バスを釣るには「正しいフックを使うこと」

正しいフックを使うことで、バス釣りの釣果は上がるのか。ここ数年でのフックの進化はかなりのもので、これはフック単体というよりは、ラインの進化、リールのドラグ性能の進化、リグの細分化などに寄り添ったものでもあります。つまり、フックによって釣果は変わる、と言えます。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Use the Right Hooks When Fishing Soft Plastics”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:midwestoutdoors.com ”Use the Right Hooks When Fishing Soft Plastics”by GLENN WALKER|MARCH 2020
バスとアングラーの唯一の接点となるもの、それが「フック」です。
ですから、このフックのことをしっかり考えないといけないというのはすごくわかりますよね。
近年の釣具というのは全体的にかなり進化していまして、そのなかでこの重要な道具であるフックが遅れているなどということはあり得ません。
フックが果たすべき役割と言って真っ先に思いつく性能はなんと言っても「刺さること」。
最近のフックというのは本当に刺さりが良く、ほんの数年前と比べても見違えるほどです。30年前なんかと比べたらその差はもっと広がっているのは、ベテランのアングラーさんならよくお分かりのことと思います。
しかし、では、30年前の私たちと今の私たちで、フックのおかげでそれほど釣果の差が出ているのか?と言われれば、そんな感じもしないと思いませんか?昔のフックでも充分バスは釣れていましたよね。
今、フックによって釣果が分かれているのは、フックの基本性能にある「刺さりの良さ」に加えて、「釣りの細分化が進んでいること」によると思います。
30年前と言えば、信じられませんが、オフセットフックがやっと登場したくらいの時です(違ったかな?)
それまでは、トレブルフック、ダブルフック、ジグヘッド、ストレートフックぐらいが、一般的にバス釣りに使われていたフックではなかったでしょうか。
今はリールのドラグの進化、ラインの進化、リグの進化に対応するため、より良いフックが数多く登場しています。
それらのフックを使いこなすことで、ますますプレッシャーがかかり賢くなった現代のバスを昔と変わらぬ調子で釣ることができているのだと思います。
やっぱり、30年前の私がそのまま現代にタイムスリップして当時のフックだけでバス釣りをしても、現代のバスを昔ほど釣れない気がしてきました。
この記事は、アメリカ中西部を中心としたバスフィッシング専門メディア「MIDWEST OUTDOOR」の記事で、バスを釣るにあたって正しいフックを使うことの重要性を解説してくれています。
これまでフックのことについてあまり気にしていなかったという方は、ぜひ読んでみてください。
ワームフック
ワームフックというのは、まさにワームでの釣りのために開発されたものであり、テキサスリグやキャロライナリグで釣りをするアングラーが今でも使用しています。 ワームフックは通常、シャンクが長く、フックポイントをワームの中に埋め込むため、ストレートワーム、リザード、ソフトジャークベイトなどに最適です。
このスタイルのフックにはさまざまなサイズがあることが重要です。適切なサイズのフックを使用して、フックポイントをワームの中に入れた時、ワームのアクションを妨げずにフッキング率を上げることが重要です。 私はだいたい3/0から6/0のTroKar Pro Vベンドワームフックを持っています。 TroKarのPro Vスタイルが好きなのです。フッキングの時にワームがズレてくれるスペースがあり、フッキング率が高いと感じるためです。

EWG エクストラワイドゲイプフック
これはかなり多くのバスアングラーの定番となっており、クロー系、クリーチャー系、フルーク系などのさまざまなワームを使用するときに機能します。非常に広いゲイプであることの主な特徴は、フックにバルキーなワームを付けた場合でも、フッキングの時にワームが逃げてくれる余地がフックに残されていることです。これにより、フッキングのたびに可能な限り最高のフッキング率が得られます。
ウィードラインやウィードの岬などを狙って長めのピッチングやキャストをする場合は、この後に説明するフリッピングフックの代わりに、このフックをクリーチャー用のフックとして使用します。ワームをキャストして使うような場合は、フリッピング用のフックと比べたら、私はエクストラワイドゲイプフックを使うのが好きです。
これらのフックには、標準モデルから2Xモデルそれとマグワームモデルがラインナップされています。後者は、PEラインまたはヘビーフロロカーボンラインでの釣り用に設計されています。 私の場合は、TroKarの標準のエクストラワイドゲイプモデルとマグワームモデルの両方で1/0から6/0まで用意しています。ワームをロングキャストで釣る時、またはキャロライナリグを使うときは、標準のEWGフックを使用しますが、ヘビーベジテーションカバーのときはマグワームフックの方が釣りやすくなります。

各種専用フック
各フックメーカーは、バスを釣るための特定のテクニックのために、アングラーからの意見を聞き、それ専用のフックを開発しラインナップしています。 あなたがトーナメントバスアングラーなのか、上級者またはサンデーアングラーなのかどうかに関係なく、私はこれらの専用フックをチェックすることをお勧めします。これにより、水中でのワームのパフォーマンスが向上し、フッキング率が大幅に向上します。 以下は、いくつかの一般的な専用フックの簡単な概要です。
チューブ用フック
チューブワームはフックにセットするときに薄いワームの壁が2つあるため、専用フックが必要です。 私はLazer TroKarチューブフックを使用しています。 この出っ張りのあるフックは、チューブをうまく固定して釣ることができます。 このフックのデザインは、フックにある出っ張りが左右にあるため、スムーズにリギングできるようにしてあります。

フリッピングフック
間違いなく、アメリカの市場で最も人気のある専用フックの1つはフリッピングフックです。 この頑丈なフックはストレートシャンクフックであり、フリッピングでのフッキング率が高くなります。 バスの目の前にワームを落としたいような釣りは適切なプレゼンテーションが重要であるため、フックに付けたワームがズレないようになっていることは非常に重要です。 多くのメーカーがフリッピング専用のフックを発売しています。 TroKarには、ノーマル、Pro Vフリップ、モンスターフリッピングの3つのフリッピングフックがあります。

スイムベイト(ウェイテッド)フック
ソフトスイムベイト(シャッドテールワーム)は、多くのバスアングラーにとっての主力ワームになりました。 スイムベイトフックの2つの重要な特徴は、なんらかのワームキーパー、角度の付いたアイ、そしてフックの途中にあるウェイトです。 このフックは、スイムベイトが水中で自然に泳ぐことができるように設計されています。自然に泳いでいないようなものに、バスには興味がないためです。

ダウンショット用フック
バスフィッシングにおいて私たちの湖や川にはますますフィッシングプレッシャーが高くなっているため、成功するにはフィネスな釣りがより重要になっています。 これらのフックは主に小さく(私は1または1/0を使用しています)、非常に鋭いフックであることがこれまで以上に重要になっています。

フィネスフック
ここ数年でアメリカのバス釣り市場へ登場したこの新しいスタイルのフックは、スティック系ワームでのワッキーリグ、ダウンショットリグ、ネコリグに使われています。 TroKarのPro Vベンドフィネスフックは独特のPro Vベンドデザインを持ち、ワームを所定の位置に保ち、ワームを取り付ける時間を短縮し、ワームが水中で適切にアクションしている時間を増やします。 ウィードガードの付いたウィードレス仕様のものは、ボート桟橋の下へのスキッピングやシャローカバーでの釣りにも利用できます。

釣りをしている期間だけが長くなってしまった私のようなアングラーにとって、これほど多くのフックが存在するというのは、正直、うっとうしく感じることもあります。
ちょっと釣りに行くときでも、ルアーやワームだけでも数多く膨れてしまうというのに、それ以外にもフックやシンカーなど、サイズ別にまとめるとかなりの量になってしまいますからね。
しかし、釣り人たるもの、タックルセッティングがバッチリ決まって釣った1本のバスがどれほど嬉しいものかと言えば、それは疑いようがありません。
「フックのサイズ1つ大きくしておいて良かった!」「シンカーひとつ軽くしてみたら急に釣れるようになった!」こんなことが起きてしまうのがバス釣りですから、自分の釣りに合ったタックル探しというのは、メーカーの製品が進化し続ける以上は、終わりはないでしょう。
バス釣りを愛する私たちにとって、これほど悩ましく、それでいてこれほど嬉しいことはないんですよね。
人間だって、お米を食べるときは箸を使い、スープを飲むときはスプーンを使い、パスタを食べるときはフォークを使います。そして、小さな子供にパスタを食べさせるとき、大人と同じ鋭く尖った大きなフォークでは食べさせませんもんね。
大きな視点では同じ「食べる」という目的に使う道具でも、それをできるだけ食べやすいもの、また使い手に合ったものを選ぶべきなんです。
それと同じで、同じフックでも、各サイズ揃えること、各役割をまっとうさせる物を持つことがとても重要なんですね。
この記事は主にワームフックについて書かれていましたが、これはトレブルフックでも同じです。
いまだにひどいフックを純正品として使っているプラグを売っているメーカーもありますが、最近のプラグは高性能なフックが純正として装備されているものが多くなりました。
これはあらかじめ装着されているフックでスイミングテストがされ、ベストなセッティングとして発売されているはずですので、市販品と交換するときも安心です。
パッケージから出してそのまま使えず、フック交換をするのが前提のようなルアーは、どのサイズのフックでテストされているのかよく分からず、不安になってしまいますよね。
私はそれほど道具に対して強いこだわりを持つ方ではないのですが、30年前の私が現代に来ても、思うようにバスは釣れないだろうと自覚するほどには進化しているようですから(笑)、やはり大事なことなんです。
幸いなことに、現在は情報も進化し、欲しい情報は文字でも画像でも動画でも簡単に手に入れることが出来るようになっています。
各メーカーのフックの違い、性能の違いなどを気にして検証してくれている方々はいらっしゃるもので、そういう方の発信する情報はとてもありがたいものですから、私もそれを参考に、限られた予算を有効に使えるようにしようと思います。
皆さんもぜひ、お気に入りのタックルを探してみてくださいね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!