秋のクランクベイト戦略:セス・ファイダー

「秋のバス釣りは巻き物」などとよく言われますが、私にとっては巻き物を使っても多くのバスをキャッチできるわけではありません。なにかやり方が違うということなのでしょうが、こんなときが学びのときですね!
こんにちは!店長の小山です!
本日は海外サイトより、”Feider’s 5 Crankbait Tips for Better Fall Bass Fishing”という記事を引用してご紹介いたします。
「秋のバス釣りは巻き物」とよく言われます。
フィールドの全体的な水温がバスの適水温になることで夏のたまり場からバスたちが抜けだし、フィールドに散らばることで、これまでのピンスポット的な釣り方だと効率が悪くなるためです。
しかし、これは個人的な意見ですが、効率が悪いと言いましても、巻き物にしたからといってバスがバンバン釣れるといった事態になったことなどありません。
1日のなかで巻き物ルアーを何百回もキャストして1本釣るのも、ライトリグの1投でひたすら粘って1本釣るのも、私の中ではあまり変わらないのです。
しかし、SNSなどで世間を見れば、秋は巻き物という言葉の通り、バンバンとバスを釣ってらっしゃる方がいます。
ということは、私は何かが間違っているということですよね…。
そんなときが学びの時間です!
この記事は、アメリカのゲームフィッシング専門メディア「Wired 2 fish」の記事で、バスマスターエリートプロのセス・ファイダー氏へ秋のクランクベイト戦略について取材されたYoutube動画の記事です。
Youtube動画はもちろん英語ですので理解するのはあまりにも難しいのですが、親切な解説文が掲載されていますのであわせてご紹介させていただきます。
秋のバスをもっと釣るためのクランクベイト戦略:セス・ファイダー
湖の水温が下がると、湖全体にバスが散らばるため、さまざまなムービングベイトで広く探ることが最善策になります。 その中で重要なのはクランクベイトであり、さらに具体的に言うと、フィネスとパワーの要素を絶妙に併せ持つフラットサイドクランクベイトです。
ここでは、セス・ファイダーが岩や木といったハードカバーに着く秋のバスを狙うときのフラットサイドクランクの使い方を説明します。
桟橋に着くバスを狙うとき、彼は大きなラバージグを手にすることは間違いありませんが、桟橋から桟橋までの間にも打つべき場所はたくさんある可能性があります。クランクベイトは、広い範囲をカバーしてバイトを得るための適切なツールです。
使用タックル
- CRANKBAIT – Rapala Ott’s Garage Slim 06
- ROD – Daiwa タトゥーラ7’4″ グラスロッド
- REEL – Daiwa タトゥーラSV TW 7.1:1
- LINE – Sufix Advance フロロカーボン12lb
セス・ファイダーのフラットサイドクランク5つのヒント
1.太めのフラットサイドクランクを使用します。フラットサイドクランクは、プリスポーン用のルアーとしての固定概念になりがちですが、水温が落ちた秋にも優れた働きをします。この微妙なアクションは、動きの遅くなったバスやハイプレッシャーフィールドのバスに特に有効となる可能性があります。
カバーに着くバスには正確なキャストが不可欠です。フラットサイドクランクの多くは正確にキャストするのが難しいため、ファイダーはある程度の重量のあるモデルを好みます。重量の一部という意味では、より太軸フックを使うことでも可能です。これはまた、レイダウンのようなカバーからバスを引きずり出しやすくもなります。
2.複数のカバーが混じるバンクをターゲットにします。ウィードなどが枯れていく中で、最高のエリアは岩や木などのハードカバーの組み合わさるところになります。秋のバスは無気力になっている可能性があるので、クランクベイトをハードボトムにぶつけたり、ウッドカバーの中をうまく通してみるようにしてください。
3.チャター用のロッドを使って釣ります。ファイダーは、クランクベイトでの釣りのほとんどをスローアクションでヘビーパワーのブレードジグ用コンポジットロッドを使用しています。 チャターベイトの釣りのように、スローアクションは早合わせにより乗らなかったという事態を減らし、トレブルフックでのフッキングを良くしつつ、ヘビーパワーによりカバーの周りのバスをコントロールするために必要なバットパワーもあります。
4.ハイスピードリールを使用します。多くのバスアングラーは6.3:1のギア比のリールを好みますが、ファイダーはクランクベイトに7.1:1のギア比を使います。彼はバンクを撃って行く時のエレキのスピードが非常に速いため、ボートが進むスピードよりも速く巻けることが重要になります。
5.リトリーブを変更します。ボトムに当たった跳ね返りなどのイレギュラーアクションやスピードの変化は、クランクベイトにバスがバイトするきっかけとなる2つの要因です。跳ね返りを常に演出するのは難しいですが、スピードの変化はコントロールが可能なことです。つまり、リトリーブスピードを変えるということです。場合によっては少し速く、場合によっては少し遅く、少しジャークしたり、ちょっとだけポーズを入れたりです。やってみてください!

セス・ファイダーといいますと、スモールマウスバスマスターというイメージがあるのですが、2021年、彼はバスマスターの年間優勝=アングラーオブザイヤーに輝きました。
これはむしろ、ビッグラージマウスハンターでもあるということを意味すると思います。
しかも近年のライブスコープなどのライブ魚探の導入が当然となったトップトーナメントの世界で勝つには、ディープの釣りを減らし、シャローで釣りをする方がより有利…といいますか、効率的になっています。
その中でのアングラーオブザイヤー獲得は、セスがシャローアングラーとしても超一流であることを示していますよね。
その彼が解説するフラットサイドクランク戦略には説得力があると思います。
私の英語のヒアリング能力が低いのが悔やまれます…セスがしゃべっていること全部理解したいなあ…。
このヒントの中でひとつ納得したのがリールのギア比についてです。
以前、大森貴洋プロが10:1の超ハイスピードリールをクランキングに使うと聞いて驚きましたが、そう言われてみれば大森プロもクランクを投げながらのボートのエレキのスピードが速いので、そういうことかと思いました。
ギア比10:1のリールは使ったことがありませんが、イメージ的にはクランクの釣りには速すぎると感じましたが、必ずしも静止した状態で使うわけではないのですね。
些細なことかもしれませんが、私にとってはこれは発見でした。
まだまだ学ぶことはたくさんあるようです。
この秋、より巻き物ルアーを投げたくなりました(笑)
皆さんは秋のバス釣り、巻いていますか?
それではまた。
毎度ありがとうございます!