スモールマウスバス釣りと海釣りの共通点!?

スモールマウスバスの釣りは、海の釣りと似ている!? アメリカのトッププロがそう話す内容はどんなことなのでしょう。そしてそれは実際のスモールマウスバス釣りにどう活用できるのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Follow Scroggins’ Saltwater Approach to Catching Smallmouth”という記事を引用してご紹介いたします。
はじめての魚を釣った時、今まで釣ってきた魚と比較したり、似ている魚に当てはめて表現することってありませんか?
たとえば初めてスモールマウスバスを釣った時には、ラージマウスバスと比べてみた感想が出てきたりですとか、ラージマウスとスモールマウスの違いを説明する時、これは私の例えですが、ラージはブラウントラウトで、スモールはレインボートラウトっぽいですとか、ラージはカサゴで、スモールはメバル、みたいな表現をしてみたり。
そうやって色々と自分の中で釣ってきた魚を整理したりするのですが、このスモールマウスバスという魚にだけは、これまでにない、変な感情が湧きあがったことがあります。
それは「スモールマウスって海の魚みたいだなあ」ということなんです。みなさんはそう思ったことって、ありませんでしょうか。
それまではそもそも淡水魚を釣って海の魚みたいな感じと思ったことはなかったのですが、私はそう思ってしまったんですよね。
どこでそう思ったかと言えば、まずは引きの強さです。スモールマウスバスは良く走り、引きが強く、あきらめが悪いという、海の魚に近いファイトをすると思うんですよね。
他にはといいますと、なんとも表現しにくいのですが、なんとなく海の魚っぽいという感じです(笑)
曖昧な感じで申し訳ないのですが、まあ、だからといってそれがどうということもなく、私自身もスモールの釣りに活かせるわけでもなかったので、誰に言うこともなかったのですが、ここで面白そうな記事を発見してしまいました。
なんとアメリカのトッププロで、スモールマウスバスは海の釣りと似ているというバスプロがいたんです!
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシング公式サイトの「メジャーリーグレッスン」のコーナー記事で、メジャーリーガーのテリー・スクロギンスからのレッスン記事です。
スクロギンスはアメリカ最南端のフロリダ州出身で、メジャーリーグで好成績を出すためにはスモールマウスバス戦に強くならなければということで、毎年アメリカ北部まで練習しに行くことを楽しみにしているそうなのですが、そこで彼はフロリダでいつもやっている海の釣りでの戦略をスモールマウスバスに当てはめているそうなんです。
まさか実際に海の釣りをスモールマウスバス釣りに応用している人がトッププロの中にいたとは。
いったいどんなことが書かれているのでしょうね。早速読んでみましょう。
ハタの釣りと似ている
バスプロツアーの試合がない時、スクロギンスはソルトウォーターフィッシングに興じており、ハタ釣りがお気に入りの釣りのひとつのようです。彼は、ハタとスモールマウスの釣りは非常に似ており、そのハタ釣りの経験がスモールマウスの釣りをより理解するのに役立ったと言います。
「ハタ釣りの時は主にバーチカルな釣りをしており、いつも岩礁帯、目立った変化、孤立した地形変化を探しています。 まさにそれが、特に五大湖のスモールマウスを釣るためにする必要があることです。」
もうひとつ似ている点は、魚探の使い方です。
テリー・スクロギンスは、ソルトウォーターのハタ釣りの経験のおかげで、スモールマウスの釣りがいつもの身近な釣りに感じることができています。
「この両種を釣るには岩などの目立った変化を常に探しています。 よくスモールマウスやハタはボトムにべったり着くことがあるため、魚探に映らないことがあります。」
このため、スクロギンスは魚が映ってなくても、有望そうなエリアには必ず数キャストはするようにしています。これは、スモールマウス釣りとソルトウォーターの釣りに不可欠なことです。
「見た目が良い感じであれば、釣ってみたほうがいい。」と彼はアドバイスします。 「魚探を見たりサイドスキャンをかけて魚が映らないと思ったアングラーの中には、良いエリアを見落としてしまうことがあります。しかし、見た目が良い感じであればバスはそこにいるかもしれません。」

視覚と匂い
スクロギンスによると、スモールマウスを釣るためのルアーを選ぶための2つの最大のカギは、彼らのフィーディング方法に合わせることだと言います。つまり、視覚と匂いです。
スクロギンスがスモールマウスバスを釣る時に多用するテクニックを考えてみると、彼は常に3つのルアーを結んでいました。
「まずはやはりダウンショットですが、ネッドリグとスパイベイトも用意します。 この3つは、ほとんどのスモールマウスバス釣りにおいてすべてカバーできます。ダウンショットとネッドリグを使用するときは、ボトムの釣りをするときです。サスペンドバスを釣る時はスパイベイトを使います。」
スクロギンス氏は、ハタとスモールマウスのもう1つの共通点は匂いの重要性だと言います。
「匂いがスモールマウスバスにとって重要であることが分かりました。 ハタと同じです。ハタ釣りには何のアクションもしない、匂いだけが漂う切り身のエサを多用します。」
多くのアングラーと同様に、スクロギンスはバークレーパワーベイトのマックスセントやガルプのファンです。
「10年以上前からガルプを使い始めてから、間違いなく私の信頼するものになっています。 Z-Manのネッドリグを使う時でさえ、そのバークレーのガルプ汁にワームを浸すことがあるくらいです。」
スモールマウスバスはアグレッシブな魚であるため、ラージマウスバスよりも釣りやすいという見方もありますが、スクロギンスは異を唱えています。
「誰もが優れた魚探を使うようになり、釣りが進化した今、スモールマウスは、特に五大湖では、アングラーに対してスレてきています。 ここ数年でより賢くなったと思います。それにより、スモールマウスバスはより気まぐれになりました。これが、ハタ釣りに出かけるときと同じように、匂いがとても重要だというもう1つの理由です。」

私もバスロッドを持ってサバの切り身のダウンショットでオオモンハタをよく釣りました(笑)
オオモンハタやキジハタは一応は根魚の部類だと思うのですが、同じ根魚のカサゴに比べると中層への反応も良いので面白いんですよね。
まあ、私の海の魚の話はいいとして(笑)、この話で大事だと思うのは、他の釣りで得た経験が結局はバス釣りへフィードバックされるという点ではないでしょうか。
私が思う釣りが上手な方の共通点のひとつに、「どんな釣りも好きでよくやっている」ということが挙げられます。
残念ながら私はどんな釣りでも好きでよくやっているのですがなかなか上手にならないので、どんな釣りが好きだからと言って必ずしも全員が全員バス釣りが上手になるとは限らないのですが、バス釣りが上手な人がどんな釣りでも好きというのはほとんど当てはまるような気がしています。
例えば、バス釣りをメインでしている人がライギョ釣りもしていれば、パワーフィネスの釣りでPEラインを直結する釣りに抵抗があるとは思えませんし、アジングをしていればライトラインにシーバスなど想定外の大物が掛かったこともあるでしょうから、初めてのスモールマウスの釣りで2.5lbラインを使うことを恐れることもないでしょう。
こういう他の釣りからのフィードバックがバス釣りの懐を深くし、新しいテクニックやタックルにも理解や対応がしやすくなるなるのだと思います。
今回、バス以外の釣りをしたことがない方にとってはなんだか突き放されたような内容に感じてしまわれたかもしれませんが、そんなことはありません。
今持っているバスタックルとバス釣りの知識を持って海やトラウトで発揮してみてください。
意外なほど他の釣りが理解できて、とても楽しいと思います。
バス釣りというのはそれほど汎用性のある釣りなんです。
そしてバス以外のフィールドで感じたことがまた、メインのバス釣りに新たな発見をもたらしてくれますので、私が言うのもおかしな話ですが、バス釣りの時間を削ってでも行く価値があると思います。
ぜひ、いろんな釣りやいろんな魚を好きになってくださいね。
さて、最後に、スクロギンスが勧めるスモールマウスバスルアーが当店にもございます。
まずはやはり、スモールと言えばのダウンショットに使いたいワーム
それからネッドリグに使いたいフローティングスティックベイト
最終兵器ガルプアライブの1インチミノーと2インチベビーサーディン
ぜひ使ってほしいスパイベイト
ぜひ、スモールマウスバス釣りにお役立て下さいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!