レッジ=沖のリバーチャンネルを釣る!
レッジというポイントを示すバス釣り用語をご存知でしょうか。日本ではあまり馴染みのないこのレッジという用語ですが、平地のリザーバーが多いアメリカでは一般的なストラクチャーを示す用語として使われています。ただし用語は知っていても、そのポイントを攻略できるかどうかは別です。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Fishin’ On The Ledge, 3 Deep Water Tactics For Offshore Bass”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:shopkarls.com”Fishin’ On The Ledge, 3 Deep Water Tactics For Offshore Bass”
皆さんはバス釣り用語のレッジという言葉をご存知でしょうか。
「エッジ」ではありませんよ、「レッジ」です。
この用語、日本ではあまり使われていない用語ですよね。
私もちょっと確信が持てている言葉ではないのですが、基本的には棚、つまり垂直に近いブレイクや段差のことを指しており、さらにある程度の上下左右の距離(落差と横の長さ)を持っているものだと理解しています。
具体的には、リザーバーのチャンネルラインへの落ち込み、リザーバーができた時に沈んだ村にあった段々畑や石垣の跡、岩や岩盤でできた自然の大きな段差や階段、水中の護岸などがレッジに当たると思います。
アメリカのバスフィールドには平地のリザーバーがものすごく多く、特にチャンネルラインへの急な落ち込みのような超長い急なブレイクラインのことを指す場合が多いので、広大なリザーバーのない日本ではあまり馴染みがない呼び名なのかもしれません。
そしてこのレッジというポイントは一般的には岸沿いではなく沖にあり、水深もあることが多いものですから、魚探を使いこなせる方が見つけることのできるポイントということになります。
レッジの釣りは魚探を使いこなせている方にはすでにバス釣りを有利にされていることでしょうし、魚探をまだ使いこなせていない方でも簡単に発見できる変化ですので絶対に見つけたい変化ですし、まだ魚探を持っていないという方でも覚えておくべき情報だと思います。
しかし重要なのは、レッジ(棚)という割と広大なポイントの性質上、ただ知っているだけでは不十分だということでしょう。
ご存知の通り、バスは「なぜそこにいるのか」理由のある魚だからです。
この記事は、アメリカのバスタックル専門通販ショップ「Karl’s bait & Tackle」のブログ記事で、沖のレッジの釣りについて解説されています。
日本はアメリカほど広大な長さを持つリザーバーは無いかもしれませんが、ある程度長さのあるレッジというポイントの中で、バスの居場所を絞り込むというのは大事な作業ですよね。
ということで、レッジの釣りについて読んでいきましょう。
沖のディープのレッジを釣る3つの考え
ここ12年ほどでしょうか、夏のバス釣りで成功しているのは、沖のレッジの釣りに長けているアングラーになっています。 経験の浅いアングラーからすると、レッジという言葉の意味や釣り方がやや曖昧に感じるばかりか、まったく分からなくなってしまう可能性があります。
レッジとは基本的に、アメリカ南部にあるリザーバーの多くに見られるチャンネルライン(ダムができる前に川が流れていたライン)に落ち込むブレイクラインのことです。 バンク沿いにあるブレイクラインとは異なり、レッジは数百メートル沖にある場合もあり、古いクリークチャンネルやリバーチャンネルであるため、通常は水中岬や水中島・ハンプよりもより直線的な地形変化を指しています。
そう定義づけしたとき、レッジで有名なフィールド、たとえばケンタッキーレイクの等深線マップをざっと見てみると、バスがいるであろうエリアを特定するのがいかに大変な作業であるかがすぐにわかるでしょう。文字通り釣れそうなレッジが何キロもあるのです。
レッジの中でもより良いスイートスポットを探して釣る方法は次のとおりです。
変化を探す
レッジは数キロにも及ぶことがありますが、バスがそのどこにでもいる可能性はほとんどありません。ほとんどの場合、バスはレッジ沿いにある変化または特別な何かに集中します。オダやハードボトムだとか、盛り上がりやヘコみなどといった、バスは常になにか個性があるものがある場所にいます。ストレッチの中に少なくとも1つ、レッジにそのような変化が含まれている場所を見つけるまで、釣りはしないでください。
上から釣り始める
レッジの中でも良さそうなスポットを見つけたら、最初に釣る場所は、チャンネルに落ち始める前のブレイクのショルダーです。この場所は最も流れが当たり、最もやる気のあるバスが着く場所でもあります。ディープクランク、スイムベイト、フットボールジグで釣りをしてみてください。
サスペンドバスを探す
ショルダーでバイトが無い場合は、レッジの上から周囲を魚探掛けし、サスペンドしているバスを探してみてください。これは、流れがほとんどない場合やベイトがいない場合にバスはよくサスペンドしやすいためです。サスペンドバスは釣りにくいかもしれませんが、バスに対してスイムベイトを通していくとバイトしてくる可能性があります。また、太めのストレートワームのテールにブレードを付けてチューンしたものを試してみてください。
アメリカでは平地のリザーバーが多いと言いましたが、この記事に例として出てきたケンタッキーレイクは広大なミシシッピー川水系にあるアメリカ最大のリザーバーで、メインリバーの長さだけで100㎞を楽に超える規模なんですよね。
そうなるともう川幅だけで2㎞くらいあり、その水中、水底をチャンネルラインが上流から下流まで何十キロもくねくねと通っているのですから、大場所の中の小場所、小場所の中のピンスポットを探す価値は大アリということになりますよね。
日本ではそのような規模のレッジを探すことはほぼないと思います。
しかし、たとえば千葉や茨城にある平地のリザーバーはもちろん、山間部のリザーバーであっても川幅が広くなっているところやメインレイクには必ずチャンネルラインが通っており、チャンネルラインがどのように通っているのかを把握するのは必須と言えるのではないでしょうか。
その中でも特にS級A級となるピンポイントも必ずあるはずで、この記事にはオダやハードボトムや出っ張りやヘコみと書かれていましたが、これもたとえばの話であって、単発の変化であればなんでも良いということです。
ただし、リザーバーですから、大雨などで色々なものが流れてきたり流されてしまったりで、そのポイントが消滅したり、また新たなポイントができたりすることもあります。
そこがリザーバーのバス釣りの厳しいところでもあり楽しいところでもあるでしょう。
レッジの釣りは魚探がないと、できることならGPSマップ付きで等深線が入ったものが見れる魚探がないと完全攻略というのは厳しいと思いますが、リザーバーアングラーがレベルアップするためには避けて通れない登竜門的な地形変化だと思いますので、ぜひ理解して取り組んでみましょう。
ナチュラルレイクではレッジという概念はあまりありませんが、たとえば大岩が3個くらい並んでいたり、たまたま岩盤が階段状に突き出ていたり、水中堤防があったり、昔の建物の基礎が沈んでいたりと、レッジと呼べるようなものがあれば、もうそれそのものがピンポイントでバスの好スポットになっているはず。
そのなかでもさらに何か特別な変化が絡んでいる部分を発見できればいいという意味ではナチュラルレイクにも共通した考え方だと思います。
沖の変化というボートでのバス釣りならではの釣りですから、ぜひとも身につけたい技術ですね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!