夏のスモールマウスバス釣り:本場カナダに学ぶ

夏のスモールマウスバス釣り:本場カナダに学ぶ
Photo by outdoor canada.ca

数キロ先まで他の釣り人がいないなんていうことも起こり得る、カナダの広大なスモールマウスバスフィールド。こういうフィールドでは事前に得られる情報両が少なく、薄くなりますが、そんなとき、アングラーはどのような行動をとればいいのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”4 HOT SUMMER FISHING TIPS FROM CANADIAN BASS PRO JOE FORD”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:outdoorcanada.ca ”4 HOT SUMMER FISHING TIPS FROM CANADIAN BASS PRO JOE FORD”by BOB SEXTON·JULY 24, 2020

みなさんは、夏のスモールマウスバス釣り、楽しんでらっしゃいますでしょうか!

私はおかげさまで、大変楽しんでおります。今年も野尻湖や木崎湖では多くの釣り客の方々がスモールマウスバスを釣っており、私も刺激をいただきながら、便乗させてもらっています。

便乗と言いますのは、野尻湖や木崎湖のスモールマウスバスに限らず、日本の湖というのは規模としては小さいわけで、小さい規模のフィールドで多くの方が訪れると、釣り方というものが情報として濃くなっていきます。

情報が濃くなると傾向として偏りが現れやすくなりますので、過去の情報からその日の釣りを読むのも少しはやりやすくなるんですよね。

そういう意味で、皆さんの釣果が刺激となり、またヒントとなり、私としましても楽しませていただいているという感じです。

しかしながら、情報というものはどんなに最新のものを集めてもそれはすでに過去の話であり、今この瞬間のスモールマウスバスには関係ありません。

最終的に私たちアングラーに求められるのは、過去の情報から今を読み、または今この瞬間から未来を読むことになってくると思います。

この記事は、スモールマウスバスの本場であり故郷であるカナダのアウトドア専門サイト「OUTDOOR CANANA」の記事で、カナダのプロアングラー、ジョー・フォード氏が、カナダの湖で夏のスモールマウスバスを釣るためのヒントを共有してくれています。

彼はプロガイドとしてセントローレンスリバーなどカナダの代表的なスモールマウスバスフィールドを釣っているようですが、広大なカナダのフィールドでは、数キロ先まで他のアングラーがいないなんていう状況もあるのではないかと思います。

この状況では得られる情報は薄くなるため、今この時を釣るには自分の得た情報を使ったり、自分の判断で行動するしかないでしょう。

非常に参考になるはずですので、ぜひ読んでみたいですよね。

まずはジョー・フォード氏のことから知っていきましょう。

カナダのプロアングラー、ジョー・フォード

引用文(タップすると開きます)
Under a blazing sun in July 2019, professional guide and tournament angler Joe Ford was fishing on Ontario’s Lake Simcoe when he caught the biggest smallmouth bass of his life—a seven-pound 15-ounce tank (pictured above) that inhaled a 2.5-inch tube. It was a fitting reward for someone who spends roughly 200 days a year on the water, guiding clients and competing in tournaments. The Bewdley, Ontario, angler is also a member of Team Canada, the elite bass squad that won gold this past March at the Pan American Sportfishing Bass Championship in Mexico. We recently asked Ford to share his tips for catching summer bass.
夏のスモールマウスバス釣り:本場カナダに学ぶ
Photo by outdoor canada.ca

2019年7月の灼熱の太陽のもと、プロガイドでありトーナメントアングラーであるジョー・フォードは、オンタリオ州シムコーレイクで彼の最高記録である15ポンド7オンスのスモールマウスバスを2.5インチチューブで釣りました(上記の写真)。 これは、年間約200日をガイドやトーナメントなど水上で過ごす彼にとってふさわしい成果でした。 彼は今年3月にメキシコで行われたBASSパンアメリカンスポーツフィッシングのチャンピオンシップで優勝したBASSエリートのチームであるチームカナダのメンバーでもあります。 私たちは、彼に夏のスモールマウスバスを釣るためのヒントを共有してもらうよう依頼しました。

土台作り

引用文(タップすると開きます)
“What separates competitive anglers from hobby anglers is our preparation,” Ford says. “Countless hours go into studying maps, tuning equipment and making sure everything is perfect.” He also stresses the importance of spending as much time as you can on the water, and learning about fish behaviour. Sometimes that means just cruising along with your trolling motor, watching your electronics to find the spot on the spot.

「まず、トーナメントアングラーとバス釣りが趣味である人は別であると考えなければなりません。地形の調査、機器の調整、すべてを整えるには、相当な時間が費やされています。」 つまり彼は、水上でできるだけ多くの時間を費やし、バスの行動について学ぶことの重要性を強調しています。 それは、魚探を見ながらエレキを踏み、良いポイントを見つけることを意味します。

夏のスモールマウスバス釣り:本場カナダに学ぶ
Photo by outdoor canada.ca

効率性

引用文(タップすると開きます)
Ford says it’s crucial to keep your tackle and gear clean, dry and organized in your boat. “There’s nothing worse than losing time trying to find something because everything is a mess,” he says. “Pros are so effective because everything is where we want it.” He recommends organizing tackle trays by technique, with one tray for flipping jigs, one for jerkbaits, and so on. Ford also pares each collection down to just two or three different colours or patterns. “If I fish the lure effectively, I can make the fish bite it,” he says. “That comes with experience and confidence.”

フォードは、タックル類は清潔に乾燥した状態を保ち、ボート内に整理することが重要だと言います。 「ごちゃごちゃしていて何かを探す時に使う時間ほど悪いものはありません。 プロはこのあたりがすごく効率的で、すべて自分が思った通りの場所にあります。」 タックルケースは釣り方ごとに整理することをお勧めします。1つのトレイにはフリッピングジグ、1つのトレイにはジャークベイトなどです。 フォードはまた、各ジャンルで2つから3つのカラーや柄に絞り込みます。 「ルアーを効果的に使うことで、バスのバイトを得られます。」と彼は言います。 「これが、経験と自信に繋がります。」

夏のスモールマウスバス釣り:本場カナダに学ぶ
Photo by outdoor canada.ca

調査

引用文(タップすると開きます)
To advance as an angler, you need to step outside your comfort zone, Ford says. “Don’t get stuck in the norm,” he says, noting it’s important to keep learning. “The technology changes, fish habits change, everything changes.” He also says not to rely on old hot spots. “You end up fishing on the same rock pile your grandfather fished in 1980, not realizing that if you move in 200 yards, you’re going to see giant smallmouth bass looking for crayfish.”

釣り人としてレベルアップするには、ぬるま湯に浸かっている状態から抜け出す必要があるとフォードは言います。 「常識にとらわれないでください」と彼は言い、学習を続けることが重要であると言います。 「テクノロジーが変化し、バスの習慣も変化し、すべてが変化しています。」 彼はまた、思い出に縛られないように言います。 「1980年におじいちゃんが釣っていた岩場でいつも釣っていて、何もしなければ、200mも移動すれば巨大なスモールマウスバスがザリガニを探していることに気付くことすらないでしょう。」

夏のスモールマウスバス釣り:本場カナダに学ぶ
Photo by outdoor canada.ca

戦略

引用文(タップすると開きます)
Most anglers fish too slowly and stay on the same spot too long, Ford says. It’s better to use search baits, such as topwater frogs in vegetation and squarebill crankbaits in open water. The key is to cover water quickly and effectively to find aggressive fish. “The more targets I can hit, the more chances I have to put my lure in front of a fish that’s going to react to it.”

多くのアングラーは釣りが遅くなりがちで、同じ場所に長く留まりすぎるとフォードは言います。 ウィードエリアではフロッグ、オープンウォーターではスクエアビルクランクベイトなどのサーチベイトを使用することを勧めています。 重要なのは、活性の高いバスを見つけるために広い範囲をすばやく効果的に探ることです。 「多くのバスを釣るには、いかにキャストの回数を増やし、活性の高いバスの目の前にルアーを通し、チャンスを増やせるかです。」

夏のスモールマウスバス釣り:本場カナダに学ぶ
Photo by outdoor canada.ca

いくらプロガイドさんとはいえ、琵琶湖の何倍もある広大なフィールドで効率よくバスを釣り続けるのはとても大変なことでしょう。

彼の記事には、ルアー、釣り方、タックル、ポイントなど、私たちが当然のように考えなければいけないと思っているようなことはあまり出て来ませんでした。

出てきたのは釣りをする前に魚探を掛ける、タックルの整理整頓、お決まりの釣りばかりしない、移動を素早くする、といったことを夏のスモールマウスバス釣りに重要なこととしています。

これらができて初めて、じゃあルアーを何にするか、釣り方をどうするかという考えになるんですね。

私たち日本のフィールドで釣りをしているアングラーとしては、なんと言うか、そればかり考えても仕方がないといいますか、別の釣れるポイントはすぐそこにありますので、やはりルアーやリグやタックルのほうが重要にもなるのですが、自分のゲームプランがすべて崩れ去ってしまい、バスを見失ってしまったときこそ、このフォードさんの考えはすごく助けになると思います。

夏のスモールマウスバス釣りはとかくディープの釣りになりやすいもので、有望なエリア情報として○○沖の〇mレンジという感じで多く出てはいるのですが、ディープですとその範囲はかなりの広さです。

そのパターンが今日に限ってなくなっているかもしれないということを考えると、その情報にハマってしまうとかなりの時間をロスすることになりますので、事前情報は事前情報でありがたくいただいて計画しつつ、心の中はフラットに、今の魚探の映像を見てどうするかを決められるといいのだと思います。

こう書くととても難しそうに感じてしまうのですが、結局はここ最近釣れているエリアの何ヶ所かに絞り、1日の中で何回か行ったり来たりして釣るのがいいのだと思います。

もし、私がその日のスモールマウスバスを見失ってしまった時、ここはカナダだと想像してみることにしてみます。

それで何かひらめくかもしれませんね(笑)!

それではまた。

毎度ありがとうございます!