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たったひとつのバイトに多くの手掛かりがある

たったひとつのバイトに多くの手掛かりがある
Photo by bassmaster.com

釣れない時は特に集中力が欠けてしまいがちですが、そんな時に限ってバイトが来ます。このときの貴重なワンバイトから何を読み取るか、釣りの上手な方はここで違いを生み出します。バスプロの頭の中をちょっと覗いてみましょう。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”One bite can make a difference”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:bassmaster.com ”One bite can make a difference”by Mark Menendez – December 10, 2020

バスからのひとつの貴重なバイト。

ここから皆さんは何を察知しますでしょうか。

これは個人的な意見ですが、バス釣りは基本的にはそこにいるであろうバスをルアーでだまし、食いつかせ、ファイトを楽しむという、一連のプロセスを楽しむゲームだと思っています。

そのゲームを上達させるには、バスをだましてルアーに食いつかせるアクションやテクニック、バスとのファイトの仕方やランディング方法などの目に見える部分が重要なのはもちろんですが、実際にそれを上手にこなせるようになるのは、感覚や経験などの目に見えない部分だったりします。

初心者の方でまだバス釣りの経験自体が少ない方や、私のようにバス釣りの経験自体はあっても成長スピードがスローな方(万年中級者的な方)の場合、バス釣りの流れは主に消去法になるかと思います。

ここのポイントはダメだった、このルアーはダメだった、この時間はダメだったと、色々なことをやってダメだった結果を見て消去していき、段々と正解に近づく(であろう)釣り方になる感じです。

上級者の方ももちろんこの消去法の釣りにもなるのですが、自身の経験から、この風ならここが良さそう、この流れならここにいそう、この天気ならこのカラーは良さそう、といったプラス要素を見つけていく加点法っぽいやり方も同時進行させているイメージです。

この経験からくる両方向からのアプローチは、上級者特有のやり方でもありますが、場合によっては中級者から上級者へのステップアップのきっかけにもなると思うんです。

ちょっと分かりにくいのですが、たとえばラーメンが好きでよく食べている人が、お気に入りの店のスープがカツオだしであることにふいに気付くことがあったとします。

その人が、そこから先に色々な店で食べるスープのダシの味が、これは煮干しだ、これは貝だ、これはこんな野菜が入ってるみたいに、色々な素材の味を別々に感じられるようになった感覚に近いような気がします(めちゃめちゃわかりにくかったらすみません)(笑)

これまでいろいろな店で食べていたラーメンのどうでもよかった記憶(経験)たちが、何かのきっかけでその記憶が一気に整理された感じです。

さて、また前置きが長くなってしまったのですが(笑)、話を戻しますと、バスの貴重なひとつのバイト、このひとつの同じバイトをとってみても、初心者の方と上級者の方では感じることが違います。

もちろん、初心者の方をバカにしているのではありません。

私もそうなのですが、そもそもバイト自体が貴重なわけで、そこから何を感じるかという余裕はあまりないのです。

しかし、上級者の経験談などをあらかじめ聞いておけば、ステップアップへの道がもう少し早く開けるかもしれませんよね。

では、バスプロの方というのは、ひとつのバイトからなにを感じ取り、どんな行動に移すのでしょうか。

この記事は、アメリカバスマスター公式サイトのコラム記事で、エリートプロのマーク・メンデンス氏が、ひとつのバイトからその日の釣りを変える方法を解説してくれています。

プロのメンタル、プロの意識を知りましょう。

 気になるところだけ読んでもOKです 

ひとつのバイトで、違いが生まれる

引用文(タップすると開きます)
Sometimes just one bite can clue you into what’s happening on a body of water. That’s the story I want to tell about a recent fishing trip with my son, Max, to the Tennessee River. The fishing was tough the first day or so after we arrived. As I recall we caught three fish, but none of them was a bass. It was frustrating. That was especially so because conditions were pretty good. The water was 64 degrees, and it was fairly clear. On top of that there was a pretty stout current flowing. I’d estimate it at around 3 or 4 miles per hour. Nevertheless we kept fishing. Trips with your son are about a lot more than catching fish. I’ll never let a slow bite ruin the experience. Of course, the other reason I was fishing was that I’m trying to get ready for next year. I’ve been taking my rehab slowly, just fishing a few hours at a time this fall. It seems to be working, too. I’m getting better every week. But it’s getting closer to the start of the 2021 Bassmaster Elite Series season so I need to be able to fish all day for several days in a row. The only way to get ready to do that is to do it. But, let’s get back to fishing the Tennessee River this fall: Somewhere along the line, I made a cast with a spinnerbait that changed our whole trip. The river is full of effluents — places where water flows out from the chemical plants into the river. I was using a high-speed Lew’s reel with a gear ratio of 8.3:1. I burned that spinnerbait back under the effluent about as fast as I could. And bang — there she was jerking back hard on my bait. I realized right away that it wasn’t the current from the effluent that was holding the bass. It was the deeper water in front of the current break it created. At almost the same time I realized that we had been fishing too shallow. Fishing shallow in a river is nothing to be ashamed of or feel bad about. We all know that bass hold shallow in rivers, unbelievably shallow at times. In this case, however, the fish were deeper than normal and biting fast moving baits. So, we tied on some deep running Strike King crankbaits and went to work cranking them hard and fast. We caught more bass, too. The whole experience reminded me of fishing up in New York. The fish are often holding deeper than you think they should. You know, it’s like they didn’t get the memo. And, they often hit baits that are moving really fast. The speed thing is something we should all keep in mind. Bass might slow down when it’s cold, but they can still catch forage. That means they can also catch our lures when they’re moving fast. It’s not about what they can do. It’s about what they want to do. The lesson here is that every fish you catch was where you caught it for a reason, and it grabbed your lure for a reason. We may not know why, but we do know what. Don’t let that escape you.

たったひとつのバイトで、フィールドに今何が起きているのかを知る手がかりになることがあります。それについて、最近、息子のマックスとのテネシーリバーでの釣行についてお話ししたいと思います。

到着した日、最初はえらい苦労していました。ここまで釣れた魚はたしか3匹、しかしどれもバスではありません。焦りました。かなり釣れそうなコンディションだったことで、さらに焦りました。水温は18℃、クリアウォーター。その上、かなりいい感じの流れも発生していたのです。

それにもかかわらず、私たちの時間は過ぎ去ります。まあ、息子との釣りは、魚を釣ること以上のものです。バスが釣れないからといって、最悪な日になるわけではありませんけどね。

それから、ここでの釣りのもう1つの理由は、来年の準備に充てるという意味もあります。(※マーク・メネンデスは2020年の試合中のフッキング時に重度のギックリ腰っぽいケガをしてしまった)この秋は1日に数時間ずつ釣りをすることで、ゆっくりとリハビリを行っていました。それが良かったようで、私は日ごとに回復しています。しかし、2021年のバスマスターエリートシリーズも始まりに近づいているので、私は一日中の釣りを数日間続けることができる身体にする必要があります。それには、それと同じことをこなすことが準備となります。

さて、この秋のテネシーリバーの釣りの話に戻しましょう。川を下っている途中、ふとスピナーベイトを使ったことが、この日の釣りを変えました。川には、化学工場から川に流れ込む工業排水が多くあります。私はギア比が8.3:1のハイスピードリールを使用していました。で、そのスピナーベイトを流れ込みに投げ、できるだけ早くリトリーブしました。そして、私のルアーをひったくるような強烈なバイトが出たのです。

このとき、バスがいるのは工場からの排水による流れの中ではないことにすぐに気づきました。バスがいたのは、その流れを遮っているブレイクの後ろにあるディープエリアです。

このとき、私たちはこれまで釣りをしていたのが浅すぎたことに気づきました。川でシャローの釣りをすることは恥ずかしいことでも、おかしなことでもありません。川にいるバスはシャローにいて、時には信じられないほどの浅瀬にいることは誰でも知っています。しかしこのときは、バスは通常よりも深く、動きの速いルアーにアタックしてきました。

そこで私たちは、ややディープを通せるストライクキングのクランクベイトに結び替え、それを激しくそして速く巻くようにしてみました。これにより私たちは、キャッチするバスが増えました。

この経験は、ニューヨークでのバス釣りを私に思い出させました。バスは自分が思っているよりもディープにいることがよくあるのです。なんでそれに早く気付かなかったのだろうという感じです。しかも、速く動くルアーに食ってくるというところまでそっくりです。

スピードのことは私たち全員が覚えておくべきことです。寒くなるとバスの動きは遅くなる可能性がありますが、それでもベイトを食っているのです。つまり彼らは、私たちがどんなに早くルアーを動かしても食ってくることができるということです。考えることは、バスに何ができるかではありません。バスはどうしたいのか、です。

ここでの教訓は、私たちが釣ったすべてのバスには、その場所にいた理由があり、そのルアーを食った理由があるということです。その理由まではわからないかもしれません。しかし、バスがどうしたかは分かったはずです。それを見逃がさないでください。

たったひとつのバイトに多くの手掛かりがある
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バスプロの方に対する批判に、これまで釣れなかったのが「釣れた途端によく喋り出す」という文句がよくあります。

プロの方自身でも、「まあ釣れたから言うんだけどね」なんて茶化したりしますよね。

これは、実際に興奮状態にあってよく喋るということもあると思いますが、最初のラーメンの例じゃないですけど、今まで釣れなかった状態から釣れたことの理由が、たったひとつのバイトで頭の中で1本の線に繋がったのだと思うんです。

それだけの経験が彼らの中にはあるのでしょう。

マーク・メネンデスのようなトッププロでさえ、なんでこれをもっと早く思い出さなかったのだろう、ということをこの記事に書いていましたが、これがバス釣りの面白いところであり、人間の面白いところだと思うんです。

釣りをすればするほど釣りが上手くなり、上手くなってもまた、過去の経験から新たな発見や再発見がある。

そういうことがありますから、今もし、初心者さんや釣りが上手にならなくて悩んでいる方は(そして私も)、ひとつのバイトを大切にしましょう。

釣れたからといってすぐ次のキャストをする前に、なぜ今バイトした?今どんな状況だった?何が良かった?と自問自答する余裕を身に着けるようにしてみましょう。

その自分だけのQ&Aが大きな財産となり、未来の自分の助けになるはずですからね。

それから、ベテランバサーの皆さんはギックリ腰には充分注意しましょうね(笑)

それではまた。

毎度ありがとうございます!