冬のボートバス釣り、やって良いこと悪いこと

冬のボートバス釣り、やって良いこと悪いこと
Photo by the fishing wire.com

この記事はバス釣りのテクニックではなく、冬のボート航行上の安全についての知識です。ボート釣りをする方はもちろん、ボート釣りをしない方も、できれば読み飛ばさず、自分や連れの方の命を守るためにも覚えていってください。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”THE DO’S AND DON’TS OF COLD WATER BOATING”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:thefishingwire.com”THE DO’S AND DON’TS OF COLD WATER BOATING”JANUARY 10, 2022

この記事はバス釣りのテクニックではなく、冬のボート航行上の安全についての知識です。

ボート釣りをする方はもちろん、ボート釣りをしない方も、できれば読み飛ばさず、自分や連れの方の命を守るためにも覚えていってください。

釣りはだいたいひとりで行くという方もいれば、だいたい複数で行く方もいて、いろんなタイプがあると思います。また、釣り場に行けば誰かしら他の釣り人がいたりするものですよね。

意外と本当に一人ぼっちで釣りをするというのは無かったりするものです。

ですので、もし落水してもだれかしら気付いてくれるかもしれません。

しかし、落水した人を助けてくれる人がいるかと言えば、それはほとんどないと思っていいと思います。

誰かが消防などに通報してくれればラッキーくらいなもので、ひどいことを言うようですが、見て見ぬふりをされるのが普通くらいに考えておいた方がいいのかもしれません。

そこから先は、自分たちの身は自分たちで守るしかないと考え、行動しなければならないのではないでしょうか。

特にこの寒い冬、冷たい水に落ちたらどうなるのかという知識を身に着け、頭に叩き込んでおくというのも、あってはならないことですが、役に立つかもしれません。

この記事は、アメリカの釣り専門ウェブ新聞「The Fishing Wire」の記事で、冬にボート釣りをするうえで、やるべきこととやってはいけないことについて解説されています。

恐ろしい知識ですが、絶対に忘れてはいけません。

低水温時のボートでやるべきこと、やってはいけないこと

ボートから冷たい水へ落ちるということは、多くの場合、死へと繋がります。水温により通常の体温(37℃)が下回ってくると、危険性が高まります。あなたがこの冬にボートで釣りをする予定があるなら、やるべきこととやってはいけないことを忘れないでください。

やるべきこと

  • 全員がライフジャケットを着用していることを確認してください。充分な経験のある水泳選手でさえ、極寒の水では1分以内にショック症状を起こし、10分以内に筋肉のコントロールを失います。
  • あなたがこの釣行をするにあたり、ボート、人員、自動車やトレーラー、電話番号、緊急連絡先などの詳細を信頼できる人と共有しておいてください。
  • 天候に合わせて適切な服装をし、常に重ね着をし、濡れた場合に備えて予備の服を持参してください。気温ではなく、水温に合わせて服を着ることを忘れないでください。
  • 暗いときや霧が出ているときは、他のボートにあなたの存在を知らせるために、ナビゲーションライトを使用してください。夜間に航行灯を表示するには、夜間に運航するためのボートが必要です。
  • 呼吸を整えてください。突然の予期せぬ冷水への落下は、無意識的な息切れまたは胴体のひきつり反射作用を引き起こします。肺の半分も水が入れば人は溺れます。落ち着きを保つことで、自分を救助できる可能性が高くなります。

やってはいけないこと

  • 水に落ちても慌てないでください。ライフジャケットの効果を利用して浮かび、呼吸をコントロールすること、救助隊に見やすいように頭は水上に出すようにします。
  • 水中にいる場合は、重いブーツは脱いでください。浮力を高める方法を探してください。他の人と一緒に水中にいる場合は、全員一緒に輪になることで、全員がなるべく暖かく浮かんでいられるようになります。
  • 救助された人の腕や脚などに熱を加えないでください。この急激な温度変化は心停止(ヒートショック)を引き起こす可能性があります。

冷水に落ちた時に起きること

  • コールドショック。ただしコールドショックに対応する時間は1分あります。慌てないでください。
  • 泳ぐことができない。水から抜け出して助かるために動ける時間は10分間です。意味のある動きをしましょう。
  • 低体温症。約1時間で低体温症びより意識を失います。
  • 救助された後に死ぬ。救助されたとき、またはその直後に安心し、死ぬことがあります。
冬のボートバス釣り、やって良いこと悪いこと
Photo by the fishing wire.com

非常に恐ろしい記事でしたね。

できれば読み飛ばしたいといいますか、知りたくないという気持ちになります。

まあ大丈夫だろ、という気持ちもありますよね。

私もそうで、自分は大丈夫みたいな謎の自信があるんですよね。

たしかに、ほとんどの方がそうでしょう。大丈夫、気を付けてらっしゃるでしょうし、落水事故で死亡する気はしません。

それでも知識として身に着けておけば、万が一の時に落ち着いていられることで最悪の事態を防げるかもしれませんからね、できればもう一度確認をしておきたいところです。

記事に出てきたヒートショックとコールドショックですが、ヒートショックは冷えたところから手足が急に暖まることで血管が広がって血圧が下がり、脳内出血や心筋梗塞などになりやすいというもの。

コールドショックは急に冷えることで手足の血管が縮んで心拍機能が低下、循環不全を起こすというもの。

ヒートショックでは年間19,000人以上が亡くなっており、これは交通事故による死亡者数よりも圧倒的に多いそうです。

落水して助かった場合でも、その後の暖まり方によってはとり返しがつかない事態になる場合もあることを覚えておきたいものですね。

ちなみに、誰かがボートから落水した、氷の上に乗っていたら割れて落水したといった現場を目撃しても、絶対に助けに行かないでください。

これは非情なことを言うようですが、冬に素人が水に飛び込んで救助しようとすると、ほとんどが救助者まで死亡するのだそうです。

レスキュー隊が助けられるのは一人ずつです。隊員にかえって迷惑をかけないという意味も含めて、助けに行くのはやめましょう。

代わりに、救助が来るまで意識を失わないように声をかけ続けたり、落ち着くようにアドバイスしたり、どう動けばいいかを指示するしかないと思われます。

とても人間としての判断が難しい場面だと思いますが、まずはそこにいる全員が落ち着くことですね。

こんな場面に遭遇したくないですし、自分もこんな目に遭いたくないですが、大切な命を守るための知識として、しつこいようですが身に着けておきましょう。

それではまた。

毎度ありがとうございます!