ジャークベイトでバスを釣る「3つのヒント」

ジャークベイトでバスを釣る「3つのヒント」
Photo by majorleaguefishing.com

低水温でのバス釣りで有効とされるジャークベイトというルアー。このルアーでもっとバスを釣りたいと言うのなら、ジャークベイトのプロのヒントを聞き逃すわけにはいきませんよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Three Jerkbait Tips from Jimmy Washam”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:majorleaguefishing.com”Three Jerkbait Tips from Jimmy Washam”by JODY WHITE•NOVEMBER 30, 2021

低水温期に有効とされる、ジャークベイト。

実際、ジャークベイトは寒い時だけに有効なわけではありません。1年中バスを釣ることができます。

ただ、冬はバスがスローになるのに合わせて、こちらのアプローチもスローにアジャストするのがセオリーとしてあるなか、中層で止めることができるルアーというのがこのジャークベイトという数少ないタイプのルアーということになり、そういう理由で、低水温に強いルアーとされています。

特に冬にハードルアーで釣るという経験や実績は、ハイシーズンになればなるほど、自分に対しての信頼を身に着けることができますので、マスターしたいところです。

厳しい時に釣れたルアーや、誰も釣れてないような日に自分だけが釣れたルアーというのはやはり好きになってしまいますし、切り札的な自信が持てますからね。

私自身がその通りで、ジャークベイトとシャッドというルアーには絶大な信頼を持っており、私にとってなくてはならないルアーのひとつです。

しかしながら実際に極寒の季節、なかなかバス釣りに出かけるのも大変ですから、それにはやはり、プロからのアドバイスを聞いてモチベーションをアップしたいところです。

この記事は、アメリカのメジャーリーグフィッシング公式サイトのメジャーリーグレッスンのコラム記事で、FLWを釣るツアープロ、ジミー・ワシャム氏がジャークベイトでバスを釣る上での3つのヒントを解説してくれています。

ジミー・ワシャムはFLWでよくジャークベイトを使って優勝・上位入賞という実績を持ち、筋金入りのジャークベイターとして知られています。

そんな彼のヒントを見逃さないでください。

大きなフックにチェンジする

引用文(タップすると開きます)
Consider Bigger Hooks Going to slightly larger hooks is a common practice in smallmouth country, and Washam likes to do it in Florida as well. However, a lot depends on the individual jerkbait. “In Florida, I will try to upsize the hooks on jerkbaits, because sometimes you catch really big fish and need to lean into them,” he says. “Some jerkbaits, you can’t play with the hooks. The Megabass line, if you go playing too much with the hooks, you can really get it out of sync. The little Bray Z, you can go with a little heavier rear hook. The Strike King baits, you can play with those and get good action out of them with a heavier hook.” To get a bait deeper, Washam will sometimes go with bigger hooks, but he generally prefers to use lead wire or something like SuspenStrips when his main goal is to add weight.

スモールマウスバスを釣る上で少し大きいフックに交換するというのは一般的な習慣ですが、ワシャムはフロリダでもそうするのを好んでいます。 ただしそれは、使うジャークベイトにもよるようです。

「フロリダでは、ジャークベイトのフックを大きくしたほうが良いと考えます。なぜなら超ビッグフィッシュが釣れた時、そこに全体重がかかるためです。 一部のジャークベイトは、フック次第で使い物にならなくなります。 メガバス製品などはフックを大きくすると良い動きをしなくなる可能性があります。 アズマ・リトルブレイズはリアフックを少し重くしても大丈夫です。 ストライクキングのルアーもヘビーフックにしても良くアクションします。」

ワシャムはルアーをより深く潜らせるためにも大きなフックを使うようです、しかしただ重たくしたいだけなら、通常は板オモリや糸オモリを使うようです。

フェザーフックが効くとき

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引用文(タップすると開きます)
Most high-end jerkbaits come standard without feathered trebles these days, but there are some times when Washam likes to go against the grain. “I don’t throw a feathered treble much because it gives drag in the back and takes away from the dart and erratic action,” says Washam. “When you see those little 1-inch shad fleeing out of the water, that’s when I’ll throw a feather on there. The Azuma Bray Z is a good size, you can still get a lot of back and forth erratic action with the feathers and it casts well.” Generally, Washam only adds feathers when the fish are feeding on small shad in the fall, and then he uses white feathers with maybe a bit of red for the most part. But, if he’s around smallmouth or fish that are feeding on bream, he sometimes likes to go with chartreuse feathers.

最近のジャークベイトの多くには、フェザーがついたトレブルフックはすっかり目にしなくなりましたが、ワシャムは時代と逆行することがあります。

「フェザートレブルフックは後ろ向きの力が働き、ダート幅や不規則なアクションが落ちてしまうので、あまり投げません」とワシャムは言います。 「フェザーフックを投げるとすれば、1インチほどの小さなベイトフィシュがバスに追われて逃げるのを見たときです。 アズマ・ブレイズはサイズ感も良く、フェザーフックを使っても前後に多くの不規則アクションが出るので、よく投げています。」

ワシャムは通常、バスが秋に小さなベイトフィッシュを食べているときにのみフェザーフックを付け、また、だいたいは白に少し赤の入ったフェザーを使用しますが、ギルを食べているときや、スモールマウスバスを狙っている場合はチャートのフェザーを使うのが好きです。

ロッドの長さに注目

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引用文(タップすると開きます)
For his basic jerkbait tackle, Washam goes with a high-speed, 8.3:1 gear ratio reel, a 6-foot, 9-inch, medium-power Hammer Rod and fluorocarbon. However, this year he learned that using a longer rod can sometimes be a player. “At Lake Murray this year, I had a ton of bites on Day 1,” says Washam. “But because they’re herring eaters, they’re crazy fish. They would hit the bait so fast, they would dart at it and come up behind it and pull off it. It was high-speed, stressful jerkbait fishing.” On Day 1, Washam bagged 13 pounds, 7 ounces. He put 17-9 on the scale on Day 2 to make the cut. “On Day 2, I went to a 7-foot rod, because I could get more give out of that longer rod,” he says. “The 7-foot made a tremendous difference when I would get those fish close to the boat. I should have done it on Day 1, but I’ve learned if I’m around smallmouth, spots or herring bass, I want to throw a 7-foot. You get a lot better fish playing capabilities out of the longer rod.” Still, Washam isn’t about to switch to longer rods exclusively, preferring the 6-9 model because of how he can work the bait. “What you get with a longer rod, is it takes less effort to make the bait pop,” explains Washam. “But, it’s a totally different action with a longer rod. I can put more slack in the line with a 6-9 and pop it differently.”

彼の基本的なジャークベイトタックルは、6’9”のミディアムパワーのロッドにギア比8.3:1のハイスピードリールにフロロカーボンを巻いたものを使用します。しかし、彼は今年、さらなるロングロッドを使うことも有効になる可能性があることを学びました。

「今年のマレーレイクでは、初日には多くのバイトがありました。 しかし、バスはベイトフィッシュを食べており、狂った状態です。バスにバイトさせるには超高速でダートさせなければならず、しかもせっかく食ってもフックアウトしやすい。非常に疲れるしストレスの多いジャークベイトフィッシングでした。」

その日、ワシャムは13ポンド7オンスをウェイインしました。2日目はさらに多い17ポンド9オンスで予選を通過します。

「2日目、私は7フィートのロッドに変更しました。なぜなら、ロッドの長さによって多くのアクションを得ることができたからです。 ボート際までチェイスがあった時ほど、7フィートロッドは大きな違いをもたらしました。 初日からやるべきだったのですが、スモールマウスバス、スポッテッドバス、ベイトフィッシュを追うバスを釣るのであれば、7フィートが良いと思いました。ロングロッドでなければできないアクションを出すことができます。」

ただしワシャムは、すべてをロングロッドにするというわけではなく、ルアーの操作性自体は6’9”のものを好んでいます。

「ロングロッドで得られるのは、ルアーをジャークするのにかかる労力が少ないということです。しかしそれはロングロッドによるまったく別のアクションです。 6’9”のロッドでラインスラックを叩くようなアクションとは別物なのです。」

ジャークベイトでバスを釣る「3つのヒント」
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ワシャムが共有してくれたこれら3つのヒントというのは、基本的な事でありながら、どこか忘れ去られていたことのような、それでいて上級者向けのような、だれにでも何かしら刺さるといいますか、ハッとさせられるような内容ではなかったでしょうか。

たしかに、洋物ルアーと比べるとメガバスのジャークベイトはフックによるアクションの差が激しい…まあ、それが良さというか、そこまで突き詰めたセッティングでもあるのですが。

誤解のないように言いますが、これはメガバスの製品をディスっているのではなく、フックを大きくすることのアドバンテージも理解しなければならないということだと思います。

メガバスのルアーが爆発することだっていっぱいあるわけで、そのような使い分けができることが重要ではないかということではないでしょうか。

フェザーフックが純正で付いたジャークベイトも減りましたね。

アクションを阻害してしまうのが時代の流れとして沿っていないということなのでしょうが、フェザーフックのメリットを忘れていませんか、と言われているような気がしました。

ロッドの長さの違いによるアクションの差も、当たり前のようですが、気にするべきです。

ジャークベイトは短めのロッドが操作しやすく、どちらかというと短めのロッドが現在の主流だと思うのですが、それは今までの速さやリズムで操作するのに適しているというだけで、じゃあロングロッドで出るアクションが有効な場面はどこなのか、という発想ではありません(当然ですが)。

彼は普段は6フィート9インチ、そして7フィートのロッドのことをロングロッドと言っていました。その差はたったの3インチ、センチにすれば8センチです。

このわずかな差がトップトーナメントの予選を通過させたのですから、馬鹿にできませんよね。

私たちはつい自分の理想のアクションを出すために理想のロッドを求めてしまいますが、理想のアクションではないアクションを出すロッドが有効になる場面が果たして本当に存在しないのか、それについても1度は考えてみる必要がありそうですね。

結果として有効でなくとも、ジャークベイトというルアーをより深く理解できるのではないかと思います。

フェザーフック、どこかにしまったままになってた気がしますので、ちょっと探してみたいと思います(笑)!

それではまた。

毎度ありがとうございます!