アメリカのプロがスモールマウスバス戦で学んだこと

アメリカのプロでもスモールマウスバス戦を苦手としている選手は結構いるようで、特にアメリカ南部に住む選手にはある種の鬼門ともなっています。そういった選手たちのスモールマウスバスに対する学びを聞くことは、私たちにとってもプラスになるのではないでしょうか。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”3 things a southern angler learned about northern smallmouth”という記事を引用してご紹介いたします。
日本でバス釣りという言葉から一般的に連想されるのは、ラージマウスバスかスモールマウスバスだと思います。
アメリカではバスというと遠い親戚を入れれば10種類以上は存在するのですが、トーナメントとなるとやはりラージマウスバスかスモールマウスバスがメインターゲットとなることが多いようです。
しかし、日本よりも広大な土地があるアメリカでは、ラージマウスバスとスモールマウスバスの生息する地域・地方に偏りがあるんですね。
ざっくりいいますと南部がラージマウス、北部がスモールマウスということになるのですが、トーナメントではだいたい年間6戦のうち4戦が中南部のラージマウス戦、2戦が北部のスモールマウスバス戦という割合になることが多いようです。
ということは、スモールマウスバス戦はそれほど上位にならなくても年間成績はいいとこにつけられるという考え方もできますし、年2戦のスモールマウスバス戦が優勝争いのキーポイントとする考え方もあるのではないかと思います。
アメリカのバスプロの中でも北部のスモールマウスバス戦は苦手というか、経験値が少ないと自覚する選手は多く、このあたりの各選手の戦略や駆け引きがトーナメント全体の楽しみ方のひとつでもあるんですよね。それは日本のトーナメントでも同じですけどね。
しかし選手たちにとってみるとそれこそ死活問題でもあるわけで、当然ながら、慣れないスモールマウスバス戦を楽しんでばかりはいられません。
では、南部のバスプロ選手たちは、北部のスモールマウスバスについてどういった印象があるのでしょうか。
それを知ることで、私たちもスモールマウスバス釣りに活かすことができないでしょうか。
この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、エリートプロのケイラブ・サムロール氏への取材から、彼が北部のスモールマウスバス戦で学んだことを共有してくれています。
ケイラブ・サムロール選手はアメリカ南部のルイジアナ州在住のプロで、2018年からエリートに昇格し、ここ3年間のスモールマウスバス戦では平均順位が43位と浮き沈みがありなかなか苦戦している、典型的な南部のバスプロ選手のようです。(ラージマウスバス戦では数回のトップ10フィニッシュもあり安定しています。)
そんな彼のスモールマウスバスに対する感想、そして学びにはどんなものがあったのでしょうか。早速読んでいきましょう。
スモールマウスはラージマウスではない
「北部のスモールマウスバスは奇妙な生き物です。 彼らはラージマウスバスとはまったく異なる行動をとり、まったく異なる性格をしています。 彼らは短気なようです。 彼らはいつも不機嫌なようです。 そして、彼らがフィッシングプレッシャーを感じると本当に神経質になり釣りにくくなります。」と、サムロールは言います。
全部がディープにいるわけではない
「自宅でエリートシリーズトーナメントのライブを見ているファンは、北部に住むすべてのスモールマウスはディープのダウンショットで釣っていると思われるかもしれませんが、そういうわけでもありません。 セントローレンスリバーでは、真夏に水深1.6メートル未満の水深で数匹の大きなスモールマウスを釣りました。」と彼は説明します。
幽霊のように消える
「スモールマスは私のそばから去って行きます。 彼らは遊牧民です。 彼らは外に出て食べ物を探すのです。 ですから、昨日とか昨年見つけた群れやポイントに固執しないでください。 私たちは積極的に動き回る必要があり、毎日スモールマウスバスのポイントを見つけるための行動をとる必要があるという考え方を理解しなければなりません。」と彼は注意します。
アツアツのおでんでいっぱいのグツグツの鍋のように、または激辛のチゲ鍋のように、あなたがいくら空腹で食べたいと思っても、なかなかそれを口にすることはできないでしょう。 気まぐれな北部のスモールマウスの味覚に対して同じようなことが言えるようだとサムロールは理解しています。 スモールは火傷するほど激辛のチゲ鍋だと分かっていても食べてしまう日があるようです。

皆さんは、サムロールのいうことをどれくらい分かりますでしょうか。
ラージマウスと違う感じは分かります。言葉にするとやはり、気分屋という感じですよね。
またディープ一辺倒の魚というわけでもないこともわかります。
ディープにいることも多いですが、トップで釣ることも非常に多い魚ですからね。
スモールマウスが「消える魚」であることもよく分かります。
ラージマウスがお腹がすくと出前を注文して家で待っているタイプの人だとすると、スモールマウスはお腹がすくと外食に出掛けるタイプの人なんですね。お留守にしがちなんです。
昨日はあんなに釣れたのに、今日は全然ということはしょっちゅうありますし、さっきまで連発していてまだ魚探にも映るのにまったく釣れない…まるで消えたようだと思うことも多いんです。わかります。
問題は最後のアツアツおでんのくだりです(笑)
単純に私の翻訳力が追い付いていないだけかもしれませんが、ちょっと何いってるかわかりません。
口が小さいくせにビッグベイトにも恐れずアタックして来るとかそういうことを言いたいのでしょうか?
それなら分かるんですけどね、たしかに彼らは気性が荒いようで、ビッグベイトに強く反応することも多いですからね。しかし、英語とは難しいですね…間違っていたらすみません。
翻訳が合っているかどうかはひとまずさておき、彼はトッププロですから、こういう違いはすぐに肌で感じ取ることができるのでしょう。
そのあたりはさすがだと思います。
私たちがここから学ぶとすれば、たとえ自分がトッププロでなくても、感じたことは覚えておかなければならないということかもしれません。
本当はすごくいい気付きがあったのに、いつものラージの釣りとは違うというだけで「まあでも気のせいじゃね?」で片づけてしまうと非常にもったいないことになるかもしれないと思うんです。
スモールマウスは変な魚ですから、まさかと思うことがすごく大事だったりすることがあると思うんですよね。
例えば生物学的な話をすると、スモールマウスはラージより匂いに敏感だとか、バスは緑と赤しか識別できないとか言われていますが、匂いがするワームの方が良いとは限りませんし、赤か緑のワームで釣れなければブラック/ブルーのワームだって使います。
私たちは科学者ではなく釣り人ですから、科学的ではなくても、釣り人の直感に従うことがスモールマウスバスにはより有効かもしれません。
もし、これから野尻湖や桧原湖でスモールマウスに挑戦する方がいらっしゃるようでしたら、ボート屋さんの釣果情報に書いてあるような小さなワームやシャッドなどももちろん結構なのですが、あなたのお気に入りの「まさか」と思われそうなルアーなんかも試してみたらいいのではないかと思います。
そういう冒険がハマった時こそ、釣りを最高に面白くすると思いますし、冒険が失敗に終わり、結局は釣果情報の通りの釣りが良かったとしてもいい勉強になるのではないかと思います。
私もスモールマウスバスを釣って結構な年月になりますが、まだまださっぱり分からないことだらけで、興味が尽きません。
ぜひみなさんもスモールマウスバスフィールドに自分なりの理論や戦略を持ちこんで、それでいてオープンマインドで、スモールマウスバス釣りを楽しんでくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!