秋のスモールマウスバス探しは「タイミング」!?
もともと気まぐれなスモールマウスですが、秋はもっともその性格がよく出ていると思います。気まぐれな秋のスモールマウスバスを釣ろうとすれば、どのようにバスを探すかで釣果は左右されます。秋のスモールマウスバスの探し方を学び、釣りの効率を良くしましょう。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Make a Map to Locate and Catch More Smallmouth Bass this Fall”という記事を引用してご紹介いたします。
皆さんは、スモールマウスバスはお好きでしょうか。
まあ、お好きですよね。
では、スモールマウスバスは好きだけど、嫌いではないでしょうか。
そうなんです、好きだけど、嫌いなんですよねえ(笑)
これを人間界では「愛憎関係」と呼ぶらしいですよ。
分かりやすいのは「可愛さ余って憎さ100倍」なんていう言葉がある通り、すごく好きなのに、嫉妬心が強くなって憎くなってしまうですとか、好きな人にフラれたら仕返しをしたくなってしまうとか、そういう関係なんだそうです。
スモールマウスのことがこんなに好きで一目でいいから会いたいのに、全然分かってくれなくて、釣れないじゃん!なんだよ、マジでむかつく!
皆さんはスモールマウスバスを釣っていてこんな感情になりませんか?私は、しょっちゅうです(笑)
しかも、「もうこれで釣れなきゃやめる。もう来ないよ。」と思った時にやっと釣れたりして、「なんなんだよコイツ超かわいいじゃん!」ってなるんですよ。
皆さんは、そういうことありませんか?
私は、特に秋はその傾向にあるかと思います。
秋は難しいと言われていますが、それでも釣れている人は釣れていますから、そういう方の情報を頼りにしたり、実際にフィールドで釣っている人がいたらよく観察して真似てみたりするのですが、春や夏はそれでよくても、秋はそれがうまく行かなかったりするんですよね。
秋にスモールの釣りをしっかり捉えている人というのは、具体的には何を捉えているのでしょうか。
釣った人に聞けば「タイミングが良かったんでしょうね」という返事が多いのですが、タイミングはどのようにつかめばいいのでしょうかね。
この記事は、アメリカのハンティングとフィッシングを中心としたアウトドアメディア「OUTDOOR LIFE」の記事で、スモールの本場コネチカット州出身のバスプロ、ポール・ミューラー氏に取材し、秋のスモールマウスバスの追いかけ方を解説してくれています。
秋のスモールマウスバスと愛憎関係にある方は、ぜひ読んでみてください。
食ったら走る?
ミューラー氏によると、川を起源とするリザーバーなどのスモールマウスは「他のフィールドよりも多く回遊しがちですが、群れも作りやすい傾向があります。リザーバーにあるリバーチャンネルを高速道路に見立てたとき、さまざまなサービスエリアやパーキングエリアをたどる必要があります。沖のハードボトムハンプ、中規模な岬などを、サービスエリアやガソリンスタンドのように流れから逃れる休憩所のように考えてみてください。」
サービスエリアに入ったら軽食を口にするのと同じように、バスも同じことをします。ただしこれは、タイミングが重要です。そのサービスエリアにいる時間はそれほど長くないかもしれませんし、同じバスが翌日も同じ場所にいることを期待することもできません。
ミューラー氏によると、シャンプレーンのような大きなナチュラルレイクでは、夏にディープエリアに落ちていたベイトフィッシュは、冬に再びディープへ落ちる前にターンオーバーが発生するため、シャローへ居場所を求めます。これにより、マリーナやウィードのインサイドエッジのようなエリアに注目する価値がありますが、ここでもまた、スモールマウスバスは短時間しかそこにいないと言います。逆に、サスケハナリバーのような川では、水温が下がるとベイトフィッシュはディープへ行き、より安定した温度を求めます。 「反転流やディープホールのような、流れは直接当たらないけども、流れには近い場所にいたいと思っています。」とミューラーは言います。 「流れの変化に集中してください。」
バスがいる共通点
ミューラーによれば、いろいろなタイプのフィールドでこういった重要な場所を分析してみたとき、それらには、ディープのハードボトムの地形変化にすばやくアクセスできる傾向があるという共通点があると言います。そんなエリアの中に岩とウィードが組み合わさったところを見つけたら、あとはベイト次第ですがかなり有望です。ミューラーは、フィールドの種類に関係なく、スモールマウスバスを追いかけるのに最適な時期は、寒冷前線が通過した後の晴れが続くタイミングであり、天候の変化によってバスとベイトが新しいエリアに移動した先で、彼らが再びフィーディングをする準備ができたときだと言います。
ミューラーは魚探を熱心に使用して秋のスモールマウスバスを探しています。特に、ガーミン・ライブスコープをボートの周囲約100メートルの範囲を映すように設定しており、これによりリアルタイムのデータと驚異的な解像度が提供されます。このシステムはこれまでのアーチ型に映る魚影だけでなく、バス独特のシルエットやベイトフィッシュそのものの形で見ることができます。スモールマウスバスは通常は足が速く、水温が下がることでさらにその傾向が強くなるため、釣るためのコツは広く探り、素早くバスを見つけることなのです。それはキャストをしない時間の方が長くなってしまう可能性がありますが、良いニュースは、バスは毎年同じ高速道路をたどり、毎年同じ場所で停止するということです。したがって、それさえ分かってしまえば、ボウズから一躍秋のバス釣りヒーローになることも可能です。アングラーの多くは、春のプリスポーンからスポーニングシーズンのシャローの釣りを最も楽しみにしているかもしれませんが、ミューラーにとって、こういった秋のバス釣りパターンを理解することは最もやりがいのある挑戦です。 「それが私が秋もバス釣りを続ける理由です」と彼は言います。
近年ではサイドスキャンやメガ360、またライブスコープなど高解像な横方向の魚探システムが発達してきましたので、使いかたさえ熟知すれば、かなりの広範囲を手短に探ることが可能になっていますね。
これが、秋のスモールマウスバス釣りをより効率化させているようです。
しかし、そのような魚探システムは、私に言わせれば「鬼に金棒システム」です。
重い金棒という武器を平気で振り回せる鬼が手にしなければそれを使いこなせず、意味がありません。
私は、今の私が使いこなすことができる武器(真下しか映せない魚探)を使いこなすしかありませんが、それでもかなり効率は上げられます。
この記事にもあった通り、バスとベイトフィッシュの群れを見つけるまでキャストしないということです。
ハンプや岬といったピンポイントを知っていればそこへ行きますが、そこでもまずは魚探がけをして、良さそうなら釣りをしますし、何もいなければ、次へ行きます。
ピンポイントを知らなければ、あらかじめ入手できた釣れているポイントやエリアの情報をもとに、そこへ行き魚探掛けをします。
それで、良さそうな場所だけで釣りをする。
これだけで、闇雲にキャストするよりはかなり効率的になり、バスのフィーディングとタイミングが合う確率もグンと上がるはずですよね。
そうそう、それにしてもこの記事の高速道路とサービスエリアの例えはとても分かりやすいといいますか、イメージしやすかったですよね。
サービスエリアでは、その土地のものを食べたりしますよね。
たとえば長野ならおやき、群馬ならこんにゃく串のようなものに引かれてしまい、ついつい買い食いしてしまいます。
きっとバスも同じで、そこにいるのがワカサギならワカサギっぽいルアー、ザリガニならザリガニっぽいルアーみたいな、そのエリアならではのベイトに似たルアーについ反応してしまうのではないでしょうか(笑)
トッププロにとっても、秋はパターンを理解するのにやりがいのある挑戦だとも書かれていました。
やはり、愛しくも憎きスモールマウスバス!
ぜひ、愛と憎しみのスモールマウスバスに会いに行きましょう(笑)!
それではまた。
毎度ありがとうございます!