プリスポーン後期のバスを釣るには

プリスポーン後期のバスを釣るには
Photo by megabass usa.com

プリスポーンと言っても、冬に近い前期と、より季節が進んだ後期に分けることができます。湖の全てのバスが同じ状態ではありませんから、それを見極めることがプリスポーンの時期の釣果全体を上げることになるはずですよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”UNDERSTANDING LATE PRE-SPAWN PATTERNS”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:megabassusa.com ”UNDERSTANDING LATE PRE-SPAWN PATTERNS”april,14

毎年、SNSのタイムライン上にはビッグバスの写真がずらりと並ぶことが多いプリスポーンのこの時期。

私たちがバス釣りを楽しいと感じるのは、バスという魚が四季に応じて様々な釣りのパターンを持っていることがひとつの原因になっていると思うのですが、この時期はそのパターンを見つけた場合の見返りがビッグバスという結果になりやすいため、ゲーム性が高まる時期と言えますので、より楽しい時期ですよね。

でも、バスにとって季節とはなんでしょうか?

人間の場合は、日本でいいますと、半袖と長袖の衣替えをする2つの時期に季節を分けます。もっと細かくすると、春夏秋冬という4つに分けます。もっと細かくすると、1月から12月と12個に分けます。もっと細かくすると、小寒、大寒、立春、夏至、立夏…冬至という二十四節気、24個に分かれます。さらに「節分」「入梅」「八十八夜 」「土用の丑」という感じにポイント設定を増やしていると考えることもできます。

人間はカレンダーを見ながら、「4月にしては暑いなあ」ですとか「今年の梅雨は短かったな」という風に、自分の生活をそのときの季節にアジャストしていきますよね。

バスの場合は、もちろんカレンダーなんて見ていませんから、季節ごとの調整などせず、今その時を生きています。バスが住んでいる地域やエリアの気候に合わせているだけです。

ということは、バスにとって季節とは何かということを考えるのではなく、今のバスの状態が人間で言うところの今の季節なんだと考える方がしっくりきます。

ちょっとややこしい言い方になってしまいましたが、たとえば分かりやすいのがこの時期で、プリスポーンのバスを釣ろうとした時は、プリスポーンの時期の釣り方をやろうとしますが、プリスポーンというのは季節のことではなく、状態を表しています。

そのフィールドの全てのバスがプリスポーンの状態にあるわけではありませんので、プリスポーンのバスを釣ろうとしたら、プリスポーンのバスがいるフィールドや、その湖の中でプリスポーンの状態になったバスがいるエリアを探し出すということになる、ということです。

特にプリスポーンというのは、越冬場所から出て来たばかりの初期のプリスポーンバスと、もう明日にでも産卵しそうなプリスポーンのバスとでは、まったく別の個体となっていますし、人間界の時期に当てはめても2月と4月くらい違いますから、釣り方も変わって当然ですよね。

では具体的に、プリスポーンの状態を前期と後期の2つに分けた時、釣り方はどう変化するのでしょうか。

この記事は、メガバスアメリカの公式HPのコラム記事で、後期プリスポーンのバスのパターンについて解説されています。

もう産卵しそうなバスのことやエリアのことをイメージしながら読んでみたいと思います。

プリスポーン後期のパターンについて理解しよう

引用文(タップすると開きます)
Without a doubt, April is one of the favorite months for bass anglers throughout most of the country. The fish are moving shallow in large numbers and therefore tend to be easier to catch this time of year than at just about any other time.

Depending upon which area of the country you live in, the actual spawn can take place from February until June, so the actual transition from pre-spawn to spawn will vary greatly in terms of geography. Here in Missouri, right now it’s the late pre-spawn and that’s a fantastic time to fish.

I characterize late pre-spawn as the period when the morning water temperature is in the 55 to 59 degree range. It’s important to remember this time of year that water temperatures that start in the 50s can reach the low 60s on a sunny day in the backs of protected coves, but this is what I term “fake” temperature in terms of whether it influences the bass to spawn.

Once the morning water temperatures reach the mid to upper 50s in the backs of the coves, the bass will begin a massive movement towards these areas. The key is to understand how the fish “stage” before scouting nesting areas and pairing up with mates.

One of the first things you want to look for in any lake at this time of year is flatter coves. Although bass will stage and spawn in nearly every type of bank angle in the lake, the flatter ones that feature banks with a slope of less than 45 degrees are the prime locations. During the late pre-spawn, the fish will set up from the mouth of these coves to about two thirds of the way back most of the time. Depending upon the type of lake, it’s predominate cover, and water clarity, the fish will use different ambush points. For example, on a body of water like Lake Murray in South Carolina, Lake of the Ozarks in Missouri, or Clear Lake in California, docks are a prime pre-spawn location for the bass. They may position on the outside corners, or suspend under them during the pre-spawn, then move to the back side of the dock during the actual spawn.

On waters like Lake Lanier in Georgia, Table Rock in Missouri, or Lake Cumberland in Kentucky, the fish will relate to rock shelves and boulders. The clear water and rock cover will put them on the bottom, hunting for crawdads in 10 to 20 feet of water. All they must do when the water warms is slip on to the back of the same cove and begin hunting for spawning locations.

Regardless of the area of the country you live in, or the lake you fish, here are three key points to remember during the pre-spawn:

Look for the prime spawning location in a lake, and start off out from where you think they might spawn.
Identify the available cover in the lake you are fishing in these type of areas.
The best late pre-spawn areas usually are flatter, but close to deep water, and somewhat protected from the wind.

間違いなく、4月は全国のバスアングラーにとって大好きな月の1つでしょう。バスの多くがシャローへ上がってきているため、この時期は他のどの時期よりも簡単に釣れる傾向があるからです。

住んでいる地域に応じて、スポーニングは2月か​​ら6月まで行われる可能性があるため、プリスポーンから実際の産卵へ移るのも地域によって大きく異なります。ここミズーリ州では、今はプリスポーン後期であり、釣りをするのに最適な時期です。

私は、朝の水温が13℃〜15℃の範囲にある期間のことを、プリスポーン後期と考えています。朝イチの水温が10℃前後だったのが保護されたワンド内では晴れていると16℃近くまで上がることがあり、この時期はそういったことを覚えておくことは重要です。しかし、これがバスの産卵に影響を与えるかどうかという観点で見ると「ニセモノ」の水温であると私は考えています。

朝の水温がワンドの奥で13℃~15℃に達すると、バスはこれらのエリアに向かって大規模な移動を開始します。重要なのは、スポーニングエリアを偵察して誰かとペアリングする前、バスがどのように「待機」するかを理解することです。

この時期に湖で最初に注目したいものの1つは、平坦な小さなワンドです。バスは湖にあるどんな角度のバンクでも待機したり産卵もしますが、45度未満のゆるやかな傾斜のバンクがあるところがバスがスポーニングする主な場所です。プリスポーン後期には、バスはこんなワンドの入口から奥へ2/3ほど上がった位置まで上がっているでしょう。湖の種類、メインとなるカバー、水の透明度に応じて、バスの待ち伏せ場所は異なります。たとえば、サウスカロライナ州のマレー湖、ミズーリ州のオザーク湖、カリフォルニア州のクリアレイクなどの湖では、船着き場の桟橋がプリスポーンバスがいる主要な場所です。プリスポーンのバスはそのアウトサイド(桟橋の沖側)に着くかサスペンドしていて、スポーニングをするときはさらに桟橋の奥へ移動します。

ジョージア州のラニエ湖、ミズーリ州のテーブルロック、またはケンタッキー州のカンバーランド湖のような湖では、バスは岩棚や大岩に着きます。透明な水でロックカバーがボトムにある場合、水深3~6メートルでザリガニを探しています。水温が上がると、そのワンドの奥へ向かい、産卵場所を探し始めます。

あなたがホームとする地域、または湖に関係なく、プリスポーンの時期に覚えておくべき3つの重要なポイントがあります:

  • その湖での産卵場所を探し、産卵するかもしれないと思う場所へ向かいましょう。
  • 湖のそのエリアにあるバスが着きそうなタイプのカバーを特定します。
  • プリスポーン後期のエリアはフラットがベストですが、ディープエリアが近く、風からある程度保護されていることも重要です。

プリスポーン後期のルアーの選びは、湖の種類と水の透明度による

引用文(タップすると開きます)
In most lakes around the country, a jerkbait like the Megabass Vision Oneten is still a top choice. Swimbaits like the Megabass Spark Shad and Magdraft will also produce. Shaky heads, jigs and crawdad patterns in the S-Crank or Knuckle LD are also good bets.

I’ll use Table Rock lake as an example here. Right now, we are in the tail end of the late pre-spawn. I’ve been catching a lot of bass on the Megabass Vision 110 early in the morning on flatter secondary points in the spawning-type coves.

After about 10am, that bite dies off a bit, and I usually switch to a shaky head worm, fished about halfway back in the coves in 15 to 20 feet of water. If we have wind, I’ll also fish a 3’’ Megabass Spark Shad on a 1/8 oz. jighead, slowly swimming it through the same areas.

That was the same progression and combination many anglers used during the FLW tournament last week on Lake Cumberland. Small swimbaits/jerkbaits and grubs fished in the same type of areas produced the better catches for many of the anglers.

One final thing to remember during the late pre-spawn is to pay close attention to the wind and cloud conditions. Late pre-spawners are notorious for getting active in wind and clouds, so when those factors ramp up fish your power baits like jerkbaits/crankbaits and spinnerbaits.

As you lose the wind and cloud cover, downsize and go with a slower presentation.

The good thing about fishing during the late pre-spawn is that the fish are generally biting because they are hungry. Most of the other times of the year, they bite out of curiosity, reflex, anger, competition or other non-feeding moods. That is why right now is my favorite time of the year. The fish are moving, shallow and hungry. Don’t miss out on this short window of opportunity and best of luck!

全国のほとんどの湖では、メガバス・ビジョンワンテンのようなジャークベイトがやはり一番の選択肢です。 メガバス・スパークシャッドやマグドラフトなどのスイムベイトも効果的です。 シェイキーヘッドなどのジグヘッドや、SクランクまたはナックルLDのザリガニカラーも効果的でしょう。

ここでは、例としてテーブルロックレイクを挙げてみます。今、ここはまさにプリスポーン後期です。朝イチはワンド内にある傾斜のゆるい岬まわりで、ワンテンでたくさんのバスが釣れています。

午前10時ごろになると、そのバイトがややパワーダウンしてしまうので、私はワームのシェイキーヘッドに切り替え、水深4.5~6メートルまでレンジを下げて釣ります。風があるときは3インチのスパークシャッドに1/8オンスのジグヘッドを付け、そのエリアをゆっくりとスイミングさせます。

これは、先週のカンバーランド湖でのFLWトーナメントで多くのアングラーが使用していたものと同じ組み合わせでした。同じようなタイプのエリアで小さなスイムベイトやジャークベイト、またはグラブを使って釣りをしていたアングラーが、より釣れていたようです。

プリスポーン後期のことで覚えておくべき最後のことは、風と雲の状態に細心の注意を払うことです。プリスポーン後期は、風や雲が出ると活性が上がることで有名です。そのため、風や雲が多くなった時は、ジャークベイトやクランクベイト、スピナーベイトなどのパワー系ルアーが効果的になります。

風や雲がなくなってしまったら、ルアーサイズを小さくして、プレゼンテーションもスローにしてください。

プリスポーン後期の釣りの良いところは、一般的にはバスが空腹のためのバイトが多いということです。他の季節のバスは、好奇心、リアクション、怒り、競争心、あるいはその他の空腹以外の理由からのバイトがあります。ということで、今が一番好きな時期です。魚はシャローへ動いていて空腹です。この短いチャンスと幸運を逃がさないように!

プリスポーン後期のバスを釣るには
Photo by megabass usa.com

越冬場所から上がって来たばかりのプリスポーン初期は、まだバスの数そのものが少なく、ヒットしてもバスの引きがそれほど強くないのが特徴ですが、後期になるとバスの個体数がかなり多くなり、食い気もより増していて体力も強いことが多いんですよね。

おかげで、ジグヘッドスイミングのような弱い釣りから、ジャークベイトやクランクベイトのような強い釣りがハマる傾向も増えていくようです。

記事にありました3つのキーは、スポーニングエリアから釣り始める、そのエリアにあるカバーでバスは待ち伏せしている、ディープ隣接または風から保護されている、ということでした。

湖の規模や水質にも関係なく当てはめることができるものらしいので、このことを忘れずに、プリスポーン後期の釣りにい活かしてみたいと思います。

メガバス社の記事ですのでメガバスのルアーが登場するのは当たり前のことなのですが、アメリカのバスアングラーの間では、その当たり前よりももっと当たり前に、アメリカのジャークベイトと言えばメガバス・ワンテンです。

なぜなら、釣れるからです。とてもシンプル!

ワンテンが登場して以来、アメリカのすべての近代ルアーメーカーはワンテンを目指すようになったと言っても言い過ぎではないようです。

そんなワンテンですが、風が強くなりがちなこの時期、新しい重心移動システムを搭載して逆風でもカッ飛びになったワンテンLBOを当店ではおすすめしています。

風が吹いたり曇りなどのローライト時は、ぜひ強気なジャークで攻めてみてはいかがでしょうか!

それではまた。

毎度ありがとうございます!