バス釣りと「運」
バス釣りをしていると、どうしても感じずにはいられない「運」というものの存在。運というのは「運命」や「運勢」のように、人間の英知を越えたものでありながら、人間にも感じることができるものでもあります。運を味方につけることができれば、バスはもっと釣れるのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”WORKING ON YOUR FISHING SKILLS WILL INCREASE YOUR FISHING LUCK”という記事を引用してご紹介いたします。
皆さんは、運というものを信じますでしょうか。
運といいますと、「運命」ですとか「運勢」というように、何かのめぐりあわせのような、自分の力ではどうこうすることのできない、どこか神秘的なイメージがありますよね。
他には「運動」ですとか、「運搬」というように、何かの動きを表すようなときに使われる文字です。こういう使い方をした場合は、自分の力でコントロールできるようなイメージがありますね。
そんな相反するようなイメージを併せ持つ「運」という存在ですが、釣りをしていてもこのような運を感じることがあるのではないでしょうか。少なくとも私は、あるように感じます。
たとえばアスリートが優勝インタビューを受けるときには「運が良かったです」という返答をすることが多いものですし、ビジネスで成功した方の著書を読んでも同じようなことが書かれていることが多いんです。
しかし逆に、たとえば自分がうまいことでっかいバスを釣り上げた時に「運が良かったですねー!」と言われたらどうでしょうか。その通りに受け入れられますでしょうか。
ちょっとモヤッとしますよね(笑)
これがなぜかといいますと、運というのは、先ほども書いたように、自分ではどうにもならない部分と、どうにかできている部分があるように感じるんです。
ですので、自分の成果を100%「運」という言葉だけで片付けられてしまうと、どこか納得がいかない…まあこれは私の場合ですけどね。
ということは、ちょっと乱暴なこじつけになりますが、この「運」という存在は、100%とはいかないまでも、少しは自分でコントロールすることができるということでもあるのではないでしょうか。
それであれば、やってみたいと思いますよね…!
この記事は、アメリカの釣りやボートを楽しむための情報サイト「Take me fishing」のブログ記事で、フィッシングライターのケン・シュルツ氏が、運とバス釣りの関係についての考えを共有してくれています。
これを読んだあと、運という存在についての考えが変わるかもしれませんね。
それでは読んでみましょう。
バス釣りの「スキル」と「運」
通常、釣果の違いをもたらすものというのは、細かい部分も入れるといくつもあります。たとえば、自分よりも上手な人と一緒に釣りをする方が、一人で釣りをするときよりも良い結果になりやすいといったことがあるでしょう。成功から多くを学ぶことができるからです。特に釣りのスキルに関することのひとつとしては、バスを見つけるために、いつ、どこへ行くかについての考え方を知ることができます。もう1つは、ルアーを狙ったところに正確にキャストができるかどうかです。多くの人は、スピニングでもベイトでも、それなりの早さで上達することができますが、フライフィッシングでは、そのスキルを習得するためにはより多くの労力を費やします。
思ったように釣れなかった時などは、イライラするだけでなく、屈辱的な思い出になることもあります。そして、「これは釣りのスキルによるものか?」という疑問を投げかけたり、または、「釣りの運のせいではないのか?」などと考えたりしませんでしょうか。 私は、その両方があると思いますが、どちらかというと釣りのスキルに重点を置いており、運ではありません。実際、人によっては、ターゲットに対してどこで何をすべきかについての考えが凝り固まっているものです。私は非常に熟練したアングラーと一緒に釣りをすると、この能力を得るためにほ多くの人はもっと努力しなければならないと感じるのです。
ただし、幸運の女神が他の人よりも頻繁に微笑む人というのもいるものです。理由はわかりません。しかし私は、幸運の女神が自分自身に微笑む方法のようなものがあると思っています。たとえば、ある場所で釣りをしていて、アクションが良くないとか、スピードが遅いために釣れていないとしましょう。まだそこに留まるべきか、それとも移動するか。そして移動した結果、そこがバスだらけだったらどうでしょう?これは良い判断だったというべきか、それとも運が良かったというべきか。私は、ナイス判断だと言います。しかし、その場所に留まったまま、ルアーの種類やカラーを変更した結果、バスが良く釣れるようになったとしたらどうでしょうか。それはスキルなのか運なのか?
釣りのスキルと運の両方というものは、経験と機会に関連付けられています。アクションを起こせば起こすほど、以前に起きたことや状況を認識できたり、ルアーは何を使用するか、どこに行くか、どうすればいいのかなどの答えに辿り着きやすくなるため、より良い結果につながります。
できるだけ多くのことを学び、できるだけたくさん釣りをしてください。そして、思ったような釣果にならなくても落胆しないでください。最高のプロアングラーでさえ、バスが釣れずに最悪な日を過ごすこともあることを知ってください。プロアングラーですらそうなのですから、明らかにそれは、スキル不足や不運の結果ではありません。そして、その経験を自信に繋げるので、彼らは次の釣行がより楽しみになると考えるのです。
なんだかこう、運という言葉の逃げ道を塞がれてしまったような感じがしなくもないですね(笑)
私はこれまで、何回かバスフィッシングガイドというものを受けたことがあります。
初めてのガイド船に乗ったのは、琵琶湖でタク石黒プロのガイドでした。
もうずいぶん前のことになりますが、そのころ私はビッグベイトにハマっていまして、琵琶湖ならビッグベイトで釣れるだろうと高をくくっていたのですが、待っていたのは北湖でのフィネスな釣りでした。
ビッグベイトでも釣らせてもらいましたけどね(笑)、郷に入ったら郷に従えということで、タクさんの釣りをやってみましたが、釣れない。
おかしいなということで、タクさんもルアーをキャストしてみると、一発で釣りました。一発ですよ?
同じボートで同じ場所を狙って、私がいくらやっても釣れなかった後に、一発で釣る。
これを運と捉えるべきか、スキルというべきかはもう考える余地もありません。運です まさにスキルです。
なぜなら、同じポイントを撃っているように見えても(その時はオーバーハング下を釣っていました)、私のキャストよりも10センチ以上は近いですし、ロッドアクションも私よりも丁寧といいますか、釣れそうなアクションをするんです。しかも、長浜の強風の中でボートを操船しながら。
もし私がその日に生まれてはじめてバス釣りをするのであれば、それは運だと思ったかもしれませんが、そうは思えませんでした。
まあ、タク石黒プロと言えば年間数百日もボートで浮いている、私の数百倍も釣りをしている方ですから、こんなことを書くこと自体が失礼なんですけどね。
この結果、私は運というものは大きな視点での努力から細かいアジャストや柔軟な考え方を身に着けるに従って比例してついてくるもののようだと考えるようになりました。
そういう意味では運はコントロールできますし、アスリートがヒーローインタビューで言う「運が良かったです」というコメントには非常に深い意味があるのだと思えるようになりました。
スキルも運も、自分が持っているものを100%発揮すること自体が難しいのですが、努力は裏切らないと思います。
私もいつか狙い通りの釣果を出し、「運が良かった」と言ってみたいものです。
しかし、ビギナーズラックと言って、釣り初心者の方に限って大釣りができたり、初場所へ行ったときになぜかよく釣れてしまうというように、これではどうにも説明が付かない現象もあると思います。
この記事にも私の考えにも当てはまらない、このビギナーズラックという現象ですが、私が初心者のふりをして釣りをしてもまったく効果がないという実験の結果が出ています(笑)
不思議なこともあるものですが、結局のところ、自分ができることをやるしかないんですよね。その結果、運が左右することもあるのでしょうね。
皆さんは自分の釣果を運によって左右されたことなどは、ありますでしょうか。
それではまた。
毎度ありがとうございます!