春のバス釣りで狙うべきポイントとは

春のバス釣りで狙うべきポイントとは
Photo by field and stream.com

春のバスは水温が上がるにつれてシャローへ寄ってきますので、私たちからは釣りやすくなります。ただしそれは、バスの居場所が簡単にわかるということと同じではありません。しかし春のバスを狙うべき代表的なポイントはあるようです。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”5 Pro Secrets for Finding and Catching Spring Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:fieldandstream.com ”5 Pro Secrets for Finding and Catching Spring Bass”By Steve Price, and Dave Hurteau: April 28, 2020

春が本格化してくること、それは、バス釣りも本格的なシーズンインになることを意味します。

水温がまだ上がり切らないな…という時期が過ぎると、だいたいはいつの間にか一気に10℃を越えてしまうフィールドって多いですよね。

そうなってくるとバスは1日の中でシャローに上がっている時間が長くなってくると思いますので、オカッパリで釣る時はキャストで届く範囲のバスが多くなりますし、ボートで釣る時は探す範囲が狭くなるので、非常にありがたい状況になります。

ただしそれは、簡単にバスの居場所がわかる、ということではありません。

私なんかは特にそうなのですが、ちょっとフィールドに立って暖かいなーと思うとすぐ油断してしまって、「これだけあったかければ何かしら釣れるだろう」と高をくくっていると痛い目に合うというのも、春のバス釣りではないかと思います。

バスプロの方々はそんな油断はしませんが、釣り番組を観ていると暖かい春のロケでも苦戦する場面はよく目にしますよね。

これは、コンディションやシチュエーションが変わりやすい春ならではの難しさで、プロでもひとつのパターンに辿り着くまでは納得の釣果を出すのに苦労するということなのだと思います。

この場合のパターンというのは、コンディションごとのバスの付き場ということになります。なぜなら、バスはその時のコンディションごとに居場所をコロコロ変えてしまうからですよね。

では、春のバスを釣るときの場所というのは、何パターンぐらいあるのでしょうか。

この記事は、アメリカのゲームフィッシングとハンティングのアウトドアウェブマガジン「FIELD & STREAM」の記事で、5人のバスプロに春に狙うべき場所について取材されたものです。

それぞれのバスプロが春に狙う場所を参考にするといいはずです。

早速読んでいきましょう。

濁りの境い目や浮桟橋まわり

引用文(タップすると開きます)
“Mud lines along wind-blown banks are excellent places to catch spring bass,” says Hank Cherry, who won the 2020 Bassmaster Classic in March. Fish will often hunt and feed aggressively in this off-colored environment, and the pro uses crankbaits, bladed jigs, spinnerbaits, and standard jigs to take advantage. “Usually, when you find one fish along a mud line like this, you’ll find others and will get multiple bites.”

A second favorite spot of Cherry’s for big early bass is floating docks. “Bass will use these for cover during all phases of the spawn,” he says. “You can fish them with a variety of baits, depending on the spawning phase, but two of my favorites are jigs and a weightless, whacky-rigged worm or stickbait. Just skip the bait beneath the floating dock, and let it settle.” Most bites will come on the initial fall. “It’s a very easy presentation that can produce incredible results.”

「風の当たるバンク沿いにできるマッドライン(濁りの境い目)は、春のバスを釣るのに最適な場所です」と、2020年の3月にバスマスタークラシックを勝ったハンク・チェリーは言います。 バスは、この視界の悪い環境で積極的に狩りをし、フィーディングすることがよくあります。ハンクチェリーは、クランクベイト、チャターベイト、スピナーベイト、ラバージグを使用します。 「通常、このようなマッドラインのなかで1匹のバスが釣れるということは、他にもまだバスがいるということであり、複数のバイトを得ることができます。」

ハンクチェリーの2つ目の春のデカバスポイントは、浮き桟橋です。 「バスはスポーニング時期になるとこの浮桟橋によく着きます。 スポーニングの段階に応じて色々なルアーで釣ることができますが、私のお気に入りの2つは、ラバージグとストレートワームやスティックワームのノーシンカーワッキーです。 浮桟橋の下へルアーをスキッピングで入れて、フォールさせます。」 バイトの多くはファーストフォール中に来ます。 「これは非常にシンプルでありながら、かなり効果的なプレゼンテーションです。」

シャローのウッドカバーにラバージグ

引用文(タップすると開きます)
“Even when water temperatures are still in the low to mid-50s, I look for bass around stumps, flooded trees, laydowns, and brushpiles in coves where the fish will later spawn," says Texas pro Gary Klein. “This type of cover provides enough protection that the bass can suspend near the surface, where the water is warmest." Without such places to offer security, the fish will often stay deeper.

“I usually target the northwest shorelines in protected coves, using either a buzzbait with a slow retrieve or a jig, depending on how the fish are acting. Frequently, the bite gets better as the day progresses."

「水温がまだ10℃以下~12℃とまだ低いときであっても、後でバスがスポーニングするであろうワンド内のスタンプ、レイダウン、立木、オダ周りでバスを探します。」とテキサス州のプロ、ゲイリークラインは言います。 「この手のカバーは、水温が最も高くなったころにバスが水面近くでサスペンドするのにピッタリなカバーなんです。」 安全に水面近くまで出られるような場所がなければ、バスはだいたいディープにいるままです。

「私は通常、風の当たりにくいワンドの北西のバンクをターゲットにし、バスの動きに応じて、バスベイトまたはラバージグのどちらかを使ってスローリトリーブで探ります。日が高くなるにつれて、バイトは出やすくなります。」

水深の浅い岬でワーム

引用文(タップすると開きます)
“Bass often stop at points during their migration into shallow water," explains Arizona pro Mark Kile, “especially if it’s the last structure they encounter before reaching their spawning flats. If a point features good cover, it will be even more attractive to them, and you may find several bass in one spot."

Kile fishes plastic worms, lizards, and tubes, letting the lures just fall to the bottom before picking them up right away for another cast. What’s surprising, he says, is that the fish are often in water less than 10 feet deep.

「バスはシャローへの移動中に岬で立ち止まることがよくあります。」とアリゾナ州のプロ、マーク・カイルは説明します。「特にスポーニングエリアに辿り着くまでの最後の地形変化である場合がいいでしょう。その岬に良い感じのカバーがあるような場合、それはバスにとってさらに魅力的です。1つの場所に複数のバスが着いている場合もあります。」

カイルはストレートワーム、リザード、チューブを使って釣り、ルアーをキャストしてボトムまでフォールさせたらすぐに回収し次のキャストをします。 意外だったのが、バスはすべて水深3メートル以内にいることが多いということです。

ミオ筋のバスを探す

引用文(タップすると開きます)
“Bass use small drainages as migration highways," says Larry Nixon, an Arkansas pro who competes in both FLW and B.A.S.S. events. “These routes may be only a foot deeper than the surrounding flat, but that’s all the fish need.

To find ditches, Nixon slowly crosses potential spawning coves while closely watching his depthfinder. “Once I locate a ditch, I’ll typically follow it toward deeper water, but if I don’t catch anything, I’ll turn and head shallow. I concentrate on bends, intersections, and depth changes. Jigs, plastic worms, and even crankbaits can score well," he says.

「バスはわずかなミオ筋でも移動するための道路として使用しています。」とFLWとB.A.S.S.の両方の試合で優勝経験のあるアーカンソー州のプロ、ラリー・ニクソンは言います。 「この道路というのは周囲のフラットよりもたった30センチ深いだけの場合もありますが、たったそれだけでもバスにとっては重要なことです。」

ミオ溝を見つけるために、ニクソンは魚探を注意深く見ながら、スポーニングエリアとなりそうなワンドをゆっくりと横切ります。 「ミオ溝を見つけたら、普通はそこから深い側へ向かって釣っていきますが、何も釣れない場合は、引き返してシャロー側へ向かいます。ミオ筋のカーブ、エッジ、深さの変化に集中します。ラバージグ、ワーム、クランクベイトなどで釣るとうまくいきます。」と彼は言います。

春のバス釣りで狙うべきポイントとは
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岩場やリップラップでのクランクベイト

引用文(タップすると開きます)
Terry Baksay, an FLW pro based in Connecticut, finds fish on rock piles, old rock fences, and long riprap walls. “These spots give bass the option of vertical movement as water temperatures change. Normally, I can find fish within 15 feet of the surface."

He recommends hitting the outer points of rocks (such as those commonly found near dams or bridges), or wherever the rocks form a sharp angle or indentation. His favorite lures include deep-diving jerkbaits, crankbaits, and plastic tubes, which allow him to cover different depths. He casts parallel to the rocks and bumps them with his lure during the retrieve.

コネチカット州を本拠地とするFLWプロのテリー・バクセイは、ロックパイル、昔の岩の護岸、長いリップラップでバスを探します。 「こういったポイントは、水温の変化に応じてバスが垂直方向に動きやすいという特徴があります。 通常私は、水深4.5メートル以内でバスを探しています。」

彼は、リザーバーの橋が架かるところやダムサイトができる場所のようなフィールドが狭くなるところでよく見かけるような岩の岬まわりや、岩の突き出しやくぼみがあるようなを形成しているところを言っているようです。 彼のお気に入りのルアーには、ディープダイビングジャークベイト、クランクベイト、チューブワームなどで、これでさまざまな水深をカバーしています。 岩と平行にキャストし、岩にぶつけるようなリトリーブをしていきます。

春のバス釣りで狙うべきポイントとは
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プロにはそれぞれ得意なフィールドや得意な釣りがあるものですから、同じ春のバス釣りでも目の付け所が違ったりするんですね。

記事に出てきたプロのところにはそれぞれ生まれた州や本拠地が書かれていましたが、広いアメリカではその州によってフィールドの特徴にだいたいの傾向があるようですね。

アメリカのアングラーなら、州の名前を言われただけでだいたいどんなフィールドの話なのか、想像がつくということなのでしょう。

色々なタイプのフィールドがあるというのは日本でも同じことで、同じ春といっても地方やフィールドによって差が出てきますし、同じフィールド内でもエリアごとにバスの状態にはズレがあるでしょうから、私たちもこの記事に出てきたシチュエーションを全部ちゃんと覚えておきたいものですよね。

ちなみにこの記事の内容は、春とは言ってもネストができるミッドスポーン時期ではなく、どちらかと言えばプリスポーンとアフタースポーンのポイントという感じに書かれているかと思いますので、そのころのフィールドをしっかりイメージして覚えておくことにしましょう。

それではまた。

毎度ありがとうございます!