北部・寒冷地の秋のバス釣り
寒冷地の特徴は、他の地域と比べて秋と冬が長いという特徴があります。バス釣りが難しい季節である秋が長いのですから困ったものです。寒冷地に住むバスアングラーさんは、秋を攻略しなければなりませんよね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Jonathan VanDam’s Keys to Success During Northern States’ Rapid Fall Transition”という記事を引用してご紹介いたします。
皆さんご存知の通り、日本は南北に長い国で、北と南ではずいぶんと気候が違うんですよね。
また標高にもずいぶん差がありまして、高地に住んでいるといないとでは、気候に差があります。
私が住んでいる長野県北部は、日本の中ではどちらかというと北部であり高地であり、平均気温が低く、寒冷地と呼ばれています。
寒冷地の特徴は当たり前ですが冬と秋が長く、春夏が短いという感じ。
夏が比較的涼しいのは嬉しいのですが、冬が長いのは本当に辛いんですよね(暑い地域に住んでいる方も同じように逆の辛い思いをしているのでしょうけども)
ブラックバスも日本全国に住んでいますが、私たちと同じように季節に振り回され、私たち以上に季節には敏感な生き物だと思います。
さて、寒冷地の特徴として秋と冬が長いと言いましたが、秋というのはバス釣りの中でも難しいとされる季節じゃないですか。
寒冷地に住む者としましては、秋を攻略しなければならない、秋を攻略したいとずっと思っているんですよね。
きっと私と同じように寒冷地に住んでいるバスアングラーさんは「ああもう秋かあ、早いなあ」と思っていると思うんです。
秋という季節が得意ならそんなことは思うわないのですが…やっぱり難しいものは難しいですからね。
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシング公式サイトのコラム記事で、ライターのテイラー・ブリンクス氏が、メジャーリーガーのジョナサンバンダムに北部の秋のバス釣りについて取材したものです。
アメリカ北部のミシガン州出身の彼が秋にどのような釣りをしているのか、ぜひ読んでみてください。
バスがどんな状態か
バンダム氏によると、この季節の鍵のひとつは柔軟性を持って、釣りをするたびに起きる状況の変化、そしてそれに応じて自分が変化することをいとわないことです。秋という季節が到来したことを示す手がかりは簡単です。日が短くなり、最初の重要な寒冷前線が来たときです。
「ボートを出して最初にやろうとすることは、フィールドがどの段階にあるかを把握することです。 アメリカ北部のフィールドは、季節の進行が他よりも速いのです。スポーニングから年末までがギュッと凝縮されているため、毎日の変化、何が起こっているのかを常に把握しておく必要があります。」
湖でバスの状態を見るために彼が最初に見る場所の1つは、特に夜の気温が10℃を割り込みはじめるころに最も活発なバスがよくいるスーパーシャローです。
「秋になり、最初の寒波が過ぎると、バスのフィーディングはスーパーシャローになります。ちゃんとしたシャローでなければなりません。なぜなら、シャローにいるバスの目的は食べるためだからです。バスたちはもうすぐフィールドが結氷することを知っているからです。多くのバスがシャローに集まってフィーディングするのを見つけることができます。」
寒冷地の秋のバス釣り
バンダムの秋の代表的なルアーは、バイブレーションやスイムジグなどの巻き物系ルアーです。どちらも速い釣りをすることができ、シャローの釣りに最適です。
「この時期のバスは非常にアグレッシブなので、私にとっては巻き物系ルアーがすべてです。 大きなバスの群れを見つけるまで広く探り続ける必要があり、これらのルアーはそれを可能にします。」
バイブレーションの釣りでは、彼はお気に入りである7フィート4インチのミディアムヘビーのファントム PHAT グラスロッドにハイスピードのベイトリールに12ポンドのフロロカーボンを巻いたもの選びます。
「このロッドは通常のクランクベイトロッドに比べるとかなり硬いのですが、ウィードに引っ掛かったバイブレーションを引き裂くのに最適です。 充分なバットパワーがあるため、ウィードが絡んでも軽いジャークでルアーをフリーな状態にでき、キャストのたびにウィードが引っかかってくることがありません。」
スイミングジグの場合、バンダムは、カバーに応じて14ポンドのフロロカーボンか30ポンドのPEラインかを使い分けています。ロッドは7フィート5インチのミディアムヘビーのフェイバリットHEXロッドです。 「より濃いウィードにはPEライン、オープンウォーターならフロロカーボンを使用します。」
ターゲットがラージマウスバスであろうとスモールマウスバスであろうと、バンダムは特定のエリア、主にウィードの境い目およびさまざまなウィードが生えている場所を探します。
「私は、ハードボトムにカバーが絡んでいるバンクを探すのが好きです。 スモールマウスは、砂や砂利のエリアにウィードと岩が混ざり合ったオープンエリアを好みますが、それでも非常にシャローにいます。ラージマウスの場合、アシ、リリーパッド、カナダ藻やホテイアオイなどの水生植物が1つのエリアに混在している場合に主要なエリアになります。」
私なんかが言ってもなんですが、ジョナサンバンダムと同意できる点がいくつかあり、ひそかに喜んでいます(笑)
まず北国や寒冷地というのは、バンダムが言う通り、スポーニングから寒くなるまでがギュッと短い。
ということは、季節感が混ざってしまったりしやすいと思うんです。春かと思ったらすぐ夏、夏かと思ったら秋、秋かと思ったらまた夏に逆戻り、なんてことが起きやすい地域だと思うんですよね。
特に秋は天気予報が外れやすく、1日の中での変化も激しい季節です。
フィールドに出たら状況把握に時間を使わなければいけないというのはすごく納得です。
もうひとつは、巻き物系ルアーが強いということです。
秋はなかなか釣れなくなってしまうのでどうしてもルアーが小さく、釣りがスローダウンしてしまうのですが、広く速く探ることも忘れてはならないと思います。
私は主にスモールマウスバスを釣っていますので、バンダムみたいにバイブレーションのような強いルアーはあまり投げていないのですが、ジグヘッドリグやスパイベイトなどの巻き物系を秋はよく使っています。
そしてバンダムは最低気温が10℃を切ったころと言っていましたが、私の考えでは、水温が21℃~20℃を切ったころを境に、ビッグバスが釣れてくるようになると考えていまして、バンダムと同じような考えがあって勝手に嬉しかったという(笑)
水温や気温に関してはそのフィールドごと、魚ごと、個人の経験ごとに違うと思いますので、あなたの通うフィールドにどのような変化が起きるのか、水温は常に気にしてみてはいかがでしょうか。
秋は難しい季節と言われますが、もともとバス釣りは難しい釣りです。
少しでもフィールドに出て、なんとか秋の得意なパターンをひとつでも増やしたいものですね!
頑張りましょう!
それではまた。
毎度ありがとうございます!