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バスは昔に比べて釣りにくくなった?科学的な根拠は?

バスは昔に比べて釣りにくくなった?科学的な根拠は?
Photo by outdoor life.com

昔に比べてバスが釣りにくくなったとお嘆きのベテランアングラーさんは多いことでしょう。たしかにバスは釣れなくなりましたが、その理由とは一体何なのでしょうか。アメリカでの研究結果が、その答えを教えてくれるかもしれません。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”The Science on Why Bass Are Getting Harder to Catch”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:outdoorlife.com ”The Science on Why Bass Are Getting Harder to Catch”By Hal Schramm September 12, 2020

昔からバス釣りをされているバスアングラーさんにお尋ねしたいのですが、最近、バスが釣れなくなってきたと感じたことはありますでしょうか。

答えはおそらく、30年以上バス釣りをされている方であれば誰もが「YES」となるのではないでしょうか。

私の感覚ですと、だいたい今から10年くらい前の、2010年ごろから急に釣れなくなってきたような、そんな感じがします。まあそれは前々から感じていたわけではなくて、今こうして考えてみたらということですので、適当ですけどもね。

釣れなくなったと感じる方は、いつごろから釣れなくなってきてますかね? まあ、これは、地域にもよるかもしれませんね。

では、昔より釣れなくなったと感じてらっしゃる方に質問です。バスが釣れなくなってきた原因は何だと思いますか?

釣り人が増えたからでしょうか?

生態系が壊れたからでしょうか?

水質汚染のせいでしょうか?

バスが賢くなったのでしょうか?

・・・

本当にそうでしょうか?

本当の理由は、もしかしたら誰にも分からないかもしれません。

しかしアメリカでは、バスが釣りにくくなっていることに関して、その事実を裏付けるような研究がされています。

この記事は、アメリカのアウトドア総合メディア「OUTDOOR LIFE」のコラム記事で、ラージマウスバスが釣りにくくなってきているという意見を後押しする科学的な資料に基づいて解説してくれています。

根拠と呼べるほどかどうかは、これを読んでみなさんが判断されればいいのではないかと思います。

ぜひ最後まで読んでみてください。

まずはバス釣りの歴史をおさらい

引用文(タップすると開きます)
Before we dig into the research, a quick history lesson. Sixty years ago, bass fishing was primarily a Southern thing. Many new reservoirs had growing largemouth populations, plus good habitat that was easy for anglers to identify. Bass fishing was excellent—for a while. But over time, catch rates began to decline. Angler harvest was partly to blame. So agencies implemented minimum-­length and reduced-bag harvest limits to protect bass numbers. But the real game changer was an evolving catch-and-release ethos. Using bass tournaments as a stage, and with strong media support, the bass-fishing community promoted the idea of catch-and-release fishing during the 1970s. Today, live-release rates are at 85 to 95 percent among bass anglers, and fish are as abundant as ever in most waters. So…why aren’t you catching more of them?

この研究を掘り下げる前に、バス釣りの歴史をざっとおさらいしましょう。 60年前、バス釣りは主にアメリカ南部のものでした。 新しいダム湖ができるたびに、ラージマウスバスの個体数も増加し、アングラーには天国のようなフィールドが多くありました。 バス釣りはしばらくの間、それは素晴らしいものでした。

しかし時が経つにつれ、徐々に釣れなくなっていきました。 釣り人が持ち帰って食べたためです。 そのため関係機関は、バスの個体数を保護するために、持ち帰れる最小サイズや匹数の制限を設定しました。 しかし、本当に効果があったのは、キャッチアンドリリースの精神でした。 バストーナメントを舞台として、各メディアの強力な拡散力を受けて、バス釣り業界は1970年代にキャッチアンドリリースの思想を推進しました。 今日、バスアングラーのリリース率は85〜95%であり、ほとんどのフィールドではバスは変わらず豊富なままです。

あれ…?ではなぜ、バスが釣れなくなったのでしょうか?

バスは学習する生き物

引用文(タップすると開きます)
Well, for starters, bass learn, and that reduces catchability (the research term for the probability of a fish ­being caught with a fixed amount of effort). This was well documented in a 2017 study out of Mississippi State University. Working in small unfished ponds, researchers recorded rapid declines in largemouth bass catch rates under continued fishing pressure of one angler hour per acre per week. Then they stopped fishing for two months. When they started fishing again, the catch rates shot back up. The bass forgot what they had learned—to avoid lures—after a couple of months without fishing pressure. The other interesting aspect of the Mississippi State study is that testers systematically used 11 different types of lures during each weekly outing, and few bass were caught multiple times. If the bass learned to avoid only one lure, they should be caught on the other lures, right? But it was possibly the other intrusions from fishing—­maybe the vibrations of the motor, the boat, or the sounds of anglers—that prevented the bass from biting. But there’s more to it than individual bass learning to avoid lures. Some bass are innately harder to catch. In a study that spanned almost two decades, Illinois Natural History Survey fishery scientists tested whether catchability is an inherited trait. Adult largemouth bass in a 17-acre impoundment were fished for a summer and marked each time they were caught. Then the lake was drained, and the bass were sorted. Fish that were caught multiple times—the highly catchable fish—were stocked in one pond to spawn, and the fish that were caught ­infrequently or not at all were stocked in another pond to spawn. The progeny from both groups were reared to adulthood, fished, and again sorted into separate ponds. After three generations of selective breeding, the catch rate of the highly catchable fish remained the same, but the catch rate of low-catchable fish declined with each successive generation. Catchability was a heritable trait—in other words, the researchers were able to breed bass that were harder to catch. Both studies were done on small waters, but what about bass populations in big lakes? I analyzed catch rates from 311 BASS tournaments on major bass fisheries throughout the country. From 1972 to 2015, the average catch rate in these tournaments increased at a rate of only .06 bass each year. Pros were catching slightly more fish each tournament season, but consider that there were tremendous advancements in technology, knowledge, and the development of bass pros who fished for a living (not just a hobby) over this time.

さて、まず前提として、バスは学ぶ生き物であり、そしてそれにより漁獲率(同じ努力をした時にバスが釣れる割合を示す研究用語)が減少します。

これは、ミシシッピ州立大学の2017年からの研究で論文化されています。釣りがされていない小さな池で作業(釣りを)した研究者らにより、1エーカーあたり1週間に1人1時間のフィッシングプレッシャーが続くと、ラージマウスバスの漁獲率が急激に低下すると記録されています。それから彼らは2ヶ月間釣りをやめました。彼らが再び釣りを始めたとき、漁獲率は急上昇しました。フィッシングプレッシャーがないまま数ヶ月が過ぎると、バスはルアーを避けるために学んだことを忘れていたのです。

このミシシッピ州立大学の研究のもう1つの興味深い側面が、テスターが毎週の釣りの時に11種類のルアーをそれぞれ平均的に使用していたところ、何度も釣られたバスがほとんどいなかったということです。バスが1つのルアーだけを避けることを学習したのであれば、他のルアーを使えばすぐに釣られるはずですよね?しかし、バスのバイトそのものが急に落ちたということは、おそらくエンジン音、船の存在、釣り人の出す音などが原因だったということです。

しかし、個々のバスがルアーを避けるために学習しているというだけではありません。多くのバスは、本質的に釣るのが難しくなっていくのです。

イリノイ自然史調査の水産学者は20年近くにもわたり、釣りにくくなるのが遺伝的なものであるかどうかのテストをし研究しました。 17エーカーのリザーバーにいる大人のラージマウスバスを夏の間に釣り、釣るたびにマーカーを付けていきました。それから湖の水を抜き、バスをグループ分けしました。何度も釣られたバス、つまり漁獲率の高いバスは、産卵させるための池で養殖され、あまり釣られなかったバスも、同じく産卵のために別の池で養殖されました。両方のグループの子孫は、大人になるまで養殖され、また釣りあげては、再び別々の池にグループ分けされていきました。

これを3世代にわたって繰り返したところ、漁獲量の多いバスの池の漁獲率は同じままでしたが、漁獲量の少ないバスの漁獲率は世代を重ねるごとに低下しました。この特徴は、釣りにくさは遺伝的なものである、ということです。言い換えれば、研究者たちは釣りにくいバスを繁殖させることに成功したと言えます。

いずれの研究も小さな池で行われましたが、大きな湖のバスの個体数はどうなのでしょう?そこで全国の主要なバスレイクで行われた311のBASSトーナメントの漁獲率を分析してみました。 1972年から2015年にかけて、これらトーナメントでの平均漁獲率は、毎年1.06%の割合で増加しています。バスプロは毎シーズンごとにわずかずつ多くのバスを釣っているということになりますが、これは、その期間中の技術、知識、そして趣味ではなく生計を立てるために釣りをするバスプロの進化に大きな進歩があったためと考えるほうが自然でしょう。

結論

引用文(タップすると開きます)
Even though catch-and-release is common these days, not all bass are released and not all released bass survive. As easily caught bass get removed from the gene pool, those hard-to-catch bass continue to reproduce elusive offspring. So even top anglers will have a tougher time putting bass in the boat. The solution? Fish harder and fish smarter.

最近はキャッチアンドリリースが一般的ですが、すべてのバスがリリースされているわけではなく、またリリースされたすべてのバスが生き残っているわけでもありません。 釣られやすいバスまたはその子孫がフィールドから減っていくにつれて、もともと釣られにくいバスがさらに釣りにくい子孫を増やし続けます。 そのため、トップアングラーでさえ、バスを釣り続けるのには苦労することになるでしょう。 じゃあどうすればいいかって? バスより賢くなるしかないでしょう。

バスは昔に比べて釣りにくくなった?科学的な根拠は?
Photo by outdoor life.com

長年にわたる研究結果によりますと、フィッシングプレッシャーがバスを釣りにくくし、釣れたバスが持ち帰られたりダメージによって死んで減っていくことによって釣られやすいバスの子孫も増えず、賢いバスとその子孫だけが残り、ますます釣りにくくなっていくということなんですね…。

最悪じゃないですか!

私たちは自分で自分の首を絞め、釣れなくなったと嘆いていたなんて!

まあでもですね、そんなこと、薄々感づいていましたよ、おそらくここまでお読みになった方であれば「そりゃそうだろうな」と思ってらっしゃるはずです。

では、釣れなくなってしまったからバス釣りはつまらなくなったのかと言われれば、そうでもないですからね。

つまらないと言ってバス釣りをやめてしまった方もいらっしゃいますけど、本当はつまらないのではなくて、○○釣りの方が面白くなっちゃったとか、続けられない理由があったりとか、そういうことだと思うんです。

例えば、ドラクエ(なんのRPGでもいいのですが)をやっていて、ひたすらお城の周りでスライムだけを相手にしてレベルアップしていて楽しいのかという話ですよね。

自分の見聞を広めることで、敵がどんどんレベルアップし、それにつれてこっちもそれなりの装備やアイテムを入手し、知識を付け、それに見合った戦略を立てて冒険に出掛けるから、いつまでも飽きずに遊べるんですもんね。

バス釣りには竜王はいませんが、最後までラスボスが出てこない無限に楽しめるRPGだと考えれば、相手が手強くなるのはむしろ当然と言えますもんね。

しかも、この冒険はオフラインであり、プレーヤーはあなたしか出て来ません。

他のプレーヤーと比べる必要もなく、自分のペースだけで進めればいいんです。

たしかにバスは釣りにくくなっていくかもしれませんが、この記事の最後に書かれている通り、「バスより賢くなる」ここを楽しめばいいと思います。

ベテランアングラーさん、どうか「昔は良かった」なんて言わないで、今のバス釣りと自分の成長を楽しみましょう。

若い世代のアングラーがどんどんバス釣りに参加することも歓迎しましょうね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!