秋のおすすめルアー・ソフトジャークベイトにちょい足し【マイクアイコネリ】

秋というのはバスは高活性にも関わらず、意外と釣りにくいという季節です。そこでアングラーは、自分の釣りに様々な工夫を凝らす季節でもあります。そんな秋の「ちょい足し」テクニックの例を学んでみましょう。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”MIKE IACONELLI: Soft Plastic Jerkbaits and Fall Bass”という記事を引用してご紹介いたします。
みなさんには、秋のバス釣りの得意ルアーというものはありますでしょうか。
私にはあります。それはズバリ、ダウンショット!
いえ、あの、すみません。秋に限らずダウンショットは1年中使っていましたね…春はダウンショット、夏はダウンショット、タフったらダウンショット、いつもダウンショット…(笑)
得意なことと、それしかできないというのはちょっと違いますね…私の場合は、それが結局よく釣れるのでそうなってしまっているわけで…
あと他にあるとすれば、最近覚えたキャロシャッドでしょうか。
これも特に秋にだけ有効なものでもないのですが、私の場合、秋は他に釣れるルアーの選択肢がかなり減ってしまうため、残るのがこれ、といった具合です。
まあ私の場合はですね、どれが得意だろうとそうでなかろうと、今後だんだんと得意なルアーになるように練習すればいいと思うんです。
しかしこのキャロシャッドというのは、通常のキャロライナリグの使い方ではありませんし、通常のシャッドの使い方でもありません。
私のこれまでのシャッドの使い方は普通にキャストしてジャークするか、ドラッギングするというものでしたが、これはキャロシンカーを「ちょい足し」して、秋特有のレンジに散るバスを狙うというものです。
秋という季節はバスの活性が高い割には広範囲に散ってしまうだとかベイトに対してセレクティブだとか、なにかと釣りにくい季節だったりしますので、多くのアングラーさんは通常の釣り方だけでなく、ルアーやリグに様々な工夫を凝らす季節でもあるようです。
なるほど、では秋に有効な「ちょい足し」のテク、他になにかないのでしょうか。
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシング公式サイトのアングラーズコラムのコーナーで、メジャーリーガーのマイク・アイコネリ氏が、秋のソフトジャークベイトにちょい足しするテクニックを共有してくれています。
もともと秋にはソフトジャークベイトは有効とされるルアーですが、そこにアイクはどんな工夫をされているのでしょうか。
それでは読んでいきましょう。
ソフトジャークベイトと秋バスはワンセット
秋はベイトフィッシュを簡単に食べられるように、バスがシャローにいる時です。 そんなバスを釣りたいと考えるなら、ソフトジャークベイトに辿り着くのはいたって自然です。 それは本物のような見た目があり、リグも簡単で、しかもおてごろ価格でバスが釣れるんですからね。
ここでは、ソフトジャークベイトを使い、通常の釣り方よりもさらに効果的に釣る方法についてのヒントをいくつか共有します。 これは私が自宅に引きこもっている間に開発し、実際のフィールドで実際にバスを釣ってテストしました。 これはヤバいです。
ラインとターミナルタックル
秋にソフトジャークベイトを使う場合、私は常にPEラインとフロロカーボンリーダーのシステムを組んでいます。PEは15~20lb、リーダーは10~15lbを使っています。
ただし、私はそれをノットを使って結束していません。 2つのラインの間にスイベルを使っています。これが重要なんです。スイベルはラインのヨレを解消し、わずかなウェイトが増すことで飛距離アップにもなります。
ただ、本当の理由は、クリアウォーターのフィールドでは、このスイベルが何かを追いかけている、または何かに追いかけられている小さなベイトフィッシュのように見えるということです。私がこう言うと「なーに言ってんだよ」と思う方がいることも分かっていますが、私はそうは思いません。私はリグ、ルアー、タックルの改善には非常に多くの時間を費やしています。これは確かに、そう見えています。
使うフックは通常は4/0か5/0のオフセットフックです。ワームを中層で使いたいなら、太軸フックを使います。水面近くで使う場合は、細軸フックを使用します。
その他のシークレット
私はよくソフトジャークベイトをテキサスリグで使っています。ルアーを水面近くで使いたい場合は、フックのアイをワームの先端から2センチほど埋め込んでいます。アイが埋まることで、ラインがワームの中を通って先端から真っ直ぐ伸びます。これでよりワームが浮き上がろうとします。リグを少し沈めたい場合は、普通にアイを外に出す方法でリグっています。
ショートバイトに悩まされる場合は、ソフトジャークベイトを途中までは通常の方法でリギングして、途中でワームストッパーをフックに通し、シャンクの半分くらいで止めておきます。次に、ショートシャンクのトレブルフックの針の1本が上を向くようにワームフックに通し、最後にソフトジャークベイトをフックポイントにセットします。
その後トレブルフックをワームのお腹に刺し、ストッパーをスライドさせて、良い位置で止めます。これにより、ソフトジャークベイトのお腹側に2つのフックポイントが追加されます。これは非常に小さな改善であり、ワームの水中での見た目やアクションには影響しません。
私は多くの場合、バークレーHAVOC・ザ ジャークを使います。そしてもうひとつが、バークレーパワーベイト・マックスセント・フラットノーズミノーです。だいたいの場合で4インチを使います。重要なことはマッチザベイトですが、バークレーにはほとんどのフィールドで食べられているベイトにそっくりのものがラインナップされています。
最初に言ったように、秋にはソフトジャークベイトほど優れたルアーはありません。ベイトタックルでも扱えます。しかし、普通の釣り方で釣るだけではありません。ここで紹介したやり方をぜひ試してみてください。より多くのバスが釣れるはずです。

アイクはタックルをPE15lbにリーダーを10lbというセッティングで行っているようですが、どうでしょう、これについてはフィールドや使うワームにもよると思いますので、タックルについては自分なりにアジャストするといいかと思います。
この記事を読んで私がイメージしたのは、ソフトジャークベイトの秋のI字系の釣りです。
これは五十嵐誠プロから勉強したもので、PEラインとフックのサイズを調整してワームを表層サスペンド状態にし、まっすぐゆっくりと引いてくるというもの。
私は野尻湖のスモールマウスバスでしかやったことがありませんが、五十嵐プロは冬期は亀山湖のラージマウスバスでこの釣りをやっており、五十嵐さんいわく、あらゆる状況で有効な釣りだということが分かっているそうです。
この釣りは春のスポーニングを意識したバスにも有効ですが、秋は春よりももう少し早くリトリーブする方が反応が良いようです。
キモはまっすぐ泳いでくること。
まっすぐかどうかで釣果が分かれるようですので、ワームにクセが付いていないものを使うのが絶対なんだそうです。
ということで、五十嵐プロが開発したフォロースティックはブリスターパックになっているんですね。
もうひとつは、プロフェッサー・ミラージュスティックです。
ミラージュスティックはブリスターパックではありませんが、このワームの柔らかさは非常にクセが付きにくく、水中を漂うとスーッとまっすぐな姿勢を保ち、引っ張られたラインに素直に追従してきます。
素材に浮力がありますので、これもフックサイズなどで微調整し、サスペンド状態または超スローシンキング状態でI字に使うと効果があります。
記事の中でアイクも言っていましたが、スイベルがティーザーの役割をしているという見方、私はすごくいいと思います。
このI字の釣りは浮き上がりやすく、数十センチ先にスイベルがあることでより一定層をサスペンド状態で引っ張りやすくなるのではないでしょうか。
これは私も試してみたいと思います。
今年は新型コロナウィルスのせいで家にこもる時間が長くなってしまいました。
その流れは今もそのままですが、そんなとき、こういうちょい足しテクを考えるのはいいことかもしれません。
トッププロでもなんとか秋のバスに食わせるためにアイデアを絞り、フィールドで試すことをやっていますので、私たちも色々やってみるといいのではないでしょうか!
それではまた。
毎度ありがとうございます!