ショートロッドでのバス釣りの有効性・使い方・使い道

ショートロッドでのバス釣りの有効性・使い方・使い道
Photo by wired 2 fish.com

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”When and Why to Use a Short Fishing Rod”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:wired2fish.com ”When and Why to Use a Short Fishing Rod”By David A Brown •Aug 13, 2019

今回のタイトルはショートロッドと書かれていますが、皆さんにとってショートロッドといいますと、どれくらいの長さをイメージしますでしょうか。

最近のロッドって、長いですよね。

ロッドの長さについて近年のバス業界で話題になったことと言えば、2017年にアメリカのB.A.S.Sというトーナメント団体のルールが一部改訂され、これまで使用できるロッド長が8フィート以下だったものが10フィート以下になりました。

このことに後押しされてか、各メーカーからは8フィートを超えるロッドがいくつか発売されるようになり、バス釣りのロングロッド化にさらに拍車がかかったイメージがあります。

ただし現実的にはそんなロングロッドは超高額になる傾向もあるためか、一般的に流通するのは依然として8フィート以下がメインとなっているのではないかと思います。

具体的にはどうでしょう、20年前は6フィートが基準で、6フィート5インチ以上ぐらいからロングロッドと呼ばれていました。10年前は6フィート5インチぐらいが人気で、7フィート以上がロングロッドでしたでしょうか。

これは私の勝手なイメージですが、皆さんはどうでしょうか。

いずれにしても、現在において6フィートのロッドと言えばショートロッドという扱いかと思いますが、これはどういうことなのでしょう。バス釣りが変わってしまって、ショートロッドでは釣れなくなってしまったのでしょうか。

そんなことはありませんよね。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記事で、記者のデビッドAブラウン氏がバスプロ数名に、ショートロッドでのバス釣りの有効性について取材したものを共有してくれています。

せっかく買ったロッドが「宝の持ち腐れ」になってしまわないよう、しっかり読んでおきたいと思います。

ショートロッドが活きる場面

引用文(タップすると開きます)

“When I was a kid, a 5-6 to 6-6 rod was normal and a 7-footer was what you had for flipping," Cook said. “Everything has gotten longer. I think it’s because of new reel technology and the ability to cast longer. Also, there are new techniques developing all the time, and rod makers have to design new rods."
Nevertheless, Cook frequently finds himself working areas in which a longer rod becomes more of a liability than an asset. His top short rod scenarios are as follows:

  • Small creeks, sloughs or canals with lots of overhanging vegetation. Here, it’s not only about the tight quarters; it also a matter of slinging a tiny spinnerbait or popper to match smaller backwater forage.
  • Floating docks with lots of cables on the bank side. This often-overlooked inside section offers tight pockets and narrow lanes best accessed with short, precise casts.
  • When fish follow high water into the trees, big opportunity awaits in small spaces. For this, he needs a rod he can cast without bumping trunks.

「私が子供だったころは、5’6”から6’6”のロッドが普通で、7フィート以上はフリッピング用という感じでした。」とバスマスター・エリートプロのクックは言います。 「今では多くが長くなりました。リールの新しいテクノロジーによりロングキャスト性能が向上したためだと思います。また、常に新しい技術が開発されており、ロッドメーカーは新しいロッドを設計できるようになっていることもあります。」
それにもかかわらずクックは、ロングロッドがメリットよりもデメリットになる場面があることがあるといいます。 彼のショートロッドが活きる場面というのは次のとおりです。

  • 沢山の植物が生い茂る小さなワンド、ポケット、水路。 ここは窮屈な場所であるということだけではなく、小さなベイトフィッシュに合わせて小さなスピナーベイトやポッパーを投げなければならないという問題もあります。
  • バンク側にロープなどがたくさんある浮桟橋。 浮桟橋のインサイド(岸)側というのはやや見落とされがちな部分であり、その狭いスポットには短くて正確なキャストが最も要求されます。
  • 増水したときのウッドカバーを釣る時、ビッグチャンスは非常に小さなスペースにあります。 そこを攻めるには、木にぶつけることなくキャストできるロッドが必要です。
ショートロッドでのバス釣りの有効性・使い方・使い道
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適材適所

引用文(タップすると開きます)

Pro angler Greg Hackney also finds sub-7 rod handy. For him, a 6-8 Lew’s Hack Attack allows him a higher degree of accuracy than models of 7 feet or more.

“I use this rod to target fish; for accurate casting under boat docks or overhanging limbs, or throwing to specific patches of grass," Hackney said. “We’re not talking about open-water, two-handed firing it out there. We’re up-close-and-personal, picking apart visible cover."

Now, Hackney has, in years past, used rods as short at 6 feet – and he still appreciates that size. However, overall consumer trends have made such sizing less common.

“The market has caused me to go a little longer because, for some reason, those short rods don’t sell well," Hackney said. “I had this 6-8 rod built to my specs but I probably could’ve gotten by with a 6-6; but now everybody thinks you have to have a 7-foot or longer rod for everything.

“I disagree because longer rods don’t cast as good when you roll cast. Typically, when I’m using a 6-foot to 6-8 rod, I’m using my wrist to roll cast that bait. It’s all about target fishing. You have to be able to hit a 6-inch circle with the lure."

プロアングラーのグレッグ・ハックニーは、7フィート以上のロッドは使えるサブのロッドであると感じています。彼にとって6’8”のルー・ハックアタックロッドは、7フィート以上のロッドよりも高いキャスト精度を可能にしています。

「私はこのロッドを使うのは、桟橋の下やオーバーハングツリーの下へ正確に投げ入れたり、水生植物のパッチへ投げるような釣りのときです。」とハックニーは言います。 「これはオープンウォーターで、両手でキャストするような場面について話しているのではありません。目に見えるカバーの所々に正確に入れるようなときのことです。」

ハックニーは過去数年間、6フィートというショートロッドを使用してきましたが、彼はその長さを高く評価しています。ただし、世間的な消費者動向によると、この長さは一般的ではなくなりました。

「市場は今や何らかの理由で、ショートロッドの売れ行きが良くないようなので、私ももう少し長くするようにしました。私が手掛けたこのロッドは6’8”ですが、6’6”でもよかったのかもしれません。しかし、今では多くの人が7フィート以上のロッドが必要だと考えています。」

「ロールキャストをするときはロングロッドではあまりうまくキャストできないので、私はおすすめしません。通常、6”から6’8”ロッドを使用する場合、手首のスナップを利用してルアーをロールキャストしていきます。正確に狙っていく釣りのためです。ルアーを直径15センチの円の中にキャストする必要があります。」

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その他のこと

引用文(タップすると開きます)

The right match: Hackney matches his short rod with a Lew’s Super Duty LFS baitcaster because the lighter reel creates the right balance. Here, the lower line capacity is the right fit for short-range work.

“With a spinnerbait, I want a 6:1 gear ratio, but for topwater plugs and buzzbaits, I like a faster gear ratio; at least a 7:1, if not an 8:1," Hackney said. “You’re fishing those latter two on a slack line and when a fish bites, you’re able to pick up line really fast.

“With a spinnerbait, you don’t want to overturn it because you’re fishing close – 10 to 15 feet. Most of the time, you have to get up close to get your bait up under that cover and it’s hard to do that from 70 feet away. Usually, once that bait hits the water, you’re only fishing it 5 to 10 feet, at the most, before you reel it in and throw it again."

On the line: Cook agrees and notes his preference for spooling a Shimano Curado size 70 with 14-pound monofilament for spinnerbait.

“Anytime I’m using that short rod, the bait is no more than 10 feet from me, so I want more 'give’ to make sure I don’t take the bait away from them," he said.

Fighting form: Cook’s aware that the biggest drawback of short rods is less fish control, but he has a simple solution – wait 'til the fish runs out of gas.

“You obviously don’t have as much length to turn their head if they try to get wrapped in the trolling motor or the Power-Poles, so I play them out longer," Cook said.

It doesn’t take long to exhaust a largemouth, but with any bass species, make sure you give him a few seconds to recharge his batteries before releasing.

正しい組み合わせ:軽いリールの方がバランスが良くなるため、ハックニーはショートロッドにはルーのスーパーデューティLFSベイトリールと組み合わせます。その少ないライン容量は、ショートキャストでの釣りに適しています。

「スピナーベイトでは6:1のギア比が必要ですが、トップウォータープラグやバズベイトでは、ハイスピードギアのリールが好きです。8:1まではないにしても、少なくとも7:1は欲しいです。」とハックニーは言います。 「これらトップの釣りはラインスラックが出ますが、バイトがあった時には、素早くラインを巻き取ることができます。」

「スピナーベイトでは、3~4.5メートルという接近戦の釣りになり、根掛かりさせたくありません。ほとんどの場合、カバーの下へルアーを通したいことが多いため、カバーに近づかなければなりません。 20メートルも先からそれをするのは難しい話です。通常、ルアーが着水してからルアーを回収するまでに通る有効なゾーンは、せいぜい1.5~3メートルといったところでしょう。」

ラインについて:クックは、スピナーベイト用にはシマノ・クラド70にナイロン14ポンドを巻くのを好みます。

「私がショートロッドを使用しているときはだいたい、ルアーとの距離は3メートル以内にあるので、バスにルアーをひったくられたときには適度な「伸び」があった方がいい。」

ファイトについて:クックはショートロッドの最大の欠点は魚のコントロールがしづらいことと考えていますが、簡単な解決策を持っています。それはバスの体力がなくなるまで待つことです。

「エレキやパワーポールに巻き込まれそうになった時、バスの向きを変えるのに十分な長さがないので、ファイト時間を長めにします。」とクックは言いました。

バスが体力を使い果たすのにそれほど時間はかかりませんが、どんなバスであっても、リリースする前にはバスを水に浸けて、数秒間は体力の回復を待つようにしてください。

ショートロッドでのバス釣りの有効性・使い方・使い道
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人間は、地球上で道具を上手に使いこなすことができる数少ない生き物です。

しかしどんな道具ひとつ取ってみても、それひとつですべてOKというものはなかなか存在しませんよね。

どんな道具にも、メリットとデメリットがあります。

また、その人にとっては特定の事に適した道具であっても、ある人にはそうは思えないこともあります。

それはその人の体格であったり、使い方であったり、釣る魚のサイズなどで変わるためだと思います。

できれば、いろんな道具を試してみて、自分に合ったものを使いたいものですね。

そうして自分の納得のいく道具に出会えたときの「これいいね!」という感じは、釣りそのものや釣り人ならではの感覚という感じがして好きな瞬間です。皆さんもそうではないかと思います。

この記事でも、ショートロッドが売れづらい市場であることを認めていますが、ショートロッドのメリットもよくわかりました。

ショートロッドの定義は人それぞれですが、自分なりに短いロッドというのを試してみて、「このロッド短いけどいいじゃん!」という瞬間が来ればいいなと思います。

そういえば私にも、どこかに20年くらい前のロッドがあったと思うので探してみましょうかね(笑)

それではまた。

毎度ありがとうございます!