晩冬のバス釣り:野池の氷が溶けたら

晩冬のバス釣り:野池の氷が溶けたら
Photo by baltimoresun.com

どんなに厳しい冬も、必ず終わりは来ます。バス釣りに行けず家にこもっているとテンションが下がってしまうのですが、今やるべきは落ち込むことではなく、釣っている人から学び、自分の番が来たときのために備えることですよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Late winter bass fishing”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:baltimoresun.com ”Late winter bass fishing”By JIM GRONAW|MAR 15, 2016

冬の終わり…そんな言葉を軽々しく口にしてはいけないような気がしています。

まだまだ冬が終わるような気がしないんですよね。

確実に日は長くなってきていますし、太陽が当たると穏やかな春の気配を感じることはあるんです。

しかし、寒冷前線の一発で、または爆弾低気圧の横断であっという間に冬に巻き戻しというサイクルになっていますよね。

この厳しい現実に打ちひしがられ、家の中で釣りに行けない自分に敗北感を感じてしまうんです。

まあそれでも、あと少しの辛抱です。SNSを見れば、この状況でもバスを釣っている人はいますので、そういう方の釣り方や使っているルアーを参考にして、次は自分の番だとモチベーションを上げ、ポジティブを保っています。

皆さんも似たような感じではないでしょうか。

今やるべきは、寒さで釣りに行けない辛さで奥歯を噛みしめるのではなく、来たるべき自分の番になるであろうその時を、どのように迎えるかを考えることです!

この記事は、アメリカ北部メリーランド州のデジタル新聞「Carroll County Times」の記事で、3月上旬の野池での釣りでの出来事が書かれています。

メリーランド州は日本の秋田県八郎潟と同じくらいの緯度に位置するところですので、3月といえどまだまだ厳しいことが予想できますね。

そこでどんな釣りが展開されたのか、読んでみましょう。

冬の終わりの野池

引用文(タップすると開きます)
I hit four different ponds and found all but one of them to be very muddy. Traditionally, I had taken bass on lipless crankbaits in water as cold as 44 degrees, but that was usually in clearer environs. My favorite lures during the “ice-out" conditions were large Mepps Spinners (#4 and #5’s ) and ¼-ounce rattle baits suchas the Rapala Rattlin’ Rap and the Bill Lewis Rat-L-Trap. I found out long ago that bass would smack a fast moving bait in cold water, although this theology defies traditional logic for lethargic, late winter largemouth bass. Still, I just had to get out and at least make an attempt at fishing. Conditions were windy and about 55 degrees with strong gusts. Despite relative warmth, I still bundled up like an Eskimo due to a number of medical conditions. I chose the Rattlin Rap because it was heavier and I could make longer casts into the wind. During late winter/early spring southerly winds tend to push warmer surface water into areas where a thermal bank displays water temperatures as much as 5-7 degrees warmer than the rest of the lake or pond. This warmer condition attracts panfish, baitfish and bass. With the wind directly in my face, I began casting and retrieving at a brisk clip. Initially, action was not fast. I fished about 45 minutes until I had my first strike, and then I missed it. But as the afternoon warmed up and the wind continued I found that the bass became active and were actually striking with authority. Even in the muddy water bass were able to “hone in" on the vibrating lure. Most strikes were solid with good hookups. But some were tentative … just a bump at the rod’s end. Most of them were spunky 13- to 15-inchers. Several bass, however, ran from 17-19 inches. To my dismay, most of the larger bass appeared to be thin, even gaunt, with proportionally larger heads for their body length. My hope is that as the spring progresses these fish with attain body weight and dynamics as they feed on abundant bluegill forage in the lake. Still, it was and excellent trip.

私は4つの野池に行ってみたのですが、1つを除いたすべての池はかなり濁っていました。これまでも私は水温7℃の野池でバイブレーションを使ってバスを釣っていますが、それはクリアウォーターの野池でした。 氷がやっと溶けた状態での私のお気に入りのルアーは、メップスの大きめのスピナー(#4と#5)と、ラパラ・ラトリンラップやビルルイス・ラトルトラップなど¼オンスのバイブレーションでした。私はずっと前から、低水温下で無気力になってしまった時のバスの釣り方のセオリーに反して、このような動きの速いルアーでバスが釣れることを知っていました。

それでも、この寒いときに出かけて釣れるかどうかは、やってみなければ分からない部分が大きく、私にとっては挑戦でした。

その日のコンディションは風が強く、時々強い突風もありますが気温は約12℃でした。比較的暖かいにもかかわらず、私にはまだ寒かったのでにエスキモーのように着こんで出掛けました。ラトリンラップを選んだのは、重さがあり、風の中でもロングキャストできるからです。冬の終わりから春の初めにかけては、暖かい南風が水面を通ることで、風下側がそのフィールドの他のエリアよりも2〜3℃も高いことがあるのです。

この暖かい状態は、パンフィッシュ(クラッピーやブルーギル)、ベイトフィッシュ、バスを引き寄せます。風は向かい風ですが、風に強いサイドハンドキャストで釣り始めました。

初めはなかなかうまく釣ることができませんでした。最初のバイトまで約45分ほどかかり、さらにそのバイトは取り逃がしてしまいました。しかし、午後になって暖かい風が続くと、バスがアクティブになったのか、はっきりとしたバイトが出るようになりました。マッディウォーターのバスでも、この波動の強いルアーなら魅了できることが分かりました。ほとんどのバイトは明確で、フッキングも決まりました。ただし、いくつかはミスしました…ロッドティップがクンと入る程度。釣れたバスの多くは33〜38センチくらいのバスでした。しかし何本かは、43~49センチもありました。

驚いたことに、ビッグバスのほとんどは、頭の大きさに反して、痩せて、短いように見えました。私は、このバスたちももう少し暖かくなってくればブルーギルなどをいっぱい食べて、体重とコンディションを戻してほしいものだと思いました。それでもこの日は良い釣行でした。

冬の終わりのバスのバイト

引用文(タップすると開きます)
The next two mornings a cold front crashed through and morning temperatures were around the 20-degree mark. When I returned to the scene of the crime a few days later the water had dropped to 40 degrees, a temperature that many feel is just too cold for decent bass fishing. But I gave it a shot anyway and eventually caught fish on a ¼-ounce floating Rat-L-Trap. I would make a long cast, crank the lure down quickly to get it below the surface, then continue with a slow but steady pace back to the shoreline. Most of these strikes came as soft, almost mushy sensations at the rod tip. Not really active but still feeding, the bass were “just there" often mouthing the bait just as it was within sight. Perhaps they were following the lure for a distance before deciding to commit. These trips occurred on the first and third days of March, making them the earliest dates that I have ever caught bass in open water in our Mason-Dixon regions. In the two outings a total of 26 bass were caught, with nine of them exceeding the 17-inch mark. If you have a hankerin’ to plug for late winter largemouths I would suggest medium spinning or baitcasting gear with 20-pound braid to assist in strike detection. Depending on the activity level of the fish, strikes can be thunderous jolts or soft taps. Set hooks quickly and don’t keep fish out of water too long on those windy days as they can get “dry" in a hurry, causing skin damage with loss of protective slime. Take the photos and get them back in the drink quickly. By the time you read this we will have experienced our first real warm spell for the new year and hopefully I will have had at least one outing on the Eastern Shore for bass, pickerel, and panfish. Additionally, there will be cold fronts invading our area and there may well be an extended period of unseasonably cold weather in our future. All this can put the skids on spring fishing … big time! But if you see the weather man calling for three or four days of 60-degree plus weather with southerly winds, well, you might just want to “call in fish" or “sick," whatever the case may be. Stock up on lipless crankbaits, head to your favorite bass lake and get the wind in your face. You might just have some of the best bass fishing of the entire season.

そこから2日間、寒冷前線が通ったため、朝の最低気温は-6℃前後になりました。数日前のポイントに戻ってみると、水温は4℃に下がっていました。これは、まともなバスアングラーであれば低いと感じる水温です。しかし、とにかく投げまくり、結局バスが釣れたのは¼オンスのフローティングのラトルトラップでした。

ロングキャストしたら、リールを素早く巻いてルアーを水面下まで潜らせ、スローステディリトリーブで岸際まで巻いてきます。この時のバイトは、ロッドティップがわずかに曲がる程度、少し重みを感じる程度に来ました。あまり活発ではないものの、ちょうどそこにいたときに、うまい具合にルアーが視界に入って来たときは食ってくるするようです。おそらくバスには、ここまで来たら追いかけて食おうと思っている距離があるのでしょう。

この釣行は3月1日~3日という日程で、私がメイソン-ディクソン地域でバスを釣った最も早い日付となりました。 このうちの2日間で、合計26本のバスを釣り、そのうちの9本は43センチオーバーでした。

あなたが冬の終わりにラージマウスバスを釣りたいと考えているのであれば、スピニングでもベイトでも、バイトの分かりやすいPE20lbのラインを巻いたタックルをおすすめします。バスの活性次第で、バイトはガツンと来るかソフトタッチになるかの可能性がありますが、素早くフッキングすればOKです。風の強い日にはバスのを長い時間空気中にさらさないでください。風によってバスの粘膜が乾燥しやすく、皮膚が損傷する可能性があります。写真を撮ったらすぐに水中に返しましょう。

あなたがこれを読んでいる今、誰かしらがもうすでに今年最初の小春日和を経験しているかもしれません。そしてうまくすれば、バスや他の魚を釣っているかもしれません。

ただし、寒冷前線がやってくれば、あなたの住んでいることろも再び長い冬に逆戻りしてしまう可能性があります。こうなるとせっかくやってきた春も台無しです!しかし天気予報をみて、南風が吹き、気温が15℃前後になる日が3〜4日間も続くようであれば、あなたの「釣りに行きたい病」が発症しても私は引き留めません。

バイブレーションを用意し、あなたのホームフィールドへ行き、向かい風に立ち向かいましょう。もしかしたら、最高のバス釣りができるかもしれません。

晩冬のバス釣り:野池の氷が溶けたら
Photo by baltimoresun.com

冬が終わり、春がやってきて嬉しいと感じるのはバスも同じようで、暖かい日のはテンションが上がるようですね(笑)

しかし暖かいと言っても、この記事で彼がたくさん釣ったのは南風が強い日だったということですから、結果はともかく、釣りそのものは簡単ではなかったでしょう。

このコンディションで確実に釣りになるルアーが、バイブレーションということだったようです。

次に釣った時は寒冷前線が通過して気温と水温はかなり下がったようですが、フローティングのバイブレーションのスローリトリーブで釣ったということですから、なかなか楽しそうな釣りです。

今のうちにバイブレーションは何種類か用意しておきましょうか(笑)

ただしバイトの出方は天候の変化などによるバスのコンディションの変化によって、明確なバイトだったりわずかなものだったりするようです。

このあたりを前もって対策しないと、せっかくのバイトを取りこぼす可能性は大きそうですね。

この記事はアメリカの中でも秋田県くらいの場所での話で、3月1日ごろの話ですから、日本では多くの地域で、これよりもう少し早くこのようなタイミングが来るかと思います。

いまのうちに備えておきたいところですね。

また、記事にもあった通り、冬は空気が乾燥していますので、特に風が強い時は空気中のバスが思ったよりも早く乾燥するものだと思います。

素早く写真を撮り、サッとリリースする。釣れてくれたバスにはジェントルメンな対応をしたいものですね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!