シャローでのバス釣りでマスターしておきたいキャスト
主にバンク際のシャローエリアを生息域とするブラックバス。シャローでのキャスティングを制することが釣果へとつながるわけですが、どんなキャストをマスターすることが求められるのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Deep Thinking About Shallow-Water Fishing”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:gameandfishmag.com ”Deep Thinking About Shallow-Water Fishing”Pete Andersen – May 07, 2020
バスというのは、基本的には岸際を好んで生息する魚だと思います。
全部が全部のバスが岸際にいるということはさすがにないと思いますが、広い湖全体でバスの分布図を作ってみれば、どちらかと言えば岸際の方が濃くなるのではないかと思います。
そういう魚を相手にするわけですから、バス釣りの多くの時間、例えば真夏や真冬をのぞいた残りの時間は、岸際、シャローエリアを向いて釣りをすることになります。
この時、シャローエリアに限定してとにかくキャスト数を増やしてバスを釣っていくスタイルでももちろんバスを釣ることはできるのですが、狙ったところへ正確により多くのキャストができる方が、より効率的にバスを釣っていくことができるはずですよね。
キャストといいますと、ロングキャストとショートキャストを使い分けていくことになるかと思います。ロングキャストはプレッシャーが高くなりがちなクリアウォーターフィールドでの釣りですとか、長いルアーの引きしろでもって遠くからバスを寄せて釣るような釣りに向いていると思われます。
対してショートキャストというのは、濁りのあるフィールドでの釣りや、そこにいるであろうバスにこちらから接近して仕掛けていくような釣りに向いていると思われます。
バンク際というのは特に隠れ家となるカバーやストラクチャーが豊富にありますから、ショートキャストでピンポイントを撃って行く釣りが多くなるといいますか、そんな釣りをしたくなりますよね。
では、そんなシチュエーションでの釣りを有利にするためのキャストというのはあるのでしょうか。
この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門ウェブマガジン「GAME & FISH」の記事で、バンク際のシャローを制するためのキャストについて書かれています。
どんなことに気を付ければシャローを制することができるのか。早速読んでいきましょう。
スキッピング
水質が非常にクリアなときや、水深が非常に浅い時、またフィッシングプレッシャーが強いとき、バスは桟橋、ベジテーション、オーバーハングなどのカバーの下に隠れます。平らな石を投げて水切りをさせるかのようにキャストするスキッピングは、そんな暗闇の中へルアーを送り込むのに最的な方法です。これがしっかりできて初めて、そこにバスがいたことを知り、フッキングに至ることになるでしょう。
スキッピングは手返しのいいキャストであるため、広いエリアを探るのにも適しています。エレキを使ってボートポジションを決めたら、ルアーを狙いのスポットへ正確に入れていきます。ただ、バンクに沿って移動しながら釣るときは、必ずしもそうとは限りません。たとえば桟橋に当たったら、桟橋を迂回しつつ、桟橋を輪切りにするようなアプローチもしてみます。
スキッピングに適したルアーは、ワーム類、特にフローティングワーム、ノーシンカースティックワーム、チューブワームのジグヘッドなどです。ラバージグも有効です。また、平べったいトレーラーを使うことでよりスキッピングしやすくなりますが、スカートにも要因があります。ゴムバンドでスカートを留めたようなラバージグは着水の時にねじれやズレが生じるため、ラバージグにブレーキを掛けます。メジャーリーグフィッシング・バスプロツアーアングラーのアンディ・モンゴメリーがデザインしたストライクキングのラバージグのように、ハンドタイイングされたものやがっちりとロックされたものを選んでください。
スキッピング初心者の方はスピニングタックルがおすすめで、サミングという経験が必要なベイトタックルで起きるバックラッシュを回避できます。ロッドの長さは身長に合わせます。たとえば、アングラーの身長が低いほど、また短いロッドほど、適切なサイドキャストがしやすく(ティップが水面を向きやすく)なります。PEラインを使うことでルアーの飛びを抑える抵抗が少なくなり、またその高い強度により、スピニングタックルであってもよりヘビーな使い方をすることができます。
ピッチング
アンダーハンドで振り子のようなキャストをするピッチングには、それ用のタックルが求められます。 基準は7フィートのロッドです。激しいフッキングが必要とされますので、ミディアムからヘビーアクションのロッドを選択してください。ただし、軽いルアーで飛距離が必要になる場合は、ティップが曲がりやすいアクションのロッドを使います。これにより振り出しが簡単になり、距離と精度が向上します。
ピッチングはスキッピングのようにカバーの奥までは届きませんが、正確なピンポイントを撃ち抜きます。ゆっくりとエレキを使ってこっそりとターゲットに近付きます。太陽や風が正面に当たるようにして、影が水面に落ちてバスにこちらの存在を知られないように、ボートポジションを調整します。
桟橋の脚、護岸、岬のリップラップ、その他の孤立したカバーなど、それぞれのターゲットに静かに着水できる距離まで近づきます。意外な狙い目のひとつは、湖畔の家の近くにあるブイの重りに使われているコンクリートブロックです。そこへは数回、違う角度でピッチングする価値があります。おすすめのリールはギア比が7:1から8:1のハイスピードリールで、回収作業が速くなることで、より多くのキャストができるようになります。
ピッチングに適したルアーは、ラバージグなどウェイトが1ヶ所に集中しているルアーです。シンカーを固定したテキサスリグも有効です。クランクベイトだって、フックさえ気を付ければピッチングで使えます。クランクは、レイダウンや桟橋の下のバスからリアクションバイトを誘うのに優れています。
フリッピング
これはボートから数メートル以内のヘビーカバーを音もなく貫通させるためのショートキャストテクニックです。ピッチングで使えるルアーのほとんどはフリッピングでも使うことができます。しかし、テキサスリグが最も効率的です。 カバーを突き破るのに十分な重さのあるシンカーを使用してください。
春は、まだオーバーハングツリーに葉っぱが少ないため、夏に比べるとフリッピングで釣る範囲が狭くなってしまいます。 春であれば通常、バックウォーターに暖かい濁った水が流れ込んでいる時のブッシュやオーバーハングでの釣り、他にはバージニア州やメリーランド州のタイダルフィールドでの早春の釣りのような、成長の速い植物まわりでの釣りなど、特定の状況に絞られてしまうでしょう。
やはり、バンク際のショートキャストと言えば、ピッチング、フリッピング、スキッピングということになりますよね。
当然と言えば当然かもしれませんが、これらのキャストを得意とするかどうかで、バンク際の釣りでの釣果は大きく差が出てしまうと思います。
個人的な話になりますが、私のよく釣りをするフィールドはスモールマウスレイクということもあってか、あまりバンク際のピンポイントを正確に撃ち抜くようなキャストが求められませんので、あまり得意ではありません。
そんな私が相模湖のようなリザーバーへ遠征に出掛けた時、どこを見ても美味しそうなオーバーハングだらけで、とにかく撃ちまくりたくなるのですが、技術が着いてこないため、非常に効率の悪い思いをしました。
技術の低さをカバーするのは、やはりスキッピングしやすいルアーを使うことと、ピッチングしやすいタックルを使うことだと思います。
それを意識するだけでかなり効率が上がり、ストレスの少ない釣りになんとかすることができました。
それで釣れたかどうかと言えば残念ながら結局釣れなかったのですが、より多くの美味しそうなポイントを撃てたことで、納得のいく展開にはなりました。
効率を意識しなければ、釣果も釣りそのものも納得がいかなかったことでしょう。おかげで、結果論にはなりますが、次の遠征でリベンジが成功したのですが、そのための対策ができたというものです。自分なりに、ですけどね(笑)
これら3つのキャストは、簡単とは言いませんが、難しすぎるわけでもないと思いますので、タックルやフォームなどをいろいろ研究して、自分が一番投げやすい方法を見つけ、釣果に繋げたいものですね。
ショートキャストでも狙った隙間に「スポッ」と入るともうそれだけで楽しくなりますよね。一瞬ですけど。
皆さんも練習してナイスキャスト、バシバシ決めてくださいね。
それではまた。
毎度ありがとうございます!