南部と北部の冬のバイブレーション

2021年2月8日

南部と北部の冬のバイブレーション
Photo by bassmaster.com

日本全国の冬に有効なルアーのひとつとして、バイブレーションがあります。しかし北と南では、また、フィールドによっては、それは使い分けてこそ、より有効なルアーになるようですね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Lipless crankbaits this winter, South and North”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com ”Lipless crankbaits this winter, South and North”by Derek Hudnall|January 31, 2021

冬っていうのは、なんでこんなに長いのでしょうね…。

なんかこう、わかるんですよ、地球上の生命がうまく均衡を保って共存していくためには四季の暑さも寒さも必要なのかなっていうその仕組みといいますかね、そういうものなのでしょうよ。

ただですね、いちバスアングラーとしては…冬はもう少しくらい短くてもいいんじゃないかなーって思っちゃいます…ホントに釣れないんですもん…。

個人的にもうどのくらいボウズ続きか、考えたくもありません(笑)

皆さんはいかがでしょうか。釣れてますでしょうか。

私は日本の中でもまあまあ寒いところに住んでいますから「釣れなくても仕方ない」なんて自分をかばっていますが、実際のところ、冬は日本中どこにいてもそう簡単には釣れていないはずです。

しかし、釣れているプロの動画なんかを見ていると、日本全国で共通して釣れているルアーがありますよね。

そのひとつが「バイブレーション」です。

たしかにバイブレーションは冬にも有効なルアーだというイメージはあるのですが、どうやら日本全国で同じ使い方というわけでもないかもしれないんですよね。

この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、エリートプロのランディ・ハドネル氏が、アメリカの南部と北部での冬のバイブレーションの使い分けについて解説してくれています。

北と南という考え方でもいいですし、フィールドのタイプ別の使い分けとも言える内容です。

アメリカの記事ですが、日本でも通用するはずです。ぜひ読んでみましょう。

北部と南部の冬のバイブレーションの使い分け

引用文(タップすると開きます)
In the South, I’m looking for submerged vegetation along the edges of the deepest water I can find. There’s usually some around that’s still green down here even in the winter. I typically make long casts and let the bait settle down into the grass. Then I rip it up out of the grass as fast and as hard as I possibly can. When I say rip it up I mean straight up. I do not want it coming out of the vegetation at an angle. This is a pure reaction bite. They aren’t eating. They’re attacking. Up North I do things differently. To begin with I’m looking for chunk rock — the bigger, the better. I also want a sunny afternoon. The sun hits the rocks, and they hold the heat. Even a little draws the bass into those places. I still make long cast, but I bring my lure back horizontally making sure I bang it into the rock. Just like down South the fish aren’t actively feeding. It’s about a reaction, and the best way to get that is with a hard deflection. Lure and tackle choices are critical when you’re winter bass fishing with a lipless crankbait. My lure preference is a Spro Aruku Shad. They come in three sizes, but I mostly fish two, the 65 and the 75. If the water is less than 5 feet deep, I fish with the 65. When it’s deeper than that I go with the 75. When the bite is shad oriented I choose a chrome with a black back. If it’s crayfish oriented, I go with red. In the South, down in vegetation, I throw my lipless crankbait with a 7-foot,1-inch medium-heavy rod with an extra fast tip when I’m making short, accurate casts. I want the backbone to handle a lure down in the grass and a fast tip to help me get my lure up straight and quick. When I’m making longer casts I go with a longer 7-foot, 4-inch rod with a heavy action and a fast tip. When I’m up North I’m fishing my Aruku more like a conventional crankbait. Nevertheless I make my rod choices the same way. I know that those rods aren’t the conventional crankbait rods, but they are the ones that work the best for me. My personal rod preference is a St Croix Legend Xtreme. They have both of the rods in that series that I’ve described. If you’d rather fish with a glass rod, I would recommend a couple from St. Croix’s Legend Glass Crankbait Casting Rods series. They have a 7-foot, 2-inch medium with a moderate tip and a 7-foot, 4-inch medium-heavy with a moderate tip. As far as my reel and my line is concerned I start with a higher-speed reel. Something around 7.3:1 is good. I want the speed to help me control my bait and to get everything moving forward when that’s necessary. I spool it with 15- or 17-pound-test fluorocarbon line. Fluorocarbon is tough enough to hold up in the vegetation and the rock, and its low stretch keeps me in contact with my lure and what it’s doing. What I’ve described is a simple, single-shot approach to catching bass this winter. It isn’t a solution to all of the slow bite days we’ll face this winter, but it’s a darn good place to start.

アメリカ南部では、冬でもまだ生きているウィードのできるだけ深いところにあるウィードエッジを探します。南部では冬でも緑のウィードが残っているところがあります。ここでロングキャストをし、ウィードの中へフォールさせていきます。そこからできるだけ速く、そしてできるだけ激しくウィードを引き裂いていきます。

この引き裂くという動作ですが、できるだけ横方向へやるようにします。ウィードから斜め上に飛び出さないようにです。これはリアクションバイトを狙っています。これは食性ではなく、攻撃のバイトです。

アメリカ北部ではこれがまた別のやり方になります。まず、ゴロタ石エリアを探します。岩は大きいほど良いです。太陽が岩に当たることで熱を持つため、できれば晴れた日の午後がいいでしょう。少しでもバスがそこにいる確率を上げるためです。

ここでもロングキャスト、ルアーは横方向を意識して、岩に当てていくようにします。南部よりもずっとバスの活性は低いため、ここでも狙いはリアクションバイトです。そのためのベストな方法は、より強い変化を作ることです。

冬のバイブレーションのタックル

南部と北部の冬のバイブレーション
Spro Aruku Shad

冬のバイブレーションでのバス釣りをするときは、ルアーとタックルの選択が重要です。

私の好きなルアーは、スプロ・アルクシャッドです。サイズは3つありますが、メインは65と75の2つです。水深が1.5メートル未満の場合は65で、それより深い場合は75を使います。シャッド(ベイトフィッシュ)を食べているようならクロームブラックバックカラーで、ザリガニを食っているようならレッドカラーを使います。

南部では、ウィードを切り裂く使い方になるため、7フィート1インチでエクストラファストテーパーのミディアムヘビーロッドでバイブレーションを投げます。これは短く正確なキャストをするのにも向いています。ルアーをまっすぐ横に素早く飛びださせるのにファーストティップが役立ち、ウィードを切り裂くバットパワーもあります。よりロングキャストが必要なら、ファーストティップでヘビーアクションの7フィート4インチの少し長いロッドを使います。

北部になると、バイブレーションは普通のクランクベイトのような使い方になりますが、あえてロッドの選択は同じになります。このロッドアクションはクランクベイト向きのロッドではないことは知っていますが、私にとっては最適なロッドだからです。

私の個人的なロッドの好みは、St Croix LegendXtreme(セントクロイ・レジェンドエクストリーム)です。私が説明した両方のロッドがこのシリーズから発売されています。グラスロッドがお好みなら、セントクロイのレジェンドグラスクランクベイトキャスティングロッドシリーズをお勧めします。グラスロッドには、モデレートティップの7フィート2インチのミディアムと、7フィート4インチのミディアムヘビーがラインナップれされています。

リールとラインについてですが、リールはやや早めのギア比がいいのではないかと思います。 7.3:1あたりが良いでしょう。ルアーをあらゆるスピードでコントロールできつつ、しっかりとしたパワーも必要なためです。 ラインは15ポンドから17ポンドのフロロカーボンです。フロロカーボンは、ウィードや岩に負けない強さを持っており、伸びも少ないため、ルアーが何かにコンタクトしているかどうかが分かりやすいです。

さて、私が説明したのは、冬にバスをキャッチするためのひとつのシンプルな方法にすぎません。これが冬に起こるであろう低活性のバスに対するすべての解決策ではありませんが、やってみて損はしないはずです。

南部と北部の冬のバイブレーション
Photo by bassmaster.com

この記事に書かれていた北部と南部のフィールドの大きな違いは、ウィードのあるなしについてでしたね。

バイブレーションは同じものを使い、レンジは1.5メートルより浅いか、それより深いかというサイズの使い分けでしたが、思ったより浅いレンジを想定している感じがしました。

使うロッドやリールとラインについてはお気に入りのスペックは解説されていたものの、特にいくつかを使い分けている感じではありませんでしたね。

ということは重要な使い分けをまとめると

ポイント(エリア)

  • 南部ではウィードエリア
  • 北部ではロックエリア+天気と時間帯

釣り方

  • 南部…ウィードに引っ掛けて激しく外す
  • 北部…岩に当てていく
  • (どちらも横方向を意識)

ルアーのサイズ

  • 水深1.5m未満…65サイズ
  • 水深1.5m以深…75サイズ

ルアーのカラー

  • ベイトが魚…クロームブラックバック
  • ベイトがザリガニ…赤・ザリガニ系カラー

とまあ、使い分けとしてはこれくらいでしたね。

非常にシンプルですので、覚えやすいです。

ハドネル氏が言うように、これが冬のバス釣りの全てではなく、あくまでひとつの釣り方ですが、冬のバイブレーションでのバス釣りをできるだけシンプルに覚えることで、フィールドでやってみたくなりますよね。

長野の冬も暖冬なのか、いつもなら凍ってしまう池が凍っていないということが分かりました。

いつもなら氷と岸の間にラバージグを落とすことくらいしかできませんでしたが、これは横のルアーを試してみるチャンスですね。

厳しいと思いますが、チャレンジしてみようと思います!

それではまた。

毎度ありがとうございます!