クリアウォーターのバス釣りの注意点
クリアウォーターのバスを釣るには、私たちの姿はバスから見られずにルアーは見せていくという、距離を取ったアプローチが有効ですが、バスが掛かった後のことを考えれば、それだけでは不十分です。他にも考えておかなければならないことがあるんですね。
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Clear Water Bass Tactics”という記事を引用してご紹介いたします。
引用先:floridasportsman.com ”Clear Water Bass Tactics”By Ed Mashburn December 12th, 2017
クリアウォーターのバス釣り、皆さんはどんなことに気を付けてらっしゃいますでしょうか。
クリアウォーターといっても程度があると思うのですが、野尻湖や木崎湖で釣ることの多い私の感覚に合わせていただくとすると、だいたい水深6mのボトムが見える程度という感じでしょうか、だいたいですけど、それくらいのボトムが見えるということは、シャローは湧き水のようにきれいだと思います。
ジンクリアだとか、クリスタルクリアなどと呼ばれるクリアさですね。
このくらいの透明度があって困るのは、水中が良く見える割にはバスが見えないので、釣れる気がしなくなってしまうことだったり、やっとバスを見つけたと思ったら向こうもこちらの存在に気付いて逃げていくというところです。
やはりバスも日光を避けたり、私たち釣り人や鳥などの天敵から発見されないようにしているんでしょうね。
それにしてもこの、「釣れる気がしない感じ」というのは相当に厄介で、私たちアングラーの心を内側からへし折りに来る感じですよね。
というわけで、クリアウォーターのフィールドに合った対策というのをしなければなりません。
通常、私たちの姿はバスから見られずにルアーは見せていくという、距離を取ったアプローチが有効ですが、バスが掛かった後のことを考えれば、それだけでは不十分です。他にも考えておかなければならないことがあるんですね。
この記事は、アメリカフロリダ州の釣りやマリンスポーツなどのウォーターアクティビティ情報サイト「Florida Sportsman」の記事で、フロリダに多いクリアウォーターフィールドでバスを釣るための注意点や戦術、対策が書かれています。
水中が良く見えるクリアウォーターの釣りの見通しも良くするため、読んでおきたいと思います。
クリアウォーターの難しさ
フロリダの川や湖の多くは湧水によって出来ているため、水は年間を通して非常にクリアな傾向があります。また、湧き水ではなく主に流れ込みによって出来ているフィールドであっても、晩冬から春にかけては低水温とウィード類の成長が限られることでクリアアップし、アングラーは不利になります。
まずクリアウォーターとは、私たちがバスを見ることができればバスからも私たちを見ることができることを意味します。バスは警戒心がなければ大きく成長することはできません。 フロリダのクリアウォーターリバーで有名なワクラリバーのプロガイドのロバートベイカーも「もしバスを見ることができれば、あなたも見られています。」と言います。
クリアウォーターの釣りは通常よりも細いラインを必要とするため、アングラーはバスにウィードに潜られてバレたり、ラインブレイクされることを心配する必要があります。実際、クリアウォーターのビッグバスが釣られたことに気付いた時に最初にすることは、すぐにウィード中に飛び込み、ウィードを利用して逃れようとすることです。アングラーがバスを強引に引き出そうとすると、ほとんどの場合ラインが切れるか、フックが外れてしまいます。フッキングしたバスにウィードに潜られたら、アングラーはバスの真上までボートを素早く移動させ、バスにゆっくりと一定の力をかけて引き上げてみます。多くの場合、フックの付いたバスは、潜って行ったルートを逆戻りするようにウィードから上がってくると思います。
大事なタックル
ガイドのロバートは「超クリアなバス釣りで私の一般的なアプローチは、釣りの前に忍耐強くバスを発見することを必要とします。ベッドのバスを探すとしたら、ウィードエリアのなかの大きなサンドポケットをチェックします。レイダウンツリー、スタンプ、桟橋を探すなら、そこにバスがが獲物を待ち伏せしていないかを見ます。私はPE20ポンドにフロロの8ポンドから10ポンドのリーダー使用します。」と言います。
フロロカーボンはナイロンよりも高価ですが、光の屈折率が水の屈折率に近いため、バスからは見えにくいはずです。
私は自分でもワクラ川を釣りをします。私はいつも特定の桟橋周りでバスを見るのですが、私が見た時には、彼らも私を見ているため口を閉ざしてしまいます。ワクラ川への最近の釣行で、私はこの桟橋の下流30メートルにポジションを取り、ノーシンカーのフルークを使って桟橋までロングキャストをしました。ラインが張ったなと思ったら、6ポンドクラスのバスがフックに掛かっていました。目に見えるバスを釣ることはできないかもしれませんが、以前にバスがいたところを覚えておいて、その場所へ正しくアプローチすれば、クリアウォーターの釣りは非常にうまくいくかもしれません。
ルアーの選択としては、表層付近ではストレートワーム、リザード、フルーク、水面ではバジンフロッグなどが非常に有効です。使うリグはウィードレス仕様のものがいいでしょう。トレブルフックを使用したルアーだとほとんどウィードに掛かってしまいますが、シングルフックのワーム類は、かなり濃いウィード周りでもすり抜けてくれます。
またロバートは次のように述べています。「バスが見えなくなるような距離は置きますが、キャストしてもちゃんと届く距離にします。狙うスポットより向こうへ投げて、バスがいるゾーンをゆっくりと通すためです。」
言うまでもなく、細いラインでロングキャストをして釣るということは、ウィードを介してバスが掛かった時、ラインに多くの伸びが発生することを意味します。クリアウォーターの釣りをするときは、可能な限り最高の鋭いフックを使用することが非常に重要です。フックは強い腕の力がなくてもちゃんと刺さってくれる必要があります。
大事なタイミング
ロバートは、クリアウォーターのフィールドは毎日が変わってしまうと我々に言います。 アングラーは光量が少ない日を狙って釣りをすることでチャンスが膨らむと彼は言います。 「朝まづめと夕まづめが最高です」と彼は言います。「春の川ではその日の満潮時、つまり水の流れが最も少ない時が最高です。 また曇り空が良く、雨が降れば最高のクリアウォーターのバス釣りの日になるかもしれません。」
クリアウォーターの釣りは細いラインでのロングキャストの釣りになりがち、なのでラインが伸びやすいからいいフックを使いましょうと、非常にわかりやすいアドバイスだと思います。
私が恵まれているのは、クリアウォーターのフィールドが多い割にはウィードが多いフィールドが少なく、ウィードに巻かれてバレるいわゆる「藻化け」がないことかもしれません。
しかしおそらくですが、今後の野尻湖はウィードレイクになりそうな感じですし、これまでのタックルでは簡単に潜られたり引っ張り出せなくなったりしそうです。これは対策しなくてはならないかもしれませんね。
簡単なのはこの記事にも書かれていたPEタックルだと思いますが、PEは非常に伸びが少なく細いためウィードを切るには良いラインなのですが、強すぎて今度はバスの針穴を広げやすくなってしまい、フックアウトの可能性も広がってしまうんですよね。
これはリーダーやロッドでうまく調整することになりますが、果たしてどんなセッティングがいいのか、悩ましいところです。いやまだ野尻湖がウィードレイクになったわけでもないので考えても仕方ないんですけどね(笑)
なんだかこの記事を読んでいたら、そんなことがずっと頭に浮かんでしまったものですから…。
フックやラインを含め、どんなタックルを使えばいいのかというのが参考になるのはやはりプロガイドさんのタックルかと思います。
この記事もプロガイドさんにインタビューされたものでしたが、使っているフック、ラインなどは多くのガイドさんのブログや釣果情報に書かれていますので、釣行するフィールドにプロガイドさんがいる場合はそういうところもチェックしてみてはいかがでしょうか。
しかし実際、クリアウォーターのフィールドで水中を見て「バスいないじゃん!」と思っても、I字系とかビッグベイトを投げると、どこからともなくフワーッと現れるんですよね。
あのバスはどこにいたのでしょうね。もはやこちらからバスが見えればバスからも見られているのは当たり前で、バスを見つけられなくてもバスからは見られていると思った方が良いかもしれませんね。
そんな難しさもありながら、バイトの瞬間が見えるクリアウォーターのバス釣り。私は好きですが、皆さんはどうなのでしょうか。気になります。
それではまた。
毎度ありがとうございます!