低体温症から身を守るべし

正直言って私がこれまでの人生で一番寒い思いをしたのは、バス釣りをしている時です。これは笑い事では済まされません。最悪の場合、命を落とすことにもなりかねません。冬のバス釣りでは、バス釣りの準備のほかに、必要な知識と備えがあります。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”WINTER FISHING AND HYPOTHERMIA”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:takemefishing.org ”WINTER FISHING AND HYPOTHERMIA”by KIRK DEETER │12/13/2012
皆さんはこれまでの人生の中で、一番寒かったときというのは、どんな時だったでしょうか。
私は正直言いますと、冬に釣りをしている時です。
それ以外の時には、それほど寒い思いをしたことはありません。
寒さだけで言えばスキー場などがダントツに寒いのですが、スキーという激しい運動をしますので身体はずっと暖かいんです。
釣りは激しい運動まではいかないので、やればやるほど寒くなってきて、いよいよこれはヤバいかもというところまでいったこともあります。
危ないですね。
これは笑い事ではなく、生命の危機なんです。
しっかりした対策や予防策を講じておかないと、低体温症では心停止、呼吸困難、手足の硬直を招き、人は簡単に死んでしまいますし、凍傷になりますと、最悪の場合は指先や耳などを切断しなければならない事態にもなります。
もし、これを読んでいる皆さんが私と同じように、これまでの人生のなかで、釣りをしている時が一番寒い思いをしているというのであれば、絶対にこの記事を最後まで読んでください。
知っておくことは難しい専門知識ではありません。
ちょっとした簡単な知識と準備だけで、自分や仲間の命を助けることができるんですからね。
この記事は、アメリカのアウトドアを楽しむための情報サイト「Take me fishing」のブログ記事で、低体温症の知識と予防策などについてシェアしてくれています。
冬のバス釣りは釣れて楽しい思い出だけが待っているとは限りません。
悪い思い出にしないために、ぜひ読んでおきましょう。
冬の釣りと低体温症
低体温症を回避するのに役立つヒントは、いくつかあります。最も重要なことは、氷上の穴釣りであろうと、川を渡るような釣りであろうと、冬は一人で釣りをすることは絶対にしないことです。夏に落水した場合は、笑い事で済むこともあります。少しは肌寒くもなりますが、だいたいは爽快さがあり、苦しむとしても自分だけです。しかし冬には、濡れることで災わいを引き起こす可能性があり、時間が最も重要となります。したがって、チームで動くことが第一なのです。
低体温症とは、熱を生産するよりも早く熱を失い、身体の中心部の体温が低下することです。低体温症になるのに氷点下の寒さは必要ではないことを覚えておいてください。実際、夏でも、冷水に長時間さらされると低体温症を引き起こします。
症状には、しびれ、めまい、判断力の低下、ろれつが回らない、震え、脱力感などがあります。あなたまたは釣り仲間がこれらのいずれかの症状を引き起こしているようなら、行動を起こしてください。
水に落ちた場合は、濡れた服を乾いた服に交換してください。特に冬は、釣りに行くときは予備の服を用意しておくことが重要です。川沿いを歩く場合は、バックパックに着替えを用意してください。
常に予備のミトンや手袋、ハンドウォーマーを持ってください。釣りをしているとき、特に釣れている時こそ手が濡れやすくなります。凍傷を防ぐためには、手を暖かくするために乾いた手袋またはミトンに頻繁に手を入れ、水に長時間さらすのを避けてください。手袋が濡れた場合は、交換してください。
カフェイン抜きのお茶やスープなどの温かいものを魔法瓶に入れて持ち運びます。カフェインは寒さを増長する作用があるので、カフェイン入りの飲み物は避けてください。また、すでに低体温症になった人にダメージを与えないようにするため、熱いものは飲ませないでください。釣りをするときは、温かい水分を安定して補給し、体温を維持するのが最善です。
少なくともあなたの車には、毛布や寝袋を用意してください。また、必要に応じて救急隊を呼べるように、必ず携帯電話か無線機を用意してください。
誰かが低体温症になってしまった場合は、あなたはその方を落ち着かせながら、やさしく、暖かく、リラックスさせて(できれば横になって)、症状を緩和させたいところです。そして、あなたはできるだけ早くその方を医療機関へ連れて行ってください。
事前の計画と予防措置を講じることで、釣り人はこれらの問題を完全に回避することができます。

この記事にあった通り、低体温症を発症するのは氷点下の環境のようなイメージがありますが、低体温症の定義(?)は、身体の中心部が35℃になったときなんだそうです。
手足が冷たくなっても身体の中心が37℃あれば回復力がまだあるようなのですが(むしろ身体の中心温度を保つために手足を冷やす構造になっているらしいです)、身体の中心部が35℃以下になるとまずいみたいですね。
冬の気温、湿気、風、水により熱が奪われ、よりこの状態にしやすいようです。
まあ詳しい事まで知らなくても、この記事にある知識を持っているだけでもずいぶん落ち着いて対処できると思いませんでしょうか。
また、冬の釣りもそうですが、そもそも釣りは水辺での遊び、スポーツであることで季節に関係なく命の危険が常に付きまとうわけですから、そういうことをしているという意識や自覚を持つことも重要です。
皆さんは大好きな釣りで命を落とすようなことを絶対にしないでください。
それではまた。
毎度ありがとうございます!