春のバスを釣る!4つのワーム&リグ

2020年4月29日

春バスに3つのワームとリグ
Photo by wired 2 fish.com

スポーニングが進むにつれ、ウィードが伸びてきたり、シャローカバーにバスが入り込んだりする傾向が増えますので、ハードルアーよりもソフトルアーの方が釣りの効率が良くなるケースも増えてきますよね。そんな春バスに有効な3つのワーム&リグを見てみましょう。

こんにちは!店長の小山です!

本日は海外サイトより、”3 Go-To Soft-Plastic Setups for Spring Bass”という記事を引用してご紹介いたします。

引用先:wired2fish.com ”3 Go-To Soft-Plastic Setups for Spring Bass”By Luke Stoner •Apr 27, 2020

春のバス釣りを上手にこなすために知っておかなければならないことのひとつに、バスの産卵状態による3つの段階「プリスポーン」「(ミッド)スポーン」「アフター(ポスト)スポーン」というものがあるのはよく聞く話です。

超ざっくり言いますと、プリスポーンは冬の場所から産卵場所への移動期間、ミッドスポーンは産卵中、アフタースポーンは産卵後の体力回復期間となり、ミッドスポーン中が一番シャローフラットにバスが集中し、あとの2つはそれよりもやや広範囲にバスが散らばっている状態ということができるかと思います。

この3つの段階にはそれぞれ、有効なルアーがあります。

プリスポーンのバスはディープからシャローフラットまでの途中にバスがいるということで、根掛かりの心配が少ない場所が多いですから、トレブルフックの付いたジャークベイトやシャッド、そしてフックがむき出しのジグヘッドリグなどが平気で使えて、効率も良いです。

これがアフターの時期になるにつれ、プリの時期よりも水中のウィードが伸びてきたりしますし、産卵を終えたバスはディープに戻る途中のそのウィードの中に入ったり、そのままシャローのカバーの中に入り込んだりしますので、伸びたウィードエリアやシャローカバーの中を攻める機会が増えると思います。

根掛かりの危険がある場所を攻める機会が増えるということは、根掛かりの危険が高いハードルアーよりも、ソフトルアーの出番が増えるということですよね。そんな場所なら、ハードルアーよりもソフトルアーの方がかえって手返しも良くなるという考えです。

ところが、ここでややこしいのが、ソフトルアー、つまりワームには無限とも言える種類や製品があり、それをリグする方法もかなり多いわけですから、どんなワームをどんなリグで釣ればいいのか、その判断でまず悩んでしまうんです。

具体的にこの春という時期に有効なワームとリグの組み合わせというのには、どんなものがあるのでしょうか。

この記事は、アメリカのバスフィッシング専門メディア「Wired 2 Fish」の記事で、バスマスター・エリートアングラーのブランドン・レスター氏に、春に有効なワームとリグについてインタビューされたものです。

アメリカのトッププロの一人である彼が使っている春の3種のワーム&リグとは、どんなものでしょうか。

ぜひ参考にさせてもらいましょう。

ストレート系ワームのネコリグ

引用文(タップすると開きます)
Whether bass are spawning deep or fat prespawners are staging in five to 10 feet of water, a Neko-rigged X Zone Pro Series Deception Worm is Lester’s first choice. Historically, a lot of anglers opt for some kind of jig in this scenario, but Lester leans on this rig. He believes bass aren’t as used to seeing this presentation as they are a jig, Texas rig or shaky head.

“A Neko rig is perfect for targeting spring bass in a little deeper water," Lester said. “When I find bass staging around secondary points or on the last steep bank in the back of a creek, a Neko rig is the first thing I pick up. I add a 1/16-ounce nail weight in the head of the worm and stick it on a No. 2 Mustad TitanX Wacky/Neko Rig Hook. Pitch it around docks, rocks or next to any wood cover you come across."

While a Neko rig and a wacky rig have a lot of similarities, Lester looks at these setups as completely different tools in his tackle box. The depth of the area he is fishing is the distinguishing factor.

“Even though it’s lightweight, the added nail weight in a Neko rig causes your worm to sink head-first fairly quickly," Lester said. “Allowing an angler to fish a wacky-rigged worm in deeper water without having the patience of a donkey. Your bait gets down to the fish quicker and you’ll get more casts in throughout a day of fishing. More casts equals more bass."

バスがやや深いところでスポーニングしている、または大型のプリスポーンバスが1.5〜3メートルあたりで待機しているかどうかというタイミングでは、X Zone・Proシリーズのデセプションワームが、レスターの最初の選択肢です。こういった状況では多くのアングラーがジグを使う傾向にありますが、レスターはこのリグを多用しています。バスはこの時期、ジグ、テキサスリグ、シェイキーヘッドリグをよく見ているため、このプレゼンテーションを見慣れていないのです。

春のバスを釣る!4つのワーム&リグ
X Zone・Proシリーズ デセプションワーム 6インチ

「ネコリグは、少し水深のあるエリアで春バスを狙うのに最適です。 小規模な岬やバックウォーターの急なバンクでバスが待機しているようなとき、最初に出すのがネコリグです。ワームの頭に1/16オンスのネイルシンカーを挿し、それを#2のネコリグフックに装着します。桟橋、岩、ウッドカバーにピッチングで投げていってください。」

ネコリグとワッキーリグには多くの類似点がありますが、レスターはこの2つのリグはまったく異なるものと見なしています。その使い分けは、釣りをするエリアの水深に特徴があります。

「ネコリグはワームの頭に挿したシンカーがかなり軽量であるにも関わらず、ワームは頭から意外と速くフォールしていきます。 アングラーはのろのろフォールしていくのを辛抱強く待たなければならないワッキーリグよりも、よりディープで釣ることが可能になります。ルアーがより速くバスに到達することにより、1日を通してより多くキャストをすることが可能になります。キャストが多いほど、バスが釣れる可能性も上がるということです。 」

春のバスを釣る!4つのワーム&リグ
Photo by wired 2 fish.com

スティックワームのワッキーリグ

引用文(タップすると開きます)
If Lester is targeting bass in water shallower than four feet, a 5-inch X Zone Lures Pro Series True Center Stick rigged wacky and weightless on the same hook is his primary soft-plastic setup. It’s no secret a wacky-rigged stick worm is a great way to accumulate a lot of bites for anglers of all skill levels, but Lester firmly believes something about a worm rigged wacky style around the spawn generates big bites, too.

“I’m not sure whether female bass think it’s a bluegill, crawfish or what but they absolutely hate the pulsing action of a wacky-rigged worm," Lester said. “It always gets a lot of bites, but it will absolutely catch big ones in the springtime. That applies whether your worm is weightless or nail weighted. My guess is the longer that worm shakes and shimmies in their face, the madder those big girls get."

Another reason Lester prefers a weightless wacky rig in super-shallow springtime scenarios is how easily the bait skips. Bass spend time underneath docks, walkways and overhanging limbs whether they are spawning or seeking shade. Lester can skip a weightless wacky rig into hard-to-reach places around these pieces of structure and put a bait in front of fish that would have otherwise been impossible to reach.

Whether it’s a weightless or nail-weighted wacky rig, using the proper hook is imperative and one thing Lester believes a lot of anglers overlook.

“Using the right hook is paramount with these presentations," Lester explained. “I see a lot of guys get nervous about using a tiny hook but you really don’t have to be. In my opinion, the No. 2 Mustad TitanX Wacky/Neko Rig Hook is just about perfect. A large majority of the time, the bass will be hooked right in the top lip and as long as you let the fish tire themselves out, they aren’t coming off. But you have to be confident in your equipment."

水深1.2メートルよりも浅いエリアのバスを狙う場合、同じフックにX Zone・プロシリーズ トゥルーセンタースティックベイト 5インチのワッキーリグというのが、レスターの主なセッティングです。スティックワームのワッキーリグというのは初級者から上級者まで、どんなレベルのアングラーにも多くのバイトを得られる方法ですが、レスターは、スポーニングシーズンのワッキーリグもまた、ビッグバイトが出やすいと考えています。

春のバスを釣る!4つのワーム&リグ
X Zone・プロシリーズ トゥルーセンタースティックベイト 5インチ

「メスのバスがこのリグをブルーギルなのかザリガニなのか、何だと思っているのかはわかりませんが、このワッキーリグのアクションに対しかなりの反応を示します。 このリグはバイト自体も多いですが、春にはビッグフィッシュ率も高くなります。それはノーシンカーで使っても、ネイルシンカーを入れた時も変わりません。これは私の考えですが、ワームが長い時間ゆらゆらとアクションしながらバスの目の前まで来ることでメスのビッグバスの怒りのスイッチを入れるのではないかと思っています。」

レスターがスーパーシャローでノーシンカーワッキーリグを好むもう1つの理由は、スキッピングのしやすさです。バスは、産卵のためまたはシェードを求めているのかに関わらず、桟橋、遊歩道、オーバーハングツリーの下にいることが多いです。レスターは、ノーシンカーワッキーリグのスキッピングでしか入れられないようなややこしいストラクチャー周りへ移動し、他の方法ではなかなか攻められないであろうバスの前にルアーを届けます。

このリグはまた、ノーシンカーかネイルシンカーを使うかにかかわらず、それに合った正しいフックを使うことが重要であり、レスターは多くのアングラーがそこを見落としていると考えています。

「このアプローチは、正しいフックを使うことが最も重要です。 私は多くの人が小さなフックを使うことにこだわっているように感じますが、必ずしもそうである必要はありません。私の意見では、#2のネコリグフックがちょうどいいと思います。これでほとんどの場合、バスの上アゴに掛かり、あまりにも長いファイトをしてバスも自分も疲れ切ってしまわない限り外れたりしません。とはいえ、自分が自信のあるフックを使うことも重要です。」

春のバスを釣る!4つのワーム&リグ
Photo by wired 2 fish.com

クリーチャー系ワームのテキサスリグ

引用文(タップすると開きます)
The third soft-plastic presentation Lester has at the ready on his front deck is a big Texas-rigged creature bait like a X Zone Pro Series Hawg Hunter. He prefers a beefy 5/0 Mustad Denny Brauer Grip-Pin Max Flippin’ Hook and a 1/4-ounce tungsten weight to round out this pitching and flipping setup.

A 1/4-ounce weight might sound a little light, but Lester doesn’t like going any heavier if he can help it. A lighter weight doesn’t overpower the action of a creature bait and he believes a slow fall is a good thing when bass are getting ready to spawn. This set up isn’t one Lester typically covers water with, but rather something he picks up to make a few pinpoint casts.

“I’ll pick this up if I come to a juicy-looking laydown or brush pile," Lester said. “Something I think a bass could be relating to on their way in to spawn or when they are done and headed out. The more gnarly and isolated the cover is, the better. Big rod, big line and a hefty hook; it’s one of my favorite ways to catch 'em."

レスターがボートに積んでおく3つ目のワームは、X Zoneプロシリーズ・ホーグハンターのような大きめのクリーチャーワームのテキサスリグです。彼はこれに太軸の5/0フリッピングフックと1/4オンスのタングステンウェイトを組み合わせ、フリッピング/ピッチングのセッティングとして好んでいます。

春のバスを釣る!4つのワーム&リグ
X Zoneプロシリーズ・ホーグハンター

1/4オンスのシンカーは少し軽いように感じるかもしれませんが、レスターはそれで使える場面であればそれより重いシンカーを使うのが好きではありません。軽いシンカーだからといって、クリーチャーワームのアクションが損なわれることはありません。また、バスがスポーニング段階に入っている場合なら、スローフォールは良いことだと彼は考えています。このセッティングというのは、レスターにとって広い範囲を探るものではなく、ピンポイントでキャストするために使われるものです。

「ゴージャスなレイダウンやブラッシュパイルを見つけたら、これの出番です。 バスがスポーンする前、またはスポーンが終わって回復中、バスはこういったところに着くと思います。カバーが濃くてなおかつ孤立しているほど良いです。ヘビーロッド、ヘビーライン、そしてヘビーフック。これが、私がビッグバスを釣るときのお気に入りのひとつです。」

春のバスを釣る!4つのワーム&リグ
Photo by wired 2 fish.com

最近は魚探の性能が上がってきたりしていることから、バス釣りが変わってきていますが、基本的にバス釣りは、ここらにバスがいるだろうと仮定して、そこにいるであろうバスを効率よく釣っていくというのが主流かと思います。

具体的には冒頭にも挙げました通り、根掛かりしやすい場所で根掛かりしやすいルアーを使ったり、バスがどこにいるかわからない広いエリアで例えばダウンショットの1点シェイクをするような釣りは、釣れなくはありませんが、効率が良くありません。

ブランドンレスターが勧める3つのワーム&リグの組み合わせというのは、水深に合わせたフォールの速さまたは遅さ、カバーに対するスリ抜けの良さという風に、それぞれのシチュエーションに応じて非常に効率のいいものになっていましたね。

バスが釣れるというのは、どうしてもルアーのおかげだったり、それを扱うタックルのおかげということを考えてしまいがちなのですが、こういった効率の部分もとても重要だと思います。

根掛かりの回数を減らす、根掛かりしたときのかわし方を覚える、ラインの結び直しが早くなる、キャストやアプローチが上手になる、こういったルアーや道具が直接大きく関係しない部分を詰めていくことで釣りの効率が上がり、結果として釣果に繋がる。という感じでしょうか。

今まで通りルアーや道具のこともいっぱい考えつつ、効率の部分も覚えていって、両方向からバス釣りが上手になれれば最高ですね。

バス釣りは道具が増えすぎ問題、タックルが進化しすぎ問題など、おこづかいが限られている中で問題ばかりが増えていきますが(笑)、こういう多くの選択肢があるのもバス釣りならではですから、色々悩むことも楽しみたいものですね。

皆さんの釣りは、効率がいいですか?

それではまた。

毎度ありがとうございます!