが夏のスモールマウスに有効であることは知っています。私が意識しているのは、いくつかの異なったタイプのワームを用意することです。 ストライクキング・ドリームショットやハーフシェルのような小さ目のワームの他に、ストライクキング・Z-TOOソフトジャークベイトのような大きめのワームも用意しておきます。」
「私はダウンショットでは目の前へのショートキャストを良くしています。ボトムまでフォールさせて数回シェイクしたら、それを繰り返します。ロングキャストはあまりしません。 また、魚探にいい感じの映像が映った時にすぐに落とせるように、魚探には常に注意している必要があります。」
チューブとシャッドテールワームの2つについては、天候や魚探の映像に基づいて決定しています。
「私がチューブワームを使うのはバスをサーチするときで、3/8または1/2オンスのジグヘッドでロングキャストし、大きく跳ね上げる速い釣りをします。ベタ凪のような天気の時は、ズル引きでバイトがないか探ります。」
バンダムのお気に入りのシャッドテールワームは、3.25インチのストライクキング・レイジスイマーです。彼は、ローライトコンディションでバスがシャローに移動したときこれで釣りをします。または魚探に映る映像に従って、この釣りをするかどうかを決めます。
「魚探の画面を見てディープエリアにバスが映らない場合、バスはシャローエリアに移動した可能性があります。スモールマウスはかなり遠くまで移動しているということが定説でありますが、私の経験では、彼らはそれほど遠くには移動していません。もしあなたがディープを釣っていてバイトがない場合、バスはちょっとだけシャロー側へ移動しただけかもしれません。」
太陽とカラー選び
バンダムによると、五大湖のスモールマウスは、太陽が出ているときに最もバイトがある傾向があります。
「スモールマウスバスは目でフィーディングするタイプの魚であり、それには太陽の力が必要です。 また、ルアーやカラーについても、非常にセレクティブである場合があります。 一般的にはベイトフィッシュやゴビィ系といったナチュラルカラーが好きですが、時には明るい色も試してみる必要があります。」
私も、すべてのスモールマウスバスはずーっと泳ぎ回っているとはあまり感じていません。
いえ、ちゃんと言いますと、夏のディープで釣れるスモールマウスバスの多くは、同じベイトフィッシュに着くバスの中のうち、ベイトフィッシュを追っかけ回しているタイプのものよりも、ベイトフィッシュがやってくるのを待っているタイプだと思っています。
私の釣り方で恐縮ですが、夏の野尻湖で釣る時は魚探でディープのベイトフィッシュとバスを探してから釣りをしますが、その時はベイトフィッシュの中に居るバスよりも、ベイトフィッシュの群れからちょっと外れているバスを狙います。
そんなのが魚探に映れば、かなりいい感じに反応してくれるような気がしますが、恐らくですが、ベイトフィッシュを追うよりも、向こうからくるのを待っているバスの方が飢えているんだろうなという、そんなイメージやっています。
ベイトフィッシュが映ったからと言ってすぐに投げるのではなく、ベイトフィッシュが映らなくなるまで魚探を見て、ベイトフィッシュがいないところにバスが映らないか、それも見てみてください。
それでバスが映ったら、ショートキャストで探ってみます。
野尻湖は上流と下流がはっきりあるような湖ではなく、五大湖のような大きな湖でもありませんが、湖流というのは常にあります。
たとえば、湖の真ん中で落としたペットボトルは、必ずどこかの岸にたどり着きます。
そんなのはただ風が押し流しただけじゃん、とも言えますが、それでもペットボトルが岸まで押した分の水は必ずあるわけで、その岸にもともとあった水は、そのペットボトルに押されてどこかに行ったはずです。
これが流れです。
実際はペットボトル程度の水などではなく、風によって表層にある大量の水が押され、その水が岸に当たって、もともと岸にあった水が押されて下に潜ったり横に逃げたりしていますので、流れは常にあるものなんですね。
そうやってベイトフィッシュと流れを意識して考えてみたら、野尻湖という小さな湖では、バスを探し出すのは案外簡単かもしれません。
また、ジョナサンバンダムが言っている、水深が浅くなったときに流れが強くなるということについてですが、これは少しわかりにくいかもしれませんので補足させていただきますと、
例えば川がゆっくりと流れていて、それが同じ太さで同じ水深の川だったとしたら、川幅が急に狭くなったところでは流れも急に早くなると思います。これと同じことが、川幅ではなく水深の変化でも起きている、という感じです。
海では波がザブーンザブーンと繰り返し来ていますが、砂浜の岸ちかくでは波が三角に立っているのに、沖の方では水面がこんもりしているだけですよね。
砂浜は岸近くになると水深が急に浅くなっていて、そこに流れが上がると流れが急に早くなって波が立ち上がるんですね。
ですので、浜を見ていて波が急に高くなるようなところがはっきりしているような境い目があれば、そこがブレイクラインということですね。
こうして、色々なことでベイトフィッシュやバスを探し当てたら、ジョナサン・バンダムが言っていたワームの出番です。
記事に出てきましたストライクキング・ドリームショットとハーフシェルはスモールマウスバス専用に開発され、アメリカのメジャートーナメントでのウイニングベイトにもなっている売れ線ワームです!
4インチのドリームショットはダウンショット、ネコリグで使って間違いなしです!バスの活性が高い5月~8月まではデカバス率が高く釣れてくれますよ!
ハーフシェル3.5インチはダウンショットリグ専用に設計されたもので、これもスモールマウスバス戦でウイニングルアーとなったものです。カラーラインナップも非常にいい感じです。ぜひチェックしてみてください。
私もよく釣らせてもらっています(笑)
流れとフラットエリアとこんなワームが大好きなスモールマウスバス。
まだまだ食い気がある時期ですので、野尻湖や木崎湖でぜひ挑戦してみてくださいね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!