夏のスモールマウスバスが釣れるルアー
夏になるとどんどんディープへ落ちてしまうスモールマウスバス。ディープというのは広大な世界のため、効率よく探れるルアーが必要です。そして、意外なルアーがまた、意外な釣果をもたらしてくれることも良くある話ですよね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Time to Battle Some Bass!”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:hookedmagazine.ca ”Time to Battle Some Bass!”BY GLENN & KYLA MCDONALD ON MAY 24, 2020
湖が真夏に近づくにつれ、スモールマウスバスはディープに生活を移していきます。
野尻湖の夏の風物詩でもある虫パターンが釣れる時期としてだいたい7月後半くらいをピークに、8月も中旬になるとほとんど釣れなくなってしまいますが、虫パターンは表層の釣りでありながら、(ドシャローをサイトで釣る虫パターン以外は)意外なほどディープからスモールを表層まで呼んで食わせる釣りだったりするんですね。
ですので、虫パターンで釣れないとき、バスがシャローレンジにいると思ってシャローを狙っても、なかなかスモールマウスのバイトがないという事態になります。
ややこしいことに、この時期から水面でワカサギのボイルも多くなってきます。
「やっぱりスモールは表層にいる!?」と思ってしまうのですが、このバスたちも深いところから水面までワカサギを追い込んでボイルしていますので、スモールの生活圏はあくまでもディープレンジということになります。
夏のディープのスモールマウスバスを釣るとなれば、定番なのがダウンショットリグやライトキャロということになるのですが、ディープというのは生活圏が広いため、リグをボートで引っ張って広く探るなど、ワンキャストをなるべく効率よくするのも、定番の釣り方になっています。
しかしながら、必ずしもライトリグが釣れるのかと言えばそうでもなく、どちらかと言えば水深10m近いディープを探るルアーがそれほど多くないため、ワームの出番が多くなるという意味合いも含まれています。
こういう時、あまり他の人が使っていないタイプのルアーを使うとよく釣れることがあります。
そこで私がおすすめしたい夏のスモールマウスバス用ルアーというのがあるのですが、その前に、スモールマウスバスの故郷、カナダのオンタリオではどのような釣りが展開されるのでしょうか。
本場の夏のディープのスモールマウスの釣りも、知りたいですよね。
この記事は、カナダのフィッシングとアウトドアのウェブマガジン「Hooked Magazine」のコラム記事で、オンタリオでアウトドアショップを営み、オンタリオの釣りに精通するガイドでもあるグレンとカイラのマクドナルド夫妻が、夏のスモールマウスバスに使うルアーを紹介してくれています。
ぜひ参考にしましょう。
ジャークベイト
初心者からプロまで、多くのアングラーがジャークベイトを投げてきました。 シャローの岩場やサンドバーの上でトゥイッチ&ポーズというのが必殺のプレゼンテーションです。 経験上、スポーニング期間中は、ジャーク系ルアーは岩の多いショアラインやストラクチャーで使用するのが最適です。 トゥイッチの間にルアーを岩の上に1〜2秒「置いておく」ことができるシチュエーションです。 ショアライン沿いに通るディープのブレイクラインを越えてポーズを入れると、そのスポットのカバー内に隠れているバスもルアーを見つけることができます。 桟橋や乱杭の周りで釣りをすると爆発することがあります。 バスはこれらの周りでスポーニングするのが大好きで、うまくキャストできれば、ほとんどバスを引き出すことができます。 私たちのお気に入りのジャークベイトには、Rapala・X-RapとRipStopがあります。 LiveTarget・Jerkbait 90または115、Dace Jerkbaitも素晴らしいルアーです。 オリーブ、パール、シルバー/ブラックなどのナチュラルカラーを好みます。
スピナー
歴史上で最も有名なルアーのひとつにメップスがあります。この古くからあるルアーはシンプルによく釣れると正当な評価を受けています。また、釣り自体もシンプルで、ストレートリトリーブであれば、速いとか遅いとかはそれほど重要ではありません。この小さなスピナーはどこでも使用できますが、ウィードのスリ抜けが思いのほか良く、広いエリアをカバーするのにかなり効果的です。ハードボトムのフラットエリアでは、そのブレードの強い振動により遠くからバスを呼んでくれます。立木のスリ抜けも良く、ピンポイントキャストもしやすいため、立木エリアの表層付近にバスがサスペンドしている場合も有効です。小さなルアーのため、水深が浅く岩の多いショアラインでも優れており、岸際にキャストしてすぐに早いリトリーブで回収します。他のルアーではこれほど広い用途とはなかなか行きません。私たちが使っているテクニックは、安全であると分かっている場合ですが、ボートをしっかりと岸に寄せ、岸と平行にキャストすることです。ショアライン沿いにルアーを引くということです。これは傷ついてディープに戻れなくなってしまったベイトフィシュをルアーで演出しています。 1つ選ぶとしたら、赤かオレンジの水玉にグレー/オレンジのテールが付いたメップス・ブラックフューリーがいいでしょう。他のおすすめカラーは、キンクロとホワイト&レッドです。
プロップベイト
プロップ系ルアーであるトーピードは、ゆっくりとリトリーブしながらも、プロップがノイズを発します。 私たちはこれをトゥイッチ&ポーズで使うのが好きです。 プロペラが起こす波動により、バスが引き寄せられるようです。 去年の夏、まだ子供のお客さんがトーピードのトゥイッチ&ポーズのテクニックを使用して釣っていました。 岩に差し掛かったところで止め、ルアーをそのキーポイントとなるところに置いておいたことで、 彼は素晴らしいスモールマウスを手にすることとなりました。
このルアーはさまざまな場面で使用でき、シーズンを通しても効果的です。 このルアーが出すノイズは遠くからバスを寄せるので、地形変化の様々なレンジでも使用することができます。 アングラーはトップウォータールアーの最高のカラーついて議論していますが、 私たちの選択は、トーピードはナチュラルオリーブまたはシルバー/ホワイトが有効だと思います。
カナダのオンタリオということは、五大湖のひとつオンタリオ湖での釣りの話なのでしょうか。
オンタリオ湖のことはよくわからないのですが、これを読む感じですと、ディープからスモールマウスバスを浮かせて釣るというイメージが湧きますよね。
野尻湖の虫パターンと似ています。
この記事にはトーピードというルアーが出てきました。写真を見る感じですと、ヘドンのタイニートーピードのことでしょうか。
野尻湖の虫パターンが産まれたのも、実はヘドンのタイニートーピードが発端になったと、どこかで読んだような気がするのですが…なんとなくシンパシーを感じました。
さらにジャークベイトも浮かせて釣るタイプのルアーです。
夏の野尻湖では浮かせて釣るというよりも10mより深いところへダイレクトにルアーを届けるキャロシャッド、キャロミノーというのが主流ですが、どのレンジでもジャーク系ルアーは有効、さらにライトリグに見慣れているディープのバスにはまた特に有効ということですね。
前述のプロップベイトも、木崎湖ではシンキングプロップをキャロにしてディープの中層で使うキャロペラというテクニックもあります。
ちょっと強引かもしれませんが、共通点を感じます。
メップススピナーもアメリカやカナダではスモールマウスバス用ルアーとして定番です。メップスはフランス発祥のトラウト用ルアーですが、同じくフィンランド発祥のトラウト用のルアーで始まったラパラと同じように、アメリカでも魚種を問わず釣れるルアーというのは長年にわたって愛されていますね。
ということで、私のおすすめルアーへ誘導させていただきますが(笑)、
まずはメップススピナー
表層から中層で使いやすいルアーでありつつ、バス用として使うアングラーがまだ少ないですから、日本のバスがあまり体験したことのないこの波動とプロフィールは、新しいもの好きのスモールマウスバスに有効です!
そして日本を代表するスピナー系ルアーのひとつ
イガジグスピンは恐ろしいルアーですよ、私でも6mレンジは当たり前、いちばん深くて水深40mの中層25mにいるバスを釣ったこともあるくらい、小さなルアーに意外なほどの集魚力のあるルアーです。
ぜひカーブフォールで釣ってください。
次に似たようなジャンルがこのシンキングプロップ
DUOのスピンベイトG-Fixはディープ用のバージョンですのでそのままディープでも使えますが、ノーマルのスピンベイトとティムコのステルスペッパーはキャロペラ・キャロプロップとして使うのも有りですね!
中層をキャロで使うと先に付いてるシンカーの効果で速いフォールとディープから浮き上がりにくいだけでなく、頭上がりにならず水平に泳がせられるのが良いんですね。
ぜひチャレンジしてみてください。
次はもはやおなじみのキャロシャッド用ルアー
ウルトラスレッジはもはや日本のキャロシャッドでは定番ですが、DUOのレアリスシャッドはひとまわり小さいサイズで、ディープでのキャロシャッドではあまり使われていないタイプですが、マグネット固定重心移動システムのためラトル音のない、スモールが好きなタイプのシャッドです。
ぜひ試してみてくださいね。
今回ご紹介したルアーは、まだあまり定番と呼べるものではありません。
ディープの釣りの定番はやはりワームに分があるのかもしれませんし、定番となるのは実績があるためです。
しかし何をやってもダメなときがディープの釣りには多いもので、そんな時に1人勝ちするのがこういったハードルアーの類なんですよね。
単純にワームより速い釣りになるので、スモールマウスバスとのエンカウント率が上がるだけの話かもしれません。しかしその引き出しを持っていることが重要なんだと思います。
夏から秋、ディープの釣りをひとつマスターするのも簡単ではないと思いますが、新しいことにもチャレンジしたいものですね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!