バス釣りと匂いの関係:バスプロの意見
ワームに付けられた匂いについては、バス釣りの長い歴史の中でもいまだに賛否両論あるものです。科学的には、バスには嗅覚があるということになっていますが、科学者ではないバスプロにとっては、匂いについてどのように考えているのでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Scent or No Scent?”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:missilebaits.store ”Scent or No Scent?” July 06, 2020
バス釣りをするにあたって、このブログではたびたび、バスの生態について触れられた記事をご紹介してきています。
バスという魚を釣るのに、バスという魚のことを知りたいと考えるのは当然のことと言えるでしょう。
それには、バスの考え、行動、嗜好など、様々なことが含まれます。
今回ご紹介する記事は匂いについての内容になりますが、この「匂い」につきましては、バスの生態について書かれたアメリカの記事を探してみたとき、意外なほど少ないんです。
私個人の意見としましては匂いも大事な要素だと考えていますが、人によってはそんなのまったく気にしないという方もいらっしゃいます。
さて、ルアーに与える匂いについて、皆さんはどうお考えでしょうか。
この記事は、アメリカのルアーメーカー「ミサイルベイツカンパニー」公式HPのブログ記事で、ワームに付けられた匂いについて解説されています。
これまで当ブログで書かれた記事は生物学者の視点から見たものでした。
今回はバスプロの立場から見た意見となっています。
どのような内容になっているのか、早速読んでいきましょう。
アクションが最優先
私なりにですが、バスがルアーに当たったり食ってきたりするのに最も重要だと思うことについて分析してみました。 まずはどう考えても、アクションこそバスがバイトする最大の要因です。 アクションが正しければ、バスは色や匂いなどに関係なくバイトしてきます。 2番目に重要なのはサイズと形状です。 ルアーにはさまざまなサイズと形状があり、細いとか太い、また小さいとか大きいなどといった違いにより、バスのバイト率に大きな差が出ます。
これらのアクションやサイズ/形状を無視したとしたらどうでしょう。匂いはバスがバイトする要因になります。 私は自動車のタイヤのような匂いがするワームで何百ものバスを釣ってきましたが、匂いによりキャッチ率が大幅に上がったこともありました。 いつ、何をルアーに加えるかを考えることは、バスをより多く釣るための鍵となります。 ハードルアーについては匂いを加えることはほとんどないため、ここではワームのことに話を集中します。
匂いを隠す匂い
ワームに匂いを加える最大の理由は、不自然な匂いを隠すためです。 これは大切な要因だと思います。 私たちは、ガソリン、日焼け止め、その他バスがすぐに吐き出したくなるような匂いに触れることがあります。 ルアーに使われる自然な匂いはここで機能します。 ミサイルベイツのワームには、素材を型に流し込むときにアニスオイル(甘いスパイス系の香りの植物香料)を混合します。 その後、ワームのパッケージングの時に、ザリガニオイルを追加します。 これは当社ミサイルベイツ独自の匂いであり、あなたが投げているワームについては分かりません。
実際の効果
「匂いを隠すための匂い」と「バスを誘うための匂い」には違いがあります。バスは匂いをたどって行って、結果として何か食べるものに行き着くタイプの魚ではありません。そういう魚もいますが、バスは違います。バスが実際に匂いによって何かを口にすることを示すいくつかの素晴らしい研究はあります。こういった研究は多くのゲームフィッシュに対して行われました。匂いによってバスのバイト時間が長くなったり食べやすくなったりするという情報もあります。これらの研究は、研究所や養殖場で行われています。私たちバス釣り大好き人間たちはこういった情報を見つけては、より多くのバスを釣りたいがためにそれを使用しようとしてきました。
このブログは、バスがバイトする根拠となるものを科学的に深く掘り下げるというものではありません。匂いはバスがバイトする要因の中で3番目に重要な要素に過ぎないということを皆さんに理解していただくためのものです。とはいえ、科学的な根拠というものも使うルアーによっては当てはめられるものです。研究室とトーナメントのフィールドは違いますが、ワームに含まれるなんらかの分子のいくつか、またはたった1つか2つのものが、バスにワームを食わせている可能性があります。私たちは皆、ひとつでも有効なものがあることがどれほど重要であるかを知っています。
最終的に、匂いは重要なのでしょうか?もちろんです。では、それは最も重要なことですか?と言われれば、そうとは言えません。ただ私はバスプロとして、あらゆる有効な要素を採り入れたいと思っています。私はトーナメント中、マーシャル(監視役の同船者)が私のルアーに触ったたことで、その人を叱ったことがあります。それは咄嗟にやってしまったことでした。そのことについて私は彼に謝罪しましたが、私は不自然な匂いがルアーに付いてバスが吐き出してしまうと考えたら許せなかったのです。ここで言いたかったことは、ワームには少なくとも匂いを隠すための匂いが付けられているということです。匂いを味方につけてください。あなたに幸運が訪れるはずです。
ワームに付けられた匂いについて、私はつい「バスを誘うもの」とだけ考えていました。
もっと大きな意味として、人間の匂い(存在)を隠すために付けられた匂いでもあるんですね。
野生生物はどれもみな、私たち人間では及びもつかない能力をそれぞれ持っているものです。
バスがどれほどの嗅覚を持っているかは分かりませんが、人間の肌にある油脂をはじめ、石鹸やタバコや整髪料のそれぞれの分子など、バスの世界には無いものをバスがルアーから感じ取った時、警戒され、拒否反応を示されてもまったく不思議ではありません。
そういう意味では、ワームに付けられた(消臭剤としての)匂いはバイトに大きく関係するとも言えますし、一方で(誘引剤としての)匂いは全く無意味であるとも言えます。
これはメーカーの公式ページのブログ記事ですが、メーカー自身がやっていること(ワームの匂い付け)を公式ブログでこのような書き方をするのはすごく意外です。
しかし、プラスの要素が少しでもあるのであればそれはやりたい、やるべきだという姿勢はメーカーとして、プロとして素晴らしいなあと感じました。
匂いがモチベーションになるのであればやれば良いですし、匂いがない方がモチベーションになるのであれば、それでいいと思います。
結局、釣り人は自分が信じることをやることが一番健全といいますか、心身ともにストレスなく、集中して釣りができるわけですから、結果として釣果に出るのでしょうね。
バスと匂いの関係は時間とともに明らかになってきてはいますが、まだすべてが解明されたわけではありません。
それまで私たちは色々な可能性を考え、実験し、結果を他のアングラーと議論することを楽しめればいいのではないかと思います。
ところで、当店にはこんなものがございます。
手やルアーに付いた様々な匂いを除去するハンド&ルアークリーナー。
ルアーやフックについてしまったグリスやベアリングオイルを落としたり、手指の人間の匂い、または人工的な匂いを強力に除去し、バスに違和感を与えないためのクリーナーです。
実際に出ている匂いを除去するほか、自分自身の不安感を取り除き、精神をニュートラルな状態に保つのに役立つアイテムですね!
内容量は117mlですが、ほんのちょっとで効果がありますので、ぜひお試しくださいませ!
それではまた。
毎度ありがとうございます!