【小ネタ】アフタースポーンのバスは本当に低活性なのか

【小ネタ】アフタースポーンのバスは本当に低活性なのか

アフタースポーンのバスは、スポーニングの体力を回復するまでは活性が下がるので釣りにくくなる。そんな話をよく耳にしますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は小ネタなのですが、アフタースポーンのバスが低活性なのかどうかについて考えてみたいと思います。

アフタースポーンのバス釣り、皆さんは得意でしょうか。

私が良く釣りをする野尻湖や木崎湖では、アフタースポーンにあたる6月ごろになると、それまでボートで賑わっていた湖上が徐々に静かになっていきます。

シャローからネストが消えてくるにつれて、バス釣りのボートも減ってきてしまうという感じです。

私がネストの釣りを否定することは特にありません。これまで目で見ながら簡単に釣れていたバスがいなくなるということは、その分だけ少し釣るのが難しくなるということですから、釣りに行くモチベーションが下がるというのがアングラーが減ってくる原因というのなら、そうかもしれません。

また、バスアングラーの間でよく言われている「アフターは活性が下がるから釣れなくなる」という格言のようなものが頭をよぎるから行く気がなくなる、ということかもしれません。

しかし、本当に、アフターのバスは活性が下がって、結果的に釣りにくくなってしまうのでしょうか。

それとも、その時期になるともっと他によく釣れるフィールドがあるのでしょうか?

このあたりについて私なりにちょこっと考えてみたいと思います。

野尻湖のスモールマウスバスのアフタースポーン

まず私が一番に感じていることは、「野尻湖のスモールマウスはアフターの頃が一番簡単に釣れる」ということです。

これは、決して私が地元だからっていきがっているわけではないんです。

数釣りをするのであれば、確かにネストを撃って行った方が釣れるかもしれませんが、ネスト撃ちを除いた、本来の(?)バス釣りということで統計を取ると、私はこの6月から7月いっぱいが一番スモールを釣っていまして、しかもバスの引きの強さがケタ違いに強く、魚釣りが全く別物なのです。

そんなバスたちを相手にしていると、とても活性が低いとは思えません。

むしろバスの方からわざわざルアーに寄ってきてくれるという印象すらあるくらいです。

この時期の釣りで一番難しいところは、釣れるバスがいる場所を見つけることなのですが、野尻湖ではとにかくいろいろなところにバスがいて、あまりにも釣るエリアを大外ししない限りは、なんとなくバスの方からやってきてくれる感じですので大丈夫じゃないかなと思います。

アフターの時期もまだ早いうちは主にボトムの釣りになりますが、3~6インチのお好きなワーム&リグ、ラバージグ、スモラバなど、お気に入りのルアーや釣り方で釣れることが多いのではないでしょうか。

6月半ばから7月になるとトップウォーターで虫パターンというまた独特のアフタースポーンの釣りが楽しめますので、ぜひアフターのスモールマウスバスの釣りに挑戦していただきたいなと思います。

ラージマウスのアフタースポーン

スモールマウスバスはラージマウスと違いますし、野尻湖を例にした話は私が慣れ親しんだフィールドですから、なおさら簡単に感じてしまうだけかもしれませんよね。

では、ラージマウスバスはどうなのでしょうか。

私が大好きなフィールドのひとつであります琵琶湖での例を挙げますと、アフターの頃というのは主に梅雨の時期と考えています。

琵琶湖への釣行回数は少ないながらも、私にとっては5~7月の琵琶湖が一番良く釣れています。

雨や曇りならポッパーやノイジーやフロッグのようなトップウォーターまたはワンテンなどのジャークベイト、晴れたらライトリグで、数もサイズも、一番調子がいい時期です。とはいえ、私のレベルですので、琵琶湖らしい60アップがバンバン釣れるなんていう話ではないんですけどね。

あくまでも、私にとってはトップやハードルアーで釣れる数少ないタイミングなんです。

ですので、アフターは活性が低い、という観点だけで見ると、そんな気がしないんですよね。

アフターのバス釣りが難しいのはなぜか

私個人がアフタースポーンのバスを釣りやすいと思っているからって、それはあくまで私だけの考えであって、私だけの数少ない釣行データや私なりのバスを釣った例だけをもってして、バスの活性は低くないなんて言うことはできません。

ただ私は、昔から言われていることを少しずつ疑ってかかるのが好きな「ひねくれ者」の部分があるのです(笑)

一応、私がアフターのバスの活性は低くないと思っていることがそんなに的外れではないと仮定して、難しいと思われる部分を挙げてみると次のようなことが言えると思います。

バスが見えない

先ほども少し触れましたが、ネストからバスが見えなくなるというのはモチベーションが下がる原因になると思います。私もそうです。そのバスが釣れるかどうかは別として、バスは見えたほうがそのあたりで釣れるような気がします。

ネストがあった時と無くなってしまった時の見えバスの量があまりにも違いすぎて、釣れない理由と思っても仕方が無いような気はします。

ディープの釣り

これまでネストがあったのが3メートルまで、またはなんとか肉眼でバスが見えていたレンジまでだったものが、この時期はボトムが完全に目では見えないレンジを釣ることになります。

ボトムが見えないというのはバスが見えないことと同じようかもしれませんが、実際はボートが流されるスピード感やルアーが走るスピード感も一気に掴みにくくなりますし、ボトムのライトリグをするときは、水深5メートルぐらいから急にボトムを取るのが難しくなりますよね。

これはボトムを取れるシンカーを使うだけで解決するのではないかと思います。

中層にサスペンドするバス

この時期のバスは中層にサスペンドするだとか、縦ストラクチャーに付くだとか言われていまして、ちょっと釣るにはレベルが高いような話に感じることがあります。

確かにバスの状態そのものを見ればそうなのかもしれませんが、釣れるかどうかで言えば、スモールの虫パターンも、琵琶湖のトップで釣れるラージも、トップで釣れているのは実は中層のバスなんじゃないかなと私は思っています。

中層といっても水深3メートルの1メートルとか、水深4メートルの2メートルとか、水深8メートルの6メートルとか、いろいろあるのですが、この時期、水の透明度にもよりますが、かなり深いところからでもバスはトップに出やすいような気がします。

アフターのトップウォーターの釣りに苦手意識のある方は、ぜひ野尻湖の虫パターンをやっていただければと思います。きっと好きになるのではないかと思います!

ベイトの存在

スポーンの頃はそれほど意識しなくても良かったのに、アフターの頃には意識しなければならない感じがするのが、ベイトやベイトフィッシュの存在です。

考えることがひとう増えてしまうことで、難しさがアップしてしまう感じがするかもしれません。

しかし私は、ラージ狙いなら先ほどのように縦ストラクチャー(例えば水面まで伸びたウィード・杭・桟橋)でトップウォーターまたはジャークベイトをやるか、スモール狙いならちょっとしたゴミだまり・潮目あたりで虫ルアーを投げるだけ、だめならラージ・スモール共にライトリグでボトムをゆっくりズル引きするだけで、それほどベイトは気にしていません。

というか、釣れらそのときに、近くにベイトがいたんだろうな、という感じに、後付けの理由にしているだけかもしれません。

【小ネタ】アフタースポーンのバスは本当に低活性なのか

結論:アフターは野尻湖

ということで、私の場合ですが、アフターの釣りはバス頼みの釣りで釣れている感じです。

あまりこちら側でいろいろやらなくても、バスの方から近寄ってきて食ってくれるイメージの方が強いため、アフターのバスは活性が低いというのをあまり信じていないというのが本当のところです。

もしアフタースポーンの釣りが苦手だという方は、ぜひ野尻湖に来てみて、スモールマウスバスを釣ってみてください。ここでよく釣れれば、きっとホームのフィールドに戻った時も、ポジティブなイメージで釣りをすることができるかと思います。

野尻湖は梅雨の時期でも雨が少ないため、雨が苦手な方にも向いています。

この頃の野尻湖はいつもの強風が吹きにくい時期でもあります。もし風が吹いても風裏で虫パターンで問題ありませんので、風が苦手な方でも大丈夫です。

このころから野尻湖ではトウモロコシやブルーベリーの収穫が始まり、旬を迎えます。近所においしい焼きもろこし屋さんやブルーベリージャムやソフトクリームを売るお店がありますし、お蕎麦屋さんでは地元で採れた山菜そばが最終便でありますので、あまり釣れなくても美味しい食べ物が癒してくれます(笑)

アフタースポーンの時期は毎年毎年やってきます。

今年がダメでも、また来年、またいつか、アフターの野尻湖へ釣りに行く計画を立ててみてくださいね。

きっとワンサイズ上の引き、想像以上の強い引きのスモールが歓迎してくれると思いますよ!

それではまた。

毎度ありがとうございます!