【読みもの】ランディングは経験がものを言う?

【読みもの】ランディングは経験がものを言う?
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バス釣りで成功するためには、きっと多くの失敗が必要です。失敗は後悔を生みますし、気分のいいものではありませんが、失敗は成功の素、挑戦失くして成功無しです。それにしても、ランディングでミスするのは本当に切ないものですよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Tough Fishing Lessons Learned – The Landing Part”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:gameandfishmag.com”Tough Fishing Lessons Learned – The Landing Part”By Jeff Johnston|September 14, 2020

皆さんのバス釣りの成功率は、どれくらいでしょうか?

成功…?さて、バス釣りの成功ってなんでしょうか。

バス釣りにおいて成功というのは人それぞれだと思います。トーナメントで優勝することなのか、1本でも釣れれば成功なのか、テーマや目的を達成することなのか、その材料は色々ありますし、また、成功は1回の釣行ごとに決めるのか、シーズンを通して考えるのかでも違うと思います。

私の場合はだいたい釣行前にその日のプランを考えるのですが、およそ70%くらいプラン通りに行けば成功ですし、もちろんプランを越えて、思わぬ気付きから方向転換ができたとき(その場でアジャストできた時)なんかも大成功と思っています。

つまり、恥ずかしながら、成功することなんてめったにありません…。

バス釣りには失敗がつきものです。

ほんの些細なミスでも、うっかり凡ミスでもしょっちゅう起こります。私には(笑)

プランそのものが間違っていたとか、忘れ物をしたとか、キャストミスとか色々あって、反省したり後悔しては、次からの釣行に活かすという感じでしょうか。

ちなみに、失敗というのは成功の対義語ではありません。成功の反対は、何もしないことだったり、何も考えなかったり、反省しないことであって、失敗というのはチャレンジの結果であり、むしろ成功に近いんです。

失敗が多ければ多いほど成功に近づくのですが、時が経つにつれ、その多くの経験が次のゲームプランのレベル自体を押し上げてしまい、結局いつもプラン通りに行かず、成功だと感じることがない…それってどうなの!でも、長~い目で見ればレベルアップしているもので、そんな日々が楽しめていれば、自分的にはまあOKかななんて思っています。

これは本当に個人的なものですので、どうでもいいんです(笑)

私が言いたいのは、皆さんの日々のバス釣りライフにもそんな成功や失敗があって、反省や学びがあるのではないでしょうか。ということです。

さて今回は、ある親子の物語です。

この話は、アメリカのゲームフィッシング専門ウェブマガジン「Game&Fish」に掲載されたストーリーで、ある釣り少年と父が経験したバス釣りの学びについて書かれています。

この物語はフィクションということになっていますが、良いお話だと思いますのでぜひ読んでみてください。

 気になるところだけ読んでもOKです 

厳しい失敗から学んだこと【ランディングの経験】

引用文(タップすると開きます)
Shane and his father went fishing one hot afternoon in August. Figuring the bass would be in cooler water, Shane’s father pointed the johnboat toward an old, partially submerged fence line shaded by willow trees on the familiar farm pond’s bank. In unison both father and son casted at a fence post and let their Texas-rigged worms sink to the bottom. Almost simultaneously they felt taps on their lines. Shane reared back to set the hook, but his effort was met with the unwavering firmness of the rusty fence. He instantly and hopelessly knew he was hung. Meanwhile his father hooked a small one and quickly brought it to the boat. Just after he released the fish and began retying his line, he swiveled toward Shane. “There for a second I thought we had ourselves a double. What happened, son?” he playfully teased. “Didn’t you learn anything when I expertly landed that brute?” “I must’ve missed it, Dad. Or maybe it was so small I just couldn’t see it!” Shane replied. “Now can we go fetch my line?” Shane’s old man eventually obliged and eased the little boat close to the fence. After many jiggles and a few mighty pulls, Shane finally popped the hook free. His plastic worm, however, was gone. “I knew it!” said Shane. “No doubt a 10-pounder wrapped me around the fence—as the big ones often do. Anyone can catch small fish, Dad. If you’re not gettin’ hung, you’re not fishin’ for the big ones like I do.” Shane’s father grinned at his son’s well-rehearsed trash talk and pointed the Minn Kota toward another spot. “Well,” piped the father, “anyone can get lucky and hook a biggin’. It’s the landing part that separates the men from the boys. By the way, son, you better check your line. I’ll bet it’s frayed like dental floss from all that fence ropin’ you’ve been do—” But before he could finish, Shane had already casted and hooked a fish. Moments later the young fisherman reeled in a little bass that couldn’t have weighed more than a pound. “I’d say more like six!” his father crowed back. The pair caught fish, drank Cokes and joked with each other for the rest of the afternoon like they usually did. As they neared the dock at dusk, Shane skipped his topwater close to the bank and gave it a chug. Suddenly the water exploded as a behemoth bass inhaled his Pop-R and ran toward deeper water. Shane’s face showed panic as he tried to stop the fish by tightening his drag, but just as he did the fish turned and shot toward the surface. “Get the net!” Shane screamed to his father as they saw a boil and glimpsed the head of an enormous largemouth right along the side of the boat. Shane’s father already had the landing net in the water, and for a brief moment there was joy and pandemonium … until they both heard a sickening pop and saw Shane’s line go slack. Shane lurched back in his seat and reeled in his empty line that had snapped just above the hook. He slammed his rod down in frustration and slumped over with his hands on his hat. He almost wanted to cry. “Son,” said his father, who was still holding the net in the water, “did you learn anything today?” “Please Dad,” said Shane, “I don’t need a lecture right now.” “Just tell me one thing you learned, quickly son.” “Dang it Dad, I should’a checked my line for frays when you said to,” Shane said flatly. “Nope!” said Shane’s father as he hoisted the bulging net over the side of the boat. In the bottom of it a bass of at least 7 pounds slung water everywhere. “You should’ve learned that when it comes to landing fish, your ol’ daddy is the man!”

8月のある暑い午後、シェーン少年と彼の父親は釣りに出かけました。バスは涼しいところにいるだろうと考えて、シェーンの父親はジョンボートをいつものため池に生える柳の木のところにある古く朽ち果てて沈みかけている柵のカバーに向けます。

父と息子は、テキサスリグをその柵に向けて投げ始めます。2人ほぼ同時に、ラインにアタリが出たのを感じます。シェーンは後ずさりしながらフッキングしたものの、その硬い感触はどうやら柵に引っ掛かっていることが分かりました。父はその間、小さなバスとのファイトをし、ランディングするとすぐにリリースして、シェーンの根掛かりを回収に向かいます。

「なんだよ、ダブルヒットしてるのかと思ったら違ったのか。何やってんだお前www」父はふざけてからかいます。 「いま俺がデカバスをスーパーテクニックでランディングしたのを見てなかったのか!?」

「お父さん、悪いけど見てなかったよ…いや、バスが小さすぎて見えなかったんだけどね!!」シェーンは答えます。 「いいから早く根掛かり取りに行ってよ」

シェーンの父は、根掛かりを外しやすいようにボートを近くに寄せます。シェーンは何度か揺すったり強く引っ張ったりしてやっとフックを外しました。しかし、ワームがなくなっています。

「ほらやっぱりだ!」シェーンは言います。 「絶対これ10パウンダーが食ってて柵に巻かれたんだよ。ビッグバスが釣れるとよくやられるやつ! お父さん、小バスなら誰でも釣れるんだよ。根掛かりを恐れてたら俺みたいにビッグバスは釣れないよw」

シェーンの父親は息子の話に大笑いすると、エレキで次のポイントへ向かいました。

「まあ…」父親は言いました。「デカいのが釣れるかどうかは運もあるからなあ」 少年と父親を分けたのはランディングできたかどうかでした。「ちなみに息子よ、ラインをチェックしたほうがいいぞ。さっき引っ掛けた柵のせいでラインにキズが入ってるはずだ。」

しかし、父がそれを言い終えるより早く、シェーンはすでにキャストし、フッキングしています。見るとシェーンは1ポンドもない小バスを抜き上げました。

「なんだよ、デカバスじゃねえじゃねえか!」父はちょっとホッとしました。

2人ともバスが釣れたので、コーラを飲み、残りの時間はいつものようにお互いに冗談を言い合ってました。夕まづめ、桟橋に近づくと、シェーンは岸近くにトップウォータープラグをスキッピングで入れると、ワンアクションでポップ音を出します。突然の爆発音とともに、巨大なバスが彼のPop-Rを吸い込み、沖に向かって走り出します。シェーンはバスの突っ込みを止めようとドラグを締めますが、その顔はパニック状態。バスは向きを変え、今度は水面をシャローへ向かって走ります。

「ネットを取って!」シェーンは、ボートのすぐ横で起きた首振りで巨大なラージマウスバスの頭がちらっと見えたことで父親に叫びました。シェーンの父親はすでにランディングネットを水中に入れて構えています。しばらくの間、2人は大騒ぎで喜びのファイトを楽しみます…プツンという音と共にラインが軽くなるのを見るまでは。

シェーンは腰を下ろし、フックのすぐ上で切れたらしいラインを手に取ります。彼は不満そうな顔でロッドを置き、帽子に手をかざして寝ころぶ。もうほとんど泣きそうです。

「息子よ」と、まだ水中にランディングネットを構えている父が言います。「今日、お前は何を学んだんだ?」

「お父さん勘弁してよ」シェーンは言います。「今はそんな講釈は聞きたくない。」

「いいから、今日お前が学んだことを1つだけ教えろ、早く。息子よ。」

「うるさいな、お父さんが言いたいのはあれだろ、ラインが傷ついてないかをチェックしとけってことだろ」シェーンは言い切りました。

「違うぞおらあー!」シェーンの父親は、ランディングネットを重たそうにボートに持ち上げながらそう言います。そのネットには、少なくとも7ポンドはありそうなビッグバスが暴れています。 「お前が学んだのは、お前のパパはランディングが得意だってことさ!」

【読みもの】ランディングは経験がものを言う?
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この物語には、学べることがいくつかあったのではないでしょうか。

一応、物語のタイトルからすれば、ランディングの経験値がその日の成功と失敗を分けたような内容として読むもののように感じますが、それだけではないですよね。

ただ、それは読む人によって刺さる部分が違うように思うんです。

はじめにお話ししたように、バス釣りには失敗も成功もあるのですが、なにが成功かは人それぞれだからです。

このお話は特に何かの目標があったわけでもなく、親子の日常のひとコマなのでしょうけども、私が印象的だったのは父の「お前は今日なにを学んだ?」というセリフ。

やはりこうした反省は必要だなと思いました。

それは(特に私にとっては)残酷な事が多くなるのかもしれませんが、成長するためには必要な事として受け入れたいものです。

それも釣りに行かなければ得られませんから、釣りに行くことが何より大事で、失敗を恐れず新しいことにも挑戦すること、学んだことを実践することもまた大事なんでしょうね。

また、それとは別に、自分にもこんなドラマが起きたら面白いのにな、なんて思ったりますますね(笑)

皆さんにとってバス釣りの成功とは何ですか?

それではまた。

毎度ありがとうございます!