バス釣りの基礎:ルアーをカバーに当てていくこと

2020年5月20日

バス釣りの基礎:ルアーをカバーに当てていくこと
Photo by midwest outdoors.com

バスを釣るのが上手な方というのは、そのルアーが水中でどんな動きをしているのかをイメージすることが上手なものです。カバーに当てる、ボトムに当てることがなぜバスが釣れることに繋がるのか。これがイメージできれば、もっと釣れるかもしれません。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Bait Presentation: Cover Contact”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:midwestoutdoors.com ”Bait Presentation: Cover Contact”by DAN BROZOWSKI|APRIL 2018

バスを釣るにはルアーが必要ですよね。

ルアーは色々なメーカーからバスが釣れるというお墨付きで世に出されたものばかりです。どれも釣れると言われたら、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。

バスプロの方々はスポンサー契約がある以上、契約メーカーのルアーを宣伝する義務があるため、そういう意味も含めてそのルアーが釣れると言いますが、実際は、そのシチュエーションに合うものであればある程度どんなルアーでも釣ってしまうんですよね。

ルアーそれぞれが持つバスが釣れる理由や特徴は確かにありますが、バスプロの方が気にしているのはどちらかと言えばそれを扱うタックルの方かもしれません。

なぜなら、ラインとロッドの関係、使うリールによるリトリーブスピードの違いなど、タックルセッティングの微妙な違いが、ルアーのアクションに影響しているためです。

これが何を意味してるかと言えば、水中のルアーのアクションをいかにイメージできているか、ということになります。

これは私の意見になりますが、これまでバス釣りが上手な方を見てきた限りでは、そのルアーをよく見て、水中でどのようなアクションをするのか、どのように使うのが効果的かというのをイメージするのが上手な方が多かったと思っています。

ルアーが水中を泳いでいる時の動き、ボトムに着底した時の動き、カバーに当たった時の動きをイメージし、どんな時に食うかをイメージし、それを実際に水中で再現しているんですね。

では、それがどれほど重要だというのでしょうか。

この記事は、アメリカ中西部を中心とするゲームフィッシング専門メディア「MIDWEST OUTDOOR」の記事で、ルアーをカバーに当てていくことの重要性を解説してくれています。

カバーコンタクトの重要性、改めて学んでみましょう。

カバーコンタクトの重要性

引用文(タップすると開きます)
Let’s focus on a bass’ response when your bait contacts various types of underwater cover.

If you’re new to bass angling or if this sounds weird, hang in there before you judge this concept’s worthiness.

With the color and sound factors under our belt, this last idea merges with them to ring a bass’s dinner bell!

Baits that contact subsurface structure or cover can move a bass from half-hearted interest and maybe a follow, to slamming your lure as if it were the last bit of forage in the lake.

We’ll cover just a few ideas on bait contact with cover. You can adjust these ideas and add a few more that fit the waters you frequent.

ルアーが水中にあるさまざまなカバーにコンタクトしたときのバスの反応に注目しましょう。

あなたがまだバス釣りを始めたばかりの場合や、この言葉の意味がどうでもいいと感じる方もいるかもしれませんが、この言葉の意味を理解いただけるよう、頑張って説明いたします。

ルアーのカラーや音がバスに対してアピールできるのはご存知の通りですが、この考えもそれと合わせてバスを誘惑するものです。

ボトムの地形変化やカバーにルアーがコンタクトすることで、食い気が中途半端なバスや無気力なバスのスイッチを入れ、ルアーを追うようになり、最終的にはバイトに導きます。

ルアーがコンタクトする時のいくつかの例をカバーごとに説明していきます。 これらの例を理解し、あなたのホームフィールドの釣りに活かしてください。

ボトムを叩く

引用文(タップすると開きます)
This first concept was my very first “cover contact” technique and I’ve used it to catch hundreds of bass from my local waters. I was fishing this technique as a teenager with tackle in the trunk of my ’68 Camaro! Not quite the ideal back road vehicle, but when fishing is your passion, you make things work!

I call it bottom plowing or dredging a deep diving crankbait. Many of the lakes I’ve fished had bottoms of hard clay, which held a favorite bass forage, the crayfish.

I would make long casts, get my deep diver to its maximum depth far from shore, and then bring it back, stirring up the bottom clay with the lure’s deep-diving lip. I’m not talking occasional ticks of the bottom, but flat out digging a trench on the retrieve! In these clear water lakes you could see where I had been fishing by the lines on the bottom. As I walked the bank, the water behind me would cloud up a bit from my bottom plowing. The harder that crank dug, the harder the resident bass hit it. I theorized they responded to the bait as if it were a crayfish stirring up the bottom.

この最初のコンセプトは、私の最初のカバーコンタクトテクニックとなったものであり、ホームのフィールドで何百ものバスをキャッチすることができました。 68年製のカマロのトランクにタックルを積み込んで出かけていた10代の頃、私はこのテクニックで釣っていました。理想的な釣り車ではありませんが、釣りに対する情熱があれば、そんなことはどうでもいいのです!

私はこれをディープクランクのボトムドレッヂング(底掘り釣法)と呼んでいます。私が釣っていた湖の多くは底が硬い粘土で、バスの好きなザリガニが生息していました。

ロングキャストをし、ディープクランクを岸から遠くで最大深度まで潜らせたらリトリーブを開始して、底の粘土をクランクのリップでかき混ぜます。これは時々ボトムを叩くという感じの話ではなく、リトリーブでフラットエリアに溝を掘って行くようなレベルです!そのクリアレイクでは、私が釣っていた場所のボトムまで見ることができました。バンクから見ていると、ルアーの後ろのボトムが少し曇っていました。クランクでより強く掘るほど、アクティブなバスがより激しく当たってきます。私はバスがルアーに反応したのは、きっとザリガニが底を這っている動きに似ているのだろうと理論​​付けました。

カバーに当てる

引用文(タップすると開きます)
While I still plow bottom, I also crash and careen various cranks off underwater objects such as large rocks or wood. To do this, just choose the correct depth bait for your circumstances.

Don’t always think deep water for this technique. I crash shallow cranks off cover in a foot of two of water and catch fish.

Select bottom-disturbing crankbaits that float at rest. When you hang up on bottom objects, give a bit of slack line and the buoyancy of a floating crank usually helps it pop free.

ボトムを激しく叩いていると、大きな岩や木などの水中のいろいろな物にクランクが猛スピードで当たることがあります。 これを狙ってするには、状況に応じて適切なレンジを通せるルアーを選びます。

これをするのはディープエリアだけとは考えないでください。 私はシャロークランクを水深60センチのエリアに投げ、バスを釣っています。

ボトムまで潜りつつ、止めると浮かんでくるクランクベイトを選びます。 ボトムの物体に引っかかりそううになったら、ラインを少し緩めます。フローティングクランクに浮力があることで、通常は浮かんで引っ掛からずに済みます。

ウィードへのコンタクト

引用文(タップすると開きます)
Lipped crankbaits work best for bottom and cover contact, but lipless designs work better for retrieving baits through areas with sparse weeds or grasses. Diving lips get fouled when running through vegetation, which kills the action altogether. Even snapping the bait usually won’t shake weeds off the bill.

Lipless cranks are better suited to rip through weed cover. We’re talking weeds that are rather sparse, not heavily matted. Most heavily weeded areas need other techniques to draw bass out.

Working lipless baits through weedy areas can be frustrating at first, but with practice you can reap the reward of catching bass most anglers would never consider casting a crankbait to.

The technique is easy. Cast beyond the grass or weeds and start retrieving. When you get into the weeds and feel the lure’s vibration drop off, give your rod a quick snap. This dislodges the weeds from around the line tie and hooks. Keep reeling until you hit the next bit of weeds. Just repeat this retrieve, snapping the bait every time you contact weeds. A full 90 percent of strikes come as the bait snaps free of the weeds. Lots of hits come as your bait snaps free just as the bait exits the cover, too.

クランクベイトはボトムやカバーとのコンタクトに最適ですが、バイブレーションはウィードパッチやベジテーションエリアでルアーをリトリーブするのに適しています。クランクだとウィードを通した時にリップに絡みつき、アクションが完全に停止します。ルアーをなんとか外しても、通常はウィードを振り払えることまではできません。

バイブレーションは、ウィードカバーを通すのに適しています。ポツポツのウィードパッチではなく、結構なウィードパッチのあるエリアで使います。あまりにひどいウィードエリアでは、バスを釣るための他のテクニックを使います。

ウィードエリアでバイブレーションを使うのに、最初はイライラすることもありますが、練習すればほとんどのアングラーがクランクベイトではなくバイブレーションで釣ることを理解し、バスを釣ることができます。

やり方は簡単です。ウィードの向こうへキャストし、リトリーブを開始します。ウィードの中に入り込んでルアーの振動が落ちるのを感じたら、ロッドをすばやくジャークします。これにより、ラインアイやフックからウィードが取り除かれます。次のウィードに引っかかるまで再び巻き続けます。このリトリーブを繰り返し、ウィードに引っかかるたびにルアーをジャークします。バイトの90%は、ルアーからウィードを取り除いたときに発生します。ルアーがカバーから出た直後のフリーになった時、多くのバイトが出ます。

他のルアーも使う

引用文(タップすると開きます)
Don’t limit the cover contact concept to crankbaits. You can work spinnerbaits, chatterbaits, or soft swimbaits with these techniques and make subtle adjustments to your presentation. The more you learn to work your bait beyond its factory-given action, the more fishing success you will experience.

カバーコンタクトのコンセプトをクランクとバイブレーションだけと思わないでください。 これらのテクニックを使用して、スピナーベイト、チャターベイト、ソフトスイムベイトでも行うことで、プレゼンテーションの微調整となります。 あらかじめ決められた使い方以外の方法でルアーを使うことを学べば学ぶほど、釣りの成功を経験できます。

ドスンと落とす

引用文(タップすると開きます)
I have been experimenting with a concept over the last year with heavy jigs and trailers and Texas-rigged plastics.

This is more of a flippin’ technique without a prompt retrieve. I simply cast to a target area, let the bait settle, then let it stay in place. With small raises of the rod tip, the bait hops up and down in place. Here’s where the heavy weight comes into play. With heavier baits like jigs or fixed weight plastics, 3/4-ounce weights keeps them in place better when you raise the rod tip.

The hops are small, 1 to 4 inches high—not excessive hops such as when snap jigging. I just want to thump that weight on the bottom. It’s that thumping that draws bass in to investigate. You might think that rattling jigs might work better and in certain waters with low visibility I might use them. But usually, I only want the sound of that lead thumping on the bottom. The bass are perfectly capable of hearing it. We often underestimate the bass’s ability to locate forage simply by its sound and vibration.

For this bottom thumping, jigs are my first choice. I have been using heavier 3/4-ounce football head jigs with various plastic bodies, favoring full crayfish bodies or a large creature bait. For heavy plastic presentations without a jighead, I Texas-rig large creature baits or heavy, thick worms. I peg a 3/4-ounce worm weight at the bait’s nose. The pegged weight keeps the bait thumping in place.

私は昨年、重いジグやテキサスリグを使ったコンタクトを試してきました。

これは素早いリトリーブではなく、フリップピングのテクニックの一部です。ターゲットエリアにキャストし、ルアーをボトムまで落としたら、そのままにします。ロッドティップを少し持ち上げ、ルアーをその場でホップ&フォールします。ここで、重いリグが生きてきます。3/4オンスなどのヘビージグやシンカー固定のテキサスなら、ロッドティップを上下したときにより同じ場所へ落ちるようになります。

ホップは小さく、2~9センチ程度です。ジギングのような大きなホップではありません。小さく確実に、シンカーでボトムを叩きます。エサを探しているバスを引き付けるのは、その強烈な動きです。ラトルつきのジグならばもっといいかもしれませんし、濁りがあり視界の悪いエリアならそうするかもしれません。しかし私の場合、ボトムを叩く音があればいいと思っています。バスは完全に聞こえています。私たちは時々バスの能力を過小評価してしまい、音や振動だけでルアーを見つけられないと考えてしまいます。

このボトムを叩くテクニック(ボトムサンピング)は、まずラバージグを選びです。私は3/4オンスという重めのフットボールジグに様々なトレーラーを使いますが、クロー系または大きめのクリーチャー系ワームを好んでいます。ラバージグではなくワームでアプローチする場合は、テキサスリグで大型のクリーチャーワームまたは重量がありバルキーなワームです。ルアーの先端に3/4オンスのシンカーをペグ留めします。固定シンカーで上下することにより、ルアーを同じ位置にキープしやすくなります。

バス釣りの基礎:ルアーをカバーに当てていくこと
Photo by midwest outdoors.com

実際に水中で動いているルアーを観察するというのはとても大事なことだと思います。

最近ではメーカーさんの公式のものや、色々なサイトでルアーアクションの動画を見ることができます。

しかしそういった動画のほとんどで、そのルアーアクションの半分も見れていないのではないでしょうか。

ルアーの撮影がしやすい環境というのは必ずしもバスが釣れる環境と一致していないケースが多いと思いますので、実際にそのルアーが出す魅力というのは、その動画の何倍にもなるかと思います。(実際、ルアーのアクションのいいところを動画に撮ろうとすると、すごく大変なんですよね…)

動画では見れないその動きを開発者やプロの方やテスターの方々は何度も見たり経験しているはずで、私たちもそれを知る必要があるのだと思います。

この記事にあった最初の例のように、クリアウォーターでボトムを叩いてきたら土煙で水が曇っていた、などというのは、水槽でのアクション検証動画では絶対に見ることができないことで、素晴らしい発見だと思います。

もちろん、釣具店でルアーを手に取り、パッケージの上から見たり触ったりするだけではなおさら分かりませんよね。

買ったルアーは目に見えるところで使って、アクションを確認してみて、見えないところでもそうなっていることをイメージすることが大事だと思うのですが、そのとき、大体のルアーは一定に泳いでいる時ではなく、一定の法則が崩れた時にバイトが多くなるということを忘れてはいけませんね。

見えるところではルアーを泳がせるだけでなく、何かに当てたり、わざと根掛かりっぽくさせてみたりして、アクションを確認してみたらいいと思います。

ルアーで釣りをしていて、ルアーが何かにぶつかったり感触が変わったりしたとき「今!ここ!食え!」と思ったときにバイトがあった時ほど気持ちがいい時はありませんからね(笑)

色んなルアーで試してみたくなりますよね。

ぜひ当店でも、使ってみたいルアーがないか、探してみてくださいね!全国通販やっております。

それではまた。

毎度ありがとうございます!