冬のダウンショットリグ

冬のダウンショットリグ
Photo by missilebaits.store

ダウンショットリグの素晴らしいところのひとつに、あらゆるコンディションやシチュエーションに対応できるところがあります。裏を返せば、冬には冬の使い方をマスターすべき、ということもできますね。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”Drop Shot in Cold Water”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:missilebaits.store ”Drop Shot in Cold Water”January 20, 2020

ダウンショットリグは、私の最終兵器的な位置付けとなっている、最も信頼しているリグのひとつです。

私に限らず、多くの方が同じような位置付けとなっていることでしょう。

よく釣れるリグですよね。

しかし、すべての物には長所と短所があるように、このダウンショットリグにも長所と短所、あるいは得手不得手というものがあるものです。

いえ、私が信頼するダウンショットリグに苦手なことなんてありません。いつだって完璧です!ただ、この場面だったら他のルアーか別のリグにした方がいいよ、ということがあるだけです(笑)

さて、季節は冬、この完璧な信頼を置いているダウンショットリグですが、冬には冬の使い方というものがあるようです。

そうです、ダウンショットリグの素晴らしいところは、シチュエーションやコンディションによって、リーダーの長さやシンカーを変えるなどのセッティングや、釣り方を変えることで非常に幅広く対応できるというところですよね。

ということは、言い方を変えれば、冬のダウンショットリグの使い方なんかを知ることができれば、より強い武器になるということです。

この記事は、アメリカのルアーメーカー、ミサイルベイツの公式HP内のブログ「ミサイルブログ」の記事で、B.A.S.S.のエリートプロでありミサイルベイツ社長のジョン・クルーズ氏が、冬のダウンショットリグの使い方について解説してくれています。

厳しい冬の最終兵器としてダウンショットを使えるよう、ぜひ読んでおきたいと思います。

冬のダウンショットリグのセッティング

引用文(タップすると開きます)
A lot of anglers don’t think about a drop shot rig when the water’s cold. That’s too bad because late winter and early spring are good times to use this technique. The bass tend to be deep and they’re often schooled up tight. That makes them a good target for this technique. One of the things I’ve learned over the years, though, is that this is not the time for light weights. They’re good, and frequently produce more bass, when the water’s warm but when it’s cold you need to get your bait down fast and be able to hold it in a fixed position to make them bite. I typically go with a 1/4-ounce to 3/8-ounce weight. That does exactly what I want it to do but it’s still light enough to be handled on lighter tackle, and it lets me fish slowly and hold a fixed position. Winter water tends to be clear, which makes a drop shot shine. Something in the 18 to 24 inch leader range is usually about right. Bass are keying on baitfish right now and they are all the way around slower. The longer leader mimics those dying bait that are in the middle of the water column. They have time to decide whether or not to bite your lure, which can be good and bad. Clear water means anglers think you need super light line. Lighter line will always get you more bites with a drop shop but not because the fish see the line. The lighter line lets the bait swim and act more naturally, which gets more bites than the bait being restricted by bigger line. I like to fish with 6 or 7 pound Sunline FC Sniper as my leader in the clear water. The key to not breaking off that light line with a drop shot is having a longer spinning rod with a soft tip. Some rods with a more parabolic bend can work since they bend throughout the middle of the rod and give a lot. I like a 7’ to 7’6” spinning rod with a little backbone but that softer tip. I call it a medium fast action. I actually designed a 7’4” counter balanced rod for Cashion Fishing Rods that is my perfect Drop Shot Rod and that is the rod’s name. Again, just be sure the rod has a soft tip so you don’t break off that lighter line. The trick with the drop shot in the winter is to locate the fish and then drop your bait vertically down to them. As a practical matter this means that you’ll spend more time looking around and watching your electronics than you will fishing. Don’t waste very much time searching with a drop shot. Since those fish are grouped a little more, using your Lowrance units to find them is just more productive than trying to find them with the drop shot. In some cases, dropping a bait right in front of their nose is the best way to catch them. But at other times holding a bait 3-5 feet above them will get you more bites. For some reason bass at this time of the year like to move up to feed. They don’t always feed horizontal and they rarely feed down. One problem that you’ll likely encounter with this style of fishing is line twist, especially if your leader is fluorocarbon. There’s no way to totally eliminate it but you can lessen it to a great extent by using a tiny SPRO Power Swivel about 3 feet above your bait. Another trick is to nose thread your bait. Just run the hook in the throat under the nose and make it come out the nose. That’ll make it sit straight on the hook’s point. It won’t twist and turn so much when sinking or retrieving. Bait colors are critical. Crayfish are dormant or hibernating. Crayfish colors tend to be less productive in the winter. Instead, go with something that resembles a baitfish. When the water’s real clear and the sun’s out I fish a Missile Baits Bomb Shot in fisholicious. I go with bombshell when it’s cloudy or if the water’s slightly stained. It’s a mistake to neglect a drop shot just because the water’s cold. Don’t do it.

アングラーの中には、冬にダウンショットリグを使わない人がいます。冬の終わりから早春にかけてが、このテクニックを使うのに良い時期なので、とても残念です。バスはディープにいて、非常に濃い群れを作っている傾向がありますので、このテクニックで狙うのに適しています。

私が何年にもわたって学んできたこととして、今は軽いシンカーを使う時期ではないということがあります。水温が温かい時期であればそれで良く、多くのバスが釣れます。しかし、寒い季節は、リグをすばやくフォールさせ、リグを移動させずにピンポイントでバイトを待つ必要があります。

私は通常、1/4オンスから3/8オンスのシンカーを使っています。この重さが重いかといえばそうではありませんが、普段扱うライトタックルでは充分な重量であり、スローな釣り、動かさない釣りができる重さです。

冬は水の透明度が高くなる傾向があるため、ダウンショットリグが有効になります。 通常は45〜60センチのやや長めのリーダーでいいでしょう。バスはこの時期ベイトフィッシュをキーとしていますが、非常にスローです。長めのリーダーで、中層に漂う死にかけているベイトフィッシュを模倣します。良くも悪くも、バスはあなたのルアーにバイトするかどうかを決めるのに時間がかかります。またクリアウォーターということは、細いラインが必要だということを意味します。ダウンショットリグではだいたい細いラインを使うことでより多くのバイトを得られるかと思いますが、これはバスにラインを見切られるからではありません。細いラインはルアーのアクションをよりナチュラルにしてくれます。これにより、太りラインを使うことによってアクションが制限されているときよりも多くのバイトが出るのです。

ダウンショットリグを使う時に細いラインをブレイクしないための鍵は、柔らかいティップの長めのスピニングロッドを持つことです。ロッドの中央あたりから綺麗にロッド全体が曲がることが重要です。私は、バット部分が強めでティップが柔らかい7フィートから7’6 “のスピニングロッドが好きです。いわゆるミディアムファーストアクションです。繰り返しになりますが、ロッドティップが柔らかいものを使って、細いラインでも切られないようにしてください。

冬のダウンショットリグ
Photo by missilebaits.store

冬のダウンショットリグの釣り方

冬のダウンショットリグで釣る秘訣は、バスを見つけて、リグをバーチカルに落とすことです。実際問題として、これは、釣りをするよりも、魚探を見て回ることに多くの時間を費やすことを意味します。ダウンショットリグで釣りながらバスを探すのは、少々時間の無駄と言えるかもしれません。バスたちは群れでかたまっているので、魚探を使用して探したほうが、ダウンショットリグで釣りながらバスを見つけようとするよりも効果的です。

場合によっては、ルアーをバスの目の前に落とすのがバスを釣るのにベストな方法となりますが、他にも、バスの目線より1~1.5メートル上にルアーがある方がより多くバイトが出ることもあります。どういうわけか、この時期のバスは、ルアーが上にあるのが好きなようです。常に目の前のエサを食うわけでもなく、下に向かって食いに行くこともめったにありません。

この釣りで問題になる可能性のあることとして、特にフロロカーボンラインを使っている場合のラインのねじれです。これを完全になくす方法はありませんが、ルアーの約1メートル上に小さなスイベルを使用することで、大幅に減らすことができます。もうひとつは、オフセットフックを使うことです。オフセットフックはまっすぐに挿しやすいため、フォール中や回収中にねじれたり回転しにくくなります。

ワームのカラーは重要です。この時期ザリガニは冬眠中ですので、ザリガニ系カラーは冬にはあまり有効でない傾向があります。ここでは、ベイトフィッシュに似たものを使用してください。かなりクリア―ウォーターで太陽が出ているときは、ミサイルベイツ・ボムショットのfisholiciousカラーで釣ります。曇っているときや水が少し濁っているときは、bombshellカラーを使います。

水温が低い時のダウンショットリグを忘れないでください。

冬のダウンショットリグ
ミサイルベイツ・ボムショット / Photo by missilebaits.store

この記事はルアーメーカーさんの記事ですから、このワームを使えば釣れるよ、というメッセージはどうしても強くなるでしょう。

実際に、ダウンショットでよく釣れるワームというものは数多く存在しています。

しかし、個人的な意見になりますが、ダウンショットリグで一番に重要なのはリーダーの長さだと私は思ってるんですね。

簡単に言えば、ダウンショットの釣りは、ボトムから何センチ上にワームがある時が一番釣れるかを探すゲームだと思うんです。

そこで次に重要になるのが、じゃあ、ちゃんとボトムを取れているか?ということになりますので、ボトムを感じ取れる重さのシンカーを使うということになります。

ちゃんとボトムを感じる重さのシンカーを使わないと、いつまでたっても釣れない(リーダーの長さを変えても意味がない)んです。

ボトムを感じない軽すぎるシンカーを使うことは、あくまでも私のこの考えの中ではですが、あまり意味がなくなってしまうんですよね。

ほかにも、野尻湖のスモールマウスガイドをしていた川口直人プロの言葉では、「野尻湖の釣りに初めて来る人が、なんかの情報を見て1/16ozとかの軽いシンカーのダウンショットをやろうとするんだけど、ボトム取れなきゃ釣れないんだよね。確かに軽いシンカーの方が釣れるかもしんないけど、それでボトムが取れないなら、ボトム取れる重さにした方が釣れるよ。」というものがあります。

これも真実だと思います。

どちらも、この記事にあった「重めのシンカーを使う」という意味とは違うのですが、よく言われるような軽い、シンカーだけが正義のような考えは違うんだな、ということなんですよね。

あらためて、冬のダウンショットを使うときは、ボトムをしっかり取り、意外と上の方にワームがあるようなセッティングでやってみようと思います!

それではまた。

毎度ありがとうございます!