晩秋のバス釣り:ソフトジャークベイトの変則ダウンショットリグ

晩秋のバス釣り:ソフトジャークベイトの変則ダウンショットリグ
Photo by major league fishing.com

晩秋というのは、冬に向かう季節の境い目ですので、水温は早春の時と同じような感じですが、釣りには少し違いがあります。晩秋には晩秋ならではのバスの釣り方があるようですが、ここにその一例があります。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”ANTHONY GAGLIARDI: Try Drop-Shotting A Soft Jerkbait As the Weather Gets Colder”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:majorleaguefishing.com ”ANTHONY GAGLIARDI: Try Drop-Shotting A Soft Jerkbait As the Weather Gets Colder”By Anthony Gagliardi – October 13, 2020

晩秋というのは、いよいよバス釣りシーズンに大きな変化をもたらしてきます。

春の産卵からシーズンが始まったバスの活動は厳しい夏を越えて快適な秋を過ごし、冬を迎えます。

シーズンの始まりからここまで、バスはとてもよく働きました。

働き者のバスたちにとって、冬は水温が下がることで自分自身の代謝が下がりますので、半ば強制的に休息の季節になると言えるのかもしれません。

この秋と冬の境い目となる「晩秋」というタイミングは、越冬の準備としてたらふくベイトフィッシュを食べ、さて、越冬場所でゆっくりするかと、バスがちょっと落ち着いた状態というイメージがあります。

一方、私たちバスアングラーはといいますと、バス釣りへの興味が薄れるわけではないのですが、湖上へ出る頻度は徐々に下がります。

寒いということもありますし、ハイシーズンに比べてバスが釣れなくなるということもあるためです。

湖上へ出ればやはりボートの数は少なく、これはよっぽど釣れてないのではないかと不安になり、その不安がさらに次の釣行を遅らせてしまったりするんですよね。

これは私の意見ですが、バス釣りのシーズナルパターンの中で、早春と晩秋の釣りが似ていると思っているんですね。中層にいる感じが。

どちらの水温もバスの適水温には低いながらも、バスのいるレンジにルアーを通せば食うというイメージです。

しかし、バスにとって冬が眠りの季節と考えると、早春は目覚めたばかりで眠い状態、晩秋はもう寝てしまいそうな眠い状態となりますから、寝る前と起きた後に食べたいものはちょっと違うという感じがあります。

例えば、起きたばかりで鳥のから揚げを食べるのはちょっと厳しいですが、寝る前なら食べられるという感じです。これをルアーに例えると、メタルジグやビッグスプーンなんかがそれにあたります。

早春と晩秋は水温は同じでも、メタルジグやスプーンで釣れるのは秋かな、みたいなことって、ありませんかね…?

まあでもこれは、私の意見を押し付けたいのではないんです。晩秋というのは釣り人も少ないことですし、ちょっと変わったことをやってみると良いのではないかということが言いたいんですね。

この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシング公式サイトのアングラーズコラムというコーナーの記事で、メジャーリーガーのアンソニー・ガリアルディ氏が、秋のソフトジャークベイトのダウンショットリグについて解説してくれています。

しかし、ただのダウンショットリグではないようです。

この時期ならではの彼のテクニックをちょっと覗いてみましょう。

 気になるところだけ読んでもOKです 

秋の変則ヘビーダウンショットリグ

引用文(タップすると開きます)
I know it seems a little off-the-wall, but I’ve had a lot of success doing it over the years when it starts getting pretty cold. To use this technique in the best way possible, here’s what I like to use in terms of tackle: a 3/16- to 1/4-ounce belly-weighted hook, a 1- to 1.5-ounce drop-shot weight on a 5- to 6-foot leader, 14-pound fluorocarbon and a casting rod. That heavy drop-shot weight carries that bait all the way down to the bottom really fast, and then you just fish it like a spoon. Once it hits the bottom, you pop it back up and let it flutter back down to the bottom. That weighted hook is going to help as well because you’re going to have a lot of resistance with a lot of line. I want that jerkbait to get down there as fast as possible, so that weighted hook is very important. Most of the time I can barely get it to the bottom before a bass comes over to grab it. Back home on Lake Murray, I use this technique in about 28 feet of water. It doesn’t get super deep there, but if I’m on Lake Lanier, I wouldn’t be shy trying this at around 50 feet. As long as you can see shad or bass on your electronics, the depth shouldn’t be too big of a concern. Just drop this bait down on balls of bait and there’s probably bass there waiting to eat it. The biggest thing is that you want this bait to fall on slacked line. Remember, you’re fishing this bait like you would a spoon, so you’ll need that line out so it can get to the bottom. Unlike a spoon, if a fish bites this on the way down, he’s going to hold onto it longer because it’s a soft plastic instead of that hard spoon. Give this a try this fall when you need a bite or two. It’s worked for me and I’d bet it will work for you as well.

ちょっとおかしなことをしているという自覚はあります。しかし私は何年にもわたって、だいぶ寒くなってきたこの時期に多くの成功を収めてきました。まず、このテクニックをできるだけ効果的にするために私が使用しているタックルは次のとおりです。フロロ14lbのベイトタックル、3/16oz〜1/4ozのウェイテッドフック、1〜1.5ozのヘビーダウンショットシンカー、1.5〜1.8メートルのリーダーです。

重いダウンショットシンカーを使ってリグ全体を非常に速くボトムまで運び、メタルジグのように釣るのです。

ワームが着底したら、ロッドをしゃくってワームを跳ね上げ、再びボトムまでヒラヒラとフォールさせます。ウェイテッドフックを使うのは、抵抗の大きい太いラインを使うためです。ソフトジャークベイトをできるだけ早くボトムに着底させたいという意味で、ウェイテッドフックは非常に重要です。ほとんどの場合、ワームがボトムに着く前にバスが食ってきます。

マレーレイクで釣りをするとき、私はこのテクニックを水深約9メートルで使用します。マレーレイクはそれほど深くはありませんが、ラニアレイクであれば、水深15メートルでこれをやってみることもざらにあります。魚探にベイトフィッシュとバスが映っている限り、水深はそれほど大きな問題ではありません。ベイトフィッシュの群れにこのリグを落とすことで、おそらくそこにいるバスが待ってましたとばかりに食ってきます。

最大のキモは、ワームはラインがたるんだ状態でフォールさせるということです。メタルジグのようにこの釣りをするので、ルアーがボトムに落ちるまでにバイトがあるということを忘れないでください。メタルジグと違う点は、バスがフォール中にバイトした時、硬いメタルジグではなく柔らかいワームであるため、バスはより長く噛んでいるということです。

あなたがこの秋、どうしてもバイトが欲しいという場面で、これを試してみてください。これは私がうまく行っている方法なので、あなたにもうまくいくと思います。

晩秋のバス釣り:ソフトジャークベイトの変則ダウンショットリグ
Photo by major league fishing.com

ガリアルディ本人が自覚するように、たしかに、変なリグですね。

ヘビダンのフックにさらにウェイテッドフックを使うんですね。

そして1.5mというロングリーダーで使うというものですから、とても扱いにくそうです。

しかし、非常に面白そうです。

イメージとしてはヘビーシンカーのファーストフォールで食うかどうかというのと、ダウンショットシンカーは動かさないように、リーダーの長さの範囲内でしゃくったりフォールを繰り返すということでしょうか。

たしかにこれなら、ディープレンジでのメタルジグと同じ効果をソフトベイトで再現できそうですよね。

早春と晩秋のバスの釣りが似ていると言っても、バスを釣るレンジが晩秋の方がかなり広いといいますか、ずいぶん深いレンジまで視野に入れるという点では、晩秋にはこういう釣りが効きそうです。

ちょっと試してみたくなってしまいました(笑)

晩秋はこれまでの釣りの中に、冬っぽいリアクションの釣りが加わってくる時期だと思います。

釣り人やボートが減ってしまい、情報交換もしにくい状態ではありますが、これまでの釣りの中に新しいチャレンジも入れてみて、自分の釣りをまた少し磨いていければなと思います。

皆さんもぜひ試してみてくださいね!

それではまた。

毎度ありがとうございます!