タイミングを見計らえばプリスポーンバスは釣れる

タイミングを見計らえばプリスポーンバスは釣れる
Photo by jacksonville.com

バス釣りのタイミング。特にプリスポーンの時期となりますと、産卵というある程度予定されたバスのスケジュールにアングラーが合わせなければなりませんし、変わりやすい春の天気やコンディションにも合わせなければなりません。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Time right for pre-spawn bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:jacksonville.com ”Time right for pre-spawn bass”Posted Feb 11, 2017

バス釣りは、タイミングが大事。

こんな言葉をよく耳にします。

バス釣りでいいタイミングといいますと、私のイメージ的にはなんとなく、その瞬間で良い判断ができたとか、ここ1時間以内くらいの行動を指しているような感じがしますが、みなさんの感覚では、タイミングという言葉にはどの程度の幅がありますでしょうか。

改めて考えてみますと、釣りのタイミングとは結構幅の広い意味で使われると思います。

たとえば、今日は午後から大雨で釣りにならなかったから午前中に釣っておいてよかったな、となれば、そのタイミングは半日単位ですし、釣りに行く日が三寒四温の寒い日に当たってしまったな、となれば、そのタイミングは1日単位での幅になりますし、釣りに行くのを先週と今週で迷ったけど暖かくなった今週にしておいて良かったな、となれば、そのタイミングは1週間単位にもなりますね。

こう考えると、バス釣りのタイミングという話は難しくなってしまいますが、私たちの大部分は好きな日に釣りに行けることはあまりありませんから、まずは釣行日という大きなタイミングがあって、釣りをしている最中の小さなタイミングを気にしていくことになると思います。

この、大きな意味でのタイミングを考えるときも、バス釣りでは非常に気を付けなければならない要素がたくさんありそうです。

特に、このプリスポーンの時期となりますと、産卵というある程度予定されたバスのスケジュールにアングラーが合わせなければなりませんし、変わりやすい春の天気やコンディションにも合わせなければなりません。

では、自分が釣りに行けるタイミングではどんな釣りをすればいいのでしょうか。

この記事は、アメリカフロリダ州のデジタル新聞「The Florida Times-Union」のバス釣り記事で、タイミングによるプリスポーンバスの釣りについて書かれています。

プリスポーンのバスを釣るためのタイミングにはどんなものがあって、そのタイミングではどういった場所で釣ればいのでしょうか。

それでは読んでみましょう。

まずは水温

引用文(タップすると開きます)
Early season, pre-spawn bass action can be phenomenal — by far the best of the year. But it’s not always that way, so veteran Northeast Florida anglers follow a well-thought-out game plan to tip spring odds in their favor.

For example, small lakes, ponds and borrow pits are always the first to “turn on” for spring bass action simply because they warm quicker than larger lakes, deep reservoirs and broad rivers. But bass in big lakes and rivers are less impacted by spring cold fronts than fish in smaller waters because they usually have more deep water, which invariably are where bass retreat during unstable weather.

When conditions improve, big-water bass are quicker to move back into spawning shallows. Bigger, cooler, clearer waters also are better for bass in late spring, after small lakes and ponds have peaked for early bigmouths.

Prime times for catching pre-spawn bass vary from year to year, especially if weather and water conditions are unstable. In addition, “bedding” bass season in some places like the spring runs of Lake George near Welaka, may be in January. Whereas in the lower St. Johns River near Jacksonville, bass can be found spawning some years as late as April or even May.

The key is water temperature, which triggers spring bass into moving shallow when it hits 62 to 68 degrees. Even then, a sudden cold front – common in even Florida – can quickly drive bass out of the shallows, and make what was easy pickings for heavy fish into tougher-than-tough angling.

It doesn’t take long for water to warm just a few degrees and “trigger” bigmouths to swarm into shallows and start searching for spawning beds. So it’s imperative that anglers be poised to tap their favorite spots when conditions are just right. Unfortunately, many anglers wait too long to start their spring bass outings and therefore miss out on some of the best early-season, pre-spawn bassin’.

バス釣りのシーズンが始まると同時に展開されるプリスポーンバスの釣りは素晴らしく、シーズン最高とも言えます。しかし、必ずしもそうなるとは限らないため、フロリダ州に住むベテランアングラーたちはゲームプラン良く考え、春のバス釣りを有利にします。

たとえば、小さな湖や池は、大きな湖、水深のあるリザーバー、広い河川よりも早く温まるという理由だけで、春のバスのスイッチが先にオンになる場所です。しかし、大きな湖や川というのは通常、水深が深いため、狭いフィールドのバスよりも春の寒冷前線の影響を受けません。

寒波が過ぎて状況が良くなれば、大きなフィールドのバスもスポーニングエリアに素早く戻ってきます。小さな湖や池が先にバスのスイッチが入り、それがピークに達するころになれば、より大きく、より寒く、クリアウォーターのフィールドも春のバス釣りに適しています。

特に天気や水質の状態が不安定な場合、プリスポーンバスを釣るタイミングというのはその年ごとに異なります。さらに、フロリダ州東部のジョージレイクなどではバスがネストを作るのが1月になることもあります。ところが、ジャクソンビルという割とその近くのセントジョーンズ川下流では、毎年4月から5月にかけてバスが産卵することがあります。

重要なのは水温です。春のバスは水温が16℃に達するころにシャローへ動きます。それでも、フロリダではよくある突然の寒冷前線により、バスはシャローから追い出され、それまで簡単だったビッグバスの釣りを非常にタフな釣りに変えてしまいます。

水温がほんの数度上がるのには長くはかからず、ビッグバスはシャローに戻り、スポーニングベッドの場所を探し始めます。そのため、アングラーはいいタイミングを逃さず釣りに出かけるという態勢でいることが不可欠です。残念ながら多くのアングラーは、春のバス釣りに出かけるタイミングが遅すぎてしまい、この最高のプリスポーンのバスを釣り逃しています。

プリスポーンバスの居場所を探す

引用文(タップすると開きます)
Many top First Coast bass anglers first look for spawning largemouths on the north shores of lakes and rivers because strong southern breezes (common in spring) heat those places faster than other areas, and such waters have the longest duration of direct sunlight during the course of a spring day. If, however, those areas have no actively spawning bigmouths, check other shoreline spots.

Excellent places to try first for early-spring bigmouths are rather steep, vertical waters near traditional bass spawning flats. A ledge or hump just out from a spawning bay or feeder creek that usually has bedding bass is a prime location to work. Canal mouths may be the easiest of all early pre-spawn hot spots to identify – and they abound in many waters, especially along the St. Johns and in its many rivers and lakes. On many of the best waters bigmouths swarm into shallow, hard-bottom canals for spawning. Invariably, those fish “stage” at canal mouth drop-offs just before moving into a canal to fan beds.

Rocky riprap, bridge abutments, deep brush piles, culverts, underwater islands, submerged points, sandbars, newly-emerging deep weed beds and similar structures near spawning flats in water 6 to 15 feet deep all are prime for early-season bigmouths.

Shallow bays, out-of-the-wind flats with newly-emerging weed beds and canals are prime places for pre-spawn bass. Usually the best spawning areas have hard bottom, and there is abundant cover, such as logs, stumps, brush, weeds, etc. In clear water, spawning sites for the biggest bass are deeper than in dark water. But dark water warms quicker in spring, and offer choice bass action sooner than clear water.

フロリダ北東部ファーストコーストのトップバスアングラーの多くは、まず湖や川の北岸でスポーニングのラージマウスバスを探します。北岸というのは、太陽の光が最も長い時間当たり、さらに春に吹く強い南風が他のエリアよりも速く温めるためです。ただし、そのエリアにスポーニングのバスがいない場合は、他のスポットも確認してください。

早春のラージマウスバスで最初に釣ってみるのに最適な場所は、毎年バスがスポーニングするフラットの近くのかなり急または垂直な地形変化です。スポーニングするワンドやクリークのすぐ外にあるレッジ(棚)やハンプは通常、産卵前のバスが待機するための最適な場所です。セントジョーンズリバーをはじめ多くの湖や川にある支流のと合流点などは、数あるプリスポーンバスのホットスポットの中でも非常にわかりやすい場所です。こうしたホットスポットの温まりやすいシャローのハードボトムでバスは群れを成して産卵します。そのため、これらのバスは産卵場所に移動する直前まで、ワンドやクリークの出口、水路の合流点の外の地形変化で待機しています。

リップラップ、石の橋脚の土台、ディープのオダ、ミオ筋、水中島、水中岬、サンドバー、ウィードベッドの新芽など、スポーニングエリアの近くにある水深1.8~4.5メートルの地形変化なら何でも、プリスポーンバスを狙うのに最適です。

浅いワンドや風を避けられるウィードベッドの新芽や水路のフラットエリア近くは、プリスポーンのバスの主な場所となります。通常、最高の産卵場所とは、ハードボトムで、丸太、スタンプ、オダ、ウィードなどの豊富なカバーがあります。クリアウォーターでは、ビッグバスの産卵場所はディープでボトムの色が暗い場所になります。このボトムの暗いところは春にはより速く暖まりやすく、クリアウォーターの中でも早くバスが行動に移しやすくなります。

その他のタイミング

引用文(タップすると開きます)
Be sure to check good-looking shallow spots through a day of fishing, because conditions change significantly and quickly, particularly if it’s warm and sunny, or slightly overcast with a warm wind blowing.

I remember fishing a couple ideal bass-spawning backwaters one March day on a small north Florida lake near Tallahassee.

A pal and I worked the backwaters in the morning and again around noon, and though we spotted a number of “clean” bass beds and saw a few small male bass, we never had a strike. Finally, late that sunny day, we returned to the backwaters, and found them full of fish. We caught a couple dozen bass, including two over 7 pounds.

特に晴れて暖かくなったり、少し曇って暖かい風が吹いている場合は、コンディションが急に大きく変化するため、1日の釣りの中でシャローの良さそうな場所はいろいろ見て回ってください。

たとえば、3月1日に北フロリダのタラハシー近くの小さな湖で、2つの理想的なバスのスポーニングエリアで釣りをしていた時のことです。

仲間と私で午前中から正午にかけてワンドの奥を釣っていると、いくつかのまだ産んでいないバスのベッドを見つけ、そこに数匹のオスのバスがいるのを見つけましたが、バイトしてきませんでした。その晴れた日の夕方、最後に私たちはそのエリアに戻ると、バスはまだたくさんいることがわかりました。 そこで7ポンド以上の2匹を含む数十本のバスをキャッチしました。

プリスポーンバスの釣り方

引用文(タップすると開きます)
During cold-front, pre-spawn conditions, small lures often work best, and fish ’em S-L-O-W – dragging along the bottom, not hopping. If bass are still tough to come by, and water temperature has dropped a few degrees, live bait (shiners or bullhead (Caledonia) minnows are hard to beat) may have to be used to tempt strikes from heavyweight pre-spawners. Trolling such baits is deadly, but at times stillfishing with bobbers is necessary because some spring bass don’t want to “chase” even a live bait far.

Soft-plastic jerk baits are outstanding for cold-front bass in spring. Fish frequently jam in the closest thick cover adjacent to spawning flats when the wind comes up and the temperature drops. Such fish only may strike a slow-falling lure, tantalizingly fished in front of their noses. A jerk bait or soft plastic tube lure is made to order, when allowed to slowly sink (without weight) in weeds or brush, near stump tangles and similar cover. Occasional slight twitches often draw strikes from cold-front bass holding in such spots.

Light line is in order for much spring fishing. Shallow water frequently is clear, and lighter-than-usual line may be needed to dupe big spring bass, plus it allows anglers to work little lures in a more tantalizing way. Braided line is great, since it’s fine in diameter per pound test, but be sure to use fluorocarbon leaders.

Finally, remember that spring, roe-laden largemouths are the future of bass fishing. Sportsmen release all such fish. Making a few photos of them, and perhaps having a replica mount are all that’s necessary to preserve an early-season fishing memory to last a lifetime.

寒冷前線が通過している時、プリスポーンバスを釣るには小さなルアーが有効で、「ゆっくりと」釣りをします。ホッピングではなくボトムをズル引きです。

ソフトジャークベイトは、春の寒冷前線のバスに有効です。バスは風が吹いて水温が下がると、スポーニングエリアに隣接する濃いカバーに閉じこもります。このようなバスには目の前までゆっくりと落ちてくる魚のようなものが食欲を刺激するようです。ソフトジャークベイトやチューブワームは、ウィードやオダ、スタンプどのカバーの近くでノーシンカーでゆっくりとフォールするように作られています。時々わずかなトゥイッチを入れることで、寒冷前線の時に着くそんなスポットのバスのバイトを引き出します。

多くの春の釣りには細めのラインが適しています。シャローは透明度が高いことが多く、春のビッグバスをだますには通常よりも細いラインが必要になる場合があり、さらにアングラー側としても小さなルアーをより魅力的にアクションさせることができます。PEラインは1ポンドあたりの直径が細いので有効ですが、必ずフロロカーボンラインのリーダーを使用してください。

最後に、春、産卵のためのバスはバス釣りの未来であることを忘れないでください。スポーツマンはそんなバスはすべてリリースします。釣ったバスは剥製にはせずに、写真を数枚撮るだけにとどめることが、今後も続くプリスポーンバスの釣りの思い出を保存する方法としてふさわしいでしょう。

タイミングを見計らえばプリスポーンバスは釣れる
Photo by jacksonville.com

記事を読むと、タイミングというのは時間帯や1日単位など様々であることが分かりますよね。

私の経験ですが、たとえば野尻湖で釣りの後に他の方と情報交換をすると、同じ日に同じようなルアーで同じエリアで釣りをしていたらしいのに、私は釣れなかったということは何度もあります。

もちろん私の腕やタックルの違いもありますが、これはそのエリアに入るタイミングに違いがあったとも言えますもんね。

その日の中でそのタイミングに気付ければ最高だと思うのですが、それにはまだまだ経験が足りませんかね…うーん、もっと釣りがしたいですね(笑)

そのほか、このプリスポーンバスを釣るにあたっては、アングラーが動き出すタイミング自体についても書かれていました。

確かに、基本的にはまだ寒い時期ですので、私なんかは釣りに出かけるのが億劫になるものですが、釣る人はもう明らかにプリでしょうというバスを釣っているのをSNSで思い知らされますからね…。

早く動いたもん勝ちみたいなところはありますよね。

でもまだまだ、プリスポーンシーズンは残されていますから、遅すぎるということはありませんよね。

一言でタイミングと言っても、その意味は非常に広いことがわかりました。そして、そのタイミングそれぞれにあった釣り方やポイントがあることも分かりました。

結局のところ、タイミングというのは言い換えれば状況判断ということになり、それにはある程度経験が必要かもしれません。

私のような釣り人にはキツい要求ではありますが、釣り場やバスの観察、それと情報交換などもさせてもらって、楽しみつつ経験を積めればと思います。

皆さんも本当はプリのバスが釣れる場所やタイミングの2つや3つ、隠してるんでしょうね…ズルいですね!

私も頑張らねば。

それではまた。

毎度ありがとうございます!