フォールターンオーバーでのバス釣り:シンプルな4つの対策
フォールターンオーバーは秋のバス釣りを楽しむアングラーさんにとっては天敵と呼べるのかもしれません。しかし、バスは起きた現象に対して常に適切な対策をとる生き物ですから、起きたことさえ分かれば、アングラー側も対策が打てるということですよね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”BASS FISHING DURING THE FALL TURNOVER PERIOD”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:MossyOak.com”BASS FISHING DURING THE FALL TURNOVER PERIOD”by Phillip Gentry|October 13, 2022
バス釣りができる多くのフィールドで秋から冬にかけて起きる現象ひとつに「フォールターンオーバー」がありますね。
フォールターンオーバーを簡単に説明しますと、冬に向けて徐々にフィールドの水温が下がっていくときに、表水温がまず冷えて比重が重くなり、その重たくなった水が下に落ちることでフィールドの上の水と下の水が入れ替わることです。
その結果、ボトムに沈んでいたヘドロや腐った水、無酸素の水が舞い上がって水質が一時的に悪化、そこに住む魚の活性が下がり、バス釣りには向かないエリアになってしまうという状態です。
また、真夏のバスはターンオーバーが起きる前は水温が安定するディープのサーモクライン付近に集まっているんのですが、このサーモクラインがターンオーバーで崩れてしまうことによって、バスの居場所を特定するのが難しくなってしまうと言った一面もあります。
このことからフォールターンオーバーは秋のバス釣りを楽しむアングラーさんにとっては厄介な存在となり、頭を悩ませる原因のひとつになります。
ただし、秋のバスが釣れなかったからと言って、フォールターンオーバーのせいにするのは間違いです。
フォールターンオーバーはそのフィールドの全てのエリアで同時に起きることはありません。
またバスはフォールターンオーバーの時に限らず、どんなときでも、何かが起きた時には常に、その時に適した対処をする生き物です。
ということは、私たちがするべきことは、釣れなかった結果をフォールターンオーバーのせいにするのではなく、フォールターンオーバーが起きたことを察知して対策をしなければならないということですね。
この記事は、アメリカのフィッシングアパレルブランド「MOSSY OAK」の公式HPのコラム記事で、アウトドアライターのフィリップ・ゲントリー氏が、フォールターンオーバーのフィールドでの対策方法を共有してくれています。
彼が言うには、フォールターンオーバーだと判断することが最初の半分、それが判断できたら次の半分はそこから離れることだと言っています。
ふむふむ。では、フォールターンオーバーが起きたらどこへ移動すればいいのか、次の項目を見ていきましょう。
フォールターンオーバーが起きた時の対策
シャローへ向かう
ターンオーバーが起きるほど水深がないレンジへ移動することです。 ターンオーバーした悪い水が入ってきてしまうため、ディープが隣接するシャローのことではありません。広いシャローフラット、水深のないワンドやポケット、大きなワンドの最奥を探してください。
極端なシャローで釣りをするときの問題とすれば、バスに発見されやすく、スレさせてしまうことくらいです。 理想的なのは、岸際近くにちょっとしたブレイクラインがある広いシャローフラットです。
流れがあればターンオーバーしない
流れがある場所はターンオーバーしません。広いシャローフラットのなかで最も際立つのは流れ込みによってできた深いミオ筋、クリークチャンネルです。 流れ込みには2つのメリットがあり、諸州には低い水温であることと、流れによってターンオーバーが起きないということです。 シャローフラットから流れのあるミオ筋やクリークチャンネルに落ちる地形を見つけた場合は、そのエリアにバスが多くいる可能性が非常に高くなります。
他の生き物を探す
フィールドには多くの生き物が存在し、常に生命活動が行われています。 ベイトフィッシュが水面で追われていたり、魚探に映るのを探します。 湖岸にも注目してみます。エサを探している鳥はいませんか? またはこの時期特有の渡り鳥がいませんか? 鳥たちが時々ベイトフィッシュを捕まえに潜っていませんか?
こういった現象のなかで最も重要なのがベイトフィッシュの存在です。 水温が下がると、バスだけでなくすべての魚種の代謝が落ちて無気力になりますが、水温が高い時だけ活動が活発になるわけではありません。 特に一日のうち朝と夕方はフィーディングが起きやすいことを忘れないでください。
風を追いかける
フォールターンオーバーに対処するための他の方法は、風の強い岬、特にメインレイクに突き出ている岬を釣ることです。 流れのある場所と同じように、風による流れは水をかき混ぜ、バスやベイトにとってより快適な環境を作り、フィーディングを刺激します。 残念なことに、春と比べると秋は爆風になることがあまりありません。 秋はそよ風よりも、風が強いほど良いでしょう。
こういったエリアを見つけたら風下側から近づき、ルアーを風上に向かってキャストし、流れる方向にそってリトリーブします。 バスは通常、餌を探すときはに流れのほうに向いているため、バイトの可能性がより高くなります。
フォールターンオーバーが起きた時の結論とすれば、垂直ストラクチャーを探すことです。できれば人工物で、バスが上下に行ったり来たりできるものです。 フィールドが狭くなったところ(ボトルネック)にある橋脚などが一番の選択肢です。なぜなら、ボトルネックになっているということは、通常は水の流れと風の通り道となり、ミオ筋やクリークチャンネルがあることが多いため、水が掻き回され、充分な酸素があるからです。
私の経験をいいますと、バス釣りに限らずどんな釣りでもそうなのですが、釣れる人と釣れない人との違いというものがあります。
それが何かといいますと、釣れない人は釣れない場所で粘ってしまう。ということなんです。
これは一見すると当たり前のように感じてしまうのですが、なかなかこの状態から抜け出すのは難しいものなんですよね。
このままここにいて釣れるのかどうかの判断も難しいですし、移動するにしてもどこへ行けばいいのかわからなかったり、なかなか決断するのが怖いものです。
しかし、この記事によるフォールターンオーバーに対するヒントがあることで、「このエリアはフォールターンオーバーしている」という判断さえできれば、自分がとるべき対処は非常に簡単になりますね。
移動すればいいんです。
フォールターンオーバーは夏の終わりの初秋から冬(そのフィールドがほぼ最低水温になる)まで起こり続けます。
意外と長い期間、フォールターンオーバーは起きていますので、このような知識はきっとあなたのお役に立つかと思います。
怪しいなと思ったら移動してみてくださいね!
それではまた。
毎度ありがとうございます!