【春のバス釣り】寒冷前線に当たってしまった時の4つの対策

【春のバス釣り】寒冷前線に当たってしまった時の4つの対策
Photo by wired 2 fish.com

せっかく気温も水温もグングン上がってきた春、釣りに出かけた時に限って寒冷前線の通過による急激な冷え込み。よくあることです。こんな日でも、釣れない言い訳を考えるよりは、やはり釣る方法を考えたいものですよね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”4 Bass Fishing Hacks for Spring Cold Fronts”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:wired2fish.com ”4 Bass Fishing Hacks for Spring Cold Fronts”By Walker Smith •May 1, 2020

5月ともなると、一気に暖かくなってくるのを感じますね。

暖かくなって釣りに出かける人が増えると、必然的に他の人の釣果を見たり聞いたりする機会も増えますので、乗り遅れてしまうような、置いてかれてしまうような恐怖感や焦りと戦うのに必死です(笑)

バスは変温動物ですから、周りの温度が上がると代謝が活発化する(胃の中の食べ物が早く消化する)ため、生き残るために本能が「食べろ」と命令するようにプログラムされていますので、基本的には暖かくなるにつれてよく釣れるようになるんですね。

ただし、釣り人にとってそんな理屈はどうでもいいことで、釣れるから行く。それが釣り人の性であり本能。これで充分なんです。

そんな私たち釣り人ですが、やっと釣りに行ける日が来たと思ったら、それに合わせるかのように寒冷前線がやってきて、急な寒の戻り…。こんなことが起こるのも春なんですよね。

春の寒冷前線は手強いです。温度によって活性が左右されるバスを相手にするんですから、水温が急に下がればそりゃ釣れなくなりますよ。みんな釣れてる時期なのに自分だけ釣れないなんて、そんなの嫌です。

理屈なんてどうでもいいはずの釣り人も、こうなってしまっては釣れない理由を寒冷前線のせいにするしかありませんよね。

でも、せっかく釣り場まで来てしまった以上、釣れない言い訳を考えるよりは、やっぱり釣る方法を知りたいものです。

では、春の急な水温低下に当たってしまった時、どんな対策をすればいいのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記事で、春の寒冷前線による急激な水温低下への対策を共有してくれています。

バス釣りは変化に対応するスポーツです。ぜひ読んでみましょう。

シンカーはペグ留めしない

引用文(タップすると開きます)
Cold fronts bring high barometric pressure into areas, which is notorious for making bass finicky and much tougher to catch. You can put a bait right on their nose at times and they won’t even think of biting. But I’ve figured out lately that I’ve gotten a lot more Texas rig bites in cold-front conditions when I haven’t pegged my weight.

Most shallow-water guys peg their Texas rig weights, including myself, so this can feel pretty awkward at first. But if you think about what an unpegged Texas rig does underwater, it creates a incredibly natural, gliding action as it falls. Your tungsten weight is going to hit the bottom first as it slides up your line. This allows your soft plastic to slowly glide to the bottom as it catches up with your weight.

The slower and more deliberate fall gives these slow-moving bass extra time to detect and bite your Texas rig. In these conditions, bass don’t necessarily want something fast-moving and obnoxious. The more natural you can get your presentation, the better off you can be.

【春のバス釣り】寒冷前線に当たってしまった時の4つの対策
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寒冷前線はフィールドに高気圧をもたらします。これによりバスはやる気をなくし、釣り上げるのが難しくなることで知られています。バスの目の前にルアーを通しても、バイトしようとすらしません。しかし最近、テキサスリグのシンカーをペグ留めしないことで、寒冷前線通過後のバスからバイトが多く出ることに気付きました。

私も含め、多くのシャローアングラーは、テキサスリグのシンカーを固定しているので、固定しないのは最初は違和感があるかもしれません。しかし、ペグ留めされていないテキサスリグが水中でどういうアクションをしているかをイメージしてみると、フォール中にいい感じにナチュラルなフォールアクションをすることがわかると思います。フォール中はまずタングステンシンカーがラインを滑って先にボトムに着きます。そこからワームがシンカーを追うように、ゆっくりとボトムまでフォールして行きます。

意図的にスローフォールさせることにより、動きの遅くなったバスは、テキサスリグに気付いてからバイトするまでのアディショナルタイムが与えられます。今の状況は、バスは動きが速いものを不快と感じ、必要としていません。プレゼンテーションをよりナチュラルなものにすればするほど、良い結果が得られます。

ディープ寄りを探す

引用文(タップすると開きます)
This time of year is not only volatile due to the weather, but also because of the shad spawn in much of the country. These big bass will gorge themselves on spawning shad all night and for the first hour or so of daylight. But once that sun gets over the trees, they’re done. They’re full as a tick and have no reason to actively feed for the rest of the day. This is why they can nearly vacate the shallows for most of the day; they’re simply not hunting.

This concept, although fairly simple, finally clicked for me a few weeks ago. I could fish miles of bank with very few bites. But when I started scanning around on my Garmin Panoptix LiveScope unit, I noticed several bass sitting off the first depth change from the bank. I was targeting 3 to 6 feet of water and the bass were actually behind me in 10 feet of water. They had ate their fill during the morning shad spawn and just slid out to deeper water to hang out for the rest of the day.

I chose to cast something very small and subtle to 'em, so I rigged up a small grub on a spinning rod with 8-pound test line. Sure enough, I caught three of the four bass I saw on my LiveScope. For the rest of the afternoon, I made a conscious effort to target that first depth change off the bank and I turned a poor day of fishing into a surprisingly productive one.

【春のバス釣り】寒冷前線に当たってしまった時の4つの対策
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この時期は、天候が不安定であることに加え、全国でシャッド(ベイトフィッシュ)の産卵時期でもあります。ビッグバスたちは、夜の間、そして日の出から1時間程度まで、産卵するシャッドをフィーディングしています。しかし、日が高くなるとそれは終わります。彼らはそこでお腹がいっぱいになり、その日はもう積極的にフィーディングする理由もありません。これが、バスが1日の多くの時間をシャローで過ごさなくなる理由です。彼らもずっとフィーディングしているわけではありません。

2~3週間ほど前の話になりますが、このコンセプトがかなり単純でありながら納得のいくことがありました。バンク沿いをずっと流しても数バイトしかなかった時、ガーミンのライブスコープを見てみると、バンクからのファーストブレイクに数匹のバスがいることに気付きました。私は水深1~1.8メートルを狙っていたのですが、実際のバスはもっと深い水深3メートルにいました。彼らは朝のシャッドのフィーディングを終えると、その日の残りはよりディープに下がっていたのです。

私はスピニングタックルに8ポンドライン、そこへ非常に小さくて繊細なグラブを選んでみました。案の定、私はライブスコープで見つけた4匹のバスのうち3匹を釣りました。午後からは始めから岸からのファーストブレイクを意識して釣りをすることで、悪い日になるはずだった日を素晴らしい日にすることができました。

ジャークベイトを投げてみる

引用文(タップすると開きます)
I’ll be the first to admit that I’m not a huge fan of jerkbait fishing. I throw a jerkbait more than you’d think, however, because the dang thing just gets bites. If you held a gun to my head and told me to go catch a bass right this second, a jerkbait would be the first thing I’d throw. They’re like bass candy.

Once a spring cold front rolls through, in addition to the high barometric pressure, you’re also left with high winds. It’s been so bad here lately that I’ve had to leave the big water a few times and head up rivers to get away from the huge swells.

You can use this wind to your advantage, though. It will position both baitfish and bass on windblown points and seawalls throughout the lake and there is no better lure for windy conditions than a jerkbait. The waves and ripples created by the wind distort the profile of the jerkbait just enough to hide any unnatural characteristics such as hooks and split rings, which makes it much easier to fool bass.

Even if you’re not crazy about jerkbaits, try it during the next cold front. I’ve had nasty days lately when I’ve caught upwards of 30 bass in just a few hours. Is it because I’m that good? Heck no. Absolutely not. It’s because a jerkbait flat-out catches 'em during cold fronts.

【春のバス釣り】寒冷前線に当たってしまった時の4つの対策
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はじめに言っておきますが、私はジャークベイトがそれほど好きなわけではありません。しかし、バイトが欲しい時、私はあなたが思っているよりもジャークベイトを投げるでしょう。ピストルを頭に突きつけられ「今すぐバスを釣れ」と言われたら、ジャークベイトを最初に投げます。ジャークベイトはバスが口にしやすいものなのです。

春の寒冷前線が通過すると、気圧が高くなるだけでなく、風も強まります。最近の釣行では特にひどい状態で、大きなフィールドでしたので大きなうねりから逃れるために川筋に入らなければなりませんでした。

ただし、この風を有利に利用することもできます。風が吹くことで、ベイトフィッシュとバスの両方を風下の岬や護岸に寄せることになり、ジャークベイトはそんな風の強いコンディション向けのルアーなのです。風によってできた波により、フックやスプリットリングなどの不自然なパーツをごまかせる程度にジャークベイトのシルエットを見づらくし、バスをだましやすくします。

ジャークベイトがそれほど好きではない方も、次の寒冷前線が来たときには試してみてください。その釣行では、私はほんの数時間で30匹以上のバスをキャッチすることができました。私の腕がいいからでしょうか?いいえ違います。それはズバリ、ジャークベイトが寒冷前線に強いルアーだからです。

攻めの姿勢を貫く

引用文(タップすると開きます)
I wish I had some elaborate biological explanation for this point, but sadly I don’t. But this has been a big deal for me throughout these spring weather fronts. Do not be afraid to hit a productive spot several times during the day. When I run across a good stretch where I can get a few bites, I’ll come back every hour or so and beat the fire out of it. Fish are moving constantly right now, so I don’t try to “save" fish for the next day or the next tournament. I milk everything for every ounce it’s worth because chances are, those fish won’t stay there long.

There is a reason those fish are there. Whether it’s the presence of bait, bottom composition or vegetation, it all depends. But again, they’re there for a reason and in cold front conditions, their feeding windows get incredibly small. So revisiting a productive spot several times increases the likelihood of you pulling up while they happen to be feeding. Or at least that’s my opinion.

So try these tips on your next trip. If you run across a little scrape of 'em, come back in an hour or two. Don’t peg your weight. Throw a jerkbait. Back off the bank a little bit. I’m willing to bet if you try these things out, you won’t be so hesitant to go fishing during that next cold front.

【春のバス釣り】寒冷前線に当たってしまった時の4つの対策
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これについては科学的な説明ができればいいのですが、残念ながらそれはできません。しかしこれは、春の寒冷前線の釣りをするうえで私にとっては大きな課題でした。いいポイントには何回も入り直すことを恐れないでください。ほんの数回のバイトでもあったバンクがあれば、私は1時間ごとにそこへ戻って釣ってみます。この時期のバスは絶えず動いているので、翌日のために、またトーナメント本番のためにバスを残しておこうなどとは思いません。私はチャンスと見ればすべてのバスをそこから搾り出そうとします。そのバスはそこに長くはいないと思うからです。

そこにバスがいるのには理由があります。それがベイトの存在なのか、ボトムの質なのか、ウィードなのか、理由は全て場合によります。ところが、寒冷前線のバスはなんらかの理由でそこにはいるものの、フィーディングをするためのやる気はだいぶ無くなっています。したがって、少しでもバイトがあったポイントへ入り直すということは、たまたまフィーディングモードに入っているときに当たる可能性が高くなります。ただしそれは、あくまでも私の意見です。

ということで、次の釣行で寒冷前線の通過に当たってしまったら、これらのヒントを試してみてください。少しでも良さそうな場所には1~2時間ごとに戻ってください。テキサスリグのシンカーは固定しないでください。ジャークベイトを投げてみましょう。バンクから少し離れてみましょう。これらのことをあなたが試してくれれば、私はうまくいくような気がします。次の釣行が寒い日でもためらうことはありません。

【春のバス釣り】寒冷前線に当たってしまった時の4つの対策
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寒冷前線の通過による冷え込みは、釣り人の身体にとっても辛いものですよね。

しばらく暖かい日が続くと、着ている服装も軽くなってきますから、急に寒くなると大変です。天気予報には気を付けて、くれぐれも油断の無いようにしてくださいね。

また、ひとつ気を付けたいことは、気温と水温の変化にはタイムラグがあるということです。

水は空気に比べて、温まりにくく冷めにくいという性質があります。

気温が急に上がっても水温はすぐに上がりませんし、気温が急に下がっても水温はすぐには下がりません。

水温は常にワンテンポ遅れて変化してきます。それが1日単位であっても、1時間単位であっても水温の変化はワンテンポ遅れてくるということを覚えておくといいのではないかと思います。

私にとっては、寒冷前線が通過した翌日であれば晴天がマイナス要因だとしても、水温はそれほど下がらずに風が吹きますので、まだマシだと思います。

寒冷前線通過後の2日目からがいよいよ釣れない日になるのではないかと思うのですが、皆さんはどのように感じてらっしゃいますでしょうか。

そして私の寒冷前線通過後の必殺ルアーは何かといいますと、やはりジャークベイト&シャッドということになります。

ビーフリーズはタフコンディションでもバスを寄せてくる力があるルアーです。私は信じて投げることができます。

レアリスシャッドの最小モデルである52MR。もともとメバル用の小さなプラグがかなり釣れると好評のDUOなのですが、そのミニプラグのノウハウをレアリスブランドとしてバス用に発売されたという感じのシャッドで、小さくてもダート幅が大きく、ルアーの大きさによる存在より左右の動きでアピールするタイプのシャッドです。

こういったジャークベイトやシャッドを投入するということはタフコンディションだということであり、タフコンディションだからこそジャークベイトやシャッドの出番ということになるのですが、その割にはバイトは激しくガツーンと出て、ロッドもいきなりギューンと絞られることが多いので、とても楽しい日になることも多いのがこの釣りのいいところですよね。

天気予報を見る限りどうやら寒くなりそうだな、と思っても、ぜひこういったルアーを用意して、風の中を使ってみてください。

ワームを使うよりも有効になることも多いのでおすすめですよ。

それではまた。

毎度ありがとうございます!