【バス釣り】もうボイルに翻弄されない!ボイル撃ちの極意を徹底解説

2020年9月21日

【バス釣り】もうボイルに翻弄されない!ボイル撃ちの極意を徹底解説

ボイルしているバスを狙う、いわゆる「ボイル撃ち」。これは釣りやすいという方と、意外と釣れないという方に分かれることがあるのですが、それはどちらも正しいと思います。だったら、釣れるボイルを狙えばいいということですよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は小ネタとなりますが、ボイルしているバスをダイレクトに狙う「ボイル撃ち」について考えてみたいと思います。

ボイルしているバスは釣りやすいか

さて、皆さんはバス釣りをしていて、バスが水面でベイトを捕食している場面、いわゆる「ボイル」している状態をご覧になったことがありますでしょうか。

ボイルという言葉は、茹でるですとか沸騰しているというような意味があり、表層近くのベイトをフィッシュイーターが夢中になってフィーディングしている様を、お湯を沸かした時のように水面がボコボコと音を立てている状態に見たてて表しています。

基本的にこの状態のバスは、悪い言い方をすると「バカになっている状態」なんです。通常は最大の天敵となるであろうトンビなどの大型の鳥に狙われやすくなるため、水面近くでの行動は慎重になるものです。

それが、このボイル状態のときはそんな危険な状況であることを忘れ、夢中になってエサを食べている状態なんですね。

ですので、どんなルアーを投げてもバカになっているバスは楽勝で食ってくる…かと思うと、そうはいかないんですよね(泣)

昔はもっと楽勝で食ってきたような気がするのですが、ここ数年、ボイルしているバスを狙ってもあまり釣れません。

理由はよくわからないのですが、最近のスレてしまったバスは、ボイルしているときのエサにのみロックオンしている状態で、そのエサの姿かたち・色が投げるルアーと一致していないと食わないというのが定説のようです。

いわゆる「バスがセレクティブになっている状態」ですよね。

しかし、それがすべてではありません。

ボイルしているバスにもいくつか種類があり、釣りやすいものと釣りにくいものがあることが、私の調べで明らかになっています。

単発か、群れか

まず重要なのが、起きているボイルが単発のバスが起こしているものなのか、群れで起きているものなのか、ということです。

単発のバスでも派手なボイルをするもので、長い時間ベイトを追いまわしているとルアーをキャストする時間があるので、狙ってみることがあります。

しかし、単発のバスのため移動が早く、キャストした先にはバスがいないことの方が多いんです。

これでは釣れません。

対して、ボイルが群れで起きている場合は、バスそのものの数が多いことと、バスがベイトを囲い込んでいる状態になったりもすること、そしてバス同士での競争意識が起きることで、とても簡単にバイトしてきます。

こういう時はだいたいボイル撃ちっぽいルアーを投げれば釣れます。ただ、いつどこで起きるかは分かりません。

そこで重要なのは、飛距離が出るルアーを使うことです。

ボイルしている方向

単発バスのボイルの場合はキャストしてもバイトさせにくいと言いましたが、逆にいいますと、バスが向かっている方向にルアーを投げれば結構な確率でバイトしてきます。

単発バスのボイルはベイトフィッシュがピョンピョンと逃げ惑うパターンで、意外なほど近距離で起きることが多いと思います。

その様子を見ていると、ベイトフィッシュが必死に逃げ、バスも夢中になって追っているのですが、その場所にルアーをジャストで着水させると、バスが「あれっ?ここにいたわ」という顔をして急停止したのち、バイトすることがあります。

こいいうときは追っているベイトに似たシルエットであることも重要ではあるのですが、ルアーを付け替えている時間はないため、より重要なことは、ルアーがすぐ投げられる状態であることです。

ボイルを読む

これは特に野尻湖や木崎湖でのスモールマウスバスを見ていると感じることなのですが、ボイルが起きる場所というのが決まっているものと決まっていないものがあります。

水面を気にしていると、いつも同じ場所でボイルしている場所があることに気付きます。

通常は、水面をナブラ(ベイトフィッシュの群れの移動によってできるさざ波のような模様)が移動していて、それがたまに襲われてボイルになるパターンが多く、混合して起こるため、気にならなかったり見落としがちになるのですが、いつも同じ場所で定期的に起きるボイルというのも、たしかにあります。

おそらく、バスの群れがお気に入りの場所に陣取っていて、ベイトフィッシュが通りかかった時だけ襲い掛かるのでしょう。

こういうボイルは、場所さえ読めていればボイルが起きた瞬間にキャストすることができるので、釣りやすいボイルとなります。

しかし、だからと言ってその場所に近づくとボイルは起きず、別の場所でボイルします。「あら、あっちに行っちゃったか」と思ってその場所へ行くと、再びさっきの場所でボイルが始まるということが起きます。

これはバスが人間(ボート)を嫌って移動し、たまたまその先にいたベイトにボイルしているのか、ボートの近くにいるバスが沈黙して、たまたま近所にいた別のバスがボイルを始めるのか、よく分かりませんが、この時に重要なのは、その場所を覚えておいて後で入り直す、ということです。

ボイルフィッシュを釣るために

こんな感じで、私個人的に考える「釣れないボイル」というのは、もうバスがそこにいないか、ハイテンションでもルアーを見切ってしまう天才系のバスなのだと思います。

こういうボイルを相手にするのは私には時間の無駄になってしまうので、先ほど挙げた「釣りやすいボイル」を狙うということになるのですが、それでもただ狙うだけでは釣れる確率は上がりません。

釣りやすいボイルが起きた時にちゃんと釣るのに必要なのは、

  • 投げやすく飛距離の出るルアーを使うこと
  • あらかじめボイル撃ち用タックルを手元に用意しておくこと
  • ボイルした場所を覚えておくこと

この3つになります。

補足として、投げやすく飛距離が出やすいルアーというのは、ベイトタックルであればバックラッシュしにくいもの、スピニングタックルであれば糸ヨレしにくいルアーがこれに当たりますので、そんなルアーを用意しておいてください。

最初に触れた「バスがセレクティブになっている状態」というのは、特にスモールマウスバスに関しては、私はあまり信じていません。

スモールはメインに食べているエサ以外にも、なにか食べられそうなものがいれば何にでも興味を示し、口にする傾向があると思います。たとえば、ワカサギのボイルでも虫ルアーで簡単に釣れたりすることもしょっちゅうですし、明らかにメインでは食べていないサイズの大きめなハードルアーにもバイトしてきます。

その時に主食となっているものに姿かたちを合わせられればベターではあるのでしょうけども、それによって飛距離が犠牲になってしまうのであれば、その方がもったいないかな、と思います。

さて、ルアーやタックルはそんな感じでいいとしまして、最後にメンタルの部分の準備です。

ボイルというのはそもそも神出鬼没なもので、いつどこで起きるかは分かりません

しかし、その「分からない」ということを分かっていると、それなりの準備ができるもので、それでかなり釣れる確率が上がるかと思います。

これから野尻湖や木崎湖は、例年であれば「晩夏から秋のボイル祭り」のシーズンとなります。

夏までもボイルは起きますが、お盆以降のボイルはより大きな群れが起こすボイルですので、非常に狙う価値があるものです。

野尻湖や木崎湖へお出かけの際は「いつどこでボイルが起きても不思議じゃないぞ」ということを絶対に忘れないでください。

それだけで良い準備ができ、釣果に繋がるはずです。

ただですね、時期的には食べているベイトがめちゃくちゃ小さいことが多いので、小さくて飛距離が出やすいルアー、またはPEタックルなど飛距離を出しやすいタックルも用意しておくのがベターだと思います。

私も大きいボイル撃ち用ルアーと小さいルアーの2つ用意して、トップウォーターの激アツバイトを取りたいと思います!

それではまた。

毎度ありがとうございます!