春のポイント選び:初めてのフィールドで役立つポイントの絞り方
はじめての釣り場へのワクワク感はいいものですが、実際に釣れるかどうかの不安もあるものです。プロは初めてのフィールドだろうと限られた時間の中で結果を求められるため、フィールドの分析が上手なんですね。ぜひプロの春のフィールド分析を学びましょう。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”RUSS LANE: How to Break Down a Brand New Body of Water”という記事を引用してご紹介いたします。
いくつになっても、初めての釣り場というのはワクワクするものですよね。
いついつそこへ釣りに行くぞと決まった日から、そこはどんなところで、どんなベイトがいて、どんなボトムで、どんなバスがいるのか…。毎日そんな想像をしてしまうんです。
まだ釣り場に着いてもいないのですが、私たちにとってはそんな想像をする時間から実はすでにバス釣りは始まっているんですよね。
しかし、初めての釣り場というのはワクワクばかりではありません。
嫌いな虫やヘビなんかいないかな、トイレやラーメン屋はあるかな、めちゃくちゃ混んだりしてないだろうな、という様々な心配事もありますよね。そして一番は、そうです、釣れるかな?という不安です。
小さな規模の野池程度でしたら、とにかく投げまくって1周すればなにか見えてくることもあるでしょうから、2周目で勝負できますよね。
でも、大きな湖になったらどうでしょう。
知らない場所ほどすべてが魅力的に見えるものなのですが、湖にある多くの桟橋、レイダウン、護岸やリップラップ…全部にキャストしていったらとてもじゃありませんが1日かけたって1周回ることもできません。
ということで、新しい場所へ釣りに行くときは下調べやプランというものが必要になって来るでしょう。釣れるかなという不安に打ち勝ち、ワクワクというぼやっとした期待感を釣れる確信へと近づけるためにできることがあるんですね。
では具体的に、スポーニングシーズンであるこの時期にはじめてのフィールドへ出掛ける場合には、どんなことができるのでしょうか。
この記事は、アメリカメジャーリーグフィッシングの公式ホームページにあるアングラーズコラムの記事で、メジャーリーガーのラス・レーン氏が、スポーニングシーズンにおけるはじめてのフィールドの分析方法を解説してくれています。
バスプロは限られた時間の中で少ないプラクティス期間でも結果を求められるため、フィールドの分析が得意なんですね。ぜひ学びたいと思います。
消去法で釣るエリアをあらかじめ絞り込む
まず最初に湖の地図を見ます。 かなりシンプルな方法ですが、地図を見るだけでも多くを学ぶことができます。 私はこのスポーニング時期、これで80〜90%のエリアを消去しています。 それほど沖を釣る必要はないので、メインレイクは後回しというわけです。
次に水深のあるクリークアームも消去し、北風から守られつつ流れのあるフラットエリアを釣るだけです。 また、そのエリアが早朝から日当たりが良いことも見逃せないポイントです。
南下するか北上するか
エリアを消去していくことにより、フィールドに出て素早くバスが釣れる確率は上がりますが、湖のどちら側から釣り始めればいいかという選択があります。朝イチは湖の一番下からスタートして上へ向かって釣り進んで最終的には一番上へ辿り着くとか、またはその逆のやり方もあります。
私の場合、たいていは南端から釣り始めて北へ向かうのが好きです。アメリカ南東部のリザーバーの特徴なのですが、リザーバーの南端が最もクリアウォーターになっているためです。 魚がよく見えるということもあるのですが、もっと重要なのは、カバーがよく見えるということです。 ウィードポケット、スタンプ、通常より少し深いところにあるベッドであっても、クリアウォーターであれば見つけやすいためです。
使うルアーを絞り込む
私の場合、3つの異なる状況に合わせて、3種類のタックルをそれぞれ対応させています。 バスのバイトの出方、水中の見え方、カバーの感じ、またスポーニングの段階などの傾向がつかめてきたら、そこからタックルを消去していきます。
まずは3つのルアーを3本のライトタックルに結んでいます。これらはクリアウォーターやカバーの少ないオープンウォーターで使います。 もう少し多めのカバーとやや濁りのあるエリア用にも、3つか4つのルアーを結んだタックルを用意します。 最後に、太いライン、ヘビーロッド、大きめのルアーを結んだタックルも何本か用意します。
3つの異なる状況というのは、湖を3分割した時の南部(クリアウォーター)、中央(やや濁り)、北部(濁りが強い)の3つのことです。
効率よく攻めよう
すばやく広い範囲を探ることも大事なのですが、効率的なキャストをすることも重要です。 広いエリアを走りまわって、すべてのカバーに向けてキャストする必要はありません。 可能性の高い部分だけに集中すればいいのです。
スタンプが点在するちょっとした岬を発見し、そこで釣りをするとします。 その岬でもしバイトがあれば、そのエリアについて多くのことがわかります。 そのスタンプエリアの途中でバイトがあり、そのまま釣っていたらスタンプエリアの最後の最後で釣れたとしたら、バスがいるのは途中でバイトがあったところからそこまでの間ということになるのではないでしょうか。
その逆も同じことが言えます。 そのエリアで一番見栄えの良いカバーを2カ所撃ってみてもバイトがないという場合、おそらく多くのバスが入っていない可能性があるという考えです。 こういう考えが、時間を節約し、可能性を上げ、有効なエリアを見つけることに繋がります。
プロが初めてのフィールドでやることは、エリアやルアーの絞り込みなんですね。
私の場合は、初めてなわけですから、あらゆる可能性を考えてしまい、絞り込むどころか逆に広げまくってしまいます。
あらゆる状況を想定し、考えられる種類のルアーをタックルボックスに詰め込んでしまいます。いえ、タックルボックスに詰め込めればまだマシです。だいたいは入りきらないため、前の晩にタックルボックスを広げ、どれを持って行ってどれを外すかの入れ替え作業の堂々巡りです(笑)
初めての釣り場というのは多くの状況に臨機応変に対応できるわけではありませんから、結局のところ迷いに迷って適切なルアー選びなどできず、好きなルアーか釣りたいルアーばかり投げていたりするんですけどね。
多くのバスプロさん方がラス・レーンのようにしているかどうかは分かりませんが、ラスレーンのように3つぐらいの状況に絞り込むのはいいアイデアだと思いました。
特に私なんかは、ルアーを思い切って3通りくらいに絞ってしまった方が良いのかもしれません。
そのくらいに絞って行った方が、逆に全部のルアーを使い切ることができて、どれかでバイトが出るか、最低でも何か発見できるようになるのかもしれないなと思いました。
この記事は一応、春の初めてのフィールドという想定ですが、オールシーズン有効な考え方だと思います。
私にとって絞り込むというのは不安もあって難しいことなのですが、たまには初めてのフィールドでそういう思い切った冒険をしてみるのもいいかもしれません。どこかで挑戦してみようと思います。
皆さんは初めてのフィールドの攻略法、どうしていますか?
ルアーを絞り込むことって、できますか?
それではまた。
毎度ありがとうございます!