早春のスモールマウスバスの釣りもやっぱりベイトフィッシュが鍵?

早春のスモールマウスバスの釣りもやっぱりベイトフィッシュが鍵?
Photo by field and stream.com

スモールマウスバスの本場のひとつ、コネチカット州をホームとするB.A.S.S.エリートプロのポール・ミューラー氏は、早春のスモールマウスバスを釣る時、どんなことを意識しているのでしょうか。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”How to Catch Ice-Out Smallmouth Bass In Early Spring”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:fieldandstream.com ”How to Catch Ice-Out Smallmouth Bass In Early Spring”By Pete Robbins February 25, 2020

スモールマウスバスは、バスの中でもトラウトに近い性格をしているとたまに耳にすることがありませんでしょうか。

他のバスよりも適水温が低いことと、ベイトフィッシュや虫系のエサをよく食べていることがそう呼ばれる理由だと思うのですが、私もその意見には賛成です。

まあ、トラウトに似ていると言いましても、そのトラウトにも多くの種類があり、どれも色々な性格や個性がありますので、そこまで考えると何とも言えないのですけどもね。

待ち伏せタイプの捕食をすることが多いブラックバスの中で、スモールは待ち伏せ戦術も使いつつ、自分から積極的に泳いで獲物をハントすることも多いので、バスの中ではトラウト寄りの性格をしているのではないかなと思います。

また、身体の模様などを見ると良く思うのですが、柄がないスモールを釣った後に少しすると柄がくっきりと出たりすることもあり(その逆もあり)、気性が激しく気分屋な印象も見受けられるので、このあたりもトラウトっぽい感じがします。

では、トラウトに似ているからどうなのかといいますと、これが釣り方に影響してくると思うんです。

他のバスよりもかなり口が小さいスモールマウスバスとトラウトのルアーフィッシングの共通点は、ルアーが小さく、横に動き続けるルアーが多いということではないでしょうか。他にも、フライフィッシングと虫ルアーの釣りなんかも、流れに乗せたりはしますが基本は放置というところも似ています。

では、この考えが合っていると仮定したとき、冷水に強いとされるスモールマウスバスを早春に釣るときの考え方はあるのでしょうか。

この記事は、アメリカのアウトドア&ゲームフィッシング専門メディア「FIELD & STREAM」の記事で、スモールマウスバスの本場のひとつ、コネチカット州出身のB.A.S.S.エリートプロのポール・ミューラー氏への取材により、早春のスモールマウスバスの釣り方について解説されています。

コネチカット州も非常に寒いところにある地域ですが、そこをホームとするポールミューラー氏の早春の釣りとはどんなものか、読んでいきましょう。

ベイトフィッシュを探す

引用文(タップすると開きます)
On his home lake of Candlewood in Connecticut, where Mueller fishes for smallies year-round, even through the ice, the critical movements that bass made immediately after ice-out are in lockstep with the bait. Later in the spring, Mueller will look for big perch moving into shallow areas to spawn, and he notes that the biggest smallmouth will be right on their tails. “A big fish doesn’t want to expend any energy,” he says. “They need a big meal to get their eggs to develop and a big perch up shallow is an easy meal for a big fish.” For most of the smallmouths, though, and particularly right after the ice thaws, he’s laser-focused on finding the high-protein alewives that make up the majority of a smallmouth’s diet.

Mueller will spend time locating the most prolific and tightly-concentrated population of bait before he ever makes his first cast or drop. The alewives can be in any part of the lake, at any depth, but Mueller’s usual starting points are offshore structure, such as areas adjacent to humps, deeper flats, and some points. The baitfish can also be in the “middle of nothing,” but it’s non-negotiable that they have access to deeper water. If there’s any vegetation, or areas that traditionally hold vegetation later in the year, Mueller will focus on those too, trying to find their intersections with harder bottoms like rock piles and road beds. If there’s not vegetation, he prefers areas where the contours transition from steep to gently tapering.

Mueller does very little traditional downward-focused graphing anymore, and instead takes advantage of Farmin’s Panoptix Livescope system of forward-looking sonar. “I’ll drop the trolling motor and scan, and you immediately know if the bait is there.”

ホームレイクであるコネチカット州のキャンドルウッドレイクでミューラーは一年を通してスモールマウスバスを釣っていますが、氷が張っているときから氷が融けた直後でも、バスはベイトフィッシュの群れを追って動いていると言います。春も後半になると、ミューラーは産卵のためにシャローへ上がってきた大きめのパーチ(メバルとバスの中間のような魚)を探し、それをビッグスモールマウスが追っていないか注意深く確認します。 「ビッグフィッシュたちはエネルギーを使いたがりません。 彼らは卵を成長させるために大きな食事を必要とし、シャローにいる大きめのパーチはそのビッグフィッシュにとって簡単な食事です。」と彼は言います。ただし多くのスモールマウスにとっては、また特に氷が融けた直後は、スモールマウスの食事の大部分を占めるのは高タンパクのエールワイフ(淡水ニシンの一種)であり、それを探しています。

ミューラーは、まず最初にキャストをするのではなく、最もベイトフィッシュの群れが濃いエリアを特定することに時間を費やします。エールワイフは湖のどこにでも、どのレンジにもいるのですが、ミューラーが通常探し始めるのは、ハンプ、ディープフラット、何らかの岬などが隣接する沖の地形変化があるエリアです。ベイトフィッシュは何もないところにいることもありますが、ディープエリアへのアクセスがいい場所の方が良いことは言うまでもありません。ウィードがある場所や、毎年ウィードが生える場所がある場合、ミューラーはそこにも注目し、ロックパイルやロードベッド(道路跡)などのハードボトムとの境い目を探します。ウィードがない場合、急なブレイクから緩やかなフラットへと変化するエリアを好みます。

ミューラーはこのとき、通常のボートの下を映す魚探をほとんど行わず、前方を映す魚探であるガーミン・ライブスコープを利用しています。 「エレキを降ろしてスキャンすれば、ベイトフィッシュがいるかどうかがすぐにわかります。」

早春のスモールマウスバスに使うルアー

引用文(タップすると開きます)
A suspending jerkbait is a proven lure early season smallmouth bass—especially the bigger ones—but Mueller mostly relies on only two lure choices.

“If they’re suspended,” Mueller says, “I’ll use a Do-It crappie lure on a Do-It Freestyle jighead, typically 3/32 ounce, but sometimes 1/8 ounce. If they’re suspended, it’s an easy meal.”

If it’s been a comparatively mild winter, and the perch move up quickly after ice out, Mueller will fish a hair jig. He uses either craft hair or marabou molded on a Do-It Aspirin head, and it’s always black. “You don’t need any other color,” he says.

早春のスモールマウス(特にビッグバス)に実績のあるのはサスペンドジャークベイトなのですが、ミューラーは次の2つのルアーにほぼ頼っています。

「サスペンドしている場合は、Do-It・フリースタイルジグヘッドに同じくDo-Itのクラッピー用ワームを使用します。通常は3/32オンスですが、場合によっては1/8オンスも使います。 サスペンドしているバスにとっては簡単な食事でしょう。」

早春のスモールマウスバスの釣りもやっぱりベイトフィッシュが鍵?

冬が暖冬傾向にあり、氷が融けてパーチが早めに産卵しそうな場合、ミューラーはヘアジグを使って釣りをします。 彼は、Do-It アスピリンジグヘッドに人工ヘアーかマラブー(水鳥の羽毛)のいずれかを巻いた自作ヘアジグを使いますが、カラーは常に黒だそうです。 「他の色は必要ありません」と彼は言います。

早春のスモールマウスバスを釣るタックル

引用文(タップすると開きます)
While the smallmouths might be hungry after a winter of comparative inactivity, that doesn’t mean that they’re careless or indiscriminate. Mueller uses light line to ensure minimum visibility and maximum action for the morsels on offer. He uses a medium-light Dobyns Rods 7-foot, 4-inch spinning rod and spools his reels with a line combination that maximizes casting distance, feel, and stealth. That meals Gamma Torque 15-pound braid with a long leader of 8- or 10-pound Gamma Edge fluorocarbon. With that combination he can feel the slightest tick and engage a solid hookset no matter how deep the fish is living.

Typically, this is not a time of year when Mueller expects to get lots of bites. In the fall, the rampaging smallies might gang up on bait in huge numbers and go to town. But now it’s all about trophy-class fish.

“If you’re facing water temperatures that are 38 or 39 degrees and you find fish under suspended bait baits,” Mueller says, “you may only catch seven to nine fish a day—but your best five may weigh 22 or 23 pounds. It’s just big ones this time of year.”

冬の間はスモールマウスも活動がスローになるため、この時期は空腹かもしれませんが、それは無差別また無警戒に何でも食うということを意味してはいません。ミューラーは細めのラインを使用することで、スモールから見切られにくく、ルアーのアクションは良くなるようにします。ロッドはミディアムライトの7フィート4インチのスピニングロッドを使用し、リールには飛距離と感度と見切られにくさを最大限に考慮し、15ポンドのPEラインに8ポンドから10ポンドのフロロカーボンのロングリーダーを組みます。その組み合わせであれば、バスがどんなにディープでも、小さなバイトでも感じ取り、フッキングができると言います。

この時期、ミューラーは多くのバイトがあるだろうとは考えていません。秋であれば、然るべき場所でスモールがエサを食いに暴れまわっているのかもしれません。しかし、今狙うべきはすべてビッグサイズのバスです。

「水温が3℃~4℃で、バスが中層のベイトフィッシュの下にいる場合、1日やっても7〜9匹しか釣れないかもしれませんが、上から5匹で合計22~23ポンド(10㎏前後)のウェイトになると思います。まさに大物釣りの季節です。」

早春のスモールマウスバスの釣りもやっぱりベイトフィッシュが鍵?
Photo by field and stream.com

水温が3~4℃で1日やって7~9匹しか釣れないとはなんということでしょう。釣れまくっているじゃないですか!

コネチカットのその湖が相当釣れる湖なのか、それともこのポールミューラーさんが釣りまくる人なのか、それともこの釣り方がそんなに釣れる釣り方なのか、ということになりますよね。

まあ、全部当てはまるのかもしれませんね。うらやましいです…。

さて、この記事に登場しましたクラッピーという魚ですが、パーチやエールワイフと同じく、これも日本にはいない魚で、スモールマウスをひとまわり小さく、白くして、ずんぐりさせたような魚です。食べても美味しく、アメリカで人気のゲームフィッシュのひとつです。

早春のスモールマウスバスの釣りもやっぱりベイトフィッシュが鍵?
クラッピー / Photo by field and stream.com

こういう魚を釣るわけですから、スモールマウスを釣るよりもさらに小さいルアーを使うんですね。

そのクラッピー用のワームを、この早春の時期のスモールマウスに使うとちょうどいいということなんだそうです。

ということで、記事に出てきたDo-it社のものではありませんが、クラッピー用のジグが当店にもございます。

小っちゃーいヘアジグですので1個380円とリーズナブルなものですが、アメリカではこれでしっかりクラッピーが釣れているちゃんとしたルアーです。

1/16ozですがヘアーが水分を含むともう少し重くなり、飛距離はまあまあ出ます。

記事にありました「まっ黒い」カラーは残念ながらないのですが、黒が入ったものはございますので、チェックしてみてください。

こういうちっちゃいルアーにビッグバスばかりが食ってくるというのですから、たまりません。早春のスモールマウスにぜひ、試してみてくださいね。

それではまた。

毎度ありがとうございます!