ボートポジションを学べばバスは釣れる!?

キャストの回数が多ければ多いほど、ルアーが水中にある時間が長くなり、相対的にバスが釣れる可能性は高くなります。しかしボートポジションを調整することで、キャストがより効果的になり、その可能性はより高めることができます。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”THIS SIMPLE ADJUSTMENT TO YOUR BOAT POSITION WILL CATCH YOU A LOT MORE FISH”という記事を引用してご紹介いたします。
皆さんはこれまで、何匹のバスを釣り上げてきましたでしょうか?
では、そのバスを釣るために、何回のキャストをしましたでしょうか?
これはかなり壮大な質問かもしれません。
私自身も考えたことがありませんが、多分ですけど、だいたい4,000匹くらい釣っていると思います。まあ、本当にだいたいですけども…。
問題はそれよりキャストの数ですが…どうでしょう、1匹にだいたい500回キャストするとすれば、200万回くらいでしょうか?
では、バスプロの方はどうでしょうか?
これもまた見当がつきませんので仮定の話をしますがもし私と同じ4,000匹のバスを釣った場合、何回のキャストをすると思いますか?
プロなのですから、私より少ないキャスト数で同じ数だけバスを釣ると思いますか?
私は、逆だと思います。
これにはデータのような数字の根拠がなく、私の体感でしかないのですが、私が一緒に釣りをしたことがあるプロの方々は、キャストの数がすごく多いんです。
私が一緒にいるからではないでしょう。いつもそんな感じのはずです。ですので、きっと普通に釣りをしてても私よりもキャストは多いと思うんですよね。
「じゃあプロの方が確率で言うと低いんじゃん!」と思われるかもしれません。
たしかに、確率で言えばそうかもしれません。
しかし、私が言いたいのは確率ではなく「ルアーが水中に長い時間ある人はよく釣る」ということなんです。
ルアーが水中にある時間の長さはキャストの回数に比例しますから、キャストの回数の多さはバスを釣る本数にも比例するはずなんです。
また、プロの方はキャストの技術が高いうえ、バックラッシュや根掛かりの回数が少なく、より効果的なキャストの回数が増え、ルアーの水中時間の長さも長く、有効にしています。
ここで確率の話に戻すのであれば、キャストの回数による確率ではなく、その効率の良さから、時間当たりでバスを釣る確率で言うと、私よりはるかに高いということになります。
さて、効果的なキャストという意味では、もうひとつ、ボートポジションの効果もあります。
ただキャストの回数を増やすことに加えて、ボートポジションをより効果的にすることで、その確率はまた高めることができますよね。
では具体的に、その効果的なボートポジションには、どんなものがあるのでしょうか。
この記事は、カナダのアウトドア総合情報ウェブサイト「OUTDOOR CANADA」の記事で、カナダの殿堂入りアングラーでありフィッシングライターのゴード・パイザー氏が、ゲームフィッシングにおけるボートポジションの調整について数名のプロアングラーの例とともに解説してくれています。
ボート釣りをされない方にもいい情報だと思いますので、ぜひ読んでみて下さい。
戦略的なボートポジション
目に見える岸際のストラクチャーや魚に向かってキャストする時のボートポジションがどうなっているか、思い出してみてください。ボートに2人の釣り人が乗っている場合、普通は1人はフロントデッキ、もう1人はバックデッキからキャストします。また、ボートを深い側に置き、シャローへ向かって投げますよね。このとき、ルアーが水深1.8~3mあたりを通っている時にバイトがあったとします。しかし、多くのアングラーはそのままディープ側からシャロー側へのキャストをしつつ、ゆっくりとバンク沿いを移動していきます。これは大きな間違いなのです。
魚が集中しているゾーンを見つけたなら、あなたとあなたの仲間は同じフロントデッキに立ってボートを進め、2人とも岸と平行にキャストする方がはるかに良いでしょう。どうしてか? ボートをディープ側においてシャローへ向けてキャストする場合、ルアーはリトリーブの10〜20パーセントだけストライクゾーンにあるということになります。残りは無人地帯にあります。ただし、並んで立って岸と平行にキャストをすれば、リトリーブ全体を通してストライクゾーンを通して行けます。実際、岸と平行にするロングキャストの1回のほうが、深い側から浅いほうへする数回のキャストよりも効果的だと思います。

プレゼンテーション
岸と平行にキャストすることのもう1つの利点は、ほとんどの小魚やミミズなどの虫は、あらゆる深さ、光量、温度の範囲を泳いだり這ったりしないため、より自然な演出になるということです。彼らもまた、安定したゾーンに生息しています。これはまた、深い側から浅い側へのキャスト、またディープへのキャストに慣れてしまったハイプレッシャーな魚がいるフィールドではさらに重要になります。
数年前、私の親友であり、最高のバスプロである故アーロン・マーテンスとマスキー釣りの遠征に行きました。カリフォルニア出身のアーロンは、これまでマスキーパイクを見たことも釣ったこともありませんでしたが、3日間の遠征で、私たちは他の誰よりも多くのマスキーパイクを釣り上げました。その秘密は、彼のキャストは魚がいるゾーンにルアーを長く保っているということでした。
アーロンはまた、別の戦術も隠し持っていました。これまでに見たことがない戦術です。彼は南カリフォルニアの非常にハイプレッシャーなフィールドの湖での釣りの経験をもとに、ボートを膝の高さくらいの非常に浅い場所に置き、45度の角度で少し深いほうへルアーを投げました。それから彼はルアーをリトリーブし、岸に向かって自然に泳ぐようにしたのです。他のすべてのアングラーが彼が次々と釣るのをただ茫然と見ていたのを覚えています。
次は、バスプロ史上最高の賞金を獲得したケビン・ヴァンダムから私が学んだキャストの方法です。常に釣れそうな場所のそばにボートを置く必要はないということです。ある日、ケビンと釣りをしているときにそのことを知りました。彼はラージマウスバスがたまっているホットスポットの位置を正確につかんでいましたが、私たちの存在に気付いてバスが警戒するのを避けるために、彼はその場所からかなり離れたところにボートを止めました。次に、船首に取り付けられたエレキモーターを使用して、キャストをする前にボートを正確に配置することで即座にバスを釣りました。

追って来てると仮定する
最後はボートポジションの話とは少し違いますが、バンクと並行または水中の地形変化と平行にキャストしてルアーを魚のいるゾーンに保っているときは、リトリーブのたびに魚がルアーを追いかけてきていると想定します。 ですので、リトリーブ中に2〜3回、ロッドティップを持ち上げたり左右どちらかにジャークしたりして、突然のイレギュラーな方向転換を行います。 そうすることで、すべてのキャストがより効果的になり、より多くの追跡してくる魚を釣ることができます。

このボートポジションのテクニック、当たり前のように感じますが、意外とできていないものなんですよね。
特に、エンジンでポイントまで近づきすぎてしまうという部分。
たしかに、広い湖で釣る場合、なるべくキャストの回数を増やしたいと考えれば、ギリギリまで高速なエンジンで近付いたほうがキャストの回数を増やすことができます。
しかしそのせいで、バスがそこから立ち去ってしまったのであればなんの意味もありません。
特にクリアウォーターまたはハイプレッシャーなフィールドでは、エンジンの音に気を付けたほうがいいのではないかと思います。
もうひとつは、アーロンマーテンスがやった浅い側にボートを置くというもの。
これも、見ているとあまりやる人が多くないと思うのですが、特にボトムをとることが重要になるクランクやボトストの釣り、あるいはボトムと並行に通したいミドストやアラバマリグなど、浅い方にボートを置いた方が良い釣りはあると思います。
また、使うルアーに関わらず、沖から投げてダメだったら岸側から投げてみるというだけでも効果的な場合があり、沖からの一方向だけ試して移動してしまうのはもったいないなと思うことがあります。
浅い側にボートポジションを取る方法は、やってみたことがない方はやってみてくださいね。
ただし、オカッパリの方が近くにいる場合はポイントを譲るようにしてくださいね。
この記事はさすがにカナダの大自然よろしく、バスだけでない魚もターゲットとなっていましたが、ゲームフィッシュの習性というのは共通点も多いことで、この記事でも扱われています。
バス釣りでももちろん有効な考え方だと思いますので、次回のボート釣行のときは試してみてはいかがでしょうか!
それではまた。
毎度ありがとうございます!