なぜ秋のバス釣りは難しいのか?:釣れない理由と解決策
なぜ、秋のバス釣りは難しいのか?という疑問をお持ちのアングラーさんは多いのではないでしょうか。プロは秋でも平気でバスを釣っているように感じますが、バスプロの方々は秋という季節に苦手意識なんかはないのですかね?
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Why the fall is tough”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:bassmaster.com ”Why the fall is tough”by Gary Clouse,November 10, 2020
秋のバス釣り、皆さん励んでらっしゃいますか?
がっちり釣れていますか?
私は、ぼちぼちです。
1日やって1本か2本釣れればいいかな、という感じですかね。
この記事を読まれている方は、秋のバス釣りが苦手で克服したいと思ってらっしゃる方なのかもしれませんが、私もそのひとりです。
苦手なことは得意な方に聞いたり教わったりしたいものですが、この場合はやはりバスプロの方に聞きたいですよね。
しかし、バスプロの方たちというのは秋という季節をどう感じているのでしょうか。
他の季節と変わらず、苦手意識もなく、バスをバンバン釣っているのでしょうか。
これは私の考えですが、おそらくそんなことはないと思います。
バスプロの方々はルアーメーカーとスポンサー契約をしているので、弱音を吐くとスポンサー企業の顔に泥を塗ることにもなりかねないですから、なかなかそういったことを言いにくいのだと思います。
きっとバスプロの方も、秋のバス釣りは難しいと思っているはずです。
しかし、だとしても、バスプロさん達と私が決定的に違うところは、バスプロの方々は解決策を持っているため、対策が打てる、ということでしょう。
まあ、当たり前と言えば当たり前なんですが(笑)、私とは違いすぎる膨大な釣行時間に裏付けられた季節ごとの対策や、その場その瞬間での適応力というのは、バスプロさん本人はなんとなく身に付いていて無意識にやっていることもあるくらいですが、確かなものです。
では、具体的には秋のバス釣りについて、どのような意識を持って対策を打っているのでしょうか。
この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、エリートプロのゲーリー・クロース氏が、秋のバス釣りがなぜ難しくなるのかということについて解説してくれています。
ぜひこの記事から打開策を見つけたいと思います。
なぜ秋のバス釣りは難しいのか
正直に言いましょう。秋は、バスを釣るのに一年で最も難しい季節かもしれません。その理由はそれほど複雑ではないのですが、解決するのにはややこしくなることはあるかもしれません。それを分かっててフィールドに出たとしても、やっぱり難しいと感じて、結局はフラストレーションがたまることもあります。
ほとんどの湖や川では、この時期はバスが散らばっています。他の季節は予測しやすいのです。プリスポーン、スポーン、ポストスポーン、夏バス、これらは予測しやすい場所にいる傾向があります。経験豊富なアングラーならどこを探せばいいか分かっています。ひとつの場所を見つけたら、通常は似たような場所で他のバスも探し出すことができます。
秋は違います。バスはいたるところに散らばっています。もしかしたら水深10メートルかもしれませんし、水深10センチかもしれません。また、場所はメインレイクかもしれませんし、クリークや小さなワンドの最奥かもしれません。そして通常は、少なくともシーズン終盤までは、バスは多くの群れになりません。
あちらに数匹、こちらに数匹、そんな感じです。私たちアングラーにとって秋はかなり効率が悪くなります。キャストしたルアーは、他の季節ほどバスの前を通りません。これの主な理由の1つは、ベイトフィッシュの行動です。ベイトフィッシュは必ずしもシャローにいるわけでもなく、群れを作って動いています。その上、水温も冷えすぎていないため、死ぬこともありません。
バスはそんなベイトフィッシュの群れを追う傾向があります。つまり必ずしも1つの場所に長くいるとは限らず、また常に一定の行動や論理的なパターンをするとも限りません。それにもかかわらず、ベイトフィッシュというのは冬の準備をしようとしているバスにとって重要で簡単に食べることができる存在です。
これは、私たちの最新魚探をもってしても、他の季節ほど有効に使わせてくれません。確かに、そこに大量のバスの群れがいれば、沖でも魚探で見つけることができるでしょう。しかし私の経験では、沖にいるバスの群れの数は少なくなってしまっています。
そのフィールドにカナダ藻などのウィードがあると、バスがその中に埋もれてしまい、見つけにくくなります。フロッグやパンチングで攻めるのが最善の策なのでしょうけども、一日やってもそれほど多くのバイトがあるわけではありません。
ガーミン・ライブスコープやハミンバード・メガ360などの最新魚探を使えば、沖に生えるウィードをみつけやすいため、場合によっては役立ちます。
秋のバスを釣るために他にやるべきこととすれば、より活性の高い魚を釣りに行くということです。たとえばスポッテッドバスやスモールマウスバスです。とにかくバイトが欲しくてなんでもいいから釣りたいというのであれば、そういうことも考えればいいかと思います。秋はラニエのようにバスの魚影がすごく濃い湖に行けば、チカマウガレイク行くよりは良い釣りになるでしょう。
しかし、トーナメントとなれば選択の余地はないでしょう。そのようなときは、辛抱強く釣り続けることが重要です。他の選手は釣ってるんだろうなと考えて諦めてしまうのは簡単ですが、そんなことはしないでしょう。我慢の釣りをして、2つか3つのバイトをモノにしてウェイインさえできれば、表彰台も夢ではないのですから。
結局のところ、秋はバスは散らばっていて、活性も低いため、釣るのは難しいかもしれません。しかし、バス釣りを愛する私たちはなぜかフィールドに出てしまうんです。
やはり、バスプロでも秋はバスを釣るのが難しくなるというのは認めていますね。
個人的には、秋はスモールマウスバスを釣りに行けば釣れるでしょ、とか、ライブスコープやメガ360を使えばいいかもね、みたいなことが書かれていましたので、少々しゃくにさわる部分もありましたけどね(笑)
スモールマウスだって秋は簡単じゃないですし(活性はめっちゃ高いですけどね!)、普通の人にとっては最新魚探を買い揃える方が秋のバスを釣るよりも難しいかもしれませんよねえ。
でも、これは決してネガティブなことではなくて、秋にバスが釣れない理由が分かったのであれば、自分なりの対策が打てるということなんですよね。最新魚探を買う以外でですね。
秋のバスが釣れない理由は
- バスが少数で広く散っている(ルアーへの競争意識も少ない)
- ベイトフィッシュの行動に左右される(行動パターンが決まっていない)
- シャローにもディープにもウィードの中にもいる
という感じで、つまりは釣りの効率が落ちるというのが原因となっています。
ですので、有効な対策は人によって様々だとは思いますが、
- バスがいるところだけで釣りをする(魚探で)
- 1ヶ所で粘らない
- ルアーチェンジやサイズチェンジやカラーチェンジをより頻繁にする
- ルアーのスピードを変える
こういったことが有効になるのかもしれません。
または勉強のためにミミズなどの生きエサを使ってみるというのも良いかもしれません。生きエサは邪道と思われるかもしれませんが、生きエサでも釣れないところにバスはいませんから、バスのいるエリアを探す勉強にはすごく有効です。
しかしなにより、ゲーリークロースのいい言葉は、最後のくだり「辛抱強く釣り続けること」ではないでしょうか。
他の季節のように、イージーにビッグバスを連発させるなんてできれば、それは気分が良いかもしれません。
しかし秋、粘りに粘り、我慢に我慢を重ね、最後の最後に絞り出した1本の価値はすごく高く、その後のバス釣り人生に大きな影響を与える1本です。
他の季節とはまた別の満足感をもらえるバスですよね。
それを味わいたいから、難しいと分かっていても、なぜかフィールドに出てしまう。
ゲーリークロースのようなトッププロも私たちも、そこは全く変わりません。
秋のバス釣りは、難しくても楽しい。それでいいですよね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!